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PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

やっぱり本が好き?

2010年05月24日 10時07分57秒 | 日々の雑記

i-padの登場で、一気に電子書籍化が進むと予想されています。
本を出している出版社からすれば、確かに戦々恐々でしょうね。
紙への印刷物が、ディスク等のメディアに、とって替わるだけではないですから。
音楽CDの実売数が激減しているように、ダウンロードが当たり前になるでしょうし。
本という固形物が失われ、見えないデータが浮遊する世界になっていくのでしょう。

保管場所に困らず、いつでもどこでも読みたい本が読めるようになる。
本屋に行かなくても、ネット上でいくらでも新着書籍にアクセスできる。
バカにならない書籍代が安価になり、気楽にダウンロードできるようになる。
出版社という会社を通さなくても、誰でも文字にして発信できるようになる。
…そんな風に考えると、確かに一気に電子書籍化が進みそうな気もしてきます。

でも、一方で、本という価値は失われずに残るんだろうな、とも思います。
本というのは、単にデータを紙にプリントした印刷物ではないですよね。
本というのは、実に多くの人の関わりで製作されている、ひとつの作品です。
著者、編集者だけでなく、組版、装丁、製本、一冊作るのに実に多くの手間がかかってます。
書かれている中味はもちろん、実に良くできている、美しい本ってありますよね?

本に書かれている文字は、読む人のイメージを膨らませます。
活字の言葉に、読む人の生活経験が投影され、感情の琴線を揺さぶられることもある。
ネット上のメールやらブログやらは、どんどん言葉の意味が薄くなってる感じがあります。
自分にとって本当に大事にしておきたいものは、やはり形ある姿で残しておきたい。
手元に置いておきたい一冊、もう読まなくても捨てられない一冊って、ありませんか?

本に囲まれていれば、僕は幸せだった時期があります。
生まれて初めてしたバイトも本屋でしたし、学生時代最後のバイトも古本屋でした。
将来は、出版社の編集者になりたいと思っていた時期もありました。
でも、本を扱う仕事には、つかなくて良かったのかも知れません。
電子書籍化が進んで、本がどんどん無くなっていくのを見るのは、辛いと思います。

大学に職を移して良かったのは、自分の研究室が確保できたことです。
空間の確保って、誰にとっても切実なことですし、本の欠点は置き場に困ることですし。
読み終わった物でも、もう読まなくても、そばに置いておきたい。
そういった意味では、フロイドの言う肛門期を抜け出せていないのかも知れませんね。
本という形あるものの所有にこだわってる限り、僕は大して成長できていないのかも?

…でも、やっぱり本が好きですね(笑)


連休まったりレポート

2010年05月03日 03時18分56秒 | 日々の雑記
GWです。
グループワークではありません。
ゴールデンウィークです。
世間様並みに、うれしい5連休です。
本当は、やらなきゃいけない宿題もあるんですが~。
この際、しばし仕事は忘れさせてもらって…(笑)

( ̄∀ ̄)

こんな時こそ、毎日ブログの更新に励めば良いんでしょうが。
自宅のパソコン、ネットにはつながっても、なぜだかログインができなくて。
なので、この間、いつもブログの記事は、夜中に家で書いて、翌日大学に行ってからアップしています。
この記事は、携帯でしこしこ打っています。

f^_^;)

連休といっても、ふだんできないでいる家事がたまっていたりして…。
昨日(5月1日)は、家事で追われた1日でした。

(゜∀゜;ノ)ノ

まずは朝起きて、家族4人分の朝食作り。

焼き鮭
味噌汁(シメジに長ネギと豆腐を赤出しで)
サラダ(レタスに水菜、キュウリ、ゴボウ和え、カリカリベーコンをシーザーサラダドレッシングで)
煮物(小松菜と厚揚げとシラタキを白だしで京風に)
たたきキュウリ(ゴマ和えドレッシングで)
納豆(生卵に分葱を刻んで)
切り干し大根
山菜和え
たくあん
キムチ

最後の4品は、前日スーパーで買ってきた市販のものですが(3割引き♪)
あとは、きちんと手作りです。
ご飯以外に、おかず10品♪
結構、マメでしょう?(笑)

(o^∀^o)v

家族の朝食後、息子らはバイト等に出かけ、食器を洗って、掃除。
リビング、廊下、階段、寝室、洗面所等、一部雑巾がけも。
その後、懸案だった衣替え。
もうさすがに毛糸の冬物はしまって、夏物のTシャツやポロシャツを出して。
この際、資源物に出すもの、さんざん迷って袋に詰めて。
冬物のジャケット等を抱えて、駅前の安いクリーニング店まで行って。
携帯に連絡のあった和歌山の川口さんと、歩きながら学会発表の話しをして。
家に帰ってから、小さな庭の雑草を抜き…。

(¬з¬)

