らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

本気で Ultra Mobile PC を目指す Intel

2007年04月20日 00時59分58秒 | 業界動向
[PCウォッチ] 小型化への道筋が見えたUMPC (本田雅一の「週刊モバイル通信」)
今回の一連のIntelによる Ultra Mobile PC 計画は、以前の後藤氏の記事の話が正式に発表された、という感じでしょうね。XScaleを捨て、x86互換CPUをあわよくば組み込みの世界にも持って行こうというIntelの戦略が語られています。

ただ本田氏は、CPUをただ小型化省電力化すればよいというわけではない、と指摘してます。小型デバイスには小型デバイスに特化したソフトウェアなりUIなりが必要で、これまでソフトウェアはMicrosoftのWindows(やLinuxなど)に任せっきりだったIntelが、組み込みなどの分野でのソフトウェア部分をどう補っていくのかが課題だ、と締めくくっています。

東芝製の HD DVDプレーヤでIntelのCPU(というかPCプラットフォーム全部)が使われたりしてますが、そういう使われ方を期待されてるんでしょうかねぇ。

メディアプレーヤで火花を散らすAdobe vs MS

2007年04月18日 02時35分36秒 | 業界動向
[ITmedia エンタープライズ] インターネットアプリで火花を散らすMSとAdobe、チゼンCEOは「真の革新」を強調
今から思えば、AdobeによるMacromedia買収が発端ってことなのかな。Flashを手に入れたAdobeはその後、FlexやApolloといった開発フレームワークで支持を得つつあります。

それに対しMSは、WPFをベースにしたSilverlight(WPF/E)でFlash対抗色を強めています。まぁ.Net Framework構想自体はMSはすでに2000年に発表してますが、さすがに当初考えていたものと今のものとは大幅に異なっていることでしょう。

Netscape vs InternetExplorer のような戦いがまた始まろうとしているというところでしょう。

2007年4月までの音楽配信とDRMの流れのまとめ

2007年04月10日 01時09分28秒 | 著作権
[ITmedia アンカーデスク] 「EMIは打つ手がなかった」――DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は
ITmedia News:EMI、全楽曲を「DRMなし」に――iTunes Storeで販売という話題についていろいろと騒がれている今日この頃ですが、津田氏のコラムがアップされてます。もともとDRMなんて百害あって一利なしな考えの方なので、それなりのフィルタを通して読む必要があるでしょう。

ただ、"DRMフリー化"の評価というよりは、これまでの音楽業界とDRMを巡る約10年の流れを読むという意味で、それなりにまとまった記事になっていると思われます。市販DVDの広まり、CD-Rの普及、Napster/Gnutella/WinMXのP2Pソフト、デジタルオーディオプレーヤの発売、(ウォークマンからの移行という意味での)iPodショック、CCCDの失敗、Sony BMG のRootkit問題、といったここ10年の流れを一通り押さえているので、そのへんの事情を余りよく知らない人にはためになる気がします。

津田氏は"EMIは打つ手がなかった"としていますが、そこんとこは実際はどうなんでしょうねぇ。まぁそのうちいろいろと話が見えてくるでしょう。

で、この流れが日本にどう影響するのかというのがちょっと心配です。少なくとも今回のEMIの決定に、日本国内での東芝EMIの販売に関することは含まれませんし、日本ではDRMがんじがらめの着うたが普及してますし。個人的には、オンライン販売の音楽を買うよりも、レンタルして自分で移していた方が、値段の面でも使い勝手の面でもはるかに楽なんですがね。そういう状況がそもそもどうなんだという話もありますが。