城山シリーズです。
高度成長期の日本を支えてきた、官僚、キャリアと呼ばれる
男たちの仕事ぶり・哲学が描かれています。
ワシ的にいうと、官僚=「大蔵」「財務」「金融」と考えてしまいますが、
ここでの舞台は「通産省」です。そういまの経済産業省。
戦後からの奇跡的な復興を影で支えた通産官僚。
欧米からの自由主義圧力から国内産業を保護し、育成を優先させ日本を
世界トップクラスの工業国へ引き上げたのは、通産省の功績であることは
疑いのない事実。
「ノトーリアス・ミティ」と諸外国から酷評されていることがその証左。
この小説は「風越」という実力者を中心に、まさに国内産業保護と貿易自由化との
ぶつかり合いという激動の時代の中での、裏方である官僚の世界の話が進んでいきます。
「夏」というのは、ストーリーで随所にでてくる夏のシーンだけではなく、
まさに、通産官僚が幅広く活躍したこの時代を「盛夏」と看做してしるのでしょう。
事務次官まで上り詰めた「風越」であったが、部下の急逝や、政治・業界団体の反目等、ラストにかけて本人の想いとは違う方向へ、時代は流れていきます。
ラストシーンが「冬」の場面であるのは、まさに時代の流れ、通産官僚にとって活躍できた「夏」から、育成された国内産業が保護を必要としなくなり自由化へ突き進む時代をあらわしていることは印象的です。
男くさい、人間味あふれるストーリーで、官僚、政治家、業界団体等とのダイナミックな闘いが随所に出てきており、非常に興味を持って読めた一冊です。
ちなみに
ワシの属する業界、所管官庁は、このずっとずっと後に、このような時代を迎えます。
保護主義の代名詞みたいな業界さんですからね。
ちなみに、この主人公「風越」曰く、ウチの業界団体との交渉場面で、「背広を着た火星人にの群れにからかられている」だそうです。
当時はまったく自由化とは対極の位置にいたのでしょうね。
興味あるシーンでした。
高度成長期の日本を支えてきた、官僚、キャリアと呼ばれる
男たちの仕事ぶり・哲学が描かれています。
ワシ的にいうと、官僚=「大蔵」「財務」「金融」と考えてしまいますが、
ここでの舞台は「通産省」です。そういまの経済産業省。
戦後からの奇跡的な復興を影で支えた通産官僚。
欧米からの自由主義圧力から国内産業を保護し、育成を優先させ日本を
世界トップクラスの工業国へ引き上げたのは、通産省の功績であることは
疑いのない事実。
「ノトーリアス・ミティ」と諸外国から酷評されていることがその証左。
この小説は「風越」という実力者を中心に、まさに国内産業保護と貿易自由化との
ぶつかり合いという激動の時代の中での、裏方である官僚の世界の話が進んでいきます。
「夏」というのは、ストーリーで随所にでてくる夏のシーンだけではなく、
まさに、通産官僚が幅広く活躍したこの時代を「盛夏」と看做してしるのでしょう。
事務次官まで上り詰めた「風越」であったが、部下の急逝や、政治・業界団体の反目等、ラストにかけて本人の想いとは違う方向へ、時代は流れていきます。
ラストシーンが「冬」の場面であるのは、まさに時代の流れ、通産官僚にとって活躍できた「夏」から、育成された国内産業が保護を必要としなくなり自由化へ突き進む時代をあらわしていることは印象的です。
男くさい、人間味あふれるストーリーで、官僚、政治家、業界団体等とのダイナミックな闘いが随所に出てきており、非常に興味を持って読めた一冊です。
ちなみに
ワシの属する業界、所管官庁は、このずっとずっと後に、このような時代を迎えます。
保護主義の代名詞みたいな業界さんですからね。
ちなみに、この主人公「風越」曰く、ウチの業界団体との交渉場面で、「背広を着た火星人にの群れにからかられている」だそうです。
当時はまったく自由化とは対極の位置にいたのでしょうね。
興味あるシーンでした。
「官僚~」は昨年だったか、一昨年だったか、日曜ドラマでしたよね。
保護主義と言われようが、自分を信じて国策を動かす官僚。
話しは通産省だったけど、建設省や運輸省でも同じような話がたくさんあって、奇跡の復興やジャパンアズNo1を迎えたのでしょうね
今の官僚主義を見ると、その頃のカスだけが残ってしまったような気がしますね
自分が勤め出したころはまさに大蔵省の護送船団方式時代でした
局長クラスが来ようものなら、頭取から役員総出で御迎えでしたね
でも通産省の保護主義もしっかり残ってましたね
日立の営業から聞いた話で
「富士通と日立はブラジルの産業スパイ会社からIBMの設計図を買ってるから、F360とH360は全く同じマシンなんです
来年発売されるIBMのマシンも同じなんですが、日立と富士通がセールス終わるまでIBMには発売許可が降りないんです」
ホンマかいなと聞いてたら、この話しは10年後に新聞に載りましたわ
ブラジルの会社の摘発が発端で
しかし、一営業マンが語れるほど当たり前のことやったんですな
今の、官僚はどうなんでしょう
ちなみに自分の幼なじみは東大文1卒の大蔵キャリアながら、40過ぎには科学技術出向になってしまい、ODA担当でアフリカや東南アジアを飛び回っていました。
可哀想に、今はどうしてるやろな
へぇぇ~、おもろい話ですなぁ。
ワシの入社のころは、護送船団方式の終わりかけの頃でしょう。
当時はどぶ板の一兵卒でしたので、深いことはよく判りませんが、護送船団の旧態派と自由化派とでぶつかりありがあったのでしょうね。
これからは自由化だ、ユニバーサルバンキングだ、証券子会社だ云々言ってる間に、あっという間に、住専問題から不良債権~、で、ワシんとこのアレ
官僚さんも大蔵省から橋本ビックバンで財務省からほっぽり出された金融監督庁~金融庁へ。。。
重箱のツツク当局検査で不良債権の洗い出しなんかをキュウキュウやっていたと思えば、の一声で、金融円滑化のリスケ法案。。。何という変わり身の早さ。。。
この主人公「風越」曰く、
「政治家に頭を下げる必要はない。三権分立だ!」
遠い昔の誇り高き男の話なんでしょうな。