今、テレビで、「悪人」やっています。
我が家のしょぼい録画も出来るチューナーは、
私が「悪人」を予約していたので、
その時間になったら、女子バレーが突然「悪人」に代わり、
ダンナ、怒ってしまいました。
まさか、延長になると思わなかったのだもの。
前振りはここまでで、さて、「悪人」の原作者、吉田修一氏の小説
「平成猿蟹合戦図」です。
新宿歌舞伎町・ひき逃げ・ホスト・ヤクザ・・・
ときたら、なにやら不穏な雰囲気が漂いますよね。
「悪人」も読んだのですが、なんだか、人間の悲しみとか、せつなさとか、
読後がやるせなかったので、
この本もそんなのかな~~
と、最初の辺りはそんな感じで、恐る恐る読んだのですが、
いやはや、読後はスカッとします。
秋田の大館が出てきます。
方言が、これまた忠実で(文字でしかわからないのですが)
ひょっとして、作者は秋田出身?と思ってプロフィールを見たのですが、
九州の人でした。
都会の人がしゃべる田舎っぽい言葉じゃないんです。
(おら、〇〇しただ・・・みたいな)
身近に秋田の人がいて、指導を受けたのでしょうか。
「〇〇だびょん」なんて、秋田に人に教えてもらわなきゃ、
表現できない言葉です。
私は秋田に住んでいるけど、大館は遠いので、昔行ったきりですが、
きっと作者は大館を丹念に取材したのでしょう、
たぶんかなりリアルに描いていると思います。
秋田出身の人だけじゃなく、どこの田舎に住んでいる人も(田舎でなくても)
楽しめる一冊なので、是非読んでみてください。
別のサイトで、読書ブログを開設したのですが、
ただいま開店休業中。
(講座受講中で、本を読む暇がない)
そのうちぼちぼちアップします。