軽く、昼食を済ませて、30分くらい、ソファに横たわって、テレビをボーっと眺め。
それから、車で所沢の西武百貨店に出かけ。
プロペ通りをぶらぶら歩いて、ダイエーまで行ってから、また駅前の西武に戻り。
たまたまやっていた北海道物産展をのぞいたら、あれこれ試食をすすめられ、
話芸とも言うべき、口達者な年配の売り子に口車に乗って、余計な買い物をしてしまい。
夕飯は、もういい加減に、蟹イクラ弁当とカキ弁当で済ませることにしてしまい。

帰宅して夕飯食べて、テレビ見て、風呂に入って、パソコンに向かい。
結局、夜更かしして、午前3時に寝ました。

(≧∇≦)


今日(2日)は、9時に起きて、また昼食作って…。
日中は吉祥寺まで出かけて、軽くランチを済ませて、バウスシアターで映画「フローズンリバー」を見て。
映画終わったところで、ばったり精神科医の浜野さんご夫妻に会って立ち話をし…。
買い物して、電車に乗って帰って、夕飯を作り、テレビを見て、風呂に入って…。
詳細は省略します。
(≧ε≦)


そんなこんなの、僕の連休です。

あ、また、午前3時になってしまいました。
携帯は、やはり時間がかかります。
まったりとした、僕の日常生活のレポートでした。
おやすみなさい…。
(-.-)zzZ

春休みの宿題

2010年03月26日 09時35分07秒 | 日々の雑記

大学に生息する猫です。
寒い日には、自動ドアの前を動きません。
開いた時に、ふわっ~と暖かいんでしょうね。

2匹の間隔は、微妙です。
かろうじて、人ひとりが間を通れます。
自動ドアが開いた時、人の通行を妨げない間隔です。
しかも、建物内の暖気を一番浴びられる場所。
これ以上のポジションはない、絶妙の位置取りといえます。

建物の中から見ると、自動ドアのガラス戸越しに中を見ています。
でも、決して建物の中には入ってきません。
いつの間にか確立されている、暗黙の不可侵共生のルール。
人は心を癒され、猫は生活の糧を満たす関係。

心理的対人援助福祉専門猫?(笑)



二日間、東京は冷たい雨が降り続いてました。
開花宣言の出た桜も、一部咲きのままで、花冷え状態。
一昨日夜は気温3度、雹がぱらぱらと降りました。

世間様は、花見の季節を心待ちにしているようですが、
花粉症の僕にとっては、恵みの雨です。
鼻も目もスッキリ、薬のせいで頭が働かないということもありませんし。

この三日間、おかげで仕事もはかどりました。
昨日は、ようやく懸案の宿題を終えることができました。
提出が、遅れに遅れていた報告書。
約1200字×16本。

あと、年度内に処理をしなければならない宿題は3本。
けっして、サボっていた訳ではないのですが。
日々の会議や業務にまぎれ、先送りになってしまっていた宿題。
授業が春休みの間に、パソコンに向かって、コツコツと取り組むしかありません。

宿題解決自力更生技法的春休?(泣)


なんか、ゆるい記事で失礼いたしました。

<(_ _)>

今日も同じ1日

2010年03月05日 01時43分20秒 | 日々の雑記
☆01:30
ふと、寒くて目覚める。
いつの間にか、暖房のないリビングのソファでうたた寝してた。
パソコンに向かって、仕事を始める。

仕事といってもお金になる訳ではないので、趣味か?
おつきあいで引き受けた、PSW協会のお仕事。
この1年間のPSW業務指針作成委員会の総まとめ。
A4判90ページ、7万字のレポート。

今日中になんとしても、まとめて提出しないと…。
もう何日も夜なべ仕事をしているのに、なかなかすっきりまとまらない。
あと少し、もう少し…と自分を奮い立たせる。

☆04:50
さすがに頭が働かなくなってしまったので、寝ることに。
でも、体は眠いのに、頭がなかなか眠りにおちてくれない。
寝たのか寝てないのか、うとうとしたところで朝になった。

☆07:00
起床、洗面、朝食、着替え…、いつも通りの朝。

☆08:10
家を出て、車で出勤。
いつも通りの朝。

☆08:45
大学に到着。
研究室の照明つけて、パソコンをオンにして、湯沸かしポットにコードをつないで。
これも、いつも通りの朝。

メールをチェックして、簡単に返信できるものだけ返信して。
今日の会議の資料を打ち始める。

☆09:25
事務のFさん来室。
今日の会議の議題を確認。
その他打ち合わせも含めて、20分。
その後、ギリギリまでパソコン叩いて資料作成。

☆10:00
入試委員会。
検討協議事項4点、議事を進行。

☆11:00
研究科の運営委員会。
あれやこれやの議題。
卒業判定やら来年度の時間割やら。

☆12:40
会議終了。
メール2件返信。
昼食のサンドイッチ、5分で食べる。

☆13:00
通信教育科委員会。
学則変更に伴う組織変更等規定の改正やら。
一部ディスカッション。

☆14:25
会議終了。
研究室に戻ると、協会常務理事のKさんから催促のメール。
こちらの労苦を、穏やかにおもんばかるメール文。
もはや加筆・推敲を断念して、データを送信。

