マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

『チャイナシンドローム』と『唐山大地震』

2011年04月12日 | 映画

3月11日の巨大地震後、大津波、原発事故と、東日本は最大のクライシスの下にあった。それから1ヵ月後もたつのに、またも連日の巨大余震。

家族、家、友達を失った被災地の方々のお気持ちを察すると、言葉にならない。ましてや、福島第一原発事故で、地震の被害だけでも心に受け止めることができないうちに、原発の危険性から避難所を転々としている被災者の方のお気持ちを察すると…。もう地震が憎くて憎くてならない。

地震のバカヤロー!早く収まれ!原発事故も早く収束してくれ!

そんな怒りを胸に抱きながら、二本の映画を思った。『チャイナシンドローム』と『唐山大地震』である。

Facebookにも書いたウォールから

「映画は時にして予言者になることがある。

 1979年公開された米 映画「チャイナシンドローム」は公開12日後にスリーマイル島原 発事故が起きた。

実は3月11日の震災の一週間前に、松竹の試写室で20世紀最大の被害者を出した中国の巨大地震「唐山大地震」の試写を見て、地震の恐怖をスクリーンの中で疑似体験していた。

あの試写の一週間後に、まさか東日本がこんなことになると誰が知っていただろう。3月26日公開予定だった「唐山大地震」は公開無期延期になっている。

映画は時に、預言者になることもあるんだと、なんだか不思議な力を感じている」