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学校や子どもたちの活動の様子を日々更新していきます。お楽しみに!!

授業研究発表会

2016-01-18 | 日記

1月18日(月)

 

唐津市指定の学力向上研究推進モデル校として、全ての学級で授業を公開した研究発表会を開催しました。

唐津市はもちろん、県内外の教育関係者や保護者・地域の皆さんなど、200名近くの参加者に囲まれる中、子どもたちは、やや緊張しながらも、いつも通りの学びの姿を見せていました。

 

 

1年生から、授業を子どもたちで進行するスタイルを、ほとんどのクラスでとりました。

子どもたちが、自分の力で学んでいく学び方を身に付けていくためです。

 

 

こうすることで、先生は、どの子がどのような考えを持ち、どのような学び方をしているのかを、しっかりと把握することができ、次の指導へと生かすことができるのです。

 

ひとりでしっかり考えたら、次はグループで考えを出し合い、整理したり比べたりしながら、グループで一つの答えを導き出します。

 

 

グループごとの話し合いの中でも、司会、記録、計時、報告の4つの役割をそれぞれの子どもが分担し、それぞれ経験できるようにしています。

 

 

グループで1つに絞った考えを、クラスみんなで共有し、どの考えがよりよいか、意見を出し合います。

 

 

今年の授業研究で私たちが大事にしたのが「ワークシート」、ノートの代わりとなる学習プリントです。

○単元全体や1時間の学習の流れが見通せる。

○発問が具体的である。

○思考操作や言語操作をさせられる。

○子どもが自分の考えの移り変わりをとらえさせる。

どの子も課題解決に向かって考えを持つことができるように、こうした工夫を繰り返し修正に修正を重ねて、「ワークシート」は作られているのです。

 

 

講師として4度目の来校となられた井上一郎先生や多くの参加者の皆さんから、子どもたちがしっかり考えて勉強していたこと、先生たちが授業改善の努力をよくしていたことを褒めていただきました。

 

夕方。

再度、大志小に戻られた井上先生を囲んで、PTA主催の教育懇談会が開催されました。

 

 

大志小で行われている教育について。

そして、今の小学生がこれから迎える高校・大学入試制度について。

分かりやすくお話いただきました。

たくさんの保護者の皆様のご参加、ありがとうございました。

また、池田会長さんの進行も見事でしたね。

内容の要旨については、校長室だより第35号をご覧ください。

 

 


授業研究発表会に向けて

2016-01-16 | 日記

 

1月16日(土)

 

いよいよ来週18日(月)は、学力向上授業研究発表会です。

子どもたちの学力向上を目指す授業をするために、大志小の先生たちは、みんなで授業を見せ合いながら、授業の工夫、改善を進めています。

 

 

その研究成果を発表して、多くの先生たちからの意見をいただき今後の授業改善に生かそうとするのが、このような授業研究発表会のねらいです。

 

 

では、大志小では、どのような授業を基本形として考えているのか。

もうすでに何度も紹介しているように、まず、ひとりでしっかり考える時間を確保します。

 

 

この時間は、どの教室も「しん」として、カリカリと鉛筆の走る音だけが聞こえてきます。

 

10~15分程度ひとりでしっかり考えたあと、グループで話し合う時間になります。

 

 

お互いにワークシートを見せ合いながら考えを伝えたり、付箋に書いたものを出し合ったりしながら、グループで考えを整理していきます。

 

 

そして、クラスのみんなで考える時間になります。 

みんなで考えを出し合って、学習課題を解決するのです。

 

 

また、自分の考えをしっかりまとめるために、「書く」活動を必ず取り入れるようにしています。

 

 

課題を解決するための見通しを立てる。

しっかり考え、しっかり書く。

そして、考えを伝え合い、話し合って、よりよい一つの考えを導き出す。

この学びの過程を、できるだけ子どもたちの力でできるようにする。

これが、学力向上の基本だと考えます。

 