☆14:45
全学教授会に遅れて出席。
教員と幹部職員、約50人の円卓会議。
唯一空いていた、学長、学部長、研究所長の間にちょこんと座る。

法人の執行体制と教員の人事体制、教学の方向性をめぐり、ディスカッション。
議決事項、協議事項、報告事項、計19件。
すべて終わってから、今月末で勇退の学長挨拶。
出席者全員で労をねぎらい、感謝の拍手。

終わってすぐ、今度は臨時の研究科委員会。

☆18:20
会議終了。
研究室にOさん、Fさん、相次いで来室。
協会のTさんにメール。

☆18:45
雨の中、Kさんと車で大学を出発。
上り電車に乗って、東京駅に向かう。
駅隣接のサピアタワーにあるステーションコンファレンスへ。

☆20:00
会場に遅れて到着。
某学会の某プロジェクト委員会。
弁当をいただきながら、シビアな状況報告と提案。
皆さん、腕組みして思案しながら、意見交換。

☆21:00
会議終了。
Kさんと別れて、東京駅から山手線まわりで帰途につく。

☆22:05
駅前に止めた車に乗り込む。
コインパーキング代600円也。

☆22:35
帰宅。
パソコン開いて、メールチェック。
66件中、本当に必要なのは17件だけ。
TVニュース見ながら新聞に目を通す。

☆23:20
入浴。
湯船の中で目をつぶっていると、ぶくぶくと沈んでいきそうになる。
ゆっくり入っていて、日付が変わる。

☆00:10
芋焼酎をグレープフルーツジュースで割る。
炬燵に入って、ノートパソコンを開く。

☆01:30
そろそろ、これで24時間。
最近、就眠時間が2時、3時と遅くなっている。
明日は9時から、地元の自立支援協議会の会議があるし。
たまには、早く寝ようかな?


以上、会議が6件あった3月4日の日記でした。
何も面白味がないですね。
失礼いたしました。

ε=ε=┏( ・_・)┛

自分にとっての宿題

2010年02月23日 12時21分55秒 | 日々の雑記


誰にとっても、そうかも知れないですけれど…。

やり残していることが、たくさんあります。


目をそむけ、逃げてはいけなかった、宿題。

本来、先送りにはしてはいけなかった、宿題。

本当は、そのときに仕上げておかなきゃいけなかった、宿題。

いつか手を付けようと思いつつ、未だ果たせていない、宿題。 

いつの間にか、うやむやになって忘れられてしまっている、宿題。

もっと言葉にして人に伝えることを、怠ってはいけなかった、宿題。

自分の中であたため、本来は時とともに熟成させなければいけなかった、宿題。


人にかかわることを生業としていると、仕事で様々な人生に遭遇します。

職業人としての対応と、素の自分の感情の間に、乖離も生じます。

専門職として仕事をしていくための、基本的な統合欲求が生じます。


もう一度、自分の中で振り返り、頭の中で整理したい。

新しい次の一歩を踏み出すために、自分の中で総括しておきたい。

賃金を得るための労働というだけでなく、人生の仕事として確認しておきたい。

日々の日常業務に流され、忙しさの中で見失ってきてしまったものを確認したい。

大事にしたいと思いながら、いつの間にかすり減ってきてしまったものを回復したい。


専門職大学院に来ているひとたちも、同じ想いを抱いていると思います。

そうでなければ、休職や退職までして、改めて学び直そうとは思わないのではないでしょうか?


それは、ある意味で、とても贅沢な時間です。

経済価値を生まない、ただ、学び考える時間。

自分だけの、自分のために使う、自分の時間。


僕も、そういった時間が少しでも欲しくて、大学に来ました。

大学というところは、学ぶための場所ですし。

知の遊びのために、社会が認めた時間と空間ですから。


でも、僕は学生ではなく、教員として、この世界に入ってしまったので…。

当たり前の話ですが、仕事というものは、どこでも待ったなしで。

自分の都合だけで、時間を組むことは許されず、業務に追われています。

組織の一員として、果たさなければならない役割も多々あります。


なかなか果たせないでいる自分の宿題に、いつきちんと取り組めるのか…。

おぼつかないまま、あわただしいうちに、大学教員2年目をまもなく終えようとしています。


土脉潤い起こる雨水

2010年02月19日 09時17分10秒 | 日々の雑記


一昨日は、学部生の後期成績発表日。
取得単位と追試験者の公表がされました。

2年生にとっては、進級と課程選択の分かれ道。
4年生にとっては、卒業できるかどうかの分かれ道。
悲喜こもごもの瞬間でした。

この大学、かなり厳しくて、追試験者がぼろぼろ出ます。
安易に単位を出さないという、厳しい先生が結構いるようです。

追試で頑張らないと、希望の道が断たれてしまいかねないので、
学生たちも、「げぇ~!?」「うわっ!?」「良かった~!」と反応さまざま。
教員としては「来週の追試、頑張ってね~」としか言えません。

