碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

生物多様性 危機に瀕する・・・なぜ、日本の森林を・・・?

2010-10-13 21:30:11 | Weblog
今日の伊勢は晴れ。

今、名古屋で、生物多様性締約国会議(COP10)の一連の会合が10月11日に名古屋市で開幕しています。
今日のニュースでも、いろいろな生物多様性に関する、自然環境破壊?が報じられていました。 その中で、

「ネスレ(NESTLÉ)が製造するチョコレート菓子、キットカット (KitKat)を作るには、パーム油が必要なため、原住民が原生林を伐採して、パームを植えて収入を得る・・・原生林が無くなり、ゴリラが生存出来なくなる。
それを知り、世界中で数ヶ月の内に30万件の抗議が殺到し、ネスレが原料調達を変更する事になった。
また、日本国内でも、住宅メーカーが木材の調達に苦慮し、最終的にタスマニアで調達する。」とのニュースでした。

身近な問題なので、木材の事を例にしますが、
原価を抑えたい、現地調達の方が人件費や、木材価格が安い・・・等の理由からでしょうか、でも、どうして国内の木材を使わないのか? 理解出来ません。
 以前も書きましたが、日本の国土の79%が森林なのに、木材の自給率は27%しか使われていないそうです。 何故、足元にある資源を使わないで、南極!に近いタスマニアから輸送するのでしょうか? (それに、タスマニアは固有生態の宝庫です) ましてや、あのCO2を減らそう・・・は、どうなったのでしょうか?
今、日本の森林は、荒れ果て末期状態なのに、国は積極的な対策は、していないようです。
(山が死ねば、川も、海も死にます。)  
私の知人にも、林業会社経営の方がいましたが、とてもやっていけないとのことでした。どんどん廃業していっています。
ニュースの中で、何故、日本の木材を使わないか、住宅メーカー側への質問はありませんでした。

住宅メーカーが悪いとは思っていません。 商社が、保護されてるのでしょうか?  自動車、家電メーカー等の、大企業や(経団連)の要求は通る・・・
何だかそう思えてならないのですが。  それらの大企業が、必要なのは充分理解しています。   
でも、今こそ、日本政府は日本国土、国民の生命の根源である、
第一次産業の育成を真剣に支援しなければいけないです。
それでないと、日本は、本当の独立、主権国家には、絶対に成れません。