碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

「ラストショー」  旧きアメリカの終わり 朝鮮からベトナムへ

2010-10-26 21:33:37 | Weblog
「ラストショー」 1971年製作



出演: ジェフ・ブリッジズ, シビル・シェパード, ティモシー・ボトムズ,
ベン・ジョンソン, クロリス・リーチマン
監督: ピーター・ボグダノヴィッチ

「1951年、テキサスの小さな町アナリーンには古びた小さな映画館があった。
そこは若者たちがデートできる唯一の場所でもあり、ソニー(ティモシー・ボトムズ)ら
若者たちはカウボーイの生き残りでもある経営者サム(ベン・ジョンソン)を尊敬している。
しかし、やがてサムが死に、ソニーは朝鮮戦争へ出兵することに…。」

この映画を、封切りと同時に観ました。
モノクロームのスクリーンに映される、乾いた風が吹き抜ける
アメリカ中西部の小さな田舎町、アナリーン・・・
そこで暮らす若者達、その年代と当時、自分は同じでした。
国は違いましたが、切なく悲しいほどの彼らに共感した事を覚えています。
朝鮮からベトナムへ、アメリカが泥沼に、はまり込んで行く・・・
旧き良き時代のアメリカの終焉でした。
その後、1973年、「アメリカン・グラフィティ」が封切りされました。

今、自分は、サムと同じ年代になりました。
30年ぶりに、もう一度、観てみようと思います。
あのサムの気持ちが、今は、少しは分かるかも知れません。