(^_^)v




昨日の雪の朝、キャンパスにほとんど学生の姿はありませんでした。
でも、全学教授会があったので、先生たちはほぼオール出勤。
そんな日なので、あれこれ会議やら打合せが目白押し。

朝9時半から夕方まで、昼休みもなく6件の会議が続きました。
それ以外にも、あんなことやこんなことの打合せ。

来年度の時間割編成。
非常勤講師科目の検討。
認定資格の審査。
指定法人の審査。
次期入試の運営体制。
通信教育の入試判定。
学籍異動の審査。
ホームページのリニューアル。
受験資格の審査。
会議規定の検討。
中期計画の協議。
社会人向けの入試対策。
教員の学内異動。
新課程の教員採用。
特任教授の承認。
学会認定資格への対応。
実習施設の開拓。
研究班の日程。

…えとせとら。
いずれも、次の季節への準備に入っています。

大学運営の実務って、本当にやたら色々なことがあります。
小さな単科大学でも、やるべきことは山積み。
事務職員の人たちも、残業しながら青息吐息です。

朝の白い雪景色に囲まれて、ちょっと非日常的な静かなキャンパスでしたが、
日常の時間に追われているうちに、昼にはすっかり雪は溶けてしまいました。
もう少し、モノトーンの静かな風景の中に、身を置いていたかったです。

(^_^;)




今日からは、通信教育科のスクーリングが始まりました。
いつもとは違う顔ぶれの、ちょっと年配の学生たちが登校してきています。
久々の大学での勉強に、キリッとしたいい表情してます。

一方、専門職大学院は、来週が学修総括報告会。
各ゼミ生は、先生方の研究室を訪ねて、個別指導を受けています。
この段階でのダメ出しに、土壇場に追い詰められている院生の姿も。

今日は、僕の研究室も、千客万来になると思います。
オフィスアワーと称しての、個別指導開放日なので。
どんなレポートが持参されるか、楽しみです。

大学って、やはり学ぶ場所なんだなと、最近つくづく思います。
学ぶという目的で、色んな人が行き交う、交差点のような場所。
それぞれの目標に向けて、新たな一歩を踏み出すためのステップ。





今日は雨水(うすい)。

東風氷を解き、鶯鳴き、魚氷を出ずる如月。
土脉潤い起こり、霞はじめて棚引く、この季節。

新しい春の出立を前に、多くの人が、最後の試練を迎えています。

(^_^)

見える/見えないバリア

2010年01月07日 10時53分41秒 | 日々の雑記
(昨日書ききれなかった、前回の記事からのつづきです)


でも、自分が歩行・移動等が困難になって、よくわかったことがあります。
今回のツアーでは、階段の昇降が困難な義母が同行していたので、なおさらでした。

駅や街中では、いつもエレベーターやエスカレーターのある場所を、目で探していました。
どこに行っても、上下の移動は階段が当たり前の手段になっています。
でも、平面の移動は比較的容易にできても、都市の縦の移動は、自力で難しい場合は機械に頼らざるを得ません。

逆向きのエスカレーターや階段の前で、何回立ち往生したことか…。
エレベーターのあるホームやビルの端まで、どれだけ遠回りして歩かねばならなかったことか…。

それらの移動手段や、スロープが設置されている場所の、ハード面の問題。
ほんの小さな段差や、歩道の傾きによる、バリアの大きさ。
駅員や店員に尋ねた時、対応の仕方に垣間見える「面倒くさい」表情。

できて当たり前の環境の中で、「できない」側の不全感や焦燥感、苛立ちや哀しみ。
頭ではわかっているつもりでしたが、ユーザーの立場になると、やはり違った角度で見えてきます。

バリアフリー法が施行されて、駅や公共の場所でのエレベーター設置は、飛躍的に進みました。
でも設置はされていても、本当にそれらを必要とする側の、利便性を考えた場所や仕組みになっているでしょうか。
都市ではエレベーターがなければ、あらゆる交通・情報へのアクセスが、不可能になります。
移動ができないと、様々な社会生活体験の機会が奪われてしまいます。

バリアの除去は、障害のある側が、頭を下げてお願いしなければならないのでしょうか。
バリアフリー化にしても、まだ行政や企業は「作ってあげた」という慈恵的福祉感覚になっているのではないでしょうか。
合理的な配慮がなされないことが、本人の社会参加の機会を奪っていると、どれだけの市民が思っているでしょうか。
何もしない不作為が、それだけで権利を侵害しているのだ、という感覚には程遠いように思います。

我が国の障害者基本法と、海の向こう側のADAとの距離。
何が障害者差別に当たるのか、法律に規定することは、やはりとても大事なことです。
バリアフリー法はひとつの風穴を開けたと評価できますが、やはりとても遅れています。
ソーシャルインクルージョンという言葉が、虚しく思われてきてしまいます。
障害者権利条約の批准に向けて、この国も大きく一歩、踏み出して欲しいと思います。

