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旧大島邸の土壁ぬり体験

2016-02-16 | 日記

2月16日(火)

 

もともと大志小学校の校舎の場所に建っていた、大島小太郎さんの邸宅である旧大島邸。

現在、南城内駐車場北側の市有地に、旧建材を活用しながらの建築が進んでいます。

写真手前左が管理棟、そして、奥に見えているのが旧大島邸になります。

 

 

毎年、5年生では大島小太郎さんの生き方に学ぶ学習を行ったり、12月の棟上げの際は、大志小フェスタで子どもたちと一緒についたお餅をまいていただいたりと、大志小学校と大島小太郎さんの縁は、今もしっかりとつながっています。

今回は、2年生の子どもたちが、唐津市文化振興課より特別招待され、「みんなで大島さんの家の壁をつくろう!~旧大島邸土壁塗り体験」をすることができました。

 

 

旧大島邸の工事現場に着きました。

たくさんの角材が並べてありました。

旧大島邸に 使われていた建材をできるだけ再利用するため、痛みの激しい部分だけは新しい建材を継ぎながら作られます。

このようなときに、古くから日本の技として用いられてきた「継手(つぎて)」の技が使われます。

 

 

今回の旧大島邸工事で多く使われているのは、「蟻継ぎ」と呼ばれる継ぎ方でした。

 

 

一度継がれると、なかなか外れないこうした継手の技に、子どもたちは感心していました。

「なかなか外れないだろう」

と言って渡された継いだ木を、2人で力を合わせて外した子どもたちは、大喜びでした。

 

 

続いて、「えつりかき」の実演コーナーです。

「えつり」とは、柱と梁の間に縦横に竹を組み、縄で縛りつけて格子状の下地を作ること。

そして、その縄で縛ることを「えつりかき」と言います。

 

 
 
何人かの子どもたちがやってみました。
 
 
こうして作られた土壁の下地に、土を塗る作業を、これから全員挑戦します。
工事現場に入るので、ちゃんとヘルメットも着用しています。
 
 
これが、旧大島邸の内部。
 
 
土壁は、荒壁、中塗、上塗と、3回に分けて塗り固めていきます。
子どもたちが行うのは、下地となる荒壁塗りです。
 
 
すでに土は準備されていました。
土壁にする土は、水と藁(わら)とを練り合わせて作り、十分に寝かせることで、藁が醗酵して粘りのある割れにくい土になるのだそうです。
 
 
左官さんの手ほどきを受けながら、土壁塗りを体験しました。
 
 
貴重な体験をした子どもたち。
「大島邸を作ったよ!」
と、嬉しそうに話す子どももいました。
 
来年3月に完成予定の旧大島邸。
大志小の子どもたちの学習にも、いろいろと活用できそうで、子どもたちにとって、きっと身近なものに感じられることでしょう。