手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

笑顔と笑い声〜「2023・主婦日記」の第16週目〜

2023-04-23 | 2023年の主婦日記








一昨日のまーさんはとても不穏でした。

と言っても、

感情が昂るとか落ち込むとかそういうのではないのですが、

ディから帰ってきて、

最近は、

「晩御飯終わってるからね」と声をかけたら

「そうかなあ〜」なんて言いいながらも、

それを受け入れて、

無理クリ2度目の晩御飯を食べることなんてなかったけれど、

この日は、

「まだご飯は食べていない」、

「これから食べる」と積極的。

ご飯は流石に出さなかったけれど、

鍋の肉をどんどん引き上げ、食べる、食べる。

鍋が空っぽになっても、

そのままにしておいたら、

箸を突っ込んでずっとさらえてる。

あまりの様子に夫が「これも食べる?」とクッキーを渡すと、

それもペロリ。

「まだお腹が空いてるの?」と聞くと「空いてるよ〜」と。


いつもと様子が違うと思っていたら、案の定。

真夜中に、かちゃかちゃと玄関の鍵の音。

息子が聞きつけて階下に行くと、玄関を開けようとしてる。

「ばあば、だめだよ。寝ようね」と息子。

声をかけてくれて、

玄関を簡単には開けられないように

しっかりとした紐をかけてくれたよう。

「チャイルドロック」ならぬ「おばあさんロック」。


ところが朝4時ごろ夫が階下に行くと、

玄関の紐が無くなってる??!

気持ち悪くなり、探してると、綺麗に丸めて隅の方に置いてある。

「これはお母さん(まーさん)に違いない」

とわたしたちは顔を見合わせました。


夫が手間暇かけてとてもきっちりとした太い紐を作り、

それをかけるとなかなか外せないようになってたのに、

その編み込んだ太い紐自体を一本の紐に戻してた。

外すのにきっとすごく力も必要だし、

解くのにもかなりの時間もかかったことでしょう。

それをやってたのには、

家族は全く気づかず夢の中。


夫婦してゾワゾワ〜ッと。


寝てるまーさんを見れば、

いつの間にかパジャマの上に服を着て寝てるし。


認知症はかなり進んできてて、

バナナをりんごと言ったり、

ものの名前も忘れがち。

ここ最近は毎晩のように夫に、

「今日もここに泊まるのかな?」

「いつ家に帰る?」と言ってるし。

帰ろうと思っている家は、

子供の頃に住んでた静岡の家のよう。


老人の徘徊は

こういう気持ちから起こるのだろうなと思いました。

幸いと言えるかどうか

まーさんは足が悪くて自立できないから、

出ていってしまうなんてことにはならないけど、

足が強ければ

「家に帰ろうと思って徘徊する」

ってことなんだろうなと思います。


どうしても

こんなふうに認知症は進んでいくのでしょう。

忘れてしまうことやトンチンカンなことは、

本人にいくら言ってもどうしようもないこと。

今のわたしたちができることは、

彼女がとにかく安全で穏やかに過ごせるように

環境を整えていくことかなと考えています。

顔に表情がなくなってきてる彼女ですが、

家族の笑顔と笑い声は嬉しいようで、

その時だけはニコニコ顔になる。


始終笑顔でいるなんて難しいけど、

共に住む者ができるだけ楽しく生活することが

彼女を介護する者にとっては

一番大事なことなんだろうな、

これだけはとてもよくわかります。


でも、よくよく考えたら、

これは介護の現場だけでないですね。

家族が穏やかに日々を過ごしていく、

これが家庭生活で一番大事なこと。


まーさんの日々に付き合いながら、

色々教えられています。


あ、まーさん、

もう一つ大好きなことがあるんですがね。

それは人の不幸!(笑)


テレビの番組で、

人が何かで失敗するような衝撃映像、お笑い映像が流れると、

超大喜び。

大きな声をあげて笑ってます。

息子がそれを見て、

「ばあばらしいなあ〜」と感心してました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なお)
2023-04-23 07:22:27
芽が出た玉ねぎ、絵手紙のモチーフに良いですよね。
のびのび大らかな絵手紙、とっても好きです!

義母も認知症歴13年くらいになるのですが
その段階ごとに困ったことが起きて
その都度家族で対策を考えて
でもさらにその上をいく行動に驚かされ
また新たな対策を考える
の繰り返しだったように思います。
本当に毎日大変だと思いますが
まんじゅう顔さんのご家族は皆さん明るくて
お義母さんお幸せだと思います。
私はしょっちゅう頭に血が上っていました(^^;)
何より家族の皆さんそれぞれが
楽しく過ごせることが第一なので
しんどくならないように
無理のないようにして下さいね。
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Unknown (まんじゅう顔)
2023-04-23 14:49:11
なおさん、台所の片隅で芽が出ちゃいましたが、その格好があまりにユーモラスで、絵手紙にしました。
その玉ねぎ、今は水耕栽培用のガラス花瓶に載せられて、随時夫が観察をしております(笑)。
なおさんのところのお義母さんも認知症歴が長いですね。
おっしゃるように「さらにその上を行く行動」に周囲はびっくりし、どうしようということになるのですよね。
我が家でも、時々ゾワゾワするようなちょっと怖いことも起こるので、その時だけは家族総動員でない知恵を出し合います。
コロナ禍の酷かった頃は、ちょうど夫も息子も在宅が多かったもので、分担して対処していましたが、今は二人ともの生活が普通に戻っていますので、在宅のわたしがなんとか見守る日々になっています。お互いに煮詰まらないように「斜め前くらいの向き合い」で、日々を送っていけたらと思っています。
温かいお言葉感謝いたします。
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Unknown (ポテト姫)
2023-04-23 18:34:17
 以前、高齢者施設に勤務する方と、娘の専門学校での行事の際に、親しく話す機会があり、雑談していた時の話です。
 その方の勤務する施設に、入所される方のご家族にも、色んなケースがあるそうで、「とことんまで、疲弊した後」に入所されたケースの場合、ご家族が「疲れ切って」いて、その後、「顔も見せなくなる」状況が多いそうです。(・・;)
 その方の話では、「疲弊しきる」前に、入所した方が、色んな点で「良いと思う」…ような話でした。
 まんじゅう顔さんのとこも、「限界」まで行く前に、ケアマネさんなどと相談して、「次の段階」を考えておくことも「有り」なのでは? と思われますが…。♪( ´θ`)
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Unknown (まんじゅう顔)
2023-04-23 20:35:21
ポテト姫さん、おっしゃる通り、「疲弊しすぎる」ところまで行かないようにと本当に思います。
入所のためには、介護認定の程度も関係しており、お願いしてもすぐに入れるわけではないので、「少しずつ少しずつ情報を得て動いておかないといけないかな」と夫とも話しています。
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