今日はちょっと字数がやばいので,手短にですが,PKディックの名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』,これ実にいい邦題だと思うのですが,以降の「書籍タイトル」に与えた影響を概観しつつ,なんとか心理関係までつなぎます。
SF史上,最大の名作のひとつといっても過言ではありません。御存知『ブレードランナー』の原作です。読んだことない方は,絶対読んどいた方がいい!! 現代人の絶対的基礎教養です。断言します。いやこれマジだってばさ。ホント読んでよ。後生です。マジ頼むワ。
読んだことないですが,ディック以降,初のタイトルがまさか少女漫画雑誌『ぶ~け』連載していたとは……。少女たちの絶対的な支持を……得られなかったことは1巻でいっかんの終わりの出版状況で推察できますが,なんかこれちょっと面白そうね。機会があったら読んでみたい。
すごいなこれ。内容紹介によると「内乱期のイングランドという国家身体の表層/深奥で生起するアンドロイド的文化表象のゲノムを解読/発見する」などと記号の嵐! いかにもって感じで,大変イイね。まあ読んでないけどね。
psy-pub的にはこれが今回の本命。鬼才だから夭折したのか,夭折したから鬼才なのか,でもとにかく残念でならない!! この人の早逝は,痛恨でした。カルトという偏狭な場所に収まる素材じゃなかったよ。『デッド・トリック!』の尾玉なみえ(大好き!)のObituaryが泣けるよマジで。
あまり興味なしだけど一応ね。いつも適当なpsy-pubが言うのもなんだけど,読んでないから分からないけど,「電気羊」ってつける必要あるの? 「ムーピー」のが良かったんじゃない? まあただの便乗本ですな。
これまた少女マンガなんですよ。SF少年よりSF少女への影響が大きかったのかな? まあここまでくると,ただの語呂の問題になってますね。
まあここまでやって,心理ネタにつなげる時,「ロボット」を取るか「夢」を取るか,だと思うんですが,今回は「ロボット」を取ってみました。
※追記:6/15に「アンドロイドは電気ひつじの夢を見ますよ~続・私は夢見るペケペケ人形~」つうエントリで「夢」について書きました。
ちゅうわけで,これ。工学系の発想っていうのは,つまりはこういうことで,解明を全部待つんじゃなくて,まず作っちゃう,そして改良していくという「モデル」的なアプローチですね。もちろん,それまでの知見は踏まえるですけどね。つまりは人間とまったく変わらないロボットが完成したときが,人間の心が解明されたといえる,という論法でもあります。
AI研究つうのはかつて花盛りだったわけですが,いまは昔。何がダメだったんかを問い直そうじゃないかということですが,多分実学的にはこれでオッケーですが,もうちょっとこういう方向ではきついような気がします。
AI以降,勃興してきたのが「感性情報処理」なんですが,さすがにこれは素人にはきついね。ただ私見ですが,こういう分野にもっと心理学が食い込むべきと思います。するとますます面白いんじゃないかと。
知能を再現するには生命の創造が必要,というのは,話としてはよくわかります。分野的には,人工生命と人工知能の研究は,別々に進んでいるわけですが(人工生命も大変熱い!),このグランド氏は一人である種ダイナミックにモデル化を目指します。読みやすいし,面白いけど,ひとつだけ気になるのは,でもこれってアンドロイドじゃあないですよね……(グランド氏もひとこともアンドロイドなんていってないのに)。
ちなみにこれが著者のページです。
Cyberlife Research
動くルーシーが見られます(現在Mk.IIまでいってます)。
上記HPの「Project」→「Lucy the robot」→「Lucy MkI(もしくはLucy MkII)」→「Gallary」か「Video」で見れますよん。
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SF史上,最大の名作のひとつといっても過言ではありません。御存知『ブレードランナー』の原作です。読んだことない方は,絶対読んどいた方がいい!! 現代人の絶対的基礎教養です。断言します。いやこれマジだってばさ。ホント読んでよ。後生です。マジ頼むワ。
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読んだことないですが,ディック以降,初のタイトルがまさか少女漫画雑誌『ぶ~け』連載していたとは……。少女たちの絶対的な支持を……得られなかったことは1巻でいっかんの終わりの出版状況で推察できますが,なんかこれちょっと面白そうね。機会があったら読んでみたい。
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すごいなこれ。内容紹介によると「内乱期のイングランドという国家身体の表層/深奥で生起するアンドロイド的文化表象のゲノムを解読/発見する」などと記号の嵐! いかにもって感じで,大変イイね。まあ読んでないけどね。
