重力ピエロ

最近また図書館に通うようになって、立て続けに伊坂幸太郎の本を２冊読みました。
『ゴールデンスランバー』と『重力ピエロ』。タイトルだけ見ると、サッパリ面白そうな作品ではないのですが、騙されてはいけません。

『ゴールデンスランバー』は首相を暗殺した犯人に仕立てられてしまう青年の話、『重力ピエロ』はレイプの結果、生まれてきた青年を弟に持つ兄と、その家族の物語。両方とも深刻な内容なのに、読んでいて時に笑ってしまうほどの妙なユーモア、軽さがあるんです。

例えば『重力ピエロ』で、主人公がガンで入院している父親の見舞いに行った際のやりとりがこうである。

「体調悪いの？」
「ちょっと持病の癌が」
「面白くないよ、その冗談」

思えば『死神の精度』も『終末のフール』も同様で、ここらへんが私を虜にしているのかなぁ。

今のところ『魔王』以外は書架にあるので、伊坂作品の借り放題ができそうです。

健康診断

健康診断はほぼ１年に１回の割合で皆さんも受けられていると思いますが、私も本日受けてまいりました。

しかし！本当にガッカリな内容の健康診断だったんですよ。

テンプスタッフの派遣社員だった頃、健康診断の内容といえば血液検査、心電図は当たり前でした（年齢的なものもありますが）。

今回の健康診断は、身長、体重、視力、聴力、Ｘ線、尿検査、問診。これだけです。

派遣会社の力というものを感じずにはいられませんでしたね。
やらないよりマシという程度のものじゃないですか？ギリギリ最低のラインなんでしょうなぁ。

昨年、まだラウンジ勤務だったときの健康診断も似たり寄ったりで、社員の７割は受けてなかったんですが、その理由というのが「受けても受けなくてもどうでもいいから」というものでした。

私はこのところ治験で３月～５月に４回血液検査を受けていて、３０数項目の結果を持っています。
この検査の半分でもいいから健康診断に組み入れて欲しいと思っている派遣社員もいることでしょう。

診療所は空港第二ターミナルにあるので、終わったあとはガッツリ食事も済ませてきました。

血液検査があると思って朝抜きで行ったけど、案内には「朝食抜きでいらしてください」とはどこにも書いてなかったな、そう言えば・・・って感じでしたねぇ。