ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年十二月二十五日]

2008年12月25日 | fine arts
昨日とはうって変わってヌクい良い陽気の一日でしたね。明日はまた寒くなる様ですが....、こう目紛しく温度が変わると身体がおかしくなりそうです。インフルエンザに気を付けないと。写真は美術館のある損保ジャパン本社ビル42階からの眺望。また、東京タワーです。しかしながら手前に見える新築ビル、モード学園コクーンタワーは異様っすネ。やっぱり、ちと、やり過ぎではないかなぁ~っ。

丸紅コレクション展 衣装から絵画へ 美の共演 於: 損保ジャパン東郷青児美術館
総合商社・丸紅が所蔵している美術作品を紹介した展示です。江戸時代末期に創業した呉服商が元の丸紅、そこに由来するきものから、商社として扱った絵画まで、国内外を問わず素晴らしい作品の数々が並んでいました。この展示一番の目玉は、やはりサンドロ・ボッティチェリ氏作の「美しきシモネッタ」でしょう。鮮明な色彩の美しさは500年も前に描かれた作品とは思えない程です。この他にも、もちろん有名作家による良い作品ばかりでしたが、自分が惹かれたものは、そんな絵画ではなく、丸紅本来の業務と言える昭和初期のきもののデザイン画でした。藤島武二氏、山口華楊氏、東郷青児氏、杉浦非水氏等、当時の名作家達による意匠はモダンでスマートなものでしたね。

↓ 損保ジャパン東郷青児美術館 ↓
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

田名網敬一 個展「COLORFUL」(1960-1974) 於: NANZUKA UNDERGROUND
1960年代から活躍されるイラストレイター、田名網敬一氏の主に60年代から70年代にかけての作品の展示です。田名網氏の作品には、いつどの作品を見ても、とにかく強烈なイムパクトを受けます。そのパワーは凄い、まさに日本の高度経済成長期を象徴する画風だと思いますね。ナンセンス的ながら風刺も込められた画面には大きな存在感を持っていて、気持ちがかなり惹き付けられます。キラーですよ。この展示で1960年代の版画作品を元に今年,新たに描かれた大きな油彩画が、特に自分にはツボでした。今なお、もの凄い衝撃を放っています。

↓ NANZUKA UNDERGROUND ↓
http://www.nug.jp/


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