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psy-pub的にはこれが今回の本命。鬼才だから夭折したのか,夭折したから鬼才なのか,でもとにかく残念でならない!! この人の早逝は,痛恨でした。カルトという偏狭な場所に収まる素材じゃなかったよ。『デッド・トリック!』の尾玉なみえ(大好き!)のObituaryが泣けるよマジで。
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あまり興味なしだけど一応ね。いつも適当なpsy-pubが言うのもなんだけど,読んでないから分からないけど,「電気羊」ってつける必要あるの? 「ムーピー」のが良かったんじゃない? まあただの便乗本ですな。
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これまた少女マンガなんですよ。SF少年よりSF少女への影響が大きかったのかな? まあここまでくると,ただの語呂の問題になってますね。
まあここまでやって,心理ネタにつなげる時,「ロボット」を取るか「夢」を取るか,だと思うんですが,今回は「ロボット」を取ってみました。
※追記:6/15に「アンドロイドは電気ひつじの夢を見ますよ~続・私は夢見るペケペケ人形~」つうエントリで「夢」について書きました。
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ちゅうわけで,これ。工学系の発想っていうのは,つまりはこういうことで,解明を全部待つんじゃなくて,まず作っちゃう,そして改良していくという「モデル」的なアプローチですね。もちろん,それまでの知見は踏まえるですけどね。つまりは人間とまったく変わらないロボットが完成したときが,人間の心が解明されたといえる,という論法でもあります。
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AI研究つうのはかつて花盛りだったわけですが,いまは昔。何がダメだったんかを問い直そうじゃないかということですが,多分実学的にはこれでオッケーですが,もうちょっとこういう方向ではきついような気がします。
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AI以降,勃興してきたのが「感性情報処理」なんですが,さすがにこれは素人にはきついね。ただ私見ですが,こういう分野にもっと心理学が食い込むべきと思います。するとますます面白いんじゃないかと。
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知能を再現するには生命の創造が必要,というのは,話としてはよくわかります。分野的には,人工生命と人工知能の研究は,別々に進んでいるわけですが(人工生命も大変熱い!),このグランド氏は一人である種ダイナミックにモデル化を目指します。読みやすいし,面白いけど,ひとつだけ気になるのは,でもこれってアンドロイドじゃあないですよね……(グランド氏もひとこともアンドロイドなんていってないのに)。
ちなみにこれが著者のページです。
Cyberlife Research
動くルーシーが見られます(現在Mk.IIまでいってます)。
上記HPの「Project」→「Lucy the robot」→「Lucy MkI(もしくはLucy MkII)」→「Gallary」か「Video」で見れますよん。
てか、psy-pubさんは私からのこのコメントを期待していたのではないか…と妄想は膨らみます。
そりゃあもう柴崎コウよりシブサワコウの私ですから,
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/c7f37f1d4a9ff54737955f0f522d87e1
今まで,2回ほどエントリタイトルに使ってますが,
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/558ae79eadbc14b020a9058e7ed84af4
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/d48086384447ec7b9e274b07cc4b6338
これすべて「電気うなぎ」を念頭においていたと,
お考えいただいて差し支えございません。
私的には,華倫変もそうだったんじゃないかと
穿った見方をしています(単なる妄想です)。
その内,PC88含めたヤバいエントリやっちゃおうかなと
画策中ですよん。
http://www.geocities.jp/hcvalis/data/what.html
うーむ。素直に負けを認めますが,結構悔しいので,psy-pubもひとつ投稿してみましたよ。
http://www3.azaq.net/bbs/200/valis/index.html
載るといいなあ。
華倫変氏って亡くなってたんですか…orz
そうなんですよ……。2003年に亡くなっております。享年28歳。ついこの前のような気がしてましたが,もう3年も前なんですね,歳をとるはずだなあ。
私も熱心なファンという訳ではないですが,またヤンマガ等メジャー誌でやってほしい作家だったのに,残念きわまりないス。