見えるバリア。
見えないバリア。
見えているのはほんの一部。
見えていないことがたくさんある…。

今更ながらに、そんなことを思い知らされた、僕の年末年始でした。


年末年始の苦痛

2010年01月06日 17時16分51秒 | 日々の雑記


あけましておめでとうございます。


2010年年頭にあたり、訪問の皆様にご挨拶申し上げます。
こんな気まぐれブログにお付き合いいただき、日頃のご愛顧に感謝いたします。
今後も、無理なく継続することを第一に、綴っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
もう、既に大学の授業は5日から再開しており、なんか気の抜けた挨拶になってしまいましたが…。


実は、昨年末の28日に、病院で職場の大掃除をしていて、腰を痛めてしまいました。
重い冊子の束を、順番に10束運んでいて、ある瞬間に「グキッ」と背中に来て…。
「まずい…やっちゃった…」と思いましたが、自分では如何ともしがたく…。
ただし、すぐに歩けない訳ではなかったので、腰椎ではなく筋断裂だと思うのですが。

御用納めの夜、残業を終えて家路に着く頃には、痛みはどんどん激しくなり…。
駅で階段を上がるのもつらく、「うぐっ…」とうめきながら、足を運んでいました。
家にあった冷湿布をしましたが、立ち上がりや歩き始めに、激痛が背中を走り…。
横になっても腰に鈍痛あり、寝返り打つたびに激痛が走り、結局たいして眠れず…。


仕事が休みに入り、出勤しなくて良かったのが、不幸中の幸いですが。
残念ながら、翌朝から関西に泊まりがけで行くことになっており…。
仕事ではないのですが、参加者8人の親族ツアーのコンダクターが僕で…。
市販の経皮鎮痛消炎湿布薬を、背中と腰回りにべたべた貼って、朝から新幹線で西へ…。

上本町のシェラトンをベースキャンプに、奈良へ行き、興福寺・東大寺を歩き…。
近鉄花園ラグビー場に行き、鶴橋のコリアンタウンを歩き、道頓堀界隈を歩き…。
地下鉄に乗り、私鉄に乗り、地下街を歩き、電車を乗り換え、駅を出て、街を歩き…。
やはり…、てきめんに…、来ました…、腰に…。


新幹線で帰京した翌日は、もう大晦日でしたが、身動きできず、家から出られず…。
世間は休みだというのに、自宅のパソコンには仕事のメールがひっきりなしに…。
家の大掃除もできず、座ってパソコンに向かうこともままならず…。
「うっ…」「ぐっ…」とうめきながら、そろそろと家の中を徘徊するのみ…。

息子からは「要介護状態だね」と言われ、一気に歳をとった感じです…。
自分が担当の共同研究の宿題は、大幅に作業の進行が遅れてしまい、皆さんに迷惑をかけてしまいました。
一昨年末のノロウィルスに続き、今回は、腰痛に苦しめられた年末年始でした。
自分は若いから大丈夫と思っている皆さん、…どうぞご自愛ください。


※画像は、携帯で撮った興福寺の五重塔です。

飛行機珍事

2009年11月10日 12時35分31秒 | 日々の雑記
最近やたら、飛行機であちこち地方巡業中です。
このブログも、やたら空港での飛行機の画像ばかりになってしまって。
決して、航空マニアという訳ではありません。
(^O^)



4日前は、羽田から鹿児島に向かいました。
羽田空港を定刻通りに出発して、房総半島、三浦半島、飛び越して、
「あ、あれ大島だな。あれ、三宅島かな…」などと、窓から眺めていました。
前夜3時まで原稿書いていて、ほとんど寝ていなかったので、少し目をつぶっていました。
ふと目を開けると、富士山がくっきりと眼下に。
「おぉ~」と思いながらも「あれ…!?なんかヘン…?」
なぜ、機体の左側に陸地があるんだ?
(?_?)
日本地図を頭に思い浮かべながら、頭が混乱…。
明らかに今、伊豆半島を越えて、相模湾に入っているし…。
この飛行機、東に向かっている!
(-o-;)

ほどなく機長のアナウンス。
「当機のエンジンに不具合があり、地上と協議の上、ただいま羽田空港に引き返しております。
お急ぎのところ、誠に恐縮ですが…」
エンジンが不具合って…、何っ!?
(ρ°∩°)

羽田空港に戻って、整備のチェックが入って、機内でまたされて。
「運航前点検では異常のなかったエンジンが膨らんでおり、当機は使用できません。
替わりの機体をご用意致しますので…」
エンジンが膨らむって…、何っ!?
(°□°;)

出発ロビーに戻されて、千円の飲食チケット渡されて「代替え機の用意ができるまで、空港内でお待ち下さい」と。
昼食には早かったけど、パスタ食べて、コーヒー飲んで、お茶のペットボトル買って。
計970円、JALに収賄されてしまった。
(^w^)

