どうもどうも,出版界のベン・レイコックことpsy-pubです! パイソンは敵か味方か,そんな答えのない問いを今日も繰り返しております。記憶喪失,そうかもしれません。
ま,そんなのどうでもよくて,今日は脳。なぜかというと,それは出掛けのYES/NO枕をチラ見チェックしたわけで,それで今日はNOだったってわけ。あ,ツマンナイね,これ。
まあ,脳ですが,どうですか。例によってざっくりいいますと,脳関連で,functionとかfunctionalとかいう言葉が出てきたりしますが,これ,「機能」って意味ですが,もう一つ,「関数」とも訳せるわけで,脳は関数,ってことで今日もウダウダと。
脳は関数,と言い切っちゃいますと,じゃあ後は「input」を統制して「output」予測すれば良いわけね,というと,もう非常にシンプルなんですが,DNAのセントラルドグマと同様,それはかならずしも一定不変のものではない,というところが,脳のややこしいところであります。もっといえば,細かく要素的に見ていかなくては解明が進まないのは当然なんですが,それだけでもまだ足りないというところが,脳が多くの研究者の興味を引いてやまないところなんだと思います。
もちろん,より下位の水準のfunctionについては,多く解明されてたりもしますが,その多くというのが,脳全体において,どの程度なのか,ということもこれまたわからなかったりします。
脳は心の座,ゴギョウハコベラホトケノザ,っつうのを疑ってる人はあんまりいないと思いますが,心って,inputと脳(関数),脳(関数)とoutputの間の,門番であったり,緩衝であったり,脳がハードなら心はソフト,なんか巧いこと言った気になる言葉遊びでなく,まあソフトというよりOSって感じかもしれませんが,まあそんなところでいかがでしょうか。
いかがでしょうかといわれても,そんなあいまいな言説納得しかねる,そらごもっともであります。自分でも適当すぎると思います。まあでも一般社会では結納もとい唯脳全盛であり,かたや脳科学においては,意外にも,新郎もとい心脳問題なんて,まことしやかに言われてたりしますが,これがまた,心身二元論つう古参のつわものもおるわけでして,つくづく中間領域的なんだなあと思ったりもし。
まあでもつきつめれば,根源的には生命の問題なのでは? などとこれまたテキトーに思ったりもするわけですね。生命という内界と環境という外界とそのハザマにいろいろ挟まってる感じなのかなと思います。
そしてウダウダ書いてても一向に方向性が見えてこないので,もうとっとと本の紹介にいっちまおうと思うわけですね。
三五館(1999)の文庫本化であります。良書『統合失調症あるいは精神分裂病 精神病学の虚実』でもおなじみの計見先生です。最新知見を取り入れつつ,哲学しまくる,臨床精神科医。これぞ,scientist-philosophist-practionerモデルです!
哲学者が身体を語るのは,珍しいことではないにせよ,しばしばあることですが,精神医学から身体哲学を語る,というのは,少し珍しいかもしれません。といっても抽象論でもなく,ボーダーや摂食障害,解離といった現代精神医学的なトピックを挙げつつ,身体に迫ります。なんていうかバランス感覚がみごと。
既に「PSY-PUB AWARD 2006」にも選定し,紹介済みですが,脳科学的知見を広義の力動的な心理療法に生かす試み。野心的,ともいえるけど,なんかそういう力が入りまくった感じでもなく,あくまで自然の帰結といわんばかりの心憎いほどの軽妙洒脱さ。
認知行動療法家として著名なバーチウッドさんの,認知等のメカニズムも含めた統合失調症の異常心理学,それが医師ではなく,「心理学」の専門家によって書かれるということの価値,ですね。「2006 心理学書Must Read Books」認定です(って自分が認定したんだけど)。
……
まあ,まとめというわけではないのですが,上記に挙げた本の共通する魅力といえば,やっぱり,「思考すること」ではないかと思うのですね。最新の知見を勉強するだけでなく,かといって臨床のみに没頭するだけでなく,理論と実践の間をつなぐのが,「思考すること」なんかなとボンヤリ思ったり思わなかったり。そして理論と実践という二方向のinputがあり,そこに思考があり,ひいては良書というoutputがあるわけですね。ってなんか当たり前のこと言っちゃいましたけどね。かつそのoutputっていうのはまたインタラクティブでもあるというね。
というわけで,今日はこのへんでドロン。
ま,そんなのどうでもよくて,今日は脳。なぜかというと,それは出掛けのYES/NO枕をチラ見チェックしたわけで,それで今日はNOだったってわけ。あ,ツマンナイね,これ。