もちろん、先生の出番が大事です。

子どもに学習する時間をたっぷり与えるということは、それだけ先生が話す時間や内容を短く必要最小限に絞り込むということになります。

授業の初めに、子どもがどのような流れや方法で学習を進めていけばよいか、説明や指示をします。

 

 

授業の途中で、子どもたちの方向を修正したり、学び方を身に付けるための指導をしたり、司会が十分に伝えきれなかったことを補ったりするために、先生が必要に応じて出ていくこともあります。

 

 

学習の終わりに、子どもたちの学びのよかったところをほめたり、学んだことの意味づけや価値づけをしたり、不足していた部分を補ったりします。

 

 

このように、大志小では、子どもが自ら学ぶ力を育てることを目指し、「学力向上アクションプラン」としてこのようなスタイルの授業に取り組んでいますが、さらに、子どもを受け身にしないために教師主導の授業スタイルの殻を破ろうと、子ども司会を取り入れた授業にも挑戦しているところです。

 

 

今週は、研究発表会の時に行う授業の単元に入り、授業指導案やワークシートの細かい修正が進みました。

参加者が200名以上になりそうな大会ですが、保護者や地域の皆さんも参観できますので、ぜひご覧になってください。

 


あいさつ運動週間

2016-01-14 | 日記

1月14日(木)

 

新学期が始まって1週間は、朝のあいさつ運動週間です。

たくさんの子どもたちが、朝早くから登校して、あいさつ運動をがんばってくれました。

 

 

朝のあいさつ運動は、生活委員会の子どもたちが呼びかけて、ボランティアで行われていますが、強化週間には、学年ごとに曜日を決めて、より多くの子どもたちが参加できるように声をかけています。

 

 

昨日は4年生。

そして、今日は3年生が中心になって、参加してくれました。

 

 

「おはようございます!」

と、みんなで元気に声をかけます。

声をかけてもらった下級生たちが、思わずにっこり笑顔になって、

「おはようございます」

とあいさつを返してくれました。

 

 

 

志道地区民生委員会の皆さんたちは、毎月1回定例会がある日の朝、子どもたちと一緒にあいさつ運動に参加してくださっています。

 

 

大成地区民生委員会の皆さんも、自宅近くの交差点などで、交通指導も兼ねて立っていただいています。

民生委員さんたちは、全員が「大志っ子見守り隊」のメンバーとして、子どもたちを見守っていただいているのです。

 

登校中、地域の方にあいさつをし、学校に着いたら先生に、そして子どもたち同士であいさつをし合い、元気な1日が始まります。

 

 


新委員会活動始まる

2016-01-12 | 日記

1月12日(火)

 

3学期になり、いくつかのことが新しくなりました。

その一つが、委員会活動。

 

 

給食時間、放送室に子どもたちが集まってきました。

新しく放送委員になった子どもたち、そして、生活委員や環境委員など、全校放送でみんなに伝えることのある委員会の子どもたちです。

 

 

委員会を卒業した6年生も指導に入りながら、放送室の中で、委員会ごとに練習をしました。

 

 

担当の先生からの指導も受けました。

 

 

いよいよ本番。

マイクを持って話すひと言ひと言が、全校に伝わりました。

 

 

給食時間が泡りました。

給食委員の子どもたちが、1階のパントリーに集まってきました。

 

ワゴンをていねいに拭き上げます。

 

 

エレベーターのところに行くと、2階や3階から降ろされた食器や食缶を受け取る子どもたちがいました。

 

 

パントリーまで、慎重に運びます。

 

 

牛乳瓶は、隙間を埋めるように整理します。

 

 

今日は、放送委員と給食委員の子どもたちの活動を紹介しました。

OBとなった6年生が付き添って活動の内容を具体的に教えてくれながら、それぞれの委員会が、新しい4,5年生の子どもたちで活動を始めたところです。

 

 


始業式の話

2016-01-09 | 日記

1月9日(土)

 

始業式の話を再現します。

 

👉 新年あけましておめでとうございます。

どんなお正月を迎えたかな? 新年の目標は立てたかな?

