らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

Longhornでのフォントの字体変更問題

2005年08月31日 22時12分09秒 | その他
[ITmediaニュース] 「Vista」新フォントは「国語政策的にも正しい」
これまで略字がマップされていたのを、Longhornでは、JIS方針に従って略字を正字に変更したフォントを採用すると発表されていました

発表当初は「ふーん、なんでそんな回りくどいことを」とか思ってたんですが、JISの中の人がそういう経緯に至った理由を説明したページを読んで、いろいろと複雑な事情があってこうなったんだということを知りました。

まぁこのページに書かれた言い分は理解できなくもないんですが、略字を「間違った字形」と言い切っているあたりがちょっとどうかなぁと思うところです。そりゃ話し言葉に比べれば書き言葉は時代時代で変化していきにくいのは確かですが、そこそこ広く使われてしまっている略字を「間違った字形」と言い切り今回の変更を「正しい字形に変更する」と呼ぶのもなぁというのが正直な感想です。というわけで、あえて変更しなくてもいいやんと素人ながら考えてます。

ただ、今更素人がぐだぐだ言っても仕方ないんで、このように変更するという方針に決まった以上は、どう変わってどう対処していかなければいけないのかあたりの周知徹底に全力を挙げてほしいものです。「メイリオ」ばかりが注目されてしまっていて、今回の字形変更の問題があまり知られていないような気がしてならないです。

追記: コメントにもいただいたとおり、「JISの中の人」と紹介されてた南堂久史氏、JIS委員ではなかったため、それを受けてITmediaの記事からは該当箇所がばっさり消されました。でも結局なんでVistaでは字形変更されたのかがうやむやにされた気がしないでもない。

バグのないテレビなどない?

2005年08月31日 07時50分20秒 | 業界動向
[ITmedia ライフスタイル] デジタルテレビに潜む危険と脆弱性
デジタルテレビであるLC-26AD5がファームウェア更新に失敗して起動不能になるという問題が取り上げられ、現在のデジタルテレビが抱える潜在的脆弱性について書かれてます。

やっぱりというか、結構知らない人が多いんですねぇ。デジタルテレビの場合、ファームウェアが電波に載ってやってきて、でテレビが勝手にファームウェアを書き換えるっていう話。実際には、あまり大規模な書き換えはせずに、デジタル放送のチャンネル改変に追随するというのが多いとは思うんですが。

今回の記事だとなんかテレビだけがやり玉に挙げられてますが、この手のリスクはデジタル化されたものすべてに共通で存在しちゃいます。「バグのないプログラムなど存在しない」なんてよく言われたもので、たとえミッションクリティカルなとこでも、結局テストと万が一のバックアップを徹底的にやっているだけで、根本的には解決していないんですよねぇ。間違いのないことを論理的に証明する方法がないわけでもないんですが、少なくとも現在は実用的なレベルでは使われていないです。

ネット上での選挙活動

2005年08月31日 07時03分46秒 | 業界動向
[ITmediaニュース] ブログの“うっかり発言”にご用心
公職選挙法でインターネット上での選挙活動が禁止されているのは有名な話です。そんなわけで、選挙前ともなると各立候補者とも自身のホームページの更新を止めてしまうというのが一般的です。

ブログなんかは要は日記で、そこには日常が書かれるわけです。どんなにネット上での選挙がらみの話を自粛しようが、選挙が行われるという事実は折り曲げられないわけで、更新している限り選挙に関わる話がブログなどで出てくるのはさけられないでしょう。

IT政策関連のマニフェストを抜粋した記事があがってます。これによると、民主党はインターネットを利用した選挙活動について言及しています。ネット上での選挙活動を解禁すべしだとかそんなとこまでは個人的には何も考えてませんが、IT政策などの身近なところから選挙や政治に関心を寄せてみるのもいいでしょうね。

日本のPCメーカを悩ますEast Fork

2005年08月26日 00時55分01秒 | 業界動向
[PCウォッチ] ついに発表されたEast Forkこと“Viivテクノロジ”)笠原一輝のユビキタス情報局)
CPU+チップセット+無線LANモジュールをIntel製で統一することで得られる「Centrino」ブランドとそのロゴは、PCメーカにとって「広告費」をIntelから得るための手段として認知されてきました。それのデジタル家電PCバージョンとも呼ぶべき「Viiv」(East Fork)が正式に発表されました。

