でやす! でやす! psy-pubです!
まあ先週,事例研究について思いつく限りの妄言放言ヴィトゲンシュタイン虚言暴言ブーゲンビリア空言極言グッゲンハイム等々並べ立ててみたわけですが,まあどうでしょ,今日は抽象論じゃなくって,論文の書き方やってみましょか。例によって,論文の書き方を書いた本を並べるという方式でいこうかと思います。まあ過去にも何回か書いてますが,
・ノーベル賞式臨床心理学論文の書き方・読み方のコツというよりむしろアク
・英語論文書きまくり:接触編
・【正直】英語論文書きまくり:発動編【すんませんでした】
いまいち空振りが目立つ感じなのですが,なんか書けそうで書きにくいテーマなんですよね,論文の書き方。しかしまあ極言すれば,論文の形式=枠の機能,その効用と限界を実感できるまでは,形式に縛られるが吉,と思うわけですよ。そうやって学ぶこともあるんだ,というか,そうやって学ぶことのほうが圧倒的に多いわけですからね,なんにおいても。
というわけで,今日はもうあっさりと新刊中心でマイッチャオウカナ?という感じで,シャルウィーゴーってなもんよ。
ヘイヘーイ! グッドブック! グーッドウィドゥム! ちうことで,これなかなかエエ感じですよ。「おいおいおいーい! 翻訳物じゃねえか!」なんつうツッコミ,それマト外れもイートコです。むしろハトコです。理系の論文作成なんかではよく言われるのが「日本語も英文直訳調で書け」ということでして,その意味は? それは,もう今日は率直ですが「明快な論理構造の文章を書け」ということでして,訳はイチイチ説明しないけど,論理を進めるということにおいては,日本語よりも英語の方が優れているわけでして,それゆえ「英文直訳調」ということになるわけです。日本語ってどうしても情緒的になっちゃうからね。
あとこの本のいいところは,そのまま「英語論文を書く」というところにもいけるところかな。一粒で二度美味しい。
ちなみにオリジナルはこれ。
英語論文を書く人はむしろこっちでもいいかも。
また,
最近こういうのも出たようです。Punctuation Matterすなわち句読点問題,あーこれ,わかりやすさとスタイリッシュさ(と個性)に大きく関わるので,ぜひとも突き詰めたい感じですね。
まあロジカルな文章という意味では,欧米強し,さらに欧米の恐ろしいところはロジカルでかつ修辞法を駆使した文章を書いちゃう人が大勢いるというところですが,コンニャロメー,しかし芸道化がお家芸のわが日本だって負けておりませぬぞ!
研究を始めるとこからマルっと込みで,論文の書き方がレクチャーされます。さすが都筑先生,エスプリが利いててイイ感じです。
科学一般だと,こういうのも出てます。ロジカルな文章とはどういうことか,それを主眼にレッツ・ロジカル! 読むほうも鍛えられます(これ重要)。著者の落合先生は,先端生命工学がご専門の先生で,他にも科学哲学の本とかいろいろ興味深い本を書かれてますが,それはまた後日(できれば)。
声に出して読みたいほうの斉藤先生ではありません。人文科学系の論文作成の古典ですが,2年前に新版が出てたんですねえ。ま一応おさえておきますか。
あと,論文執筆においてよく言われるのが,「素人でもわかるように書け」ということで,これは別にジャーゴン・フリーにしろという意味ではなく(事実上不可能なので),まあ心掛けみたいなもんですかね。
ということで,少しずれますが,論文というのは自分以外の複数の人への知識・知見の伝達なワケですから,伝えるってことそのものについて考えとくのは有意義だとおもわれますです。
まあそれでここで漸くタイトルにふれるわけですが,論文執筆というのはこれ,知の技法の総体的な表現なんでありまして,単に文章力だとか論理力だとかそういうことではないことは自明でありまして,いわば知の十種競技(デカスロン)なんでありまして,卒業論文つうのは,大学で学んだ知を結集させて行なうわけで,しっかりやれば,これほどの教育効果が高いものはないわけです。ぶっちゃけていえば,学術研究としては,卒論なんか屁のツッパリにもならんわけですが(稀に発展する場合もあるかもしれないけど),そのプロセスは大きな財産になるわけですよ。
ってことで,デカスロンに挑む際,得意な競技が多ければ多いほどいいわけですからね。いってみりゃメタ学習(学習の学習)ですが,こういう講義,どこの大学にも必修であるといいんだけどねえ。
後は,
昨日のノーベル賞候補が,今日は首にお縄の世知辛い世界,教師と保護者の間に弁護士が介在するという訴訟社会まっしぐらなわが国ですから,法律系は折に触れ,チェックしといたほうがよろしいと思います。
んじゃまあ今日はこの辺で。
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と思ったら,偶然こんな本を見つけました。
へー,いちおう読んでみるかい。
まあ先週,事例研究について思いつく限りの妄言放言ヴィトゲンシュタイン虚言暴言ブーゲンビリア空言極言グッゲンハイム等々並べ立ててみたわけですが,まあどうでしょ,今日は抽象論じゃなくって,論文の書き方やってみましょか。例によって,論文の書き方を書いた本を並べるという方式でいこうかと思います。まあ過去にも何回か書いてますが,
・ノーベル賞式臨床心理学論文の書き方・読み方のコツというよりむしろアク
・英語論文書きまくり:接触編
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いまいち空振りが目立つ感じなのですが,なんか書けそうで書きにくいテーマなんですよね,論文の書き方。しかしまあ極言すれば,論文の形式=枠の機能,その効用と限界を実感できるまでは,形式に縛られるが吉,と思うわけですよ。そうやって学ぶこともあるんだ,というか,そうやって学ぶことのほうが圧倒的に多いわけですからね,なんにおいても。
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サイエンスコミュニケーション―科学を伝える5つの技法千葉 和義 日本評論社 2007-03売り上げランキング : 54393 by G-Tools |
ということで,少しずれますが,論文というのは自分以外の複数の人への知識・知見の伝達なワケですから,伝えるってことそのものについて考えとくのは有意義だとおもわれますです。
まあそれでここで漸くタイトルにふれるわけですが,論文執筆というのはこれ,知の技法の総体的な表現なんでありまして,単に文章力だとか論理力だとかそういうことではないことは自明でありまして,いわば知の十種競技(デカスロン)なんでありまして,卒業論文つうのは,大学で学んだ知を結集させて行なうわけで,しっかりやれば,これほどの教育効果が高いものはないわけです。ぶっちゃけていえば,学術研究としては,卒論なんか屁のツッパリにもならんわけですが(稀に発展する場合もあるかもしれないけど),そのプロセスは大きな財産になるわけですよ。
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ってことで,デカスロンに挑む際,得意な競技が多ければ多いほどいいわけですからね。いってみりゃメタ学習(学習の学習)ですが,こういう講義,どこの大学にも必修であるといいんだけどねえ。
後は,
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昨日のノーベル賞候補が,今日は首にお縄の世知辛い世界,教師と保護者の間に弁護士が介在するという訴訟社会まっしぐらなわが国ですから,法律系は折に触れ,チェックしといたほうがよろしいと思います。
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と思ったら,偶然こんな本を見つけました。
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