徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

団塊世代祖母がドラゴンボールスタンプラリーに参加すると・・・(*_*;

2017-02-04 13:11:37 | 子どもとおとな
この1月から2月にかけて、
JR主催の恒例のスタンプラリーが開催されている。
今回のテーマは「ドラゴンボール」。

毎回このスタンプラリーを楽しんでいる
階下のウルトラマン一家。
さっそくウルトラの父が
スタンプ用冊子をゲット。

それを聞いた私、ウルトラの祖母も
密かにこの冊子を手に入れた。

ある日、ウルトラの父は午後休を取った。
1日間有効の乗り降り自由の都区内パスを使って
スタンプを集めるという。
つまり40回近く電車を乗り降りするということ!
そのとき、ウルトラの祖母は、
図々しくも自分のスタンプ帳もお願いした・・・。

ドラゴンボールはウルトラの父の世代も楽しんだ。
今はその子どもの世代が楽しんでいる。
ウルトラマン1号(小学1年生)の
放課後クラブでの最大の楽しみは
ドラゴンボールを読むこと!

ウルトラマンたちは毎日のように
ウルトラの父が押してきたスタンプを眺めていた。

そんなある日、
ウルトラの祖母は千葉の柏に行くことになった。

柏には「ハックルベリーブックス」という
児童書専門店がある。
毎年、学生と一緒にここを訪れ、
店主である児童文学研究家の奥山恵さんの
小さなレクチャーを受ける。

柏に行くのなら、そうだ、スタンプあつめよう!
そう思った私は、ウルトラの母に相談し、
ウルトラマン父子のスタンプ帳を預かった。
ウルトラマンたちは
「柏に行くなら、松戸とか、北千住とか、
我孫子も近いよ」という。

「何言ってんの!おばあちゃんはその度に
電車を降りてスタンプ押さなきゃいけないんだから、
今回は柏だけよ!」(ウルトラの母)

「・・・・、もしも大丈夫だったら
押しといてね」と、ウルトラマンたちは
ウルトラの母のいないところで一言。
「できたらね。柏だけは任せて!」(私)

そして当日。柏駅に着いた。
さっそく駅員さんに
「スタンプラリーのスタンプはどこですか?」と聞いた。
「あ、それはこの正面にあるみどりの窓口の
横手にありますよ」と駅員さんは
右側を指さしながら言った。

私は、言われたとおりに歩いて行った。
あった、あった、スタンプ台だ。
よし、押すぞ!!と、
丁寧に力を込めて
ウルトラ父子のスタンプ帳に押した。
私にしては上出来。
綺麗に押せている。
柏駅ってちゃんと入っているし・・・。
と、意気揚々と待ち合わせをしていた
学生のところに戻った。

そのスタンプを見た学生、
「先生、あのー、ドラゴンボールのスタンプ台って、
左手の方じゃないですか?ほらあそこ!」(学生)
みると緑の窓口の左手に、もう一つスタンプ台が!

「えーっ、じゃあ私が押したのは何?」(私)と、
叫びながらよく見ると
「柏駅」と書いてあるではありませんか!
これは単に「柏駅」のスタンプだったのだ!

駅員さんは、なんで私をドラゴンボールの方に
導いてくれなかったんだろう・・・。
ああ、きっと、私が高齢者だったからだ。
まさか、高齢者がドラゴンボールとは思わなかったのだろう。
せいぜい、駅の記念スタンプと思ったのかも・・・。

と、モニャモニャ思いながらも
あわてて、ドラゴンボールのスタンプ台に走った。
ここのキャラクターは「ジャコ」。

そうだった。
スタンプはキャラクターのスタンプだったのだ。
そんな基本的なことすら、頭からすっ飛んでいて、
私は「スタンプ」ということだけで、
「柏駅」スタンプを押してしまったのだ。
どう考えたって、間違いに気づきそうなのに、
なんとウルトラマン父子全部のスタンプ帳に
それを押してしまっても、まだ気づけなかった。

ああ、もう遅い!
スタンプを押す場所は残されていない・・。
そうだ、私の手帳に数だけ押して、
それをあとで上から貼ればよいか・・・、
と悩んでいると、
一人の学生が、「私、A4の白紙持っていますよ。
これだったら白いから綺麗だと思います」

なんという優しい助け舟。
有り難く申し出を受けて、押させてもらった。
ふーっ、これで何とかなるかなあ。

こんな間違いしでかすなんて、
自分でも自分が信じられない。

でも、その罪の償いってわけではないけれど、
帰りの道すがら、新松戸と松戸駅に途中下車して、
トランクスとミスター・ポポという
キャラクターをゲットした。

家に着くと、ウルトラマンたちが飛んできた。
一号はすぐ気づいた。
柏駅がジャコではないことを。
「あー、もう違うよう!!」(1号)
「そうよね。ごめんね。まちがえちゃったのよ。
でも、ちゃんと貼れるようにしたから大丈夫」(私)

「ちょっと!何言ってるの??
おばあちゃんはあなたたちのために電車から降りて
押してきてくれたのよ。先ず、ありがとうっていうべきでしょ?
言ったの??言わないなんて、おかしい。
それで文句ばっかりって、変じゃない??」(ウルトラの母)
と、ウルトラの母の怒り爆発。

あー、申し訳ないなあ。
老いの間違いで、こんなふうになっちゃった。
でも、あれっ、ウルトラの母、すごいな。
ちゃんと子どもにけじめをつけてる。

全く自分でも信じられないドジ。
それが老いていくっていうことなのかもしれない。
そんな事件の中に、若い学生の機転や、
子どもだ子どもだと思っていた娘(ウルトラの母)の
成長した姿が垣間見られた一日なのでした。