Centrino同様、Intelが指定するモジュールを使ったPCを「Viiv」ロゴつきで販売でき、おそらくCentrino同様「広告費」名目でPCメーカがキャッシュバックを得られることになるんでしょう。しかし、このIntelが指定するモジュールの敷居がCentrinoの時よりも高くなり、PCメーカを悩ませているという記事です。

そのうちの一つが「Windows MCE」。これまでPCメーカは「AV/テレビ対応PC」とかいう名目で、テレビ機能を使いやすくするためのソフトウェア環境を整えたPCを販売してきました。それをそのまま使えればいいものの、Intelが突きつけてきたのが「Windows MCEを使え」というもの。Intelのいうことを聞いてしまうと、これまでPCメーカが独自色を出してきた分野でMicrosoftの言いなりになってしまうことになるため、この辺を渋っているメーカが出てきているそうな。

Windows MCE以外にもCentrinoと比較すると、HDオーディオ・SATA・リモコンあたりが必須となっていて、CentrinoほどすんなりとPCメーカが受け入れるとは思いにくいのが現状だそうで。ホームネットワークを担うデジタル家電の分野へ進出していくためのIntelのブランド戦略はどうなっていくんでしょうかね。

ヤフーがメインの検索をディレクトリ型からロボット型へ

2005年08月26日 00時32分41秒 | 業界動向
[ITmediaニュース] ヤフーがロボット検索全面採用 10月から“Google型”に
Yahoo!Japanにて、現在統合型検索として提示されている「Yahoo!検索」で、Web検索結果はディレクトリ型検索をメインに据えているのを、ロボット型検索をメインに据えるよう変更することにしたようです。

個人的にYahooといえばディレクトリ型検索というイメージが強かっただけに、今回の変更はちょっと衝撃的です。もはや手作業で一つずつカテゴリ分けと適正をチェックしていくというやり方自体が時代にそぐわなくなってきたといえるのかもしれません。とかいうと「Open Directoryってなによ?」とつっこまれそうですが・・・

ところで、「Google型」っていう表現は誤解を与えるんじゃないかと・・・

ついにGoogleがIM市場に参入

2005年08月24日 22時44分23秒 | 業界動向
[Internetウォッチ] 米Google、インスタントメッセンジャー「Google Talk」公開
GoogleがついにIMソフトとして「Google Talk」をリリースしました。現在はまだβバージョンということで、gmailアカウントを持つユーザにしか公開されていない状態です。

ちょっと使ってみたんですが、基本的な機能は実装されているものの、どうも細かいところの使い勝手がまだ突き詰められていないという感じですね。文字入力中にアプリの画面更新などが入るとIMEの未確定文字が強制的に確定させられるのはどうかと。まぁ今んところは英語しかサポートしないということなんでしょうけど。

gmailアカウントを持つユーザにのみという限定があることが、今後どうなっていくのかが一つの焦点でしょう。IMは他の友達ユーザがあってこそのサービスなので、既存の他のIMサービスから人を引っ張ってくるだけの力がないと、他と競争していくのはしんどいんじゃないでしょうか。

サービスの多角化を進めてきているGoogleですが、Yahoo!のようにポータルサイトとしてまとめ上げようとする動きは今のところありません。個々のサービスをシンプルに保ちたいという意図があるのかもしれませんが、複数のサービスを連携させながら囲い込んでいく戦略をどのように考えてるんでしょうかね。

検索には勝てたけど検索以外では勝てなかった、とはならなきゃいいんですがね。

次世代DVD争いは不可避に

2005年08月24日 07時05分27秒 | 業界動向
[SlashdotJ] 次世代DVD規格、統一断念
このへんの話の結論ということですね。4月5月頃の統一に向けた交渉の時に製品化のスケジュールの関係から「8月がタイムリミット」といわれてましたが、今の時期になっても交渉が再開される見込みがなさそうであることから、各紙が「時間切れ」と判断して、DVD統一規格は実現しないと報じたようで。