校長先生は、久しぶりにのんびりしたお正月を過ごしました。家族でお雑煮を食べて、親戚とおしゃべりをして、ゆっくり本を読んだり、テレビで駅伝を応援したり、パソコンでニュースを見たりしました。そして、その中で、なつかしい絵本の写真を見つけたんです。

 

👉「2011年の東京」

校長先生が小学生2年生か3年生だった頃、確かに見たことのある、わくわくしながら見たことのある絵本だったのです。作られたのは、50年前の1961年。ちょうど校長先生が生まれた年に、50年後の未来の東京を予想して、作られた絵本だったということも分かりました。

では、一緒に見てみましょうね。

高速道路、ビルの上のヘリポート、動く道路、街頭テレビ、室内野球場、全部ありますね。

空飛ぶタクシー、これだけがありません。

 

👉 次は「コンピューター学校出現!」と書いてあります。

今ありますよね。パソコン室。今と違うのは、教室に先生がいなくて、コンピュータが教えている。そして、遊んで勉強しない子には、ロボットがお仕置きをしている、というところかな。

でも、インターネットでつながった世の中までは、予測できなかったみたいですね。

 

👉 次は「ロボット消防隊」と書いてあります。

大火事になったときに、ロボットのような巨大なスプリンクラーが水を出して消しています。

消防ヘリが空から消火活動を行うのは、今もありますね。違うのは、このロボットの中から、救助用カプセルカーが出てきて、避難させるというところです。

でも、ロボットが大きすぎ。今は、小さなロボットでどんな所にも入り込めるようになっていますね。

 

👉 最後の1ページ。「万能ホームロボット」と書いてあります。

このロボットのテレビに出てくるメニューを選ぶと、ロボットがそれを作って、テーブルまで運んでくれるそうです。そして、お掃除もやってくれる。

でも、食器を洗ったり、乾燥させたりという仕事までという発想は、なかったようですね。

 

どうですか? ロボットやコンピュータが活躍する未来を、50年前の人たちは想像していたことが分かりますね。しかし世の中の進歩は速い。昔は夢のようだったことが、50年たってみると、それ以上の世の中になっていますね。

だから、校長先生は思ったのです。

 

👉  50年後の未来を、今の人たちは、どう思い描いているんだろうかって。

面白かったですよ。調べてみると、いろいろな未来がありました。

宇宙人との戦争なんていう映画のようなお話は置いておいて、今、すでに研究や計画が進んでいて、こんな未来は、きっとやって来るんじゃないかと思ったお話を、5つだけ紹介しますね。

 

👉 1つめ。「地球にやさしい未来」です。

生き物の優れた仕組みを取り入れて、地球にやさしいエネルギーを作り出す研究が進みます。

例えば、人工光合成。

 

👉 植物のように、水と太陽の光と空気(二酸化炭素)だけでエネルギーを作ります。これができるようになると、地球上に増えすぎた二酸化炭素も酸素に代えてくれることになる。

一石二鳥です。今はレンゲソウの持つ力を実験に使っているそうですが、やがては人工の草花でやることを目指しているそうです。

 

👉 2つめ。「地球をすみずみまで利用する未来」です。

空中、地下、海の中。いろいろありました。その中で、日本の清水建設という大きな建設会社が、実際に考えている計画を紹介しましょう。

 

10👉「グリーンフロート計画」です。

一番太陽エネルギーをもらえて、台風などの災害が少ない赤道直下の海の上に、3km四方、ちょうど大志校区と同じぐらいの広さの水上都市を作る計画です。

 

11👉 水に近いところに、森や公園などを作ります。真ん中の部分は、植物工場。

水は当然、海水を真水に代えています。そして、人が住むのは地上700mから上の空間です。

 

