ネット友達のブログを読んだら桜井章一の『精神力』 を褒めてあったので、bk1で購入してみた。20年間無敗の雀士の人生相談本である。まだ一部しか読んでいないが、面白いと思った。 http://www.bk1.jp/product/03160805
「人生に勝てとは言わない。勝つことが善で、負けることが悪とは思わない。たとえ負けても、強く生きているかが問題なんだ。困難や不安定を楽しめる、強さを持っているか強調したいのだ」(14頁)
「野球のピッチャーにたとえた話がある『相手の打ちやすい、いい球を胸もとに力いっぱい投げろ』これでは相手が大打者であればあるほど負けてしまうと考えるだろうが、負けて本望ではないか、と私は思う」
「つまり雀鬼会は”勝つこと”目的としていない。勝負の結果より内容を重視している(中略)「内容がなくて勝つ」より「内容があって負ける」ほうがずっと価値がある、立派なことだ私は教えているんだから」
面白い考え方じゃないか。
ところで、僕はパソコン将棋を楽しむ。bonanzaという無料ソフトだが、やたらに強い。県大会代表選手なんかも負けてしまうらしい。アマチュア段位で4-5段くらいなのだろう。よって、僕などではなかなか勝てない。
だが、たまには勝てる時がある。どうすれば勝てるのかといえば、パソコン相手に乱戦を挑むときだ。つまり、美濃囲いや穴熊、あるいは矢倉に王様をしっかりと固めて、安全に有利に勝ちに持っていこうなどとセコイことを考えていると絶対に負ける。ゆっくり王様を囲う将棋はチャート式参考書に書いてあるように、ワンパターンだから途中まではラクチンなんだが、どうやらそういう考えがいけないみたいだ。というのは、相懸かりだとか対振り飛車棒銀作戦で、いざ勝負とすると、たまにだが勝てる時があるからだ。もちろん、乱戦狙いだから一手一手が真剣勝負なわけで、大変疲れる。だが、こちらが捨て身で勝負を臨む覚悟があるならば、勝利する可能性も開かれてくるというわけである。
崖っぷちを楽しむ勝負を楽しむようにしなさい、そうすれば勝てるかも知れないし、人生も面白いよと桜井章一は言っているじゃないのかな。
と、こんな話を塾生にしてみた。彼には、なんとか早稲田に合格してもらいたいからだ。そして、たくさん過去問演習をやらせる。仮に落ちたとしても、早稲田の過去問を10年分でもしっかりと解いたならば、内容のある勝負になるはずだからだ。
「人生に勝てとは言わない。勝つことが善で、負けることが悪とは思わない。たとえ負けても、強く生きているかが問題なんだ。困難や不安定を楽しめる、強さを持っているか強調したいのだ」(14頁)
「野球のピッチャーにたとえた話がある『相手の打ちやすい、いい球を胸もとに力いっぱい投げろ』これでは相手が大打者であればあるほど負けてしまうと考えるだろうが、負けて本望ではないか、と私は思う」
「つまり雀鬼会は”勝つこと”目的としていない。勝負の結果より内容を重視している(中略)「内容がなくて勝つ」より「内容があって負ける」ほうがずっと価値がある、立派なことだ私は教えているんだから」
面白い考え方じゃないか。
ところで、僕はパソコン将棋を楽しむ。bonanzaという無料ソフトだが、やたらに強い。県大会代表選手なんかも負けてしまうらしい。アマチュア段位で4-5段くらいなのだろう。よって、僕などではなかなか勝てない。
だが、たまには勝てる時がある。どうすれば勝てるのかといえば、パソコン相手に乱戦を挑むときだ。つまり、美濃囲いや穴熊、あるいは矢倉に王様をしっかりと固めて、安全に有利に勝ちに持っていこうなどとセコイことを考えていると絶対に負ける。ゆっくり王様を囲う将棋はチャート式参考書に書いてあるように、ワンパターンだから途中まではラクチンなんだが、どうやらそういう考えがいけないみたいだ。というのは、相懸かりだとか対振り飛車棒銀作戦で、いざ勝負とすると、たまにだが勝てる時があるからだ。もちろん、乱戦狙いだから一手一手が真剣勝負なわけで、大変疲れる。だが、こちらが捨て身で勝負を臨む覚悟があるならば、勝利する可能性も開かれてくるというわけである。
崖っぷちを楽しむ勝負を楽しむようにしなさい、そうすれば勝てるかも知れないし、人生も面白いよと桜井章一は言っているじゃないのかな。
と、こんな話を塾生にしてみた。彼には、なんとか早稲田に合格してもらいたいからだ。そして、たくさん過去問演習をやらせる。仮に落ちたとしても、早稲田の過去問を10年分でもしっかりと解いたならば、内容のある勝負になるはずだからだ。