リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

長く短い祭!

2016-06-24 00:24:23 | 2016年度夏公演

こんばんは。というより、「おはようございます」や「こんにちは」ぐらいが読んでいる方の時間とは合うのかな、と思っております、3回生霜田です。2度目まして!

もう、絶賛絶叫仕込み週です。木曜日、いよいよ四日目でした。週の半分終わってる。こわい。明日から本番です。こわい。舞台に立つことが、年々こわくなります。不思議です。いいことなのか悪いことなのかわからないけれど、それでも舞台に立ちたいなぁと思うので、演劇ってやっぱり不思議です。

劇の内容のことか、仕込みのことか、どちらを書こうか悩んでいます。折角なので両方。読み進めてみて、片方だけで終わっていたら、力尽きたのだなと思って下されば間違いないです。

 

さあ仕込み週。この時はいつも、新しい発見があります。大人しそうだなと思った新団員が意外としっかりした芯を持っていたり、しばらく一緒に公演を打ってなかった2回生が飛躍的な成長とともに活躍していたり。そんなうれしい発見のほかに、うれしくない発見もあります。

できると思ったことができなかったり。やりたいと思うことが、やれなかったり。

そうと分かってしまう瞬間があって、そんなときはとても落ち込みます。けれど団員たちが「やってやろうじゃねぇか」と、そう言っているのを見ると「それなら私だってやってやんよ」という気持ちになります。多分、リツゲイはそういう団体です。誰かが誰かに感化されて、がんばる団体なのだと思います。集団って元々、そういうものなのかもしれないけれど。

そんなわけで仕込み週は、うれしいことや苦しいこと、色々とないまぜで、けれど、とっても楽しい時間です。大切な時間です。

誰かの稽古場日誌で、リビングデッドのことに触れられてます。みんな死にかけっていうか死んじゃってるけど動いてます。死んだわー、死にまくったわーって感じが今の3回生な気がします。そして順調に1、2回生も死んでいきそうっていうか死んじゃったねー、みたいな感じです。でもそれが、無敵に近づくということなら。それなら、なんかちょっと、良くないですか。よいと思います。

まあ私は既死より不死が好きなので、なるべく失敗という名の死は迎えたくないのですが、でもやっぱり凡人なので、元気にリビングデッドやってます。

 

で!

舞台。『無敵』というお芝居です。記憶の物語です。

記憶する、というのはとても難しいです。けれど、記憶される、というのは簡単です。容易に、単純に、強力です。記憶したものは忘れてしまいがちだけれど、記憶されたものは中々忘れることはできません。そこに意志も意図もなかったのに、記憶してしまったという事実は、実は、とってもすごいことです。

そして自分の頭にある出来事を『記憶させる』のは自分ひとりではできません。誰かとの関わりの中で。誰かが記憶しようとも思わなかった言葉の片鱗や、わずかな表情の変化、小さな仕草が、誰かにとっては、忘れられない、記憶された記憶になります。

そして今回の物語は、『記憶された』物語です。誰かにとって忘れられない誰かの話です。この物語が、舞台が、来て下さった方の記憶に、記憶される物語であればよいと思います。

私にとっても、多分、記憶される夏公演になるのだろうなと思います。まあ、公演やリツゲイでの日々が記憶されるのは、いつものことだけれど!

 

両方とも書ききれました。感動しています。

さて、劇団立命芸術劇場2016年度夏公演、『無敵』。忘るまじ我らの夏を、って感じに、やってます。明日(きっと既に今日)からです。お時間がありましたら、学生会館1階小ホールへ足をお運び下さい。13時、18時30分に開演、それぞれ30分前に開場です。90分以内の劇です。ぜひに。団員一同、心よりお待ちしております!

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