12👉 いつも30℃ある赤道地帯でも、100mで1℃気温は下がるので、地上700mのこの辺りは、1年じゅう22~23℃の過ごしやすい場所になるのです。

 

13👉 3つめ。「もっと速く移動できる未来」です。

 

14👉  11年後の2027年に走り始める「リニアモーターカー」は、君たちも知ってますね。

時速600km。新幹線の2倍の速さ。電磁石の力で、東京―大阪間を1時間で走るそうです。

しかし、その2倍の速さで移動できる乗り物の実験が、もうアメリカで始まっています。

 

15👉 「ハイパーループ」という乗り物。

時速1,200km。新幹線の3倍の速さです。チューブの中にある乗り物が、チューブの空気を抜く、真空にするとピュッと進むという仕組みです。

 

16👉「どこでもドア」のような瞬間移動装置は、あと100年では難しいと言われています。

しかし、あくまで予想。この中の、君たちのだれかが、将来開発してくれるかもしれませんね。

 

17👉 4つめ。われわれ人類が「宇宙に住む未来」です。

 

18👉 これは、日本のJAXA(宇宙開発機構)が現在打ち上げている「はやぶさ2号」です。

4年後の2020年、この「はやぶさ2号」が月や小惑星の探査を終えて地球に戻ってきます。

日本でも、このように宇宙開発にむけた研究が進んでいます。

 

19👉 これは、アメリカのスタンフォード大学で考えられている「スペース・コロニー計画」。

ドーナツ型の、空気の入った浮き袋が宇宙に浮いていて、その中で人が暮らすアイデアです。今からちょうど40年後の2056年に、地球の人口は100億人を超えると言われています。

その頃には、宇宙に人が住めるように今から準備をしておこうとしているのです。校長先生も、宇宙に人が住む時代が、きっと君たちが生きている間にやって来ると思っています。

 

20👉 そして、5つめ。「子どもたちの未来」です。

 

21👉 子どもの数は、日本だけで見ると減ってきます。

しかし、いつまでも、日本人だけで暮らす世の中ではなくなってきます。

 

22👉 いろんな国の子どもたちが、ふつうにおしゃべりしたり遊んだりするようになります。

50年後は、誰でも自動翻訳機を耳にはめているので、どの国のことばで喋っても大丈夫。

 

23👉 また、脳にコンピュータをつないだり、手足をサイボーグのようにしたりする技術も進みます。

頭がいいとか、足が速いとかいうこと、「知っていること」や「できること」は、未来では差がなくなっていて、それをどのように使いこなすかの「わざ」や「こころ」が大事になってくると考えられています。

 

24👉 それでは、このようにこれからやってくる未来を生きていくために、君たちは、今、何をしておけばよいのでしょうか?

 

25👉 それは、①「ぶき」を手に入れ、②「わざ」を身に付け、③「こころ」を磨く。

この3つだと思っています。

 

26👉 「ぶき」とは、できることや知っていること。

虫捕りができる、花が育てられる、漢字を書ける、英語が話せる、いろいろありますね。勉強したり、体験したり、本を読んだりして、手に入れるのです。

 

27👉 「わざ」とは、考えたり、考えを伝えたりする力のこと。

「ぶき」を持っているだけでは宝の持ち腐れ。上手に使える「わざ」を身に付けるのです。

大志小では、授業中にいっぱい考えて、それを友だちに伝えるというトレーニングをしています。「グループタイム」「みんなでタイム」ですね。これは、この「わざ」を身に付ける時間ですよ。

 

28👉 「心」とは、自分のことだけでなく、世のため人のために力を使おうとする心のこと。

いろいろな人と関わる体験をすると、敬う心、助け合う心、思いやりの心が育っていきます。

 

29👉 どんな未来がやって来ても、君たちがこれからの人生を、幸せに生きていくために、何を大事にしていけばよいか、分かったでしょうか。

 

今年は申年。古いものを捨て去る。そうすると新しい風が自分の中に入ってくる。

そういう1年になることを願って、校長先生の話を終わります。