6月16日(木)
今日は、音楽の特別非常勤講師、山下先生がお見えになる日です。
初めての顔合わせとなった3年生。
まず、クラスごとに、自慢の歌声を聞いていただきました。
きれいな歌声のポイントを、大志小ではこのように教えています。
「お互いに聴き合って、どうでしたか?」
との山下先生の質問に、
「1組は、ひびきがよかったです」
「2組は、大きな声が出ていました」
とそれぞれのよさに気づくことができました。
これから、よいところを伸ばしながら、課題意識を持って、歌声づくりに取り組んでいくことになります。
ふだんの音楽の授業は、多くは担任の先生が受け持っています。
6年生の音楽の授業をのぞいてみると、ちょうどリコーダーの練習をしているところでした。
練習曲は「カノン」。
学級を2つに分けて、お互いの音色を聴き合いながら、練習を重ねていました。
どちらの授業も、ただ歌う、演奏する、だけではなくて、聴き合うことで気づきを持ち、そこから課題を見つけて取り組んでいこうとする、課題解決型の授業になっているというところが大事なことです。
では、こんな授業はどうでしょう。
4年書写。
みんないい姿勢で書いていますね。
「お手本をしっかり見て書きなさい」
と言うだけでなく、授業の初めに、今日のねらいを確認します。
「左」と「右」は、1,2画目の書き順が違います。
「左」は「よこいち」から「ひだりはらい」。
「右」は「ひだりはらい」から「よこいち」。
筆はいったん紙面から離れても、宙でつながっているので、筆順の通りに書けば、「よこいち」が、「左」は上に反っているし、「右」は下に反っている、ということに気づきます。
これを、先生が教えてしまえば、教師の教え込みになってしまいます。
筆順通りに書いていくとそうなることに気づかせるところに、子どもの学びがあります。
聴き合ったり、筆順通りに書いたりすることで、子どもに気づかせる。
そして、この子どもの気づきから課題を見つけ、学習のめあてとして取り組んでいく。
このような授業が、実技教科でも行われています。
ただし、1時間1時間をこのように終わっていくだけでは、子どもの学びは受け身でつながりの薄いものになってしまいます。
これを、もうひとつアクティブにするためには、「なぜ」「何のために」この学習をするのか、という子どもたちの思いや目的意識で学習を貫いていくことが必要です。
例えば、書写では、
「自分の好きな言葉を毛筆で書いてお家の人にプレゼントをするために、筆づかいのポイントを学んで練習しよう」
音楽では、
「平和集会で歌を通して思いを伝えることができるように、声のひびき合いを大事にして歌おう」
など、単元を貫いた学習のめあてを立てることで、子どもたちの学ぶ意欲はより高まってくるし、主体的になります。
国語や算数だけでなく、全ての教科が、こうした子どもの思いから学習が進んで行くように、授業づくりを進めていこうとしています。