新宿機動部隊(将棋)

社団戦出場チーム「新宿機動部隊」のブログ。

稚内将棋ツアー(2)

2012-06-16 19:21:58 | 将棋よもやま
開けてツアーは三日目、わたしが後から参加して二日目の朝。



朝から将棋を指している人がいるようですが、もはや驚きません。
今日は午後からツアー最大のイベント、稚内支部との対抗戦が控えていますが、その前に「副港市場」でお土産を買うスケジュールが組まれています。中井女流六段のプランニングはまったく完璧でした。





副港市場にはその日の朝に上がった新鮮な海産物が所狭しとひしめくように並んでいます。蟹、ウニ、ホッケ、ツブ貝、カジカ。新鮮で、どれも安い! ホッケ、ツボ鯛、塩辛などを買い宅急便で送りましたが、180円のカジカの切り身は買うんだったな。しかし、自宅の冷蔵庫に入りきらないし…とかブツブツ言っていると大野七段がひとこと、「冷蔵庫も買って送ればいいんです(笑)」

昼食はここで塩ラーメン。北海道のラーメンは好みに合って、美味しいです。
さて、ここから移動して稚内将棋クラブへ。



将棋クラブは一軒家で、中井女流六段の色紙が飾られた1階の対局場はとても雰囲気がよいです。対局場はすでに9面の盤駒が整えられ、いつでも対抗戦が始められる様子。これは前日に植山七段も出向いて設営をしていただいたようです。いつも思うのですが、われわれ趣味で楽しんでいるアマチュアにこれほど世話を焼いていただくというのはまったくもったいないことです。いまは若手棋士が熱心に普及を行う環境となっていますが、普及や指導に力を注ぐ棋士の存在はとても重要だと、僭越ながら感じます。





さて、対戦相手が決まり、全員が簡単な自己紹介をしてから、いよいよ対局開始。そこまでの和気藹々とした空気が、「お願いします」とあいさつした瞬間、一転します。稚内支部はホームで負けられない一戦でしょうが、われわれも3先生に教わる身として、ただでは帰れないのです。

奥の間では、手空きのメンバーに中井女流六段と大野七段が指導対局を開始。





対抗戦1局目、千手番から相振り飛車に。少しいいかと思っていた局面がぜんぜんだめで、仕方なく攻めていったものの2枚飛車と馬で反撃されては敗勢。しかし、相手が秒読みに入って急に乱れ、いきなりこちらの手番に。駒をたくさんもらっていたので詰む形ながら、急展開、しかも30秒であせりましたが、なんとか詰ませて逆転勝ち。

ほっと一息ついてまわりを見渡すとなんとなく微妙な空気で、どちらの勝ちかわかりません。全局の結果がまとまったところで、世話人の方から結果発表。「5-4で稚内支部の勝ちです」。どうやらこちらのポイント・ゲッターであるHさん、Oさん、Fさんが負けたようです。団体戦は当たり次第。そこにおもしろさがあるのです。

小休憩の後、第2戦。ここで! 稚内支部は二枚看板のエース登場です。元アマ竜王の渡辺俊雄さんと元朝日アマ名人の金内辰明さん。対抗戦1戦目でうちが勝ったら次は登場するかもしれません、と脅かされてはいましたが、負かされても出てくるとは…。しかし、いい経験です。大将席の金内さんとFさん、副将席の渡辺さんとわたし。

強い人と指すとには、とにかく付いていくことを考えます。多少の作戦負けはしかたないとして、決定機を与えないように。本局は後手番で横歩取り3三桂を選択しました。渡辺さんもちょっと面食らったらしく、少しずつ時間を使いながらの駒組み。完全な持久戦になると一歩損が響くので、薄い中央に駒を集めていくことだけを考えましたが、競り負けから最後は大差に。トップアマとの差を思い知らされる結果でした。

対抗戦2局目は7-2で稚内支部。2回負かされてはぐうの音も出ません。とうぜん、リベンジの機会があるのでしょう。

ここで、その場での懇親会がはじまります。

(続く)

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