どうもこんにちは! 神に愛された子。太陽のような男。そんな異名を欲しいままにしたことなどコレッパッカシもございませんのがこのpsy-pubなんです。ええ,さっぱりです。なんでそんなことを思ったかというと,SHINJOですね。日ハム優勝おめでとうってことでもあって,まあ新庄,嫌いじゃないですよ。私,肩の強い外野手って嫌いじゃないんですよね。サウスポーの速球派ほどじゃないにしてもね。サウスポーの速球派ならボディ・ブレードのCMに出たって許しますよ。それにしても,いい外野手は,なんか球場全体を使ってるなという感覚を起こしてくれるわけで,外野手のスーパープレイだけは,球場で見たほうがヨロシなんて思うんですけどね。
そんなpsy-pubの近年のお気に入り選手は,投手なら阪神の井川慶,野手なら中日の福留孝介ですかね。この二人,間違いなくメジャー級でしょう。特に福留。現在,中日さんと阪神さんは,ペナント獲得まで,最後のデッドヒートを繰り広げてるわけですが(阪神の粘り,正直スゴスギ),ここまでくれば,私的には,ヘッドフォンでお歌を聴きながら……どちらもファイト! というココロモチなのであります……。
すごいどうでもいいことをオチもなく書いちゃったわけですが,じゃ,ま,そろそろ新刊紹介いきますかeine kleine nacht musik(ウワワー)。
著者のアルヴァレズさんは,児童精神科を持つ機関としては,世界に冠たるイギリスのタヴィストック・クリニックの精神療法医です(でした,か?)。伝統的に,精神分析が強いわけですが,ボウルビィなんかがいたというのもあり,ゴリゴリの分析ではなく,さりとてアメリカの力動精神医学ともひと味違う,分析的な臨床が行われている感じですね。
自閉症の精神分析というと「冷蔵庫のような母親」のような,負のイメージがありますが,あれはどちらかというと,自我心理学の負の遺産というべきなのかもしれません。トモアレ,アルヴァレズさんなどは,自閉症を,認知はじめ器質障害であることを否定するわけもなく,もちろん前提として考えた上での,自閉症(スペクトラムというほうが正確か)の臨床における(主に現代クライン派的な)精神分析的理解および心理療法を展開しています。
こんなのも出てますが,特に15章「自閉症――対立する諸理論」のところは面白いです。冒頭で引用を用いて「科学的観察の主たる目的は,一つの事象を可能な限り,多くの視点から眺めることである」としており,それはとても臨床的な考え方なんだなと思います。
ちなみにこのアルフレッドさんがアンのハズバンドであります。通称アル。文芸評論家です。
以前にも紹介してますが,上記「自閉症とパーソナリティ」と色違いのJKTですが,これが意味するところはいわずもがなで,類書として読んでくれ,というメッセージですな。教科書的には,アレですけど,臨床(像)的には結構近いとも言われたりもします。生物学的にも近いという説もあり(カルシニューリン仮説などもそうかな?),実はここらへん混沌としてるのですね。
ま,前にも書いてますが,オグデンによってfeatureされて,従来とは違う評価が高まってるのが,タスティンですが,自閉症から始まって,最終的には自閉症を超えて,子どもの臨床において,普遍的な議論にまでなってます。
というように,タヴィストックといえば,児童臨床のメッカなわけですが,思春期臨床もやってます(もちろん,成人もやってますけど)。
アンダーソンさんも現代クライン派の重要人物ですが,この本を読む限りは,分析に固執するというよりは,ベースにもった臨床という感じで,そりゃやっぱり,思春期は一筋縄ではイカンよなという感じですね。
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著者のアルヴァレズさんは,児童精神科を持つ機関としては,世界に冠たるイギリスのタヴィストック・クリニックの精神療法医です(でした,か?)。伝統的に,精神分析が強いわけですが,ボウルビィなんかがいたというのもあり,ゴリゴリの分析ではなく,さりとてアメリカの力動精神医学ともひと味違う,分析的な臨床が行われている感じですね。
自閉症の精神分析というと「冷蔵庫のような母親」のような,負のイメージがありますが,あれはどちらかというと,自我心理学の負の遺産というべきなのかもしれません。トモアレ,アルヴァレズさんなどは,自閉症を,認知はじめ器質障害であることを否定するわけもなく,もちろん前提として考えた上での,自閉症(スペクトラムというほうが正確か)の臨床における(主に現代クライン派的な)精神分析的理解および心理療法を展開しています。
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こんなのも出てますが,特に15章「自閉症――対立する諸理論」のところは面白いです。冒頭で引用を用いて「科学的観察の主たる目的は,一つの事象を可能な限り,多くの視点から眺めることである」としており,それはとても臨床的な考え方なんだなと思います。
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ちなみにこのアルフレッドさんがアンのハズバンドであります。通称アル。文芸評論家です。
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以前にも紹介してますが,上記「自閉症とパーソナリティ」と色違いのJKTですが,これが意味するところはいわずもがなで,類書として読んでくれ,というメッセージですな。教科書的には,アレですけど,臨床(像)的には結構近いとも言われたりもします。生物学的にも近いという説もあり(カルシニューリン仮説などもそうかな?),実はここらへん混沌としてるのですね。
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ま,前にも書いてますが,オグデンによってfeatureされて,従来とは違う評価が高まってるのが,タスティンですが,自閉症から始まって,最終的には自閉症を超えて,子どもの臨床において,普遍的な議論にまでなってます。
というように,タヴィストックといえば,児童臨床のメッカなわけですが,思春期臨床もやってます(もちろん,成人もやってますけど)。
思春期を生きぬく―思春期危機の臨床実践ロビン アンダーソン アンナ ダーティントン Robin Anderson 岩崎学術出版社 2000-09売り上げランキング : 379006Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アンダーソンさんも現代クライン派の重要人物ですが,この本を読む限りは,分析に固執するというよりは,ベースにもった臨床という感じで,そりゃやっぱり,思春期は一筋縄ではイカンよなという感じですね。
夜への恐怖にアイザックスが出てきたり、夢の話で生理学的知見とフロイトの理論を対立させたり、随分精神分析に親和的な文学者だと思っていましたが、そんな背景があったとは。
コメントありがとうございます。HNも「夜」なんですね。
>「夜」の著者はアン・アルヴァレズの夫だったのですか。
そのようです。アンの著書の献辞には「アルへ」となってます。私は『夜』は読んだことないのですが,話を聞く限りでは面白そうですね。今度読んでみます。
ところで,貴ブログ,興味深く思われ,当ブログよりリンクを貼らせて頂きました。問題ありましたら,仰って下さい。
興味深いエントリーが書けていければいいのですが。
もう少し慣れてきたらリンクを張らせてください。よろしくお願いします。
(ついでで申しわけありませんがリンクは「貼る」なのでしょうか、「張る」なのでしょうか。お分かりになりますか。)
コメントありがとうございます。
>興味深いエントリーが書けていければいいのですが。
いえいえ。「アル」も知ってて,「R」のことも書けるなんて,なかなか稀有かと思います。
>リンクは「貼る」なのでしょうか、「張る」なのでしょうか。
ああ! そうですね。ワタクシ主語としては,文字通り「paste」するわけですが,やっぱ蜘蛛の巣は「張る」もんでしょうね。