らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

Intelがx86系の超低消費電力を開発中

2006年10月24日 02時20分18秒 | 業界動向
[PCウォッチ] Intelのもう1つの次世代CPU「LPP」 (後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
IntelがXScaleを手放した理由の一つがこれだったんですね。x86にこだわることで、組み込みのような超小型端末でWindows(の2kやXP)を動かせることをメリットとしていくのでしょう。そのあたりは、もろUMPCの思想と重なっていきます。ただ、MicrosoftはEfficeon(AMD)へ流れていたりと、必ずしもIntel+Microsftという構図でもないようです。

後藤氏得意の突っ走り気味の記事になってますが、まだ推測の域の情報が多いようにも思えます。UMPCのためだけに用意するっていうのも考えにくいですし。

情報流出に対し損害賠償は認められるか

2006年10月21日 21時49分55秒 | セキュリティ
[SlashdotJ] 北海道警の捜査情報Winny流出事件の国家賠償請求訴訟で最高裁が上告を棄却
捜査情報を私物PCに入れて持ち替えり家でWinnyをやって情報流出させてしまったという事例です。

家でのネット接続は公務じゃないので国家責任なし(流出させた本人の責任の可能性は残る)、未知のウィルスだったから情報流出は予見できなかった、とかいうあたりが争点だったそうで。

スッキリ解決というわけではないので、ほかの情報流出事例での損害賠償債弁の行方がどうなるのかはまだわからないです。某社では個人情報は1人500円らしいですが、裁判所によると6000円で、裁判費用を考えると元が取れないのが実情で。

個人情報そのものは意外と安いのかもしれない。まぁ裏の相場考えるとそんなもんか。情報流出したことがわからないままの状態が一番幸せなのかもしれない。

URLを意識しなくなるとどう危険か

2006年10月19日 01時08分30秒 | セキュリティ
[SlashdotJ] ユーザーの意識からURLが消滅する日は近い?
ユーザの利用スタイル面からITmediaの記事ではURLという存在をユーザが意識しなくなりつつあると指摘しています。このまま突き進むとどのような危険性があるのか。

URL・・というかドメインはSSLと密接に関わっています。つまり、特定のドメインのサイトが信頼できるかどうかをSSLにより技術的に提示できます。(社会的信頼性までSSLで補償すべきかどうかは議論が必要なところ) つまり、ドメインを含むURLは、信頼性をはかる上で必要不可欠です。

そんなURLを意識しなくなったとしたら、それは接続先が信頼できるのかどうかを技術的に提示する手段を失うということです。今んところドメイン以外に信頼性を担保する仕組みはないですし。ユーザはそんな世界を望んでいるということなんでしょうか。

またITmediaの記事では、URLの手入力に変わりQRコードを読みとるというアクセス手段が普及するかもしれないと指摘しています。これとて、読みとるべきQRコードが本当に信用できるのかどうかの確認方法がないです。例えば、もし銀行のパンフレットにQRコードが書かれていたとして、その上から偽物のサイトへの誘導が入ったQRコードをシールとしてペタリとしたものがあったとしたら?

いずれにしても、それくらい情報の信頼性の担保の取り方は難しいということです。

ACCESSが「ACCESS Linux Platform」を発表

2006年10月13日 01時33分42秒 | ケータイ
[ITmedia News] Palmアプリも動く「ACCESS Linux Platform」、開発は最終段階
「そういや、ACCESS+Palmってどうなったんやろ」とか昨日ポカーンと思い出してたんですが、グッドタイミングでニュースがきてます。この手のプラットフォームとしては珍しく日本企業が手がけるオープンな規格となりそうです。Symbian, BREW, WindowsMobile, Javaあたりと並んで、ケータイ分野における"MSの座"をねらっていくことになるのでしょう。

とはいえ、ハードももってるNokiaが強そう。。

auが勝手Javaアプリ解放へ

2006年10月11日 01時11分46秒 | ケータイ
[ITmedia +D モバイル] au端末でJavaアプリが動く――来春発表の端末から
BREW上にJavaVM(JBlend)を乗せるという方向はまぁ順当なとこでしょう。勝手アプリの作れない閉ざされた市場では他社に対して不利だという判断もあったのかもしれません。

ただ、肝心の「どれだけオープンにするのか」は曖昧なままです。こんなページが一応ありますが、通信に制限はないのかどうか、SDカードなどのストレージは利用できるのかどうか、カメラなどの特殊デバイスへのアクセスは可能なのかどうか、などなど。まぁ今のWILLCOMレベルのプラットフォームを用意してくれればかなり盛り上がるんじゃないでしょうか。ただ、Javaからの通信はパケ定額対象外とかは十分にあり得そう。

国産検索エンジンの必要性を問う情報大航海プロジェクト

2006年10月10日 05時10分57秒 | 業界動向
[SlashdotJ] Google八分を批判する情報大航海プロジェクト
個人的には、純粋な国産検索エンジン必要だとは思うんですが、ここでは、
同ビデオではまず、Googleの検索結果から特定のWebサイトが表示されなくなる「Google八分」を紹介。中国政府が検閲対象とした情報や、国内の告発サイトがそれぞれGoogle八分にあったと語り、「検索結果が海外の特定企業に決められることがどれだけ怖いか分かるだろうか」と訴える。
Googleにフィルタがかかっているのは有名ですが(こっちの方が適切かな?)、そもそもの大前提としてフィルタのかかってない情報などあり得ないのですから、どれだけフィルタのない「Google八分のない」検索エンジンを作ったとしてもそこには必ず別の何らかのフィルタが入ってしまいます。

それも含めて認めた方がいいので、純粋な国産検索エンジン必要だとは思うのですが、国産検索エンジンの必要性を「Google八分が行われているから」とするのはねぇ。。Googleは比較的その手のフィルタが少ないと(主観的に)思ってます。

「フィルタのない理想的な検索エンジンを作る」と理想に燃えるのはいいのですが、そうやって作られた検索エンジンは別のフィルタがかかってしまうということを、どれだけの人が理解できてるんでしょうか。どっちかっていうと、表現の自由に関わる問題かも。

過去のDVDの廉価版差し止めが棄却

2006年10月10日 04時55分53秒 | 著作権
[SlashdotJ] 『シェーン』廉価版DVDの販売差し止め請求が棄却
もともと、「1953年問題」てのがありまして。これは、日本での著作権法改正にて、公表後50年が公表後70年になった、てな話です。で問題は、この改正の効力を発揮するのがいつからか、ということです。1953年公開の映画の著作権がきれるのは、2003年なのか2023年なのか、ってことです。

「2003年12月31日24時と2004年1月1日0時はくっついてるのだ、だから70年間有効だ」とかいうよくわからない主張で著作権延長を主張していた販売元の主張が棄却されたというわけです。

著作権がきれちゃったわけで、例えば「ローマの休日」などの映画が青空文庫のようになるということです。アメリカじゃ著作権法はビジネスと密接に関わっているだけに、日本ではどうとらえられてるんでしょうかねぇ。