心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

【心やさし】僕らはみんな生きている【ラララ科学の子】

2007-04-24 13:11:01 | 心理学研究法・統計
どUOMOです。psy-pubです。

ちっと前のニュースになりますが,「アカゲザルRhesus Macaqueの全ゲノム情報が解析されますた」というのがありました。

Science, Vol.316 ハイライト

ほほう,という感じですね。旧世界ザルとしては初,ということで,(不幸にして)実験動物として採用されることが多いアカゲザルですが,関連分野の研究に大きな影響を及ぼすことでしょう。ちなみに,ヒトとアカゲザルのゲノムは97.5%同じなんだそうです(チンパンジーとは98.8%同じ)。

97.5%同じ,ということは,もうこれほとんど同じですね,博士! ウム,そうなのじゃ,といえる面は大いにあるわけで,反面,でも見た目だいぶ違うぜ,俺のほうがアカゲザル一般よりもイケメンだし……っていうのもあり,そこらへんどうなんでしょうね。

同じ⇔違う,っていうのを,TPOをわきまえて,まあまあ,両輪両輪両輪マゼール,というのが紳士的態度ですが,それじゃあ学問進展しませんよね。



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酒木 保

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刺激的であります。刺激的でありますが,まとまりはあまりありません。しかしまとまりがないからこそ刺激的なのかもしれません。そして刺激的であるということは葛藤的であるということだとも思います。

内容について,アレコレしたいのですが,また果てしない抽象論の世界に突っ込んでいく体力なんざあ残っちゃいないので,そこは割愛です。スンマセン。

が,少しだけ。

個人的には,昔とある先生が「ある二つの事象の50%が一致している場合,それらを同じとみるか違うとみるかは,単にスタンスの違いである」と仰ってたことを思い出します。とすると,あるスタンスの優位を主張するのも,あるいは他のスタンスの劣位をこきおろすのも,これ,ナンセンスですよね。それこそ時と場合による,っていう。

さっきのアカゲザルの話ではないですが,ヒトとアカゲザルは97.5%の遺伝子が一致するわけですが,ヒトとアカゲザル,同じとみるか違うとみるかは,打ち上げ花火を横から見るか下から見るかと同じくらいの大問題なんでありますね(そう?)。

結局のところ(どっちらけですが),一般的であれ,個別的であれ,読む人(実践家/臨床家)の役に立つかどうかってことだと思うのですが,まあそれは当たり前なんですが,結局,スタンスの違いがある以上,個別性と一般性,という議論を定期的にしないことには,双方独自路線をgoing my wayしちゃうわけで,そうなると,知見の集積,ゴミクズの山となりかねないからだろうな,などと思うんですが,どうなんでしょうね,そこんとこ。


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