でも、タバコ吸って、メールして、待てども待てども、アナウンスは無く。
ようやくバスに乗って8分、空港の隅にある格納庫?から出たばかりと思われる代替え機体に乗り込んで。

羽田を出発したのは、当初の予定時刻から3時間後でした。
鹿児島空港で待ち合わせていた大事な人を、3時間待たせてしまった。

”(ノ><)ノ



今日は島根県に日帰り出張です。

講演のパワポ資料を徹夜でまとめ、午前5時に家を出て、
始発電車で羽田に向かい、7時35分発の出雲行きJALに、ギリギリで乗りました。
講演だし、遅れてしまっては大変と焦っていたのですが、やれやれ間に合って良かったとホッとして、
その後、泥のように眠りこけてしまいました。
(-.-)zzZ

ふと気づけば、飛行機は着陸体制に入っていて、眼下に美しい雲海と中国山地の山並み。
ちょっと東山魁夷の絵を思わせるような風景に、しばし見とれていました。

飛行機はどんどん降下して、雲に入ったところでエンジン音が大きくなって、なぜだか急上昇…。
なぜ?
(^。^;)

「天候が悪化しており、視界不良のため、様子を見て判断されて頂きます」と機長のアナウンス。
降りないって判断したら…、どうなるの?
(ρ°∩°)

20分近く旋回飛行して、降下しては、機体ガタガタいわせて、諦めて上昇しを繰り返し…。
飛行機から見る限りは、宍道湖を覆う雲海と、薄く晴れている日本海が綺麗としか見えないんですが…。

機長からのアナウンス。
「着陸できませんので、当機はこれから岡山空港に向かいます。
ご不便をおかけして、誠に申し訳ありませんが…」
あわわ…、岡山~?
僕、講演会あるんですけど~。
\(☆o☆)/

寂しげな岡山空港に到着。
「現地の天候の状況を見て、運航の可否を決定させて頂きますので、暫く機内でお待ち下さい」
機長のアナウンスに、通路に並んだ乗客は、また席に戻り、代わりにトイレの列ができて。
出雲空港に迎えに来てくれていた、精神保健福祉センターの所長先生が携帯に電話をくれて、
「お迎えに行きますよ」とは言って下さるけど、瀬戸内海側から日本海側まで何時間かかるんでしょう?
(^_^;)

結局、現地の天候回復は期待できずということで、JALの用意したバスにゾロゾロ乗り換え。
一緒に飛行機に乗っていた、川口信金御一行さまのご年配の方々もにぎやかにバスへ。
高速使って、出雲空港まで3時間くらいとか…。
問題は、3時からの講演に間に合うかどうか…。
空港から、更に太田市の会場まで、どれだけかかるのか…。
公用車が待っていてくれるらしいけど…。



現地事務局の方と携帯でやりとりしながら、今高速バスで出雲に向かっています。

ε=ε=┏( ・_・)┛



※飛行機の画像を差し替えました。
 島根県精神保健福祉大会の様子です。
 30分も遅刻をして、参加者の皆さんにご迷惑をおかけしました。
 90分予定の話しを、50分でお話しました。
 

第39回福祉教育セミナー

2009年11月08日 17時13分25秒 | 日々の雑記
今鹿児島です。

もう帰るところで、空港ですが…。

日本福祉教育学校連盟等3団体主催の「福祉教育セミナー」に参加していました。

昨日は全体シンポジウム。

夜は鹿児島東急ホテルで、懇親会。

今日は午前中、精神保健福祉士養成校協会主催の分科会に参加していました。

大学や専門学校の、福祉領域の先生たちばかり、300人。

なかなか、壮観な顔ぶれです。



しかし、南国鹿児島は、暑いっ!

11月なのに、25℃。

鹿児島国際大学の教室には、冷房が入っていました~。

携帯からの初投稿

2009年09月18日 00時29分38秒 | 日々の雑記
初体験です。

この記事は、携帯からの投稿です。

旅先の電車の中からです。

和歌山に来ています。

もう深夜0時になるというのに、まだ着きません。



本当は、明日の朝一番に東京を出てくるつもりでした。

もちろん開会式には間に合わないけど。

ギリギリ、自分の発表時間には間に合うのではと…。

路線検索すると、一応15分前に会場の近くの駅に着けるんですよね。

駅降りて、道歩いて、会館に入って、受付して、会場のフロアへ…。

ちょうど開始1分前くらいに着けるのでは…と。

自分では、結構ムダのない、いいプランだと思ったんですけどね~。

事務局に相談したら、

「そんな危険なことは、やめてくれ」と…。

まぁ、自分が事務局だったら、同じこと言いますよね。



かくして、前日に和歌山入りすることにしたんですが…。

もう、前日じゃないっ!

