ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年三月二十七日]

2009年03月27日 | fine arts
用事もあって朝も早よから上野へ。今日は春らしい陽気になりましたね。不忍池の鳥達 (写真) ものんびりしていました。

265) VOCA展2009 於: 上野の森美術館
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
若手作家による平面作品のコムペ展、毎年、楽しみな展示です。今年もなかなか刺激的な作品が並んでいました。入選作の数々にももちろん惹かれましたが、自分はその他の作品に気に入ったものが多々ありましたね。”SLY MONGOOSE” の新作アルバム “MYSTIC DADDY” のアート・ワークを手掛けた80'sの香りがする五木田智央氏の作品、禍々しさを感じる、以前、高橋コレクションで見た藤田桃子女史の日本画、平川渚女史のクールな写真作品、田中幹史の「0」と言う文字のスタンプを押し続けた絵画など。とにかく、若手作家の渾身の作品、興味深い展示です。

266) 平町公「大谷の図」 於: 上野の森美術館ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
VOCA展の受賞者、平町公氏がギャラリー壁面の大きさに合わせて描いた大谷石の採掘で知られる「大谷町」を描いた作品の展示です。一大パノラマでとても楽しくなる絵画、この抜けた感じは心地良いですね~っ。

上野の森美術館 → http://www.ueno-mori.org/

267) 夭折の挿絵画家 小林秀恒展 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
昭和の前半に活躍し34歳の若さで短い生涯を終えた挿絵画家、小林秀恒氏の画業を辿った展示でした。シャープで繊細な画風、女性像は凛とした美しさがあり、男性は毅然とした様で描かれています。当時、人気があったのもうなずける作品の数々でした。当時は写真を多用出来なかった為の挿絵だったこともありますが、いろいろな作家の挿絵を見ていると挿絵には挿絵の何とも言えない良さを感じますね。小林秀恒氏もそんな素晴らしい作家のひとりです。

268) 竹久夢二 乙女によせるメッセージ展 – 絵と詩で紡ぐロマンチシズム 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
展示テーマは変わっていますが、今までに見たことのある作品も多く、全体的にはあまり関心を持てない内容でした。夢二氏の作品はともかく、コーナー展開していた小林かいち氏の絵封筒が素敵でしたよ。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

269) 大庭大介「The Light Field – 光の場」 於: SCAI THE BATHHOUSE
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
メタリックな絵具を使用して描かれたペインティング、とても興味深い作品でした。山、そして林の樹々が描かれていてハレーションを起したかの様な画面、角度や光線、照度によって色彩や印象が違って見えて、その多様さが魅力的な絵画です。現代的なペインティングとは言え、他に類を見ない違う趣の作風に驚きました。

SCAI THE BATHHOUSE → http://www.scaithebathhouse.com/

270) 掌9 於: ラディウム-レントゲンヴェルケ
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
20数名の現代アート作家達が作った手の平に載るサイズの小作品を集めた展示です。何にしても小さいだけでも愛おしいと思えるものが多いですが、ここに集められた作品もまた、同じ様にそんな想いのする品々ばかりでした。小さなものはマニア心もそそりますね。

ラディウム-レントゲンヴェルケ → http://roentgenwerke.com/index.html

271) 「melting point」興梠優護 於: CASHI
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
今まで数度、興梠優護氏が描いた作品は見ていますが、溶解したかの様な女性像、かなりエロティックな雰囲気を醸し出し、今回の作品はとりわけエロティック度数が高いものでした。興梠氏はとにかく興味深い画風だと思いです。今後が気になる作家さんのひとりでありますね。

CASHI → http://cashi.jp/jp/

272) 起立 山本桂輔展 於: 小山登美夫ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
此処は前々から訪れてみたいと思っていたギャラリーでした。此処の倉庫ビルには数軒の画廊が入っていて、いろいろな作品を一度に見ることが出来て楽しいです。それで今回の山本桂輔氏による作品は、巨大で、まさにそそり立つファニーな木彫作品と、それに準ずる平面ペインティングの数々、自分はそれらが小さな宇宙を表現しているかの様に思えました。とても前向きさを感じる楽しい作品でしたね。

小山登美夫ギャラリー → http://www.tomiokoyamagallery.com/index.html

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