PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

福祉士国試受験料、値下げ?!

2010年07月06日 15時27分30秒 | 精神保健福祉情報
6月29日、厚生労働省がプレス・リリースした内容、皆さんに伝わっていますか?
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士を、これから受験する人には、朗報ですよ~。

「社会福祉振興・試験センターの保有する積立金の縮減等について」という報道発表です。
(本文は下に貼り付けてありますので、読んでみて下さい)

要するに、国家試験の試験・登録機関である試験センターには、なぜかお金がたくさんある。
不正ではないが、公益法人として不適切な蓄財ととられる節があるので、改めさせた。
溜め込んでいたお金を、受験生や福祉従事者に還元させることにした。
厚労省からの天下り役員についても、今後メスを入れることにした、と。

早い話、国試の受験料が、大幅に安くなると…。
どうです?
良い話しでしょう?
(^o^)/

国家試験受験料の改訂額は、こんな感じ…。

社会福祉士    現行  9.600円 →→  5.580円  (2015年度まで5年間)
介護福祉士    現行 12.500円 →→ 10.650円  (2013年度まで3年間)
精神保健福祉士 現行 11.500円 →→  9.750円  (2013年度まで3年間)

ただし、積立金の取り崩し終了後は単年度収支となり、再び引き上げられるそうです。
この時期だけの約20%~40%の大幅プライスダウン!
(なんか、ファッションビルのバーゲンのような… ^_^;)

将来見込みの推計額は、こんな感じ…。

社会福祉士    10.340円 (2016年度~)
介護福祉士    13.420円 (2014年度~)
精神保健福祉士 13.140円 (2014年度~)

ま、将来のことはさておいて「今回受ける人ラッキーだね!」と言いたいところですが…。
この実施、2011(平成23)年度からですって…。
精神保健福祉士だと、第14回国試から…。
今年度の人…ダメじゃん…。

2010年度については、受験地の拡大がされるそうで…。
これまでの7試験地に、島根県松江市、北海道釧路市を加えて、受験生の便宜を図ると。
…でも、…は…?
…それだけ…?( *__* )

それだけです…。
残念ながら…。
さっさと今年度から、安くすればいいのに、というのが一般的な国民感情ですが。
お役所仕事は、そうもいかないようで…。
もう、『受験の手引き』が印刷に入っているし…、とかの事情でしょうか?

かくして、来年度(2011年度)受験の人には朗報です。
今年度(2010年度)受験の人は、ご愁傷様でした~。
(^_^;)

詳しくは、厚労省のホームページをご覧下さい。
受験手数料の推移については、PDFファイルをクリックして見て下さい。
→http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000007e58.html


☆ ★ 以下、報道発表の本文 ★ ☆


「(財)社会福祉振興・試験センターの保有する積立金の縮減等について」

平成22年6月29日
厚生労働省社会・援護局福祉基盤課

本日、長妻厚生労働大臣の指示により、財団法人社会福祉振興・試験センター(以下「試験センター」という。)に対し、以下のとおり指示・要請を行いましたので、お知らせします。

○試験センターの保有する3種類の積立金(平成21年度末に39.5億円)について、以下のとおり縮減すること。(別紙参照)

試験事業安定積立金(28.0億円)
受験手数料の引下げ等により、原則として平成23年度からの3年間で全額を解消する。

登録事業安定積立資産(6.4億円)
登録者現況調査等に必要な経費は残し、登録手数料を引き下げ、資産規模を半減(3.2億円)する。

公益事業拡充資金等資産(5.1億円)
平成22年度からの3年間で、全額を福祉介護従事者の資質向上事業に還元する。

○厚生労働省出身の役員ポストについては、年内に公募により後任者を決定するとともに、常勤役員数の削減、役員報酬の引き下げ、家賃のより低廉な事務所への移転等についても検討すること。

(参考) 試験センターは、「社会福祉士及び介護福祉士法」及び 「精神保健福祉士法」による指定試験機関・指定登録機関としての指定を受け、社会福祉士、介護福祉士及び精神保健福祉士の国家試験の実施等の業務を行っている。



※画像は、昨年度(第12回)精神保健福祉士国家試験『受験の手引き』です。
 もうすぐ、資料請求が始まりますね~。受験生、頑張れ~!(^_^)v