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PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

精神保健医療福祉改革セミナーの開催

2010年07月09日 11時59分14秒 | イベント告知
かつて、精神保健医療福祉分野では「改革」というと、急進左翼的イメージがありました。
人権擁護や病棟の開放化など言えば、それだけで「改革派」や「人権派」と呼ばれたものです。
でも今や、任意入院や開放病棟、人権擁護や社会参加も、当たり前のことになりました。

かつて「改革」という過激なイメージの事柄も、時を経れば当たり前のことに変わります。
今でいう退院促進・地域移行支援も、2~30年前なら超過激な言辞と受け取られたでしょう。
PSWにとっては、早期に退院させて地域で支えていくことは、昔から当たり前のことでしたけど。

今でも古い病院経営者は、退院促進を「病院をつぶすつもりか?」と被害的に受け取るでしょうが。
日本精神科病院協会も、今や院長達の世代交代の中で、新しい時代の経営を模索しています。
世界に類を見ない多くの精神科病床をただ温存させ続けることに、もう未来がないことは、若い院長達もわかっています。

今、かつて改革派が掲げたスローガンとは全く別の、新しい「改革」の流れが生まれつつあります。
これまで精神科の外野の立場にあった、一般医療の立場からのものです。

昔々、日本医師会会長だった武見太郎さんは、精神病院をさして「牧畜業者だ」と評しました。
入れっぱなしで治療もなく、ベッドを埋めておけば経営は安泰という精神科を揶揄したものです。
一般科から見れば、あれは医療じゃない、収容所だというイメージはやはりあったと思います。

医療福祉連携士の資格化も出される中で、医療経営者団体の中でも精神科は浮いてきています。
精神科の中からではなく、精神科の外から「改革」が迫られるようになってきています。
医療制度改革が進む中で、精神医療だけが蚊帳の外という訳にはいかなくなってきています。

そんな視点での「改革」を進めていこうとするセミナーが、この夏、東京であります。
100名程度の小さなセミナーですが、ひとつの大きな起爆剤になるかも知れません。
厚生労働行政に対しても、今後の改革の方途を迫る動きのひとつになるでしょう。

一般医療では当たり前の「クリティカルパス」が、精神科に馴染むのか、議論はあるところです。
患者の個別性が無視されることになるという批判も、もちろんあるでしょう。
でも、ひとつの契機としては、検討する価値はある手法だと、僕は思っています。

武藤正樹さんと下村裕見子さんの仕掛けたこの取り組みは、どのような成果を生むでしょう?
精神医療の外からの「改革」の圧力は、どの程度に可能でしょうか?
武藤さんの主張する「バザーリア的改革」は、スローガンに止まることなく、どのように具体化できるのでしょうか?

いささかの危惧と戸惑いはありますが、おふたりの誘いに乗って参加してみようと思いました。
どのように精神科連携パスを「改革」の中心に据えようとしているのか、興味ありますし。プログラム最後の「特別発言」って誰なのか、未だに聞いてはいないのですが。
「PSWの役割と挑戦」という与えられたタイトルで、僕なりの想いは届けていきたいと思います。

僕の「改革」の基準は、それが本当に当事者(患者・家族)の利益になるかどうかだけです。
クリティカルパスを、それこそ当事者がどう思うか、どう評価するか、聞いてみたいですね。
今後の試金石ともなりますので、精神保健医療福祉関係者の多数の参加を期待したいです。

下記の「精神保健医療福祉改革セミナー」に、ぜひ、エントリーしてみて下さい。
この国の医療全体の外圧の中での、精神科医療の今後を一緒に考えてみて下さい。
専門職大学院の僕のゼミ員達も、こぞって参加します(させます?笑)。

ちなみに、画像は今年4月15日、赤坂の「燈火」というお店での「合コン」のあとの写真。
武藤正樹さんのブログによると、これが「新バザーリア党結党大会」だったとのこと。
知っている人が見れば、どんな面々での宴であったか、わかると思います(^_^)


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国際医療福祉大学 国際医療福祉総合研究所主催 総研フォーラム

「精神保健医療福祉改革セミナー〜精神科連携パスの展望〜」

国際医療福祉大学の付属研究所である国際医療福祉総合研究所では、その時々の医療トピックスを取り上げて皆様方と一緒に考える「総研フォーラム」を開催しています。
今回は、精神保健医療福祉改革の一環として、精神科領域における地域連携クリティカルパスを取り上げました。
1991年の約35万人弱あった精神科入院患者数は、近年わずかですが減少の兆しがみられます。
これは「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健福祉施策の転換と様々な地域での先駆的な取り組みがあったからだと思われます。
脳卒中、がん、糖尿病、心筋梗塞の4疾病が医療計画にそって、医療連携が地域連携クリティカルパスツールを使い推進されてきたように、患者の視点にたった地域で継ぎ目のない質の高い医療の提供と療養生活を支援する体制を、精神疾患の分野でもすすめていきましょう。
精神救急体制の充実と統合失調症をはじめとする長期入院患者の退院支援促進、がん等に精神疾患が併存した患者への医療提供体制の在り方、医療に限らず福祉介護、就労などの課題を共有しながら、みなさまと精神科連携パスについて議論していきます。
多くの医療福祉分野の方々のご参加をお待ちしております。
国際医療福祉総合研究所長 武藤正樹

[日 時]2010年8月21日(土)13:30〜17:30
[場 所]国際医療福祉大学東京事務所「アミティ乃木坂」地下2Fホール
 〒107-0062 東京都港区青山1-24-1
 地下鉄千代田線乃木坂駅下車、3番出口すぐ

[内 容]
座長:武藤正樹(国際医療福祉総合研究所、所長)
   下村裕見子(東京女子医科大学病院地域連携室・クリニカルパス推進室)
13:00     開会 あいさつ
13:10-13:40 基調講演1:精神医療の機能分担と連携~精神科連携パスの展望~   
              伊藤弘人(国立精神・神経医療研究センター社会精神保健部長)
13:40-14:10 基調講演2:精神科病院における取り組み
              佐久間啓(あさかホスピタル、理事長)
14:10-14:30 行政トーク:精神保健行政の課題と展望
              福田祐典(厚生労働省社会援護局精神・障害保健課長)
14:30-15:10 事例報告1:総合病院精神科の実践と課題
   佐藤茂樹(成田赤十字病院精神神経科部長)
15:10-15:30 事例報告2:錦糸町モデル 
              窪田 彰(クボタクリニック、院長)
15:30-15:50 事例報告3:PSWの役割と挑戦
             古屋龍太(日本社会事業大学大学院、准教授) 
16:10-17:00 パネルディスカッション
17:00-17:10 指定発言  広田和子(精神医療ユーザー&サバイバー)
17:10-17:30 特別発言
17:30      閉会

[対 象]医療関係者、介護福祉職、調剤薬局、等   100名
[費 用]3,000円、当日お支払いください
[申込み]申込書にてFAXでお申し込みください。8月14日(土)必着
[問い合わせ]東京女子医科大学病院 地域連携室:下村(電話:03-5269-7160)
[詳細・参加申込書]
→ http://www.hci21.org/index.php?option=com_news&Itemid=58&mode=info&newsId=44



そんなソーシャルワーカーデー

2010年06月25日 10時45分18秒 | イベント告知
もうすぐ、ソーシャルワーカーデー
7月19日、海の日は、ソーシャルワーカーデー。

「へぇ~、そんなの、あるんだ~?」
その率直な言葉、そのままに、ポスターができました。

このコピー、ベタだけど、なかなか、いいかも?
「そんなの」って何?…って、柔らかいインパクトはあるかな?

みずからを「そんなの」と卑下するのが、日本人的かもしれないけど。
とりあえずは、「そんなの」があることを、アピールできれば良いんでしょう。(^o^)

でも、ポスターそのものは、あまりインパクトないですね~。
キャッチコピーほどには、内容に目がいかない感じで。

今、シンボルマークとロゴも公募しているらしいです。
やっぱり「SW」とハートマークのイメージなんでしょうか?

そういえば、PSW協会のマークもそうですね。
はてさて、どうなりますやら?

「人とつながり、社会を変える」
これが、2010年のテーマです。

昨年から始まった、このソーシャルワーカーデー。
主催は、ソーシャルケアサービス従事者研究協議会です。

若者の福祉離れが、ひとつの危機感になっています。
3Kイメージの福祉現場、福祉国家資格をめざす学生が、年々減少して…。

新規学生の募集停止に追い込まれた、福祉系専門学校は数知れず。
福祉系の大学も、半数が定員割れを起こしています。

協議会代表で、福祉教育学校連盟の会長だった、大橋謙策さんが提唱して。
「自分たちでソーシャルアクション起こさなきゃダメだ!」…と。

でも、何をするにも、先立つものが何も無いので。
1口5000円のカンパ、僕も払いました、ハイ…(^_^;)

今年、東京では、文京学院大学で「中央のつどい」が開催されます。
各地で、これに合わせて、いろんな催しが行われます。

詳しくは、ホームページを…と言いたいところですが。
…ちょっと、ダメじゃん!って感じです。

検索かけても、ポスターしか出て来ないし。
協議会のHPはリニューアル中とかで、余りにもしょぼいし…(ー_ー;)。

今や、誰もがまず、インターネットで情報を得る時代なのに。
広報媒体が、ポスター以上のものが無いというのは…。

来年は、APC21(アジア太平洋ソーシャルワーク会議)が日本であるのに。
大丈夫かな…と、ちょっと心配になってしまいます…(^_^;)