当日になってしまった…。

なんか、ホテル代がもったいないな…。


画像は、新幹線のなかで叩き続けたノートパソコン。

発表資料のパワポが、全然できていなかったので。

あとは、朝起きてからでも、なんとかなるかと…。

リカバリーフォーラムを終えて

2009年09月02日 03時16分28秒 | 日々の雑記
こんばんは、龍龍です。
ちょっと記事の更新が、空いちゃいました。

「リカバリー全国フォーラム2009」お世話様でした。
大盛況でした。
定員の700名を、はるかに超えて。

事前参加登録者、605名
当日申込参加者、200名
運営キャスト、約100名(講師・報告者・司会等)
運営スタッフ、約 60名(有償・無償ボランティア等)

合計で、960~970名。
約千名の参加者を得て、「大成功」と言って良いでしょうね?
懇親会も、250名弱の人が参加して盛り上がりました。

職種で言えば、やはりPSWが多かったようです。
日本精神神経学会が重なっていたこともあり、医者は少なかったな。
でも、当事者の参加が多かったのが、なによりも印象的です。

かつて病院PSWとしてかかわった、患者さんたちにも結構会いました。
今は、どこそこに通っていると、近況報告してくれる人もいました。
人混みから離れて、ひとり休んでいる人もいました。
杖を突きながら、参加しているご高齢の家族もいました。

「リカバリー」という言葉を、確かめに来た人たち。
分科会はどこも、イスが足りなくなるような状態で。
あちこちの現場の話しや、当事者の発言は、重みがあって。
チャールズ・ラップ先生の言葉は柔らかく、ウィットに富んでいて。
定員を超えた講堂も、うしろに立ち見の人がたくさんいて。
クロージングも、予定時間を40分超過して、「来年も」という話しも出て。
最後は、運営スタッフ全員、前に並んでご挨拶させて頂きました。

そんなこんなで、バタバタの二日間は無事に終わり。
その夜は、卒業した大学院生らと3時まで、カラオケに興じてしまいました。

実は、その後、ゴミ処理が適切になされていなかった問題が発覚したり。
当日参加の問い合わせ等で、大学にかなりご迷惑をかけていたことがわかったり。
駐車場も一杯になって、職員や業者が止めるスペースが無くなってたり。
駅前からの直通シャトルバスに、一般住民のお客さんも乗ってしまっていたり。
教室から移動した机や椅子が、きちんと戻っていなかったり。
僕が病院から借りてきた機材が、行方不明になってたり。
当日になって、大量に資料印刷配布を希望する講師や報告者がいて、輪転機フル回転だったり…。

華やかなフォーラムのウラ舞台では、結構色々なトラブルもあったんですが…。
現場監督としては、ひたすらご寛恕を願うしかありません。

「申し訳ありません」
「ごめんなさい」。

そして、本当に…

「ありがとうございましたっ!」



「来年も…」という大島巌さんの幻聴には、耳をふさぎ、
今は、溜まってしまった他の仕事の宿題に追われる日々です。



龍龍

夏休みの宿題

2009年08月17日 02時59分10秒 | 日々の雑記


夏休みが、終わってしまいました。
木~日曜日、4日間の夏休み。
大学教員としての、短い夏休み。

結局、夏休みのイベントは親族と会っただけ。
好きな映画も1本観ただけ。
『縞模様のパジャマの少年』。
あとは、掃除して、買い物して、料理して、家事の日々。
そして、また、これから仕事、仕事、仕事です。

夏休みには、宿題が付きもの。
子どもの頃から、苦手でした。
計画的にこなすことができない。
いつも、毎年、計画倒れ。
追い詰められないと、やらない。
そして、毎年、8月31日に苦しんで、子ども心に後悔…。

今でも、これは一緒です。
教員になったからといって、変わるもんでもない。
やはり、追い詰められないと、やらない。

しかし、子どもの頃とは、ちょっと事情が違います。
休みの期間が、やたら短い。
なのに、宿題の量が、やたら多い。
4日間で、とてもこなせる量ではない。

宿題を、一つひとつ、ここに記す気にはなれません。
考えるだけで、うんざりしてきます。
本当は、追い詰められても、やりたくないものばかり。
でも、やらなければなりません。
全部、宿題ですから。

平日の昼間は、なかなかできません。
今は、実習巡回指導もありますし。
やるとすれば、プライベートな夜しかありません。
睡眠時間を削っての、夜鍋仕事。
大学の教員になって、睡眠時間はどんどん短くなりました。

明日から、また仕事です。
朝8時半には、病院に出勤しなければ。
もうすぐ、午前3時…。
もう、さすがに寝ないと、明日が辛い。

おやすみなさい。

龍龍


ある夏の日曜日

2009年08月10日 01時52分45秒 | 日々の雑記

今日は日曜日でしたが、朝から一日、大学に出ていました。

朝一番、9時から講義でした。
通信教育科のスクーリングの授業です。
老若男女、様々な経歴の社会人学生たち、400名を前に話します。

テーマは「精神障害者の脱施設化」。
90分、約100枚のパワポスライドを使って、なるべくわかりやすく伝えようと心がけました。
精神保健福祉関係の仕事をしてきた人は、ほとんどいません。
それでも、皆さん、真剣に耳を傾けてくれました。