まぁ5月の交渉の物別れ方を見るにこの結論になっちゃうのはもう見えてましたが、それが正式に確定したというニュースととらえましょう。プラスやらマイナスやらがある現行の規格以上に両対応機を作るのが難しいといわれていますが、これから起こりうるであろうこの競争と混乱を技術面から救えるとしたら、そんな両対応機なんでしょうね。

テレホーダイ10周年

2005年08月23日 08時14分59秒 | その他
[SlashdotJ] テレホーダイ 開始 10周年
テレホーダイがサービス開始から10年たったそうです。ADSLが普及する前はテレホーダイにお世話になった人も多いんじゃないでしょうか。というか、日本にはまだフレッツISDNすらサービスしてない地域もあるようで、未だにお世話になっている人もいるかも・・・定額制が当たり前の今日では想像もできないような当時の現象を今一度振り返ってみるのもいいかもしれません。

ヤフーが無料でフルコーラスの曲が聞けるサービス開始

2005年08月23日 06時18分57秒 | 新サービス
[ITmedia ライフスタイル] 10万曲が無料――ヤフーが新音楽配信サービス
ネットラジオ感覚で無料で音楽を聴けるサービスが開始されました。配信される曲は完全にシャッフル、早送りなどはできない、CMが間に入る、視聴者はあらかじめジャンルのみ選ぶ、というスタイルになります。が、無料でできちゃうこのサービスはある意味すごいでしょう。

音質はFMなみということらしいですが、無料ネット配信としては正直十分でしょう。にしても、このサービス自体もさることながら、ブロードバンド・定額という大前提となるインフラが整備されているからこそ実現できるサービスです。

iTMS-Jが4日で100万曲というインパクトが強いです。音楽業界も焦りだして躍起になってきているんでしょう。これからどんな風にビジネスモデルが発展していくんでしょうか。

ポッドキャストがはやってるらしい

2005年08月23日 06時00分47秒 | 業界動向
[ITmediaニュース] ポッドキャスト急成長の兆し ニフティ「配信数、想定の数十倍」
音声番組配信システムのポッドキャスティングがはやってきているらしい。ブログの音声版ともいえるもので、更新情報をRSSで配信しクライアント側のアプリがRSSを元に最新番組を自動ダウンロードしてiPodなどの周辺機器に転送して聞けるというスタイルらしい。

音声番組となると、一般人がブログのようにコンテンツを気軽には作れなくなってくるんじゃないだろうかと素人ながら考えさせられます。一人で流れのあるしゃべりをするのって結構しんどいと思うんすが。そういう前提に立つと、ポッドキャストはラジオ局のようなある程度の音声コンテンツを作れるとこが、番組をネット配信するための仕組み(と視聴者が簡単に聞ける仕組み)ととらえてもいいでしょう。

記事によれば、ポッドキャストに対するラジオ局の関心はかなり高いそうな。今はまだ、実際のラジオ番組配信実績は少ないようですが、もし今後ポッドキャストによる配信が増えてくるとすれば、番組のオンデマンド配信が実現してくるかもしれません。

いいのか悪いのかはさておき、音声コンテンツ(音楽など)は業界再編の流れに飲み込まれてきている現状です。やっぱ、iPodの登場が時代の流れを象徴していたんでしょうね。動画は・・・どうなんでしょう。

メモリをHDD代わりにしてしまうi-RAMの評価版レビュー

2005年08月19日 21時37分15秒 | その他
[PCウォッチ] ギガバイト「i-RAM」ファーストインプレッション
メモリを最大4枚さしてその容量分をあたかもSATA接続しているHDDであるかのように使えてしまうi-RAMの評価記事があがってます。パソコンの電源をオフにしてもPCIからの給電によりメモリの内容は消えないというあたりも一つの特徴です。

評価記事を読む限り、容量不足の問題とSATA帯域の限界が感じられますね。OSなどのシステムを格納するストレージとしてというよりは、動画ファイルなどの一時的格納場所という用途に向いていそうです。

開発者が語る急造のSmithfield

2005年08月19日 21時14分12秒 | 業界動向
[ITmedia エンタープライズ] IntelがデュアルコアのPentium 4を急いだ訳は?
Smithfieldが発表されたときは「間に合わせで作ったもの」と指摘されていましたが、それをIntelのエンジニアが認めているというような内容の記事になってます。熱処理がうまくいっていなかった問題と、対AMDの上で戦略的に避けて通れなかったことが、スケジュール的に無茶なプロセッサ開発へと至った要因であるということがわかります。