まあ,脳ですが,どうですか。例によってざっくりいいますと,脳関連で,functionとかfunctionalとかいう言葉が出てきたりしますが,これ,「機能」って意味ですが,もう一つ,「関数」とも訳せるわけで,脳は関数,ってことで今日もウダウダと。
脳は関数,と言い切っちゃいますと,じゃあ後は「input」を統制して「output」予測すれば良いわけね,というと,もう非常にシンプルなんですが,DNAのセントラルドグマと同様,それはかならずしも一定不変のものではない,というところが,脳のややこしいところであります。もっといえば,細かく要素的に見ていかなくては解明が進まないのは当然なんですが,それだけでもまだ足りないというところが,脳が多くの研究者の興味を引いてやまないところなんだと思います。
もちろん,より下位の水準のfunctionについては,多く解明されてたりもしますが,その多くというのが,脳全体において,どの程度なのか,ということもこれまたわからなかったりします。
脳は心の座,ゴギョウハコベラホトケノザ,っつうのを疑ってる人はあんまりいないと思いますが,心って,inputと脳(関数),脳(関数)とoutputの間の,門番であったり,緩衝であったり,脳がハードなら心はソフト,なんか巧いこと言った気になる言葉遊びでなく,まあソフトというよりOSって感じかもしれませんが,まあそんなところでいかがでしょうか。
いかがでしょうかといわれても,そんなあいまいな言説納得しかねる,そらごもっともであります。自分でも適当すぎると思います。まあでも一般社会では結納もとい唯脳全盛であり,かたや脳科学においては,意外にも,新郎もとい心脳問題なんて,まことしやかに言われてたりしますが,これがまた,心身二元論つう古参のつわものもおるわけでして,つくづく中間領域的なんだなあと思ったりもし。
まあでもつきつめれば,根源的には生命の問題なのでは? などとこれまたテキトーに思ったりもするわけですね。生命という内界と環境という外界とそのハザマにいろいろ挟まってる感じなのかなと思います。
そしてウダウダ書いてても一向に方向性が見えてこないので,もうとっとと本の紹介にいっちまおうと思うわけですね。
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三五館(1999)の文庫本化であります。良書『統合失調症あるいは精神分裂病 精神病学の虚実』でもおなじみの計見先生です。最新知見を取り入れつつ,哲学しまくる,臨床精神科医。これぞ,scientist-philosophist-practionerモデルです!
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哲学者が身体を語るのは,珍しいことではないにせよ,しばしばあることですが,精神医学から身体哲学を語る,というのは,少し珍しいかもしれません。といっても抽象論でもなく,ボーダーや摂食障害,解離といった現代精神医学的なトピックを挙げつつ,身体に迫ります。なんていうかバランス感覚がみごと。
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既に「PSY-PUB AWARD 2006」にも選定し,紹介済みですが,脳科学的知見を広義の力動的な心理療法に生かす試み。野心的,ともいえるけど,なんかそういう力が入りまくった感じでもなく,あくまで自然の帰結といわんばかりの心憎いほどの軽妙洒脱さ。
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認知行動療法家として著名なバーチウッドさんの,認知等のメカニズムも含めた統合失調症の異常心理学,それが医師ではなく,「心理学」の専門家によって書かれるということの価値,ですね。「2006 心理学書Must Read Books」認定です(って自分が認定したんだけど)。
……
まあ,まとめというわけではないのですが,上記に挙げた本の共通する魅力といえば,やっぱり,「思考すること」ではないかと思うのですね。最新の知見を勉強するだけでなく,かといって臨床のみに没頭するだけでなく,理論と実践の間をつなぐのが,「思考すること」なんかなとボンヤリ思ったり思わなかったり。そして理論と実践という二方向のinputがあり,そこに思考があり,ひいては良書というoutputがあるわけですね。ってなんか当たり前のこと言っちゃいましたけどね。かつそのoutputっていうのはまたインタラクティブでもあるというね。
というわけで,今日はこのへんでドロン。
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