それから、今日はオープンキャンパス。
受験を考える高校生たちが、順に訪れます。
まだ幼い顔の高校生たちが、将来のこの国の福祉を担っていくのでしょう。

教職員による相談コーナーや、模擬授業があります。
学部生たちによる学内ツアーや、様々なオリエンテーションも楽しそうでした。
学生たち手作りの資料や掲示物も楽しく、教員である僕にも参考になりました。
あ、一応僕も、入学相談を少し受けました。

しかし、親御さん同伴が多いことに、ちょっと驚きました。
それだけ、親子仲良し、教育熱心な方が増えているということなのか。
はたまた、親離れ、子離れ、お互いにできていないということなのか。

そのあと、自分の研究室にこもって、仕事していました。
ふだん、まとまった時間がとれない平日には、できない仕事をしようと…。
でも、結局、溜まっていたメールへの返信と資料に目を通すだけで、終わり。
宿題になっている、あれこれの仕事には、手つかずです。
やれやれ…(汗)。

もうすぐ、短い夏休みがやってきます。
13日~15日のお盆休みは、大学も閉校になります。
日曜日も含めると、4日間だけの夏休み。
貴重な、貴重な、夏休み…。

でも、夏休みは、宿題も山積み…。
何から手を付けて良いのか、わからない状態です。
夏休みは、東京の親族へのおつきあいもあり。
実家の京都に帰ることも、ままならず。
なんか、あっという間に過ぎそうです。

ちなみに、夕方から、大雨洪水雷警報が出て、大学周辺は土砂降り。
でも、車で15分離れたら、路面は乾いていました。

夜、東京周辺では震度4の地震が…。
でも、スーパーで買い物していて、全然気がつきませんでした。
それって、どうよ?…と自分でも思いますが。
年齢を加えるに従って、鈍感力が身についてきたようです(笑)。

大学と病院の二足草鞋

2009年08月06日 01時53分29秒 | 日々の雑記
明日は、午前中は大学勤務で、午後は病院勤務です。

大学で仕事をするようになっても、未だズルズルと前職の病院勤務を引きずってます。
周囲に乞われるままに、受けてしまったのは、あくまでも僕自身ですが。
他の仕事もあり、職場がいくつもあるのは、やはりしんどいです。

病院に残らざるを得なかったのは、いくつか理由があります
ひとつの病院に、四半世紀以上勤めていた訳ですから、受け持ち患者さんも多かったこと。
デイケアとアルコール薬物病棟のグループワーク等、すぐには抜けられなかったこと。
担当していた新病院建築プロジェクトや病棟再編計画が、具体化する移行期であったこと。
上司の相談室長も定年退職を迎えており、相談室内が大分がたがたしていたこと。
僕の退職に合わせ、3人のPSWが新採用され、新しい相談室を創る時期であったこと。
残されたPSWたちが、あれこれ不安を表明し、スーパーバイズを求められていたこと。
えとせとら…。

ありがたいことに、後輩のPSWたちが、僕のための席を相談室内に作ってくれました。
ひとつだけ、壁際に設けられた共有パソコン用のデスクが、僕の指定席です。
出勤すると、いつも回覧資料がどっさり、山積みになっています。

勤務の基本は、あくまでも週1日、月曜日だけの非常勤ソーシャルワーカーです。
朝8時半に出勤し、5時15分まで勤務、時給1200円(安っ!)。
資料に目を通し、メールに返信し、グループ活動を行い、記録を書き、書類を整理し、患者さんと煙草を吸い、
相談室のランチョンミーティングに出て、病棟でスタッフと打合せ、患者さんと会い、家族と連絡し、関係機関に電話し…。
やっていることは、病院PSW時代と、さして変わりません。

でも、当たり前の話しですが、何も大したことはできません。
特に、個々の患者さんのケースワークの実務は、非常勤PSWではまわし切れません。
下手をすれば、続きは来週に…と言うことになり、クライエントに不利益を生じます。
問い合わせがあっても、返答は後日になり、対応は後手後手になってしまいます。

教員2年目になって、その週1日の病院勤務も維持できなくなってきています。
半日だけ病院で仕事して、大学に行ったり、別の曜日に振りかえたり…。
学内であれこれ役割を負うようになったことや、担当授業が増えたためです。
あちこちに迷惑をかける前に、やはり潔く身を引くべきでしょう。

病院勤務も、精一杯やって、今年度限りとなりそうです。
臨床現場を離れ、患者さんたちと会えなくなるのは、淋しい限りですが…。
未だ長期在院していて、行方が定まっていない患者さんのことが、気がかりですが…。
後輩PSWらに、きちんとしたスーパーバイズの機会も設けられないことも、心残りですが…。
大学の教員としての仕事に、専念できる環境をつくっていかなければ…。

大学と病院の二足のわらじも、あと8ヶ月です。