ただ、何となく過去の話のように書かれてしまっていますが、対AMDという意味ではむしろこれからしばらくの間が正念場難じゃないでしょうかね。

仮想通貨と仮想株式による総選挙はてな

2005年08月12日 02時47分53秒 | 新サービス
[ITmediaニュース] 「総選挙はてな」で議席数予想
政党への支持を株価になぞらえ、仮想通貨を用いた株式売買を行い、総選挙の結果を占おうという感じのサービスがはてなから発表されました。

試みとしてはなかなかおもしろいんですが、仮想株を買ったり仮想株価が上がったりしたとしても実際の政党の獲得議席(=配当金額)に影響が出るわけではないので、それはちょっと「ん?」と思う点です。

あと、インターネットを日頃よく使う人が支持する政党と国民全体が支持する政党とは必ずしも一致しないので、この仮想株式市場の結果と実際の獲得議席の数が一致することはないでしょう。有意な相関があると言い切れるかどうかも微妙そう。

とかとか、なんか否定的なコメントばかりになってしまいましたが、変わったサービスを発表するはてならしい目新しいサービスといえるでしょう。

シルバー層をその気にさせる「コツ」?

2005年08月11日 04時43分14秒 | ケータイ
[ITmediaビジネスモバイル] そろそろ「シルバー層のニーズ」開発に本腰を入れるとき
FOMAらくらくホンIIの発表を受け、シルバー層にケータイをアピールする必要性について説いたコラムになってます。

まず、「シルバー層」という言葉について。私たち若者からすると、この類義語として「高齢者」「お年寄り」なんて言葉を連想しがちですが、このコラムではあえてなんでしょう「シルバー層」という言葉を使っています。「まだ年寄りと呼ばれたくない」くらいの年齢の層をターゲットにしているということでしょう。

そういう意味では、ツーカーSのターゲットとはまた違う人たちを想定しているのでしょう。ツーカーSでは、いわゆる固定電話は使ったことがあるけどケータイはない、ケータイのような新しい機能をもつものを扱う自信がない、というような層がターゲットでしょう。

このコラムの「シルバー層」は、積極的に新しい機能を使ってた意図は思いつつも難しい操作方法が壁となってとっかかれない、というような人たちでしょう。そんな人たちに必要なこととして3つ要素があげられてます。
  • わかりやすいユーザーインタフェース(UI)
  • 相談に乗ってくれる人がいる
  • 明確なニーズがある
UIについては、らくらくホンのような端末でハード/ソフト面から様々な提案がされてきているのが現状でしょう。相談相手は、最終的にはやっぱ家族が面倒見るしかないのかなぁ、わからない点を教えてくれる身近な人が必要ということでしょう。で、最後の明確なニーズというものは、
孫や家族の写真が見たいから
だそうで。なんか怖いくらいにうちの親が当てはまってる・・・

危機管理の事後対応の重要性

2005年08月11日 04時28分05秒 | セキュリティ
[ITmediaモバイル] Scope「情報漏えい疑惑」より、もっと重要なこと
iアプリ向けのフルブラウザとして知られているScopeで、メールアカウント情報がHTTPのreferrerとして漏れてしまっていたという疑惑があがってます。
これですね。バージョンアップして現在は大丈夫ということらしいですが、これのプログラマーズファクトリ(Scope提供側)の対応が疑問視されています。

まず、この漏洩の事実があったかどうかに対して黙秘していて、かつ正式な発表がいっさいないということのようです。漏れた情報がメールのアカウントとパスワードなだけに、もし事実ならユーザにアカウント・パスワードの変更を促すアナウンスがほしいところですが。あと、これだけ騒がれてんのになんにも発表しないってのも変な話で。

情報漏洩を伝えるニュースのない日がないといえるほど、毎日のように個人情報がとか脆弱性がとか伝えられています。もちろん事前対策が大事なのはいうまでもないですが、事後の対策を誠実にしないと「そういう会社」と見られかねないといえるでしょう。