
2011年度作品。フランス映画。
南仏の港町マルセイユ。労働組合の委員長ミシェルは公正なリストラを行うためクジ引きで退職者20人を選び、自身も失業する事になる。妻のマリ=クレールは夫の潔い決断を誇りに思うのだった。そんな二人の結婚30周年を祝って子どもたちがアフリカ旅行をプレゼントする。ところが、贈られた旅行費用とチケットを強盗に奪われてしまう。ほどなくして逮捕された犯人を知りミシェルは大きなショックを受けるのだった…。
監督はロベール・ゲディギャン。
出演はアリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサンら。
ヒューマニズムという言葉がある。
口にするのは簡単だけど、実行するのは難しい、そんな美しい概念の一つだ。
映画は、そんな美しくも成し遂げにくいヒューマニズムを描いた作品とも見える。
物語は、工場のリストラ対象者を選ぶために、クジを行なうところが始まる。
主人公ミシェルは労働組合の委員長で、自らの名前の書いた紙をクジの中に入れ、リストラされてしまう。
別に委員長だから、自分の名前を入れなくてもいいのだが、それをしてしまうあたり、正義感の強い人なのだろう。
ヒーローに憧れている、といった描写や、社会民主主義(いかにもフランスらしい)を思わせるイデオロギーの持ち主という点を見る限り、その行動は、彼としては自然なことかもしれない。
だがそんな社会正義を追究する彼も、日常生活では平凡な男で、スーパーのカートの出し入れすらできなかったりする。
そんな美点と欠点を兼ね備えた、彼のキャラクターが個人的には見ていて好ましかった。
そのミシェルは、家族といるところを強盗に襲われ、金も奪われてしまう。
襲った相手は、自分がリストラした男で、生活に困窮した挙句の犯行だった。
自らもケガを負い、義妹は強盗のトラウマを抱えてしまっている中、その強盗に対して、男はどういう選択をするのか。
それがこの映画の最大の見所なのだろう。
とは言え、その選択は概ね予想の範囲内と言えば、範囲内だ。
だが、それにもかかわらず、その場面に僕は見ていて感動してしまった。
その理由は、行動の美しさにあることは言うまでもない。
ヒューマニズム的な行動は、口で言うほど、行なうことは難しい。それでもそれを成し遂げようと考えるあたり、心の美しさが伝わり、温かい気分になる。
だが感動した理由は、それ以上に、夫婦が二人そろって、同じ行動を選択した点にあるのだろう。
そこからは、夫婦が離れて別々の行動を取りながらも、心を通わせていたことがうかがえるのだ。その夫婦愛の描写が、胸にぐっと響く。
内容的には、幾分地味な作品だと思うが、その味わいはすこぶる深い。
結構印象に残る佳品であった。
評価:★★★★(満点は★★★★★)
"団券”の漢字も読めないのを、注意すると
嫌がらせのオンパレード、不思議な社員
よく入社できたな~不思議です。
業務上必要な知識の欠如は恥ずかしくないので
しょうか。
これが観光労連関西地連執行委員です。
労働組合も地に落ちた!