今年に入ってすばらしいコンサートが続いている。
ハロウィン&ガンマレイ、アイアンメイデン・・しかし、とってもとっても気になっていることがある。
今月号のBURRN誌上でも少し取り上げられていたが、いわゆるオーディエンスのマナーの問題である。
今の時代を表しているのだろうが、まさに自分だけ良ければいい、自分だけ楽しめばいい、という感じがここ数年際立ってきている。ワシが見に行ったアイアンメイデンはパシフィコ横浜だったので、座席指定でもあり問題はなかったが、幕張メッセはオールスタンディングだったので、あばれたりモッシュしたりするオーディエンスも多く、身の危険を感じてせっかくのいいライブが全然楽しめなかったという意見が多い。
ハロウィン&ガンマレイの広島クラブクアトロもクアトロ始まって以来の動員数だったのだが、やはり一部の客(若いよな)がダイブしたり、まわりにぶつかったりして、そんなことを望んでいない他のお客に大迷惑をかけていた。
ライブとはファンとミュージシャンが一体となって盛り上げるべきものなので、盛り上がるのは大いに結構なのである。しかし、そこにはやはり他人に迷惑をかけない・・という最低限のルールはまもらないと、そのうちとんでもないことになる。
上の写真は1978年のレインボーの二度目の来日公演の札幌中島体育センターでおこった、あの悲劇の新聞記事。ワシはずっと大事に持っている。ワシは広島公演を見に行ったのだが、そのときも客がステージに押し寄せて、当時中学生だったワシも身の危険を感じたものだが。札幌で18歳の女の子が、圧死してしまったのだ。
以来どういうことが起こったかみんなは知っているのか。その日から10年以上も、どんなに激しいロックのコンサートでも、前に押し寄せるどころか、席を立って観ることさえ禁止されていたのだよ。あのヴァンヘイレンやジューダスのコンサート見に行ってもワシは席に腰掛けて、ただパチパチと拍手を送るしかなかった・・
いまは、ロックはおろかポップスなどどんなジャンルでも、コンサートが始まったら席を立って声援を送ることは当たり前になっているが、そんなことさえ禁止されていた、あの時代を決して繰り返さないためにも、ぜひとも(特に若い層)コンサートマナーを今一度考えてもらいたい。