Said the one winning

映画異様バカ大好き
風の吹くまま気の向くまま
ネタバレ覚悟!
愛しのZ級映画達よ♡

「フォーガットン」

2010-07-28 | は行の映画

『シックス・センス』以来、最も衝撃的なスリラー!
だっけ?!?!
なんかそんなキャプションがあったっけな

ジュリアン・ムーア主演のスリラー
アンソニー・エドワーズが出演する
ゲイリー・シニーズ、ドミニク・ウェスト、
アルフレ・ウッダード、そしてライナス・ローチ。
メンツだけ見ても、ワクワクする
けど・・・ゲイリー・シニーズが、もっと物語の核心に触れる役かと思いきや
そうでもなかったし、ライナス・ローチの不気味さはなかなかのもの。

飛行機事故で最愛の息子を失ったショックから立ち直れない
母親のテリー(ムーア)だったが、
夫や周囲の人間が、すっかり事故のことや死んだ子供たちのことを忘れ始め、
不審に思ったテリーは、国家保障局の追っ手から逃れながら
事件の真実を解明しようと奔走するお話

シックスセンスより衝撃か?!?!?!
答えは・・・「no」
「不可解な事象は霊のせいなんだ」というシックスセンス
この映画では、オカルトがSFに変わったような
この映画は、そんな大ドンデン返しは無し
ちとそこらへんがイタイ
効果音や映像で
随所に「観客をビックリさせよう」という意図がアリ
日頃救心を服用している方など
大音量で観るのは避けた方がよろしいかと。


テリーの「誰かから見られている」という不安をうまく表現していたし
映像は文句なく美しかった
母親が愛する息子の存在を忘れないように戦い、
そして、第六感的にその存在を感じ、最後まで取り返そうとする姿は良かったし
その後に用意されているラストも、意外といえば意外のような
こういう終わり方で良かったような
別バージョンもあったら面白いかもとか・・・
サスペンスなりスリラーなりは、ラストで観客をドン底に叩き落とせばいい、
という人もいるかもしれないけど



『父親たちの星条旗』

2010-07-28 | た行の映画

ベストセラーの映画化権をスティーブン・スピルバーグが獲得し、
スピルバーグがクリント・イーストウッドに監督を依頼。
イーストウッドが製作・監督・音楽を担当、
ポール・ハギスが今回も脚本を担当
アイラを演じたアダム・ビーチ
マイクを演じたバリー・ペッパー
ドクを演じたライアン・フィリップ
ハンク役がポール・ウォーカー
イギー役がジェイミー・ベル
この役者達、それぞれがそれぞれ引き立っていて
このストーリーをじっくりと語っている

この映画。3回、劇場で観たんだよなぁ・・・

太平洋戦争でも特に激戦と謳われた「硫黄島の決戦」を、
アメリカ側から見た物語と日本側から見た物語の二部作に分けて製作、
この映画は、アメリカ側から見た「硫黄島」の物語
誰もが見たことがある、硫黄島の擂鉢山の頂に、米兵が星条旗を掲げる写真。
この写真が、戦争に疲れきっていた兵士たちや国民を奮い立たせるための
戦意高揚のプロパガンダに利用されたという写真
この写真が撮影された背景と、
星条旗を掲げた兵士たちがその後どんな運命を辿ったのか、
それを克明に描いた、現代ハリウッド最高の映画作家・イーストウッドの渾身の一作
「星条旗を掲げたヒーロー」として戦時国債の販促キャンペーンで全米を回る兵士たちの
葛藤と苦悩をじっくりと描き
その一連の事件を回想する形で時間軸が現代に引き戻される。
主にその3つの時間軸で描かれるのですが、これが全く違和感がなかった

ピアノの旋律が映像にとてもよくマッチしていて
いろんな感情が湧き出て吹き出てしまう

ラストシーンのモノローグとバックの映像
こういうのって「だから映画って最高に素敵なんだ」と思う一瞬だなぁ


『手紙』

2010-07-28 | た行の映画

東野圭吾のベストセラーが原作
生野滋朗監督、山田孝之&沢尻エリカ&玉山鉄二主演
親を亡くし、兄弟ふたりで頑張って生きてきた剛志と直貴の兄弟だったが、
弟を大学に行かせるために強盗を働き、あやまって人を殺めてしまう。
それから、兄の剛志(タマテツ)は刑務所に服役、
直貴は、夢を諦めたり、愛した女性を奪われたり、
住む部屋を追い出されたりと、世間に冷たく差別される日々を送るようになる。

びみょーーーにネタバレ入ってます

家族の絆がどれほど大切なものなのか、
罪を犯すということが、犯した本人以外の人間にどのような影響を及ぼすものなのか、
犯罪者の家族を持つ人間がいると、世間はどういう行動を取るものなのか、
家族に犯罪者がいる人間は、どのように生きていかなければいけないのか。
差別され、冷たい目で見られ、何度も挫けては、兄に対する憎悪を湧かせ、
幾度となく兄との絆を断ち切ってしまおうとする直貴と、
ただひたすらに手紙を書くことで、絆という名の細い細い糸を
切れてしまわないように手繰り寄せ続ける剛志の揺れ動き続ける絆が切ない。
いつも由美子が励まし続け、ようやく得た幸せのはずだったが、
それでも苛烈な世間の差別が、遂に直貴に、「兄を捨てる」ことを決意
ようやく、ささやかな幸せを手にして・・・
世間はそれを許さなかった。
しかし、だからこそ訪れる奇跡のラストシーン。

世間は甘くない。辛い
事実なのだ。