またしても,裕’s Object Relational Worldで知りましたが,今をさかのぼること,24年前の1982年3月29日,「as if personality(かのような人格)」概念でおなじみの精神分析家ヘレーネ・ドイチュが亡くなっております。1884年生まれですから,享年98歳! 女性の分析家は長生きするんですかねえ。ちなみに生まれは「オーストリア=ハンガリー二重帝国」です。歴史を感じますねえ。関係ないけど,二重帝国ってなんかかっこいいなあ。ダブル・バインド・エンパイヤ(適当です!)。
この本,ポスト・フロイトの4人の女性精神分析家,メラニー・クライン,アンナ・フロイト,カレン・ホーナイ,ヘレーネ・ドイチュのフェミニズム的評伝って感じで,まあほとんど伝記です。なので,トーシロにも読みやすいです。訳者は専門家ではないですが,結構頑張ってると思います。「過渡対象」としてるところが,松木先生的?(関係ないな)。
ちなみに,アンナ,メラニー,カレン(ファーストネームで呼んでみた)の3人は邦訳の著作集が出てますが(既に品切かもしれませんが),ヘレーネのだけはないんですよねえ。かわいそう。ヨシ! サイパブが出したるでな(ウソ)。
20世紀の女性精神分析家たち ジャネット セイヤーズ Janet Sayers 大島 かおり 晶文社 1993-02 売り上げランキング : 660,246 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本,ポスト・フロイトの4人の女性精神分析家,メラニー・クライン,アンナ・フロイト,カレン・ホーナイ,ヘレーネ・ドイチュのフェミニズム的評伝って感じで,まあほとんど伝記です。なので,トーシロにも読みやすいです。訳者は専門家ではないですが,結構頑張ってると思います。「過渡対象」としてるところが,松木先生的?(関係ないな)。
ちなみに,アンナ,メラニー,カレン(ファーストネームで呼んでみた)の3人は邦訳の著作集が出てますが(既に品切かもしれませんが),ヘレーネのだけはないんですよねえ。かわいそう。ヨシ! サイパブが出したるでな(ウソ)。
母校の図書館で見た覚えがあると思いましたが、amazonはもちろん、google、bk1でもヒットせず。思い違いかと思いましたが「ッ」がはいるのヒットもれしていました。
>裕さま
コメントありがとうございます! ちゃんと出てたんですね,命日なのに失礼しちゃいました……。
こっちも国会図書館で調べたら,確かに3×3×1の構成で,著作出てますね。訳者は懸田先生ほかで,日本教文社。フロイド選集と同じですね。その後の末路は違うけど,それはまあしょうがないっすね。
ってこのシリーズ(?)際限がないから,しばらくやめときます……。
>裕さま
上記の本では,ドイチュがクラインを評して「とっぴな考えで頭がいっぱいの主婦」としています。ある種的確ですけど,そんな言い方ないだろうっていうw。ドイチュだってPhallicで(以下略