ソーシャルワーカーのムーブメントが、社会性乏しいままでは、困ります。
「人とつながる」ことも「社会を変える」こともできません。

他人事のように論評してちゃ、いけないんでしょうけど。
ちょっと、さすがに、いかがなものかと思ってしまいます。

なお、主催の協議会を構成する17団体は、以下の通りです。
日本のソーシャルワークを動かしていく、エンジンとも言えます。

あ…、各団体の方々、辛口批評、お許し下さいね <( _ _ )>
別に協議会や各団体を、敵に回すつもりは、毛頭ありませんので。

でも、ネットメディアの整備は、早急に取り組んだ方が良いですよ。
ポスターだけじゃ、誰も情報にアクセスできないですから…。

【ソーシャルケアサービス従事者研究協議会】

社団法人日本社会福祉士会
社団法人日本精神保健福祉士協会、
社団法人日本医療社会事業協会
特定非営利活動法人日本ソーシャルワーカー協会
社団法人日本介護福祉士会
社団法人日本社会福祉教育学校連盟
社団法人日本社会福祉士養成校協会
一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会
社団法人日本介護福祉士養成施設協会
一般社団法人日本社会福祉学会
日本地域福祉学会
日本介護福祉学会
日本ソーシャルワーク学会
日本福祉教育・ボランティア学習学会
日本医療社会福祉学会
全国社会福祉施設経営者協議会
財団法人社会福祉研究所


※一応「ソーシャルワーカーデー」のホームページ、ご紹介しておきますね。
→ http://www.sw-day.jp/

※画像は、西新宿の空。記事内容とは関係ありません。

社大福祉フォーラム2010

2010年06月21日 09時38分47秒 | イベント告知


今日は、日本社会事業大学のイベントのご案内です。
今週末に開催される「社大福祉フォーラム2010」。
いわゆる学内学会だったものを、広く公開して行うものです。

今年で第49回になります。
来年は第50回を迎えるということで、ちょうど半世紀になります。
来年は大々的にアピールして、もっと大きなイベントになりそうです。

どこの大学でも、やっているのかも知れませんが。
(僕自身は、大学の世界に入って間もないので、よくわからないのですが…)
学内だけで閉じてやるにはもったいない、結構盛りだくさんなプログラムです。

2年続けてのテーマ「貧困とソーシャルワーク」をめぐる講演や報告。
教員による報告や、学生や院生が司会運営する一般演題分科会や自主分科会。
はたまた、車いすバスケット体験や、学生のサークルセッションなどなど。

どういう訳か、今年度、この学内学会の評議員になりました。
たぶん、新任の若手教員(?)にまわってくる役割なんだと思いますが…(^_^;)
何ができる訳でもないですが、学会事務局長の平野方紹さん(学部准教授)の応援部隊です。

どなたでも参加可能ですので、奮ってご参加下さい。
なお、参加費は、学内関係者・学外一般ともに無料です。
ただ、できれば、この機会に学会に加入して頂ければと…(加入費2000円)<(_ _)>

大会プログラムの詳細は下記の通りです。
でも、文字だらけのテキスト文なので、分かりにくいかも?
大学のホームページを見ていただいた方が、手っ取り早いですね。
→ http://www.jcsw.ac.jp/documents/program2.pdf

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社大福祉フォーラム2010
(第49回 日本社会事業大学社会福祉研究大会)

《大会テーマ》 ポストモダンにおける貧困とソーシャルワークアプローチ その2
《日 程》 2010年6月26日(土)、6月27日(日)

● 第1日目 6月26日(土)

◆開会式 10:30~10:45 [講 堂]
司会:平野方紹(学部准教授)
開会挨拶:大橋謙策(日本社会事業大学社会福祉学会会長)
新学長挨拶:高橋重宏(日本社会事業大学学長)
新理事長挨拶:鷲尾悦也(学校法人日本社会事業大学理事長)

◆大会テーマ講演 10:45~12:15[講堂]
「貧困大国アメリカに見る日本の未来 ~未来は市民が選びとる~」
講師:堤 未果(著作家・ジャーナリスト)
講師プロフィール:東京生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科学士号取得。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連、アムネスティインターナショナルNY支局員を経て、米国野村證券に勤務中に9・11同時多発テロに遭遇。以後ジャーナリストとして各種メディアで発言、執筆・講演活動を続ける。

◆サークルセッション 12:15~12:45[講堂]
【参加サークル】 混声合唱団菩提樹・マンドリンアンサンブル・手話サークルてまり
◇混声合唱団菩提樹は、定期演奏会や学園祭での発表に向けて日々練習に励んでいます。
《曲目》 ・校歌 ・世界中の誰よりきっと ・風のとおり道 ・時の旅人
◇マンドリンアンサンブルでは、年に一度の定期演奏会を主とし、その他の様々な場所からの依頼演奏などの活動をしています。
《曲目》 ・風の丘 ・Plink,Plank,Plunk ・大きな古時計
◇手話サークルてまりでは、手話コーラスを通じて、手話や聴覚障がいについて学んでいます。みなさんに、目で見る音楽を届けます。
《曲目》 ・ライオンハート
◇混声合唱団菩提樹・マンドリンアンサンブル・手話サークルてまりの合同曲
《曲目》 ・見上げてごらん夜の星を

◆新任教員の紹介 13:00~13:15 [講 堂]

◆大会テーマ報告 13:15~14:15 [講 堂]
「すべての人が人間らしく働き生活する権利の確立を目指して~弁護士及び弁護士会の取組を中心に~」
講師:埼玉総合法律事務所 弁護士 猪股 正 (埼玉県弁護士会)
講師プロフィール:1963年、東京生まれ。弁護士。京都大学法学部卒業。日弁連貧困問題対策本部事務局長、日弁連第51回人権擁護大会事務局長、日弁連多重債務対策本部委員。首都圏生活保護支援法律家ネットワーク共同代表。著書に「消費者保護の法律相談」(学陽書房、2005年、共著)、「検証日本の貧困と格差拡大」(日本評論社、2007年、共著)など。

◆学会(木田)賞・学生研究奨励賞贈呈式 14:25~14:40 [講 堂]
◆学会(木田)賞受賞記念講演 14:40~15:10 [講 堂]

◆教員研究報告 15:20~17:20 [講 堂]
◇「介護人材の確保と専門性~事業者の人的資源管理の視点から~」
藤井 賢一郎(院専門職准教授)
◇「多文化ソーシャルワーク~散住地域における外国籍等児童の現状と支援に関する研究」
山口 幸夫(研究所特任准教授)

◆特別分科会(介護実践報告・交流会) 15:20~17:20 [C601]
「介護福祉コースOB・OGに学ぶ」
田中 由紀子(学部准教授)
本学、介護福祉コースの卒業生を中心に各分野で活躍している実践者と本学の介護福祉コース在校生、参加者との交流を行い、介護実践と資格について意見交換を行います。
全員で出された意見を共有し、今後の介護福祉コースの未来を探っていきます。

◆車椅子バスケットボールデモンストレーション 15:20~17:20 [体育館]
【バスケットボール部協力】
皆さんは車椅子バスケをご覧になったことはありますか。
車椅子バスケをまだ見たことのない方は、「車椅子バスケはふつうの健常者のバスケと違って、車椅子に乗ってやるのでスピードもゆっくりで、コートの広さも狭く、バスケットリングも低いんだろうなぁ」と思っておられます。
そして、「ふつうのバスケとどんなところが違うのかな?」という疑問をもっておられる方もいらっしゃると思います。
そんな皆様に、今回実際にゲームを観戦していただき、そのスピード感と選手同士の激しいぶつかり合い、車椅子操作のテクニックを生で味わって下さい。
その迫力に感激されることをお約束します!!
なお、当日はルールの説明があり、車椅子バスケの体験も出来ます。
参加ご希望の方は筆記用具と、動きやすい服装、上履きをご持参下さい。

◆学生企画 社大福祉ネットワーク 15:20~17:20[A401]
テーマ『ソーシャルワーカーとしての資質の養成―多様な価値観を知ろう―』
社大福祉ネットワークは学術実践団体として学生による福祉の自主研究を行っています。本年度より学内学会で学生向けの自主企画分科会を受け持つことになりました。
私たちはソーシャルワーカーとして人と関わるときには、自分の価値観だけで物事を見るのではなく、相手の価値観を知り受容することが大切だと考えます。
今回の企画で、個人ワーク、グループワークを通してソーシャルワーカーとしての基礎を身につけ、実践に活かしていってほしいです。

◆懇親会(学会・同窓会・大学共催) 17:30~19:00 [厚生棟食堂]
軽食を用意しております。皆様お誘いあわせの上、是非ご参加ください。

● 第2日目 6月26日(土)

◆分科会「理論・歴史」10:00~11:30 [A201]
 司会者: 小林 敏江(院専門職1年)
 助言者: 平野 方紹(学部准教授)
◇「日本国憲法第25条-1」の源流に関する精神史的考察~[生存権思想の成立過程]に関する研究ノートに代えて~
 乗松 央(仙台大学体育学部健康福祉学科准教授/院後期3年/院前期2005年卒)
◇格差(不平等、相対的貧困)問題の中のソーシャルワーク
 山崎 眞弓(研究科1990年卒)
◇日本におけるキリスト教セツルメント運動の思想的背景と意義に関する考察~興望館セツルメント実践を中心に~
 鄭 芝永(院後期3年)

◆分科会「福祉人材」10:00~12:00 [A301]
司会者: 松谷 直美(院前期1年)
助言者:矢部 正治 (専門職准教授)
◇社会福祉士養成における専門職倫理
 西川 ハンナ(共栄学園短期大学/院前期1997年卒)
◇新科目『保健医療サービス』に関する考察(1年目)~一般養成校における授業から~
 川村 博文(首都医校専任教官、本学非常勤講師/院前期2008年卒)
◇欧州高等教育圏の構築とソーシャルワーカーの養成教育改革~デンマーク及びドイツの事例を中心に~
 高木 剛(院前期2004年卒)
◇EPAに基づく介護福祉士候補者受け入れの現状と課題
 稲葉 宏(社会事業研究所研究員/院前期2009年卒)

◆分科会「高齢者A」10:00~11:00 [A302]
司会者: 新田 早苗 (院専門職1年)
助言者: 岸野 靖子(実習教育研究・研修センター実習講師)
◇高齢社会における美容室のあり方~高齢者のグループインタビューによる質的分析から~
 佐伯 久美子、曽 婉君、武藤 祐子(山野美容芸術短期大学)・松下 能万(山野美容芸術短期大学/院前期2000年卒)
◇介護保険制度化におけるホームヘルパーと利用者の援助関係構築に際する特徴について
 梅原 幸子(院前期2005年卒)・吉田 滋(院後期2年)

◆分科会「障害者A」10:00~11:30 [A401]
司会者: 澤田 優美子 (院前期1年)
助言者: 蒲生 俊宏(学部准教授)
◇「半農半X」というコンセプトをいかした精神障がい者の就労支援
 宮秋 道男(NPO法人くるめ・一歩の会/院前期2008年卒)
◇重度知的自閉性障害児者の地域生活を支える実践技能の検証⑤~自閉性障害児に対する対人関係性支援における「集団あそび」活用療育の検証~
 大曽根 邦彦(特定非営利活動法人 心身障害児者療育会きつつき会)
◇自閉症児者に対する援助技術に関する研究~接近援助技術の技法に焦点をあてて~
 山内 貴子(院後期3年)

◆分科会「福祉運営」13:00~14:30 [A201]
司会者: 綱川 暁子(院専門職1年)
助言者: 添田 正揮(実習教育研究・研修センター実習講師)
◇福祉施設における外国人労働者の考察
 狐塚 七重(東京都福祉保健局高齢社会対策部)
◇児童養護施設における入所児童の多様性・困難性をふまえた施設形態のあり方
 金 眩廷(大学院研究生/院前期2010年卒)
◇社会福祉法人の地域生活サービス実践に関する研究~知的障害者入所施設を運営する社会福祉法人に焦点をあてて~
 林 茂史(東松山市社会福祉協議会/院前期2010年卒)

◆分科会「地域の生活と福祉」 13:00~14:30 [A301]
司会者: 宮川 孝明(院専門職2年)
助言者: 菱沼 幹男(学部助教)
◇デートDV~現代社会における若者の意識~
 松田 彩(学部4年)
◇西東京市人にやさしいまちづくり推進計画における地域福祉の視点~人にやさしいまちづくり推進委員会に参画して~
 三輪 秀民(江戸川大学総合福祉専門学校/院前期2004年卒)
◇地域福祉活動における社協の役割について~長野市社協のボランティア戦略から~
 安藤 健一(清泉女学院短期大学)

◆分科会「高齢者B」 13:00~14:30 [A302]
司会者: 朴 保勁(院前期1年)
助言者: 下垣 光(学部准教授)
◇自己存在空間の認知(マップ、イメージ)の形成と心理的安定に関する研究~高齢者と若年者の比較を通して~
 鄭 春姫(院後期1年/院前期2010年卒)
◇特定高齢者の主観的健康感に影響を与える日常生活上の変化
 廣瀬 圭子(院後期2年)・田口 孝行(埼玉県立大学)
◇運営推進会議の機能と役割~地域づくり~
 橋詰 清(公益社団法人日本認知症グループホーム協会/院専門職2008年卒)

◆分科会「障害者B」 13:00~14:00 [A401]
司会者: 折田 淳(院前期1年)
助言者: 佐藤 久夫(学部教授)
◇ICF(国際生活機能分類)のソーシャルワークにおける活用
 於保 真理(院後期3年、日本社会事業大学非常勤講師/院前期1996年卒)
◇パーソナルアシスタントの活用と自立生活のQOL
 麩澤 孝(通信教育科社会福祉主事養成課程2008年卒)

◆自主企画分科会1 10:00~12:00 [C301]
司会者: 伊藤 綾香(学部4年)
助言者: 山口 幸夫(研究所特任准教授)
◇モンゴル スタディツアー報告
 寺西 真由美・松倉 あゆみ(学部2010年卒) 伊藤 美穂・水野 由美奈・渡邊 皆子(学部4年)
 岩下 恵梨・嶋田 智里・半澤 萌(学部3年)
 新井 さくら・小林 萌子(学部2年)
◇マレーシア スタディツアー報告
 冨樫 孝太・橋本 貢河・宮形 将・村井 由佳・村松 加奈(学部3年)
 小玉 由香・関野 朱紀・野澤 千明・山田 貴美枝(学部2年)

◆自主企画分科会2 10:00~12:00 [C304]
助言者: 植村 英晴(学部教授/院専門職教授)
◇国が進める「工賃倍増」に物申す !
 芝田 忠博(熊本県ソーシャルワーカー兼県庁職員/院専門職2007年卒)
国は、平成19年度に各都道府県に「工賃倍増(熊本県は「工賃アップ」)計画」策定を課し、一般就労が困難な障がい者の工賃倍増(平成18年度平均月額工賃に対する平成23年度平均月額工賃)を目指している。
果たして、それが正しいことなのか、働く障がい者にとっていいことなのか、を会場の皆さんで議論しましょう。


◆自主企画分科会3 13:00~15:30[C304]
「在日外国人介護士および日本人介護未経験者を対象とした教育・研修システムの開発」 司会者: 相澤クイーン(ピーエムシー株式会社/派遣先:社会福祉法人苗場福祉会 グループホームみかん)
助言者: 植村 英晴(学部教授/院専門職教授)

◇景気悪化後の首都圏における在日フィリピン人介護職員の就労実態と課題
 稲葉 宏(社会事業研究所研究員/院前期2009年卒)
◇新潟県における在日フィリピン人等外国人介護職員の就労実態と課題
 谷 晴夫(ピーエムシー株式会社)
◇在日フィリピン人介護士を受入れて~研修・支援体制を中心に~
 小松 順子(社会福祉法人苗場福祉会 事業部長)
◇在日フィリピン人介護士として勤務した経験を通して
 相澤 クイーン(ピーエムシー株式会社/派遣先:社会福祉法人苗場福祉会 グループホームみかん)
◇受講生のモチベーションに依存しない介護教育の具体的手法~外国人および日本人介護未経験者の定着率を上げる教授法~
 知野 吉和(新潟青陵大学短期大学部)
◇高齢者介護施設における新人研修のありかたに関する一考察~外国人介護士に対する現任者研修を通して~
 斎藤 洋(日本福祉医療専門学校)

◆特別報告 14:00~15:30 [A401]
「障がい者総合福祉法(仮称)」の姿はどのようなものか~障がい者制度改革推進会議総合福祉部会の最近の議論から~
佐藤 久夫(本学社会福祉学部教授/障がい者制度改革推進会議委員・総合福祉部会長)

「総合福祉部会」は障害者団体、事業者団体、自治体、研究者など55人からな り、2013年8月の「障がい者総合福祉法(仮称)」の実施にむけ、2012年通常国会での法案提出を目指して、1年あまりで検討することになっている。
事務局は内閣府と厚労省が合同で担う。
4月27日、5月18日、6月1日と3回の部会で新法実施までの当面の課題を整理し、6月22日の第4回部会でいよいよ新たな法律のあり方の議論を行う。
「障害者」の定義・範囲も谷間が生まれない包括的なものにすることがすでに合意となっており、そうした対象での新たな全国障害児者実態調査を行うためのワーキンググループも立ち上がった。
特別報告では、「部会」は何が論点か紹介し、あるべき道を参加者とともに探りたい。

《ご 案 内》
○参加資格  どなたでも参加できます。参加者は、必ず受付をお通り下さい。
○受  付  (1日目)講堂・(2日目)教学A棟1Fホール 資料をお渡しします。
○参加費等  学会員:無料、学会加入費:2000円
○懇 親 会  6月26日(土)17時30分より大学・同窓会と共催で行われます。
○手話通訳  第1日目の大会テーマ講演・報告、教員研究報告は、手話通訳つき
○昼食等   生協食堂が利用できます(11:45~13:30)
○交通案内 
西武池袋線「清瀬」駅下車(池袋より準急で21分)
南口バスターミナル2番より西武バス
・「下里団地」行又は「花小金井駅」行(乗車時間8分)→「社会事業大学」下車1分
・「久米川駅」行(乗車時間5分)→「東京病院前」下車、徒歩5分
駐車スペースがありませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。

主 催 学校法人日本社会事業大学/日本社会事業大学社会福祉学会
後 援 日本社会事業大学同窓会
お問い合せ 〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
学校法人日本社会事業大学 校友室(社会福祉学会事務局)
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ラジオで「脱施設化」

2010年06月09日 09時18分52秒 | イベント告知
先日、生まれて初めて、ラジオの収録をしてきたという記事を載せました。
「いつ、放送するの~?」と、何人もの方から尋ねられました。

そんなに、あちこちに宣伝する程のことでもないんですけど…。
まるで、原稿棒読みで、僕にとってはこの上なく恥ずかしくもあり…。

でも、マスメディアで精神保健福祉のことが取り上げられることは、うれしいことですし。
シリーズ物なので、通して聴いてもらえば、結構面白いかも、とも思うので…。

ラジオNIKKEI(旧・ラジオ短波)なので、全国で聴取可能です。
地域によって周波数が違いますが、インターネットラジオやサイマルIPラジオも配信中です。

ラジオNIKKEIで検索してみて下さい。→ http://www.radionikkei.jp/ 
画面右側の「NOW ON AIR」をクリックすると聴けますよ。

広田和子さんの「こころのボイスマガジン~きっと元気+」を聴いている人なら、わかりますね?
日精協精神医学会のランチョンセミナーなんかも、番組で流しているんですね(ビックリ!)

今回の企画は「総合メディカルマネジメント」という番組の、7月のシリーズです。
毎週木曜日、21時15分~21時35分に放送されています。

シリーズのテーマは「精神医療の現場で“脱施設化”は進んでいるのか」です。
おおぅ~、そんな企画がマスメディアで流れるようになったんだ~、と感激です。

以下、放送予定です。
あくまでも予定で、出演者等、まだ変更があるかも知れませんので、あしからず。

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

第1回:7月1日(木)
「長期入院患者の退院を阻む要因と地域移行を可能にするヒント」
古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)

第2回:7月8日(木)
「患者の地域移行に向けて①病院スタッフのモチベーションを喚起~山梨県立北病院の取り組み」
藤井康男(山梨県立北病院、院長)

第3回:7月15日(木)
「患者の地域移行に向けて②地域のピアサポーターが変える入院患者と病院職員の意識~東京・練馬区の地域生活支援センターの取り組み」
河島京美(石神井障害者地域生活支援センターういんぐ、所長)

第4回:7月22日(木)
「患者の地域移行に向けて③地域、病院、行政が一体化した支援~出雲市の精神障害者退院支援ネットワーク会議の取り組み」
矢田朱美(精神障害者地域生活活動支援センターふぁっと、施設長)

第5回:7月29日
「精神医療の現場で“脱施設化”は進んでいるのか~行政はどう考えるか」
福田祐典(厚生労働省社会援護局障害保健福祉部精神・障害保健課、課長)



スキルアップ講座2010前期

2010年04月28日 10時01分42秒 | イベント告知
日本社会事業大学では、福祉職のリカレント教育に力を入れています。
専門職大学院そのものが、もちろんリカレント教育機関な訳ですが、
その授業の一部を公開したり、別枠で講座を開いて公開しています。

最近は、色んな現場の実践家にお願いして、話題提供してもらって、
チェーンレクチャー方式で、ひとつのテーマを深めていくスタイルも多くなっています。
個々の経験を大事にして、地に足の付いた実践理論構築を目指す場とも言えそうです。

昨年度は僕の担当でしたが、今年度は矢部正治さんが全体をプロデュースしてくれました。
内容的には、新しい手法や基本的なスキルの振り返りなど、現場実践に役立つ講座を準備しています。
受け身で受講するだけでなく、ぜひ、新たなネットワーク形成と実践につながる場になればと思います。

とりあえず、前期に開催の「スキルアップ講座」と「福祉マイスター道場」の予定をお伝えします。
後期の開講講座と「福祉経営塾」の内容は、改めて7月頃にアップします。
どうぞ、大学という場を、自分自身のために使ってください。


【2010年度前期 スキルアップ講座】

◆児童福祉実践の最前線(1)
 
コーディネーター:宮島 清(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
講師:早川進(情緒障害児短期治療施設嵐山学園、児童精神科医)
高山恵子(NPO法人えじそんくらぶ、代表)
須藤三千雄(埼玉学園、施設長)
齋藤美江子(東京都児童相談所、児童福祉司)ほか
5月14日・21日・28日、6月4日
毎週金曜日18時00分~21時10分
清瀬キャンパス、60名、5,000 円

◆児童福祉実践の最前線(2)

コーディネーター:宮島 清(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
講師:佐藤恭子(川越駅前弁護士事務所、弁護士)
河西俊文(元家庭裁判所書記官、専門職大学院6期生)
高橋清顕(障害者地域生活支援センター歩歩、相談支援専門員)
山崎晃史(ハロークリニック発達相談室)
中島理子(元保育所子育て支援担当、専門職大学院5期生)、ほか
6月11日・25日、7月2日・9日
毎週金曜日18時00分~21時10分
清瀬キャンパス、60名、 5,000 円

◆社会福祉実践の最前線

コーディネーター:矢部正治(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
講師:池田恵利子(いけだ後見支援ネット)
中井裕真(日本ユニセフ協会広報室)
山村 睦(日本社会福祉士会、会長)
小山晴義(国立市社会福祉協議会)
竹村睦子(たけむら社会福祉士事務所、専門職大学院2期生)
粟屋友恵(府中刑務所、ソーシャルワーカー)
5月15日・29日、6月12日
毎週土曜日13時00分~17時10分
清瀬キャンパス、60名、 5,000 円

◆事故防止法

講師:鳥海房江(NPO法人メイアイヘルプユー事務局長)
6月20日(日)、7月4日(日)
10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、80名、 10,000 円

◆実践・施設環境づくり講座:現場から取り組もう!“認知症高齢者への環境支援”

講師:児玉桂子(日本社会事業大学社会福祉学部、教授)
7月20日(火)・21日(水)
10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、40名、10,000 円

◆ソーシャル・スキルズ・トレーニング
 
講師:佐藤さやか(財団法人精神・神経科学振興財団リサーチレジデント、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰相談部外来研究員)
9月4日(土)・5日(日)
10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、40名、 10,000 円

◆ソーシャルワーク面接技法

講師:長沼 葉月(首都大学東京 都市教養学部、准教授)
   古屋 龍太(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)
9月11日(土)・12日(日)、9月23日(祝)、11月3日(祝)
10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、40名、20,000円

◆ソーシャルワーク実践講座:人を理解する~アセスメントの基本と展開~

講師:渡部 律子(関西学院大学、教授)
   奥川 幸子(日本社会事業大学専門職大学院、客員教授)
9月18日(土)
10時00分~17時00分
清瀬キャンパス、200名、 6,000円


【2010年度前期 福祉マイスター道場】

◆移住者・移民・多文化家族支援のソーシャルワーク

コーディネーター:山口幸夫(日本社会事業大学社会事業研究所アジア福祉創造センター、特任准教授)
ヴィラーグ・ヴィクトル(日本社会事業大学社会事業研究所アジア福祉創造センター、研究員)
講師:鶴田光子(聖マリアンナ医科大学・川崎市立多摩病院、ソーシャルワーカー)
南野奈津子(日本社会福祉士会滞日外国人支援委員会・副委員長、日本国際社会事業団・ソーシャルワーカー)
田中良幸(東京都杉並児童相談所・児童福祉司)
西本マルドニア(カラカサン共同代表)、ほか
6月9日、16日、23日、30日
毎週水曜日18時30分~21時40分
文京キャンパス、40名、 10,000 円


成年後見制度の拡がり

2010年03月12日 08時55分26秒 | イベント告知
最近、専門職大学院でぽつぽついるのが、独立事務所開業を目指している院生です。
専門職としてのスキル向上だけでなく、経営のノウハウも学べるというメリットがあるからでしょうか。
成年後見を専門とする、弁護士の専任教員もいるので、とてもいい学修環境といえるのかも知れません。

実際に、社会福祉士や精神保健福祉士で、独立開業をめざす人は増えていますね。
既に事務所を開設して仕事をしておられる人は、皆さん、成年後見人を担っています。

司法書士の「リーガルサポート」、社会福祉士の「ぱぁとなあ」に次いで、精神保健福祉士も動き始めています。
組織の中で汲々として仕事をするのではなく、地域で自分のソーシャルワークを展開したいという気持ちの現れでしょうか。

成年後見制度や地域権利擁護制度が、広く伝われば伝わるほど、地域での様々な支援ニーズが顕在化してきています。
高齢者や障害者の領域で、需要に対して供給が追いつかず、受任者がなかなかいないという地域も多いようです。

僕の関わっている社会福祉協議会では、精神障害の方の相談が急増しています。
今年度上半期だけ見ても、相談援助件数(延べ)は、
成年後見制度利用についての相談   認知症高齢者532件  精神障害者 165件
地域福祉権利擁護事業についての相談 認知症高齢者646件  精神障害者1135件
となっていて、総数では精神障害者がトップになっています。

もちろん、成年後見制度には、色々問題もあります。
ある意味でご本人の権利を制限することにもなりますし、医療の代諾権が付与されていないなど、精神保健福祉法とのズレも生じます。
それでも、金銭や財産について、判断能力の衰えた方を支援する仕組みとしては、大きな意義を持ちます。

ぜひ、色んな人に、この制度を活用して欲しいと思います。
まだまだ、支援を要する人に情報が届いていないのではと思います。
そのためにも、各地域で、この制度活用に関する広報が周知されればと思います。

…ということで、以下、宣伝です。
…といっても、もう今日やるイベントですが(笑)
どうも、いつも告知をするタイミングがずれている様な気が…。
イベント目白押しで、事前告知が追いつかない…(^_^;)


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

こだいら権利擁護セミナー
「精神障がいのある方の成年後見制度の活用について」

 精神保健福祉に精通する講師をお招きし、精神障がいのある方が地域で安心して暮らしていくために大切なことは何かを考える機会として開催します。
 成年後見制度を活用し、権利を守っていくための仕組みづくりに向けて、現状と課題について検証します。

○と き 3月12日(金曜) 午後2時~4時
○ところ 小平市福祉会館3階 第1集会室 

○講 師 小松順一(多摩済生病院、副院長)+古屋龍太(日本社会事業大学大学院、准教授)
○内 容 「精神障がいのある方の成年後見制度の活用について」

○費 用 無料
○定 員 70人(先着順)
○主 催 小平市社会福祉協議会
○後 援 小平市 
○申込み 小平市社会福祉協議会・権利擁護センターこだいらまで
     電話 042-342-8780
○お問合せ先 〒187-8701 小平市小川町2-1333 健康福祉事務センター2階
     高齢者福祉課計画担当 電話:042-346-9537 Fax:042-346-9498

PSW求人情報(1)

2010年02月25日 17時38分53秒 | イベント告知
精神保健福祉士の求人情報を一件。
国立精神・神経センター病院(NCNP)で、今、PSWを募集しています。

僕の前職の病院です。
今も非常勤で、週1回(月曜日)だけ働いていますが。
この度、いよいよ、僕の後任も採用して頂く運びとなりました。

但し、非常勤です。
週4日間勤務の非常勤PSW。
正規の職員ではなく、年度ごとの雇用契約になります。
けっして、良い条件ではありません。
賃金も安いし…(-_-;)

でも、病院のPSWとして、キャリアを積みたい人には良いかも。
かなり色々な面で、勉強にはなる現場だと思います。
これから独立行政法人化し、新築の病院へ移行する激動期ではありますが。

かつて、僕もここの非正規職員でした。
週5日勤務の準職員(賃金職員)。
大学出て、PSW目指してプータロー生活をしている時、
たまたま、この病院で、3ヶ月だけの産休代替ワーカーを求めていて。
その女性PSWの産休明け後も、継続していられることになって。
約6年半の準職員生活を経て、正規の国家公務員PSWになりました。

その後、採用された後輩PSWたちも、最初は非常勤での採用でした。
相談室の現任PSWのうち4人が、後から正規採用になっています。
また、ここでの非常勤職を経て、他の病院の正規職員になっている人もいます。
そういった意味では、将来のキャリアアップには、つながる職場かも?
(もちろん本人次第で、担保はできません。あしからず<(_ _)>)

でも、それにしても、賃金はとにかく安いんですよね~(-_-;)
国の機関って、どうしてこんなに安いんでしょう?

僕が勤め始めたのは、もう四半世紀前ですが。
当時、学生でのバイト料の相場が、1日5500円。
それが、この病院に来たら、1日3850円!
友人たちからは「生活保護、申請できるかもよ~?」と励まされ(?)ました。
(ちなみに計算してみたら、生保基準をほんの少し上回っていてダメでした~(^o^))

そんなところですが「よしっ!やってみよう!」という意欲のある方。
締め切りまで、あまり間がありませんが、お考え下さい。

詳しくは、国立精神・神経センターのホームページをご覧下さい。
http://www.ncnp.go.jp/koubo/hospital_26.html


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院 心理・指導部
医療社会事業専門員(ソーシャルワーカー)(非常勤職員)の公募について

1.職名及び人数
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院(2010年4月1日より移行)
心理・指導部 医療社会事業専門員(ソーシャルワーカー)  2名

2. 採用期間
平成22年4月1日予定

3. 応募資格
精神保健福祉士免許を有する方
(できれば社会福祉士及び精神保健福祉士両方の資格取得者が望ましい)
なお、2010年4月に前記資格取得見込の者も可とする。

4. 求める人材
精神科ソーシャルワークおよび一般科ソーシャルワークについて理解を有し、特に地域生活支援の業務等に熱意のある者。
なお、これまでにソーシャルワーカー業務の経験がある方を歓迎します。

5. 職務内容
療養中の患者の心理的・社会的問題の解決への調整援助業務。
社会資源の調査に関する業務。
入院患者の退院及び社会復帰援助に関する業務。
患者の経済的問題の調整及び援助に関する業務。
他の医療機関との診療に関する連絡調整等の地域医療連携業務。
在宅や地域機関へのアウトリーチ業務あり。

6. 必要書類
(1) 履歴書(写真貼付)
(2) 資格保有者の方は、社会福祉士及び精神保健福祉士の登録証(写)
    *応募書類については当方で責任廃棄とさせていただきます。
(3) 小論文(1,000字以内)
    テーマ「在宅患者の支援とソーシャルワーカーの役割」

7. 書類提出先
〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
国立精神・神経センター運営局庶務課人事係長 岩間大勝
TEL 042-341-2711(内線2115)

8. 応募期限及び提出方法
平成22年3月5日(必着)

9. 選考方法
第一次選考(書類審査・小論文)→第二次選考(面接試験)

10. 待遇
(1)身分 独立行政法人職員(非常勤職員)
(2)給与 時給1,230円(予定)、通勤手当
(3)勤務時間 週31時間以内(1週間の勤務日数及び1日の勤務時間は調整可能)
(4)休日 土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12/29~1/3)
(5)社会保険等 社会保険、厚生年金、雇用保険を勤務時間に応じて加入

11. 問い合わせ先
〒187-8551 東京都小平市小川東町4-1-1
国立精神・神経センター病院 心理・指導部 医療福祉相談室 漆畑 眞人
TEL 042-341-2711(内線3395)
Eメール urushi@ncnp.go.jp

実習指導者養成モデル研修

2010年02月18日 09時17分40秒 | イベント告知

東京は、雪の朝です。
キャンパスも白い雪化粧に包まれました。



昨年11月の 「精神保健福祉士の養成の在り方等に関する検討会」 で、精神保健福祉士の教育内容の見直し案が出されました。
皆さん、もうご覧になっているでしょうか?

社会福祉士のカリキュラム改訂と同様に、学ぶべき時間数が大幅に増えています。
なかでも、演習・実習に、手厚く時間が配分されています。

「演習」時間数は、現行の60時間から90時間になり、1.5倍。
「実習」時間数は、現行の180時間から210時間になり、約4日間増。
これに「実習指導」が、実習の前後に90時間あるので、実習全体で300時間。
さらに実習機関として、精神科病院等での実習が、最低90時間必修になります。

通信教育においても、社会福祉士と同様、スクーリングは「演習」がもっぱらになりそうです。
いわゆる講義系科目は、テキスト等による自宅学習とレポートのみとなりそうです。

背景には、国家資格を目指した知識偏重の、養成教育のあり方への反省があります。
直接的な対人支援サービスを担う職種として、より実践力の高いPSW養成を目指したということでしょう。

単に時間数の増加だけでなく、演習・実習の中身も問われてきます。
学校で演習を担当する教員や、現場の実習指導者も、色々と資格要件を問われるようになります。
大きな違いは、それぞれ認定を受けるための講習会受講が、必須になってくるということです。

来年度からは、そのための正式な実習指導者講習会も、あちこちで行われることになるでしょう。
先行している社会福祉士会は、今年度全国23会場で、各2日間開催していましたね。
同様の取り組みが、日本精神保健福祉士協会にも迫られてきています。

そのための、認定実習指導者養成モデル研修が、今週開催されます。
厚生労働省の補助金を受けた、指導者養成研修プログラム開発事業の一環として行われるものです。
カリキュラム改正後は、国の認定研修として位置づけられる見込みだそうです。

でも、今回はあくまでもモデル講習会ということです。
この研修を修了したからといって、認定者となることはありませんので、ご注意を。

そんな研修まで受けて、実習生を受け入れたくない、という人も多いでしょうけど。
実習指導をする中で、自分自身の実践体験の言語化が促されるということもありますし。
後輩の育成指導も、専門職としてのミッションでしょうから。
PSWとして仕事をしていく以上は、受けなきゃ仕方ないでしょうね。

参考までに、明後日からのプログラムを掲載しておきます。

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

【精神保健福祉援助実習における「認定実習指導者養成」モデル研修】

日 時/2010年2月20日(土)、21日(日)
参加費/資料代1000円(事前振込)
主 催/社団法人日本精神保健福祉士協会
定 員/各会場100人
    [東日本会場]文京学院大学・本郷校舎
    [西日本会場]神戸女子大学・教育センター

■1日目:2月20日(土)

○開講式・オリエンテーション
○講義「精神保健福祉援助実習指導概論」(90分)
(東日本会場)講師:古屋 龍太(日本社会事業大学大学院准教授/東京)
(西日本会場)講師:安元 紀子(九州環境福祉医療専門学校教務主任/佐賀)
○演習1(60分)

○講義「スーパービジョン概論」(60分)
(東日本会場)講師:田村 綾子(社団法人日本精神保健福祉士協会常任理事/東京)
(西日本会場)講師:今井 博康(北翔大学人間福祉学部生活福祉学科教授/北海道)

○講義「実習スーパービジョン」(90分)
(東日本会場)講師:田村 綾子(社団法人日本精神保健福祉士協会常任理事/東京)
(西日本会場)講師:今井 博康(北翔大学人間福祉学部生活福祉学科教授/北海道)

○講義「実習指導方法論1」(60分)
(東日本会場)講師:川口 真知子(財団法人井之頭病院/東京)
(西日本会場)講師:岩尾 貴(石川県立高松病院/石川)
○演習2(60分)
○懇親会

■2日目:2月21日(日)

○講義「現場実習マネジメント論」(90分)
(東日本会場)講師:金成 透(医療法人社団公悠会所沢慈光病院総合支援室室長/埼玉)
(西日本会場)講師:宮本浩司(医療法人尚生会アネックス湊川ホスピタル事務長/兵庫)
○演習3(90分)

○講義「実習指導方法論2」(120分)※
(東日本会場)講師:尾形多佳士(特定医療法人社団慈藻会 平松記念病院/北海道)
          池谷 進(福祉ホームふえふき/山梨)
(西日本会場)講師:西銘 隆(医療法人社団輔仁会 田崎病院/沖縄)
          森 克彦(財団法人浅香山病院アンダンテ就労ステーション所長/大阪)
○演習4(100分)※
○閉講式

■対象
精神保健福祉士の資格取得後、3年以上相談援助業務に従事した経験のある者
日本精神保健福祉士協会構成員(2009年度までの会費を納めていること)

スキルアップ講座2009

2010年02月12日 11時19分44秒 | イベント告知


大学というところは、20歳前後の学部生だけを相手にしている場所ではありません。
リカレント教育というのも、大学の大事なミッションのひとつです。
特に、専門職種養成をミッションとする福祉系単科大学では、なおさらです。

リカレント(Recurrent)は、再発・回帰・循環するという意味です。
直訳すると「再教育」とか、「回帰教育」「循環教育」ということになるのでしょうか?
OECD(経済協力開発機構)によって提唱された、生涯教育構想のひとつです。

従来の教育は、だいたい人生の前半に集中し、学校から社会へという方向が当たり前でした。
これに対し、一度社会に出た人の再入学を保障しようというものです。
現に職業に就いている人や引退した人にも、それぞれの状況にふさわしい方法で、
全生涯にわたって教育が受けられるよう、学校教育と社会教育を循環的にシステム化しようとするものです。

一方、文部科学省が、「リフレッシュ教育」という用語で推奨しているものもあります。
リフレッシュ教育は、リカレント教育の一部と言えます。
社会人・職業人が、新たな知識・技術を修得したり、陳旧化していく知識を再生することを目指しています。
職業人を対象に、専門職業人としての知識・技術の向上を目指して、大学院等で行う教育を推進しようというものです。
大学制度改革により、専門職大学院、夜間大学院、社会人特別選抜入試などが展開されるようになりました。

僕の勤務先では、このリカレント教育の場として、専門職大学院を運営しています。
でも、大学院生として1~2年間、丸々授業を受け続けるというのは、大変なことです。

そこで、一部の授業を単発で公開しての「スキルアップ講座」を運営してます。
現場で働く人たちが、関心のあるテーマの授業を、単発で受講するものです。
主に夜間や土日に開講され、1回3時間×4回くらいの設定です。

僕は、なぜか今年度、その企画運営の担当にされてしまって、…いや、させて頂いています(苦笑)。

もう、年度末ですから、あらかたの講座は終了しているのですが。
参考までに、今年あった講座のプログラムを、ここに載せておきます。
有料なので、お金はかかりますが、皆さん、実に熱心に受講しています。

専門職業人の勉強って、やっぱり終わりがない…。
改めて、そんな当たり前のことを痛感させられる講座です。



◆2009年度日本社会事業大学専門職大学院【スキルアップ講座】

○Ⅰ 基本に立ち返る-アセスメントと事例検討の方法を中心に-
  渡部律子(関西学院大学教授)
  奥川幸子(日本社会事業大学専門職大学院客員教授)
  2009年9月【終了】

○Ⅱ 就労支援の実際と専門職の役割
  朝日雅也(埼玉県立大学教授)
  佐藤 宏(元職業能力開発総合大学校福祉工学科教授)
  佐藤優子(JHC板橋社会就労センター・プロデュース道)
  渡辺 潤(大田区役所太田南生活福祉課)
  2009年10月【終了】

○Ⅲ 退院計画と地域移行支援の実際
  古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
  木戸宜子(日本社会事業大学専門職大学院准教授)
  2009年 11月【終了】

○Ⅳ 居宅介護支援事例検討会
  國光登志子(立正大学教授)
  2009年 11月~2010年1月【終了】

○Ⅴ 家族療法の基礎と実際
  福山和女(ルーテル学院大学教授)
  萩野ひろみ(文教町クリニックカウンセラー)
  2010年 2月14日(日)・21日(日)【受付終了】

○Ⅵ 高齢期の身体的精神的変化に関する理解と対応~高齢者ケアの新たな課題~
・高齢期の生活障害を科学する
  朝田 隆(筑波大学臨床医学系精神医学教授)
・技術と制度の接点をどうとらえるか
  宇野 裕(本学専務理事)
・高齢期の身体的精神的変化再考―高齢者のこころと認知機能の評価方法
  鏡 千稲(筑波大学人間総合科学研究科疾患制御医学精神医学)
・認知症ケアの諸潮流~回想法とその周辺~
  奥村由美子(川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科准教授)
・福祉施設における医療的ケアの在り方
  島崎謙治(政策研究大学院大学教授)
・若年性認知症の現状と課題
  池嶋千秋(筑波大学人間総合科学研究科疾患制御医学精神医学 )
・高齢者の自殺関連行動の特徴と支援
  野瀬真由美(筑波大学人間総合科学研究科疾患制御医学精神医学)
  2010年2月13日(土)・20日(土)・27日(土) 13:00~16:10
  場所:日本社会事業大学文京キャンパス4階401教室
  受講料:受講1回につき4,000円、全3回一括申込の場合10,000円



※画像は、大学に生息している猫たちです。
 寒い冬は、暖かな陽当たりを求めて、集まってきます。

精神保健福祉の市民講座

2010年02月01日 18時41分30秒 | イベント告知


あちこちの街で、精神保健福祉講座が開かれていますね。
社会福祉協議会等が主催・後援して、ボランティア養成を目標としているところが多いようです。

これまでに何回か、僕もお話をしに伺ったことがあります。
結構どこの会場でも、多くの市民が集まり、真剣に話を聞いてくれます。


印象的なのは、どこでも必ず、ご家族の方が参加されていることですね。
ボランティア養成という趣旨からは、少し離れるのかも知れませんが。

身近な当事者にかかわることを少しでも知りたい、学びたいという切実さがあります。
病気についての知識や、家族としての関わり方、社会資源の情報など、知りたいという想い。

そして、必ず投げかけられる質問。
「こういう、うちの子の場合、どうすれば良いでしょうか?」

それだけ、身近に相談できる機関や相手がいないということでしょうか。
あるいは、これまでも受診・相談はしていても、なかなか実効性のある解決が図られないということでしょうか。
仮にどこかに相談はしていても、セカンドオピニオンを得たいというのは、ユーザーとして当たり前の要求だと思います。

個別の相談めいた話になってしまいますが、僕はこうした質問は大事だと思っています。
個別性の中には、必ず普遍性が潜んでいます。

家族間の葛藤やコミュニケーションの問題、病院側の医療の問題や社会資源の活用の問題…等々。
個々の病状に関わるような問題でも、環境的なアプローチの可能性は秘められているものです。

ご家族による相談事例は、その場で聞いている人にとっても、とてもリアルなテーマを提示してくれます。
ご家族の話を、ボランティアを志向する皆さんも、真剣に聞いています。
専門職よりもはるかに同じ目線で、自分の身体を通して傾聴し、共感してくれています。
こういったやりとりは、コミュニティの形成(街づくり)のために、とても大事な作業だと思うのです。


また、最近はどこでももう当たり前のように、当事者の話す回がセットになっています。
初めて会う当事者の発言を聞いて、参加者も初めて当事者の置かれた状況を、本当に理解できるようです。

いくら専門職が巧みに伝えようとしても、木訥でもリアリティのある当事者の語りにはかないません。
自身の生活歴と病歴、入院体験、退院してからの苦労、伝えたいこと、訴えたいこと…。
参加者の眉間に染み渡っていくような言葉の数々は、人を動かす力があります。

偏見や差別は、当事者との接触体験の乏しさによって、増幅されると言います。
当事者が自身を語れる、当事者として体験を伝えられる、場を創ることが大事だと思います。
アンチスティグマ・キャンペーンは、メディアやネットも含めて、当事者主導になって本物になるのでしょう。


参考までに、僕が今関わっている、精神保健福祉講座の案内をひとつ…。
既に満員御礼、キャンセル待ち状態だそうで、ご参加頂くことはできませんが…。

あしからず…。<(_ _)>


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


◆杉並区精神保健福祉講座

「病気を理解し、わたしたちのできることを考える」
精神障害者への理解を深め、地域でささえあい、誰もが暮らしやすい地域づくりを目指して開催します。この講座から「わたしたちにできること」を考えてみませんか。

◇主催:社会福祉法人杉並区社会福祉協議会 杉並ボランティア・地域福祉センター
◇期日:2010年2月~3月
◇会場:あんさんぶる荻窪(JR中央線荻窪駅西口から徒歩3分)
◇対象:精神保健福祉やボランティア活動に興味のある方で、全5回出席できる方
◇定員:30名(公開講座は50名)

◇日程・内容・講師
○第1回:2月2日(火)14時~16時半
 「精神保健福祉の歴史と人権、当事者の生活」(公開講座)
 講師:古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)

○第2回:2月8日(月)14時~16時
 「精神科医から学ぶ『病気』のこと」
講師:高橋亨(とおる医院院長、医学博士)

○第3回:2月15日(月)14時~16時
 「杉並区の現状と取り組みについて」
 講師:櫻井裕子(杉並保健所保健予防課保健指導担当係長)
「当事者の方からのお話」
講師:うつ病を支える家族の会(北風と太陽)2組
オブリガード ピアカウンセラー 2組

○第4回:2月16日(火)~26日(金)
 体験学習:保健センターデイケアまたは区内作業所への参加

○第5回:3月6日(土)10時~12時
 「わたしたちにできることから始めよう」
 講師:添田雅宏(精神保健福祉士)

◇問い合わせ先:杉並区荻窪5-15-13 あんさんぶる荻窪5階
 社会福祉法人杉並区社会福祉協議会
 ささえあい係&杉並ボランティア・地域福祉推進センター
電話:03-5347-3131 03-5347-3939

退院・地域移行支援の現在

2010年01月08日 09時35分24秒 | イベント告知


今、全国各地で、長期在院精神障害者の退院支援が取り組まれています。
この国の精神医療の、長年にわたる負の遺産を、解消していく作業です。
このミッションのために創設された国家資格が、精神保健福祉士です。

日本PSW協会なども調査や研修を行い、積極的に取り組んでいます。
それらの成果は、いくつかの冊子にまとめられ、構成員(会員)らに既に配布されています。
(『精神障害者退院促進支援事業の手引き』2007年、
 『精神障害者の地域移行支援』2008年、
 『精神障害者地域移行支援特別対策事業』2009年、等)

でも、まだまだ各地の取り組みや、ノウハウを共有するようなメディアは少ないのが実情です。
商業ベースで出されているのは、昨年刊行された『精神科臨床サービス』ぐらいでしょうか?
(第9巻3号「特集:地域で元気に生活できるための退院支援」、星和書店、2009年)

今回、ようやく僕の関与している雑誌でも、特集を組むことができました。
色々な地域の、様々な職種の方々に執筆をお願いし、皆さん快くお引き受け頂きました。
それぞれの現場(病院・地域)での、自らの実践を通して、このテーマを真摯に論じてくれています。

マイナーな雑誌なので、よほど大きな書店でないと直接手にとって見ることはできないと思います。
ご面倒でも、取り寄せて、目を通して頂ければ幸いです。
ちなみに、目次は以下の通りです。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

■退院・地域移行支援の現在

『精神医療』第4次57号

編集:『精神医療』編集委員会
責任編集:古屋龍太・佐原美智子

●特集:退院・地域移行支援の現在

○巻頭言:退院・地域移行支援の現在~特集にあたり
 古屋龍太(日本社会事業大学/国立精神・神経センター)
○総論:退院・地域移行支援の現在・過去・未来~長期入院患者の地域移行は、いかにして可能か
 古屋龍太(日本社会事業大学/国立精神・神経センター)
○地域移行支援は地域の課題~精神障害者地域移行支援特別対策事業を通して
 岩上洋一(埼玉・地域生活支援センターふれんだむ)
○ピアサポータ-の活動を中心に始めた退院促進支援事業~東京・練馬の地域生活支援センターの取り組み
 河島京美(東京・練馬区社会福祉協議会石神井障害者地域生活支援センターういんぐ)
○病院から地域へ~私たちに今、みえてきたこと
 越智浩二・宮脇真理子・安里順子(京都・ねこのて訪問看護ステーション)
○地域移行支援事業の意義と課題~京都の精神障害者退院支援事業から
 波床将材(京都・京都市こころの健康増進センター)
○地域への再定住のために~共感からはじまるピア・ガイド・ヘルパーの活動
 三橋良子(神奈川・百合ヶ丘地域生活支援センターゆりあす)
○退院・地域移行~巣立ち会からの発信
 田尾有樹子(東京・巣立ち会)
○精神科病院と地域生活支援
 西澤美津子(長野・愛生会松岡病院)
○精神障害者の地域移行のためのプログラム開発および地域支援体制構築に向けた研究報告
 香山明美(宮城・宮城県立精神医療センター)
○やおき福祉会における「精神障害者地域移行支援事業」の取り組み
 柳瀬敏夫(和歌山・やおき福祉会紀南障害者地域生活支援センター)
○国立精神・神経センター病院社会復帰病棟での長期入院者への退院支援の実践
 伊藤明美(東京・国立精神・神経センター病院)

●コラム
○「精神医療」は「精神障害者福祉」を位置づけることができるのか~問われているのはパラダイムの転換である
 物江克男(京都・宇治おうばく病院けあほうむぴあ)
○外来診察室とペア家庭訪問
 丹羽國子(愛知・まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウス)

●連載
○雲に梯(1):フラーはいやです
 久場政博(秋田・加藤病院)
○暴力のリスク・マネージメント(6):現代の精神医療における暴力を考える
 煤賀隆宏(北海道・札幌医科大学付属病院)
○引き抜きにくい釘(25):アイヅチのジェネシス
 塚本千秋(岡山県精神科医療センター)
○老いのたわごと(44):日本社会精神医学外史(その6)~戦争のことー立津政順、戦争中の松沢病院入院患者死亡率(昭和32年12月、精神神経誌)を中心に
 浜田晋(東京・はまだクリニック)

●書評
○『手記から学ぶ統合失調症~精神医学の原点に還る』(八木剛平著、金原出版刊)
 向谷地生良(北海道・北海道医療大学看護福祉学部)
○『自殺予防学』(河西千秋著、新潮社刊)
 浅野弘毅(宮城・東北福祉大学せんだんホスピタル)

○編集後記
 佐原美智子

(2010年1月10日 批評社発行、本体定価1700円)

第25回日本精神衛生学会大会

2009年11月13日 11時38分21秒 | イベント告知
明日から、日本精神衛生学会があります。

今回、近くの国立看護大学校で開催されるので、行ってみようと思ってました。
精神保健福祉士をめざす大学の学部生や、専門職大学院の院生たちも、参加します。

最初は、単なる一参加者で行くつもりでいたのですが…。
ある日、主催校の田中留伊さんから電話があり、
「シンポジストをお願いしたい」と…。

まぁ、田中さんには、以前からお世話になってますし、
看護学生への特別講義みたいなこともやらせてもらってますし、
なにせご近所づきあいは大切にしないといけませんから、
…お引き受け致しました。

その後、鉅鹿(おおが)健吉大会長が、直々に大学までお出まし頂き、
「どうか、よろしく」とご挨拶を頂き、恐縮してしまいました。

以降、こまめに大会長から、直に電話とメールでご連絡を頂き、
他のシンポジストの依頼状況など、お聞きはしていたのですが…。

ある日、大会長より「このシンポジウムについてのコーディネートをお願いしたい」と…。
えっ?
(?_?)
「ついては、司会がまだ決まってないので、どなたか、お願いします」と。
あわわ…、ミイラ取りがミイラになってしまった。
(^_^;)

更に後日、プログラムが送られて来て…
ふと、最後のページを開いてみたら…。
実行委員に、僕の名前が入っている!?
あぁ~、完全にミイラになってしまった…。
一度も実行委員の委嘱なんて話しは、なかったんだけどな…。
鉅鹿大会長、おそるべし…。
(-_-;)

…ということで、僕は実行委員なのだそうで…。
明日から二日間、土日は否応なく、びっちり会場におります。

僕のゼミの院生も、本当は土曜日授業だったのに、
授業として、この学会参加に振り替えになりました。
(^o^)

運営本部や、どこぞの会場の隅に、僕は多分います。
ノートパソコン開いて、宿題の内職作業をしているかも知れませんが…。
もし、お近くをお通りの節は、お声かけ下さい。
(^_^)/~


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


第25回日本精神衛生学会プログラム

メインテーマ「こころの健康と援助の再考」
2009年11月14日(土)~15日(日)
会場:国立看護大学校(東京都清瀬市、西武池袋線清瀬駅南口下車徒歩15分)

●公開講演
「こころと映画と社会」大林宣彦(映画作家)

●公開シンポジウムⅠ「援助活動の様々な形-こころのつながりを求めて-」
シンポジスト:
古屋龍太(日本社会事業大学)「長期在院精神障害者の退院支援~退院患者さんが教えてくれたこと」
関屋スミ子(横浜カメリアホスピタル)「ハンセン病看護・精神科看護に携わって」
福山清蔵(立教大学)「いのちの電話相談員の力」
金杉和夫(金杉クリニック)「クリニックでできる地域精神医療」
司会:福井里江(東京学芸大学)

●公開シンポジウムⅡ「心を豊かにする関係性」
シンポジスト:上田紀行(東京工業大学)、岸本葉子(エッセイスト)、下山晴彦(東京大学大学院)
司会: 早川東作(東京農工大学)、鉅鹿健吉(国立看護大学校)

●大会長講演「援助のコミュニケーション」
   鉅鹿(おおが)健吉(国立看護大学校教授)

●シンポジウム1「ひきこもる若者たちへの支援をめぐって」
シンポジスト:荻野ゆう子(子ども家庭教育フォーラム)、河野久忠(青少年自立支援センター) 、二神能基(ニュースタート事務局)
司会・シンポジスト:高塚 雄介(明星大学・日本精神衛生学会理事長)

●シンポジウム2「地域精神保健活動の可能性」
シンポジスト:小松博子(かがやき会)、水野淳一郎(長信田の森心療クリニック)、贄川信幸(地域精神保健福祉機構(コンボ)/日本社会事業大学)
司会:川上憲人(東京大学大学院)

●シンポジウム3「職場のメンタルヘルス:個人と組織の活性化に向けて」
シンポジスト: 金井篤子(名古屋大学)、真船浩介(産業医科大学)
司会・シンポジスト:島津明人(東京大学大学院)

●看護シンポジウム 「感情労働へのセルフケアとサポート」 
シンポジスト: 武井麻子(日本赤十字看護大学)、菅野泰蔵(東京カウンセリングセンター)司会・シンポジスト: 宮本真巳(東京医科歯科大学)

●自主シンポジウム1「心理的応急処置(Psychological First Aid)について考えよう」
シンポジスト:
奥田良子(中央大学)「学内事件の対応の経験から」
多賀谷篤子(東京都教育相談センターアドバイザリースタッフ)「学校の事件・事故後の緊急支援に際して」
稲本絵里(白梅学園大学)「被害の“暗数”の壁を乗り越える」
池田敏夫(社会福祉法人 東京都社会福祉協議会)「社協の災害ボランティア活動とMCRTとの協働をめざして」
司会・企画者: 重村朋子(日本医大)

●自主シンポジウム2「認知症の人と住民の心の交わり」
話題提供: 天野琴代・若林紘一・高木雅子・和田綾子(認知症の人の友の会) 、遠藤義子・日下部あゆみ(専門介護福祉士研究会)
助言者: 川上正夫・廣池利邦(専門介護福祉教育研究会)
司会・企画者: 喜多祐荘(中部学院大学大学院・認知症なじみのふるさと研究会)

●自主シンポジウム3 「“おじちゃん・おばちゃん”による地域精神保健活動」
シンポジスト: 小嶋敬子(なじみのふるさと)、梅田洋子(民生委員)、杉山正幸(福祉施設ボランティア) 、N.N.  (東京近郊在住のボランティア)
指定討論者:廣池利邦(群馬社会福祉大学)
司会・企画者:齋藤秀俊(中部学院大学)

●自主シンポジウム4「『甘え』理論と土居健郎」
シンポジスト:
西田知佳子(聖路加国際病院)「孫弟子であったからこそ学べたもの」
高塚雄介(明星大学)「土居先生が日本精神衛生学会に託されたもの」
宮本真巳(東京医科歯科大学)「『方法としての面接』に触発されて―自己一致と異和感の投げ返し―」
司会・企画者: 武井麻子(日本赤十字看護大学)

●口頭発表セッション1
座長 吉川武彦(中部学院大学大学院)、上別府圭子(東京大学大学院)
•「統合失調症患者のリズム障害に関する一研究 ―標準偏差から見たリズム失調とOT参加の関係について―」
笠嶋道子(笠嶋道子音楽療法研究所)、板垣貴喜(国立木更津工業高等専門学校)、吉川武彦(中部学院大学大学院)
•「介護福祉士と看護師の「死に対する考え方」―介護現場に働く介護福祉士と看護師を対象としたアンケート調査を通して―」
仙田志津代(つくば国際大学医療保健学部看護学科)、佐々木美樹(つくば国際大学医療保健学部看護学科)、二橋那美子(臨床教育研究所)、真家年江(臨床教育研究所)
•「女性のがん経験者とがん未経験者が考える「がん」という病気―がんに対する意識調査から―」
真家年江(臨床教育研究所)

●口頭発表セッション2
座長 元永拓郎(帝京大学文学部)、安田美弥子(名寄市立大学)
•「生活者としてワークショップでカウンセリングを学ぶことの意味について―受講生のアンケートから―」
紀尚世(子ども家庭教育フォーラム)
•「垣間見る、若手企業人の育成現場「人間関係だけで、若者たちは育つのか」」
荒井浩司(SMBCラーニングサポート(株))
•「傾聴をベースにした高齢者施設における「ホリスティック・メンタルケア」」
杉本康希(傾聴ボランティア「グループねこばす」)

●口頭発表セッション3
座長 天谷真奈美(国立看護大学校)、影山隆之(大分県立看護科学大学)
•「医療につながりきらない子どもをもつ「親の会」の運営を考える」
荻野ゆう子、富田富士也(子ども家庭教育フォーラム)
•「ひきこもり青年を抱える家族の困難感―父親と母親との比較から―」
船越明子(三重県立看護大学 精神看護学)、宮本有紀(東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 精神看護学分野)、島津明人(東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 精神保健学分野)
•「通所施設における「ノート」を使った試み―新たな支援ツールとして―」
石川陽子(社会福祉法人江古田明和会えごのみ)、柴田秀治(社会福祉法人江古田明和会えごのみ)
•「障害者地域生活支援センター利用者の社会生活適応を支援する課題」
池田敏夫(社会福祉法人東京都社会福祉協議会総務部)

●口頭発表セッション4
座長 津川律子(日本大学文理学部)、小泉典章(長野県精神保健福祉センター)
•「静岡県におけるうつ自殺予防対策モデル事業の展開 「紹介システム」から「睡眠キャンペーン」へ」
市原眞記(静岡県精神保健福祉センター) 
•「生き方相談から電話相談の援助を考える」
長谷川理恵子(社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター)、鈴木康子(社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター)、西川瑞枝(社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター)、百貫孝子(社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター)、善養寺圭子(社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター)
•「中高年住民の自殺についての意識~大分県心の健康基礎調査から」
影山隆之(大分県立看護科学大学 精神看護学研究室)
•「職場のメンタルヘルス対策における漢方医学的診察の有用性」
奥平智之(医療法人山口病院(川越)/日本大学医学部内科学系統合和漢医薬学分野)
●ポスター発表グループ1
・「精神障害当事者が語る「病の体験を聞く授業」の学習効果」
鎌田澄子(聖母大学)
・「認知症の人を支援する人の養成について」
喜多祐荘(中部学院大学大学院)、川上正夫(日本福祉教育専門学校)、廣池利邦(群馬社会福祉大学)安藤嘉洋(専門介護福祉士研究会)
・「緩和ケア病棟におけるアートセラピーの試み」
五島真理為(特定非営利活動法人こころアートコミュニケーション)、安田千壽子(特定非営利活動法人こころアートコミュニケーション)
・「FASTを用いた家族関係の検討」
加藤文季(明星大学大学院)、黒岩誠(明星大学)
・「脳死患者家族の心理的ストレス 脳死期間における家族の心理状態」
吉野美緒(日本医科大学武蔵小杉病院)、重村朋子(日本医科大学)、上淵真理江(共立女子短期大学)、奥田良子(中央大学)
・「脳死患者家族の心理的ストレスとオプション提示に関する研究」
重村朋子(日本医科大学)、吉野美緒(日本医科大学武蔵小杉病院)、奥田良子(中央大学)、上淵真理江(共立女子短期大学)
・「脳死患者家族の心理的ストレス 喪失に関する心理的負荷の比較研究」
吉野美緒(日本医科大学武蔵小杉病院)、重村朋子(日本医科大学)、上淵真理江(共立女子短期大学)、奥田良子(中央大学)

●ポスター発表グループ2 
・「パートタイム女子従業員のストレスと精神的健康に関する研究」
瀧澤透(八戸大学人間健康学部)
・「三交替勤務についている男性工員の不眠の関連要因;特に職場ストレスとの関連」
影山隆之(大分県立看護科学大学 精神看護学研究室)
・「N市におけるメンタルヘルス相談の試み~描くことから語ることへ~」
水口進(常磐大学コミュニティ振興学部)、濱崎武子(常磐大学心理臨床センター)
・「メタ認知のストレス緩衝効果」
鈴木隆之(明星大学大学院)、高塚雄介(明星大学)
・「初対面の状況においてバックグラウンドミュージックが話しやすさに与える影響の検討 ―POMS得点の変化を中心に―」
重留真幸(明星大学大学院)
・「職場環境および職員の意欲とBPSDとの関連―重回帰分析による検討」
成田猛(秋田看護福祉大学看護福祉学部福祉学科)、鈴木里枝(東北福祉大学)、高野隆一(ノースアジア大学)
・「職場環境および職員の意欲とBPSD―内容分析による検討」
鈴木里枝(東北福祉大学)、成田猛(秋田看護福祉大学看護福祉学部福祉学科)、高野隆一(ノースアジア大学)
・「父母間の紛争が子どもの福祉に及ぼす影響、及びその対応策に関して」
井村たかね(聖徳大学人文学部心理学科)

●ポスター発表グループ3
・「思春期・青年期の知覚されたソーシャル・サポート、「甘え」と信頼感との関連性についての研究」
増田雅一(明星大学大学院)、高塚雄介(明星大学)
・「青年期の自己評価と親に抱く肯定的感情との関連」
青木智絵(明星大学大学院)
・「道徳性と性格の関連性」
庄司真美(明星大学大学院)、黒岩誠(明星大学)
・「抑うつ状態が着装規範意識および衣服の色の選択に与える影響」
安藤嘉奈子(共立女子大学)、遠藤友香里(共立女子大学)
・「mixi利用形態と社会的スキルの関係について」
石橋紀子(明星大学大学院)、黒岩誠(明星大学)
・「大学新入生の大学生活不安―親・友人関係の違いによる変化過程」
永井尚志(明星大学大学院)、黒岩誠(明星大学)
・「漫画・アニメ等に見るアスペルガー症候群のキャラクター分類」
中川祐志(芦屋大学大学院)

●ポスター発表グループ4
・「母親が持つ育児不安に関する研究―精神的健康との関連について―」
塩野彩(明星大学大学院)、高塚雄介(明星大学)
・「特別支援教育における学生ボランティアの効果―子どもの行動の変化に着目して―」
小華和さやか(明星大学大学院)
・「自己および他者についての孤独感の原因に関する検討」
小川上郁美(明星大学大学院)
・「臨地実習におけるコミュニケーション技術教育の効果と問題点」
奈良知子(弘前医療福祉大学保健学部看護学科)上野玲子(元秋田看護福祉大学看護学科)
・「育児不安を抱える母親への支援のあり方―妊娠後期から産後3ヶ月までの縦断的面接を通して―」
深澤愛美(明星大学大学院)
・「犯罪被害の届出行動の選択に影響を与える要因:大学生対象の仮定法質問紙調査から」
稲本絵里(白梅学園大学)
・「ひきこもり青年に対する地域を基盤とした支援ネットワークについての調査報告」
目良宣子(畿央大学)
・「スクールカウンセラーによるアサーション・グループワークを取り入れた授業の実践-中学生を対象にした友人関係の支援を目的にして-」
田淵尚子(明星大学大学院)、渡辺晶子(明星学苑相談室)

●特別集会 「土居健郎先生を偲んで」(理事会企画)

リカバリー全国フォーラム2009、いよいよ開幕

2009年08月19日 02時45分44秒 | イベント告知
昨日・今日と行われている「C・ラップ先生来日記念学術フォーラム・研修会」。
日本精神保健福祉士養成校協会と早稲田大学の共催で行われた企画。
定員300名を超えて、大盛会のようですね。
受付も混雑して、開会が30分遅れたほどだとか。
田中英樹さんによる翻訳や、白澤政和さんの本も出たばかりだし。
ストレングスモデルのケアマネジメントは、もはやPSWのトレンドの最前線なんでしょうか。
僕もちょっと、覗きに行ってみたかったな…。

実際に参加したPSWから、夕方、メールをもらいました。
彼女に言わせれば、シンポジストの岩上洋一さんの発言が、とても良かったと。
僕もご一緒したことがあるけど、とても飄々とした語り口ですよね。
全然上から目線でなく、でも、とても大事なPSWの視点を、しっかり伝えてくれる。
とても明るくて、笑顔で話してくれるんだけど、結構すごい仕事、ブルドーザーのようにしている。
かつて精神医療の後進県といわれた埼玉県で、今、ガンガン、退院・地域移行支援を展開している。
こういう、地に足の付いた実践をしっかりやってるPSWに会うと、うれしくなりますね。
仕事はアグレッシブでも、けっしてそれを感じさせない、おだやかな人柄と語り口。
調整を生業とするPSWにとって、敵を作らず味方を増やしていくキャラって大事ですよね。
きっと、岩上さんそのものが、他者のストレングスを大事にする人なんでしょうね。


あ、本人の許可も得ないまま、勝手に書いてしまった…。
許されