goo blog サービス終了のお知らせ 

らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

人質と交換にダビング10が始まろうとしている

2008年05月15日 02時54分48秒 | 業界動向
[PCウォッチ] 補償金制度拡大案への多くの疑問 (本田雅一のAV Trends)
本来なら何の関係もない「私的録画録音補償金制度」の対象機器拡大を人質に、ダビング10が始まろうとしています。「現実的な案」という意味では仕方ないのかとも思いながらも、長期的に補償金をなくすといいつつ今回は拡大する方向だったり、やはり今回の件を疑問に思う人は多いでしょう。

そんな疑問点を、過去の経緯も含め、本田氏が改めて記事にまとめてくれています。個人的に追加したい点としては、
  • ダビング10という総務省管轄の放送行政のことになぜ文化庁が口を出しているのか
  • アナログ複製は著作者の権利を損ねず、再エンコなデジタル複製は著作者の権利を損ねているというのか
  • 全世界を見渡しても無料放送にDRMをかけてるのは日本だけ、それでもまだ続けるつもりなのか
あたりかな。なんというか、過去のCCCDの件をどう解釈しているんだろうか。

ちなみに、人質としてオリンピック開催もあります。開催そのものがアレな点もありますが、そもそも毎回オリンピック前にはテレビやレコーダの需要が伸びる現象があり、JEITA含む電機メーカは需要を後押しするダビング10案に折れないわけがないと踏んでいるかと思われます。

2011年アナログ停波に合わせて自滅の方向一直線に急がなくてもいいのに。そんなにコピーされたくなけりゃコピーネバー信号ででも放送すればいいのに。というか、もはやテレビ放送そのものがも一時期ほどの巨大さを保てなくなってるだけかも。

ついにCPUの整数演算の性能向上が止まる時がやってくる

2008年04月11日 01時55分08秒 | 業界動向
[PCウォッチ] なぜIntelはSandy Bridgeに「AVX」を実装するのか(後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
最近の、マルチコア化とSIMD化の流れを再確認するような内容の記事になってます。回路の集積規模はまだまだムーアの法則に従うものの、集積の恩恵を受けるにはますますマルチスレッド化とベクタ化を推し進めなければならないという今後を説明しています。

結局のところ、いわゆるシングルスレッドにおける整数演算の性能の向上はあまり望めないのが今後ということになるのでしょう。今が、ほっとけば重いソフトも早く動かせるCPUが出てくる、という常識が失われる節目です。

仮想通貨を操作して逮捕

2008年01月25日 02時23分54秒 | 業界動向
[internetウォッチ] ネクソンのサーバーに不正アクセス、仮想通貨3,606万円入手した少年逮捕
ニュースサイトの記事を見る限り、仮想通貨を「入手した」「盗んだ」から逮捕、という論調が多いです。厳密には違います。

今回の逮捕理由は、不正アクセス禁止法違反です。つまり、通常の利用者のアクセス方法とは異なるような種類のアクセスを行うことで通常の利用者にはなしえないような操作をサーバ側にしたということです。つまり、仮想通貨を増やしたという結果が問題なのではなく、仮想通貨の増やし方が問題だというわけです。

仮想通貨や仮想アイテムはサービス提供元のサーバ上にデータとして存在するもので、それらには通常財産権は認められません。つまり、アイテムや仮想通貨は厳密には利用者のものではないんですよ。なので、窃盗などは通常適用されません。財産権がないという主張は通常ゲーム運営側よりなされます。もし財産権を認めてしまうと、サーバ障害などでデータが消えた場合に補償に発展してしまうからです。

というわけで、今回のような事例は通常、不正アクセス禁止法で処理されます。このため、仮想通貨の増やし方に問題がない場合は罪に問われません。このあたりが、RMTを法的に問えるかどうかの話につながります。

Amazonが単体で利用可能な電子書庫リーダ発売

2007年11月29日 05時56分21秒 | 業界動向
[Internetウォッチ] 米Amazon.com、携帯電話内蔵の電子ブックリーダー「Kindle」を発売
音楽はiPodにやられ、動画はニコニコのおかげで日本内はまだだけどでも世界的にはもうYouTubeだし、で次は電子書庫ですか。一応日本にはΩ∑ブックかなんかがあったような気がしますが、お世辞にも広まっているとはいえない状況なので、こりゃ Kindle が日本に来たら一気に染まっちゃうかもね。

KindleのライバルはやはりiPhoneでしょう。日本では、ケータイ向け電子書庫市場ってのも育ちつつあるようですが、あくまでオリジナルものを一部若者向けに流している程度です。文庫本などの品揃えによっては、一気にどれかの商品がブレイクする可能性もあるでしょう。

今のうちに、青空文庫をダウンロードも含めケータイだけで利用できるJavaアプリでも開発しとこうかな。

JEITAが異例のパブリックコメント提出呼びかけ

2007年10月31日 04時22分14秒 | 業界動向
[Internetウォッチ] JEITAが私的録音録画問題への見解を説明、「パブコメに多くの意見を」
著作権違反の非親告罪化、補償金制度対象機器の拡大、著作権保護期間の延長、あたりに対するパブリックコメント募集の件がにわかに取り上げられつつある今日この頃です。

利用者意見とりまとめのための団体設立の時もより多くの人にパブリックコメントを提出するよう呼びかけがありましたが、今回JEITAも同様に多くの人にパブリックコメントを提出するよう呼びかけが行われています。

何がどう改正されようとしているのかを普通の人が十分に理解しているとは思いにくいところもありますが、万が一現在の話の方向へ改正されると影響がばかでかいだけに、パブリックコメントうんぬん以前にもっと慎重に議論を費やしてほしいと個人的には思います。

まぁそれ以前に、今回のって文化庁が行っているパブリックコメント募集なんですよねぇ。コピー10導入の件は総務省がカギを握っていたり、電器メーカが直結しやすいのは経済産業省だったり、お役所も立場が一枚岩というわけでもないのが余計ややこしいとこです。

小さすぎる Wii の内蔵ストレージ

2007年10月11日 02時22分40秒 | 業界動向
[BroadBandウォッチ] 任天堂、Wiiで新作タイトルを配信する「Wiiウェア」
これまでは Wiiでは、ネットからダウンロード購入した旧来の旧プラットフォーム向けゲームを楽しむことのできるバーチャルコンソールを提供していました。で、今回は、旧プラットフォーム向けではなく、Wii向けの新作もダウンロード購入できるサービス Wiiウェアを発表してます。

ただ注意しなければいけないのは、Wiiウェアではバーチャルコンソール同様、ダウンロードしたゲームは基本的にWii内蔵のストレージに保存しなければいけないことです。WiiにはNAND型512MBのフラッシュが載っていますが、これのサイズが小さすぎます。PS3や XBox 360 が数十GB単位のHDDを乗せているのに対し、Wiiはその100分の1程度しかストレージがないことになります。

SDカードに書き出し可能とはいえ、SDカードはあくまでバックアップで、SDカードから直接ゲームを起動することができないため、やはりこの内蔵ストレージの小ささはこれから致命的になると思われます。もちろん任天堂もそのことは承知だろうことなので、次の一手をすでに打っている・・・んじゃないかなぁ。

っというあたりの話は、後藤氏がすでにレポート済みだったんだよなぁ。。

Intelが2008年秋に新設計コアを持つNehalemを投入

2007年09月27日 02時00分55秒 | 業界動向
[PCウォッチ] Penrynの1.5倍のCPUコアを持つ次世代CPU「Nehalem」 (後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
後藤氏得意の突っ走りぱなしの記事になってます。Banias系とその改良のMerom系が今は普及していますが、2008年秋には新たにコアを含めたCPU全部を設計し直したNehalemを投入する予定であることが告げられています。

さすがにまだかなり先であるため予想の域を超えない解説記事ですが、メモリコントローラ統合だの、4コア+SMTだの、デコーダ周りの64bit最適化だの、Macroフュージョン拡張だの、3階層メモリキャッシュだの、久々にわくわくさせられるような内容が出てきています。

TejasをキャンセルしSmithfieldを公開していたころがウソのように、Intelがよみがえってますね。

Viivをあきらめデジタル家電プラットフォーム作りを目指すIntel

2007年09月23日 00時52分10秒 | 業界動向
[PCウォッチ] ViivからCanmoreへと主力製品を切り替える
Intelのデジタルホーム事業 (笠原一輝のユビキタス情報局)

Viivブランドを掲げPCを中心とするホームネットワークにおけるサーバソフト作り支援まで行っていたIntelが、方針を転換し、あくまでプロセッサを含むプラットフォーム作りに専念することが述べられてます。

ただ曖昧ながら、プラットフォーム作りはこれまでのPC向けのものに限らず、デジタル家電をもターゲットにしたものにしていくことがうかがい知れる内容となっています。Intelとしては、PC向けプラットフォーム上にViivでホームネットワーク構築するよりも、PC以外のプラットフォームをも提供しホームネットワーク上のアプリはベンダに任せる方がよい、と判断しているのでしょう。

単体で楽曲購入可能な iPod touch 登場

2007年09月07日 02時04分27秒 | 業界動向
[AVウォッチ] 米Apple、「iPhone」から電話機能を省いた「iPod touch」
デジタルコンテンツ流通インフラを構築しているAppleがやっと、単体で楽曲購入可能なタイプのiPod 「iPod touch」を発表しています。

日本だとケータイのキャリアがデジタルコンテンツ流通プラットフォームの囲い込みを進めていますが、今回の発表から間違いなく、ライバルはケータイキャリアだと意識していますね。

単体でのYouTube再生対応をさせている点からも、単体でのDLNAクライアント対応をしてもおかしくないところでしょう。そういう意味では、近々ロケフリと競合していくことでしょう。

Appleってスキのない会社だなぁと思わされます。

Intelが日本デジタル放送方式をやんわりと批判

2007年09月01日 23時48分04秒 | 業界動向
[Internetウォッチ] インテル、ソフトウェアCAS活用で完全デジタル化移行推進する方針
あまり批判的な表明ではないですが、遠回りに日本の地上デジタルテレビ放送の方式を批判し、Intelが現在検討している案を採用するように提案しています。

焦点としては2つあります。1つはB-CASによるコンテンツ保護運用の不自由さについてで、B-CASカードを発行してもらわないと地デジ見れる端末を売れない現状を指摘し、もっと自由度のある「ソフトウェアCAS」方式を受け入れるよう要請してます。

2つめがコピーコントロールについてで、コピーワンスから9コピー+1ムーブに変わりそうな実情についてもやんわりと不満を表明しつつ、DTCP-IPなどを利用したネットワーク運用を、ホームネットワークに限らず外出先からのリモート環境でも行ってもよいと認めるよう放送局などに要請しています。

こういう批判が、日本国内から、とりわけ実際にテレビを作っている電機メーカから出てこずに、外国の企業から出ている現状が、なにか嘆かわしいです。

コピーナインタイムスに対する疑問

2007年07月22日 02時48分51秒 | 業界動向
[AVウォッチ] コピー回数の変更だけでコピーワンス問題は解決できない (本田雅一のAV Trends)
先日のコピーナインタイムスについて、本田氏が今回の流れを痛烈に批判しています。特に、放送波を録画した"オリジナル"(=一つ目のコピー)を残しておかない限りダビングができない(HDD上なので数年でなくなる)、コピーナインタイムスを認めれば次の改定はたぶんない、という点を問題視しています。

総務省も元々はEPN運用を見据えていただけに、著作権管理団体側の強い意向があったのは明らかでしょう。EPN運用を主張するJEITAを突き放している点からも、今回のコピーナインタイムスについて著作権管理団体側は「大幅な譲歩」と理解しているのでしょう。

「大幅な譲歩」だと思っている時点で、もはや消費者がコピーワンス問題をどのように見ているのかを理解していないんじゃないかと思われるんですが。厳密には、消費者ではなくて、「その辺の事情に詳しい一部の消費者」でしょうけど、結局市場の流れを作るのは結局そういう人たちなんで。

個人的な意見としては、著作権管理団体側にいわれるがままに機器を作っているメーカもどうなのかと疑問に思います。"iPodショック"も結局は、著作権管理団体らに配慮して、日本メーカはあえてMP3などを自由にコピーできない機器だけを作り、そこへMP3などを自由にコピーできるiPodがやってきて市場を一気にとられたという背景があります。現状はメーカは、直接は文句を言わずに"JEITA"という団体を一つはさんでしか意見を言わないですし。(このへん見れば、JEITAがどういう団体なのかは一目瞭然でしょう。)

ソニーがゲーム事業を立て直し中

2007年07月19日 03時48分37秒 | 業界動向
[PCウォッチ] 仕切り直しに入ったPLAYSTATION 3戦略の今後 (後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
ソニーのゲーム事業に対する方針の転換を解説しているコラムになります。

ゲーム分野での大成功とエンターテイメントコンピュータへの進出を見据えて設計されたPS3は、その設計が高コストとなって、現在は重くのしかかっているそうです。台数的にな決して「失敗」でもないものの、そもそもが大成功を見据えた高コスト設計のため、現状ではまだまだダメというところなのでしょう。今は、特に XBox360 との差別化を重要視しているようです。

対するPSPも、台数的にはそこそこ出回っているもの、もともとの設計などにかかった費用を考えると・・・というレベルのはずです。それにプラスし、UMD事業の不調を受けての、ビデオ映像の外部出力対応した新機種発表です。

久夛良木氏がやめた(やめさせられた)時点ですでにわかっていたことなのかもしれないですが、ゲーム事業に対する方針を大きく転換させています。

性能があまり重要視されない最近のPC事情

2007年07月19日 03時39分57秒 | 業界動向
[PCウォッチ] あなたのPC、あと何年使いますか? (本田雅一の「週刊モバイル通信」)
主流がデスクトップ型からノート型に移って久しいコンシューマ向けPCですが、最近特にPCの(カタログスペック的)性能があまり重要視されない流れになってきていると本田氏が指摘しています。

個人的には非常に同感ですね。背景は、本田氏指摘通り、高スペックが必要なタスクが減ってきているのでしょう。今なら高スペックが必要なのは、動画編集か3Dぐりぐりゲームくらいでしょう。

そういう流れになってしまっているのには、PCメーカにも原因があると本田氏が指摘しています。IntelやMicrosoftに提供してもらっているコンポーネントでしか差別化ポイントを持てていなかったり、高スペックを欲するようなアプリケーションを提案できる下地を作ろうとしていなかったり、といった点を指摘しています。

っとまぁ、ちょっと悲観的な指摘となっていますが、言葉を換えれば、それだけPCが日常品となっているともいえなくもないでしょう。普通の人にとって見れば、日常品なんて買い換えるたびに大きく中身が変わっていることなんてあまりあってほしくないんですよ。もちろん、そんな心理を打ち破って「使いたい」と思わせるだけのものを提案できないといけないわけですが。

PS3がDLNAクライアントに対応

2007年05月25日 00時23分06秒 | 業界動向
[BroadBandウォッチ]「プレイステーション 3」がサポートしたDLNAクライアント機能をチェック
前々から噂はされていましたが、ついにPS3がDLNAクライアント対応となってます。DLNAの認知度の普及に一役買ってくれると期待する人も多いことでしょう。

現状では、サーバとしてはLinkStationなどのいわゆるNAS(ネットワーク接続型HDD)が一般的でしょう。デジカメ写真をNASに入れておいて、んでテレビに写真を表示させるという利用の仕方が一番考えられるかと思います。

ただ、やっぱ将来はPS3単体でのVOD対応でしょうね。音楽と同様にやられてはならないと、Apple TVに対抗心を燃やしているのではないかと思われます。

Vista以外に選択肢がないPC向けOS

2007年05月25日 00時12分07秒 | 業界動向
[PCウォッチ] Microsoftが考えるUMPCの近未来 (本田雅一の「週刊モバイル通信」)
PC向けOSとしてはWindows以外考えられない、Windowsの最新版Vistaしか選択肢がない。っていうのが今日この頃の(特にメーカ製)PCのOSの現状だったりします。

本来なら、「多数のハードウェアをサポートし多数のソフトウェア資産がある魅力的なプラットフォームだからWindowsをOSとして選ぶ」べきであるのに、ことVistaに関しては、特に互換性とドライバのサポート状況から、「Vistaを使いたい」ではなく「Vistaを選ばざるを得ない」て感じです。

一応この業界の人間としてはここで「Linuxが、」とか触れておかないといけないんでしょうが、正直今でも素人には使えるわけがないってレベルです。

「通常のPC向けのVistaでも現状不満だらけなのにそれをUMPCにも押しつけるのか?」という不満が聞こえてくる本田氏のコラムでした。

Intelがモバイル向けにXScaleやめてx86にこだわるようになったのも、結局はWindows資産をまんまモバイル・組み込みに持って来れるので成功できるに違いない、てな魂胆でしょう。独占市場の弊害が出ているだけでなく、Microsoftの足下が今は危うい状況であるように思えます。