心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

エマージェンシー・エマージェンシー~読まneverアルデバラン

2007-02-22 10:57:04 | 心理学研究法・統計
ということで,残念ながら,特捜戦隊デカレンジャーの話ではなく,またエマ中尉の髪型注意ってわけでもなく,さりとて,振動パックだ6軸センサーだという話でもアリマセン。これ違うのね。こういう本が出てるのね。


エマージェンス人間科学―理論・方法・実践とその間からエマージェンス人間科学―理論・方法・実践とその間から
西條 剛央

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注文したばかりで,まだ読んでないんですけどね,ここでいう「エマージェンス」はおそらく「創発」という意味でしょうが,そこはかとなく「風雲急」的なニュアンスが感じられなくもない気もします。今読んでおかないと! とは,私の心のエマージェンシー。ま,予測というか憶測ですけどね,そんなイメージを持ってます。

編者の西條先生といえば,「構造構成主義」なんていうのを提唱されているのはご存知だと思いますが,この本のテーマは,構造構成主義そのものではないですが,まさに構造構成主義的発想の所産,という感じもします。松嶋秀明先生や京極真先生,菅村玄二先生など気鋭の若手から,斎藤清二先生や無藤隆先生など斯界の重鎮まで,幅広い執筆陣が魅力過ぎです。

読む前から,ついついいろいろ言いたくなる(文句じゃなくて)わけですが,まあそれは読んでからにしましょうかね。

しかし一言だけ言わせてほしいなと思うのが,


構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理
西條 剛央

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以前から,当ブログでも紹介(【右から】メススノギュシイセウコウゾウコ【読んで下さい】)してますが,今にして思えば,信念対立とはbetween研究者ではなくむしろwithin研究者の方が大きいのでは,と思い,そこの外在化の果たす役割というところが面白いのかなと。研究者の自意識の芽生えとでも申しましょうか。

そして,パラダイムの変換が,conflictの所産であるならば,むしろ大変なのは,外在化以後,ということになるのかなと個人的には思います。さらに逆説的には,従来の研究法をきっちり学んでおくことがそのベースになる,ということも思っちゃったりしますね。


構造構成主義の展開―21世紀の思想のあり方構造構成主義の展開―21世紀の思想のあり方
西條 剛央 京極 真 池田 清彦

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これももう出てるのにまだ読んでない……。読まねば!


しかし,これにも書いてる,古武術の甲野先生のドキュメンタリーがサブカルの総本山UPLINK FACTORYでやったたのは個人的に吃驚しましたよ。いやあ世界はいよいよ面白いことになってます。


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