2021年4月のブログです
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大滝慶作さんの『歌集・友に贈る歌』(2020・喜怒哀楽書房)を読みました。
とても素敵な歌集です。
大滝さんは五つ年上の家裁調査官の先輩。
そして、臨床心理士としても先輩です。
残念ながら一緒に仕事をしたことはなかったのですが、大滝さんが新潟のご出身なので、お名前は知っておりました。
じーじが定年退職後にようやく臨床心理士の資格を取った頃、大滝さんも新潟に戻られ、臨床心理士の勉強会などでお声をかけていただくようになりました。
ある日、大滝さんが、短歌なんかに興味ある?といわれ、じーじが、俵万智さんくらいなら…、と答えると、大滝さんがなんとなく恥ずかしそうに、実は歌集を出したんだけど…、といわれて、後日、本書が送られてきました。
さっそく読ませていただくと、現代風の短歌がいっぱいで、身近な歌集です。
学生時代を詠った歌や調査官時代の歌、さらには、臨床心理士の仕事の中から生まれた歌など、素敵な歌が並んでいます。
素人のじーじなりに印象に残った歌をいくつか挙げると、
原発を投票により食い止めし同級生は越後に生きる
母と子が図書館に来て声そろえ「ひらけごま」と言いドア開きたり
電車にて文庫本読む高校生絶滅危惧種を見たる思いす
電車にて曇るガラスに化学式ドラマのごとき男女をみたり
などなど。
いずれも、若者や子どもへの愛情に満ち満ちた歌がいっぱいです。
臨床でくたびれた時などに、ビタミンチャージができそうな素敵な歌集です。 (2021.4 記)
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2023年3月の追記です
本書をご希望のかたは大滝慶作さんのメール ksak.otaki2070@gmail.com にご連絡くださいとのことです。
また、本書は、新潟県立、新潟市立中央、西川、巻の各図書館に寄贈済みとのことで、新潟市近辺の方なら貸し出しを受けることができますとのことです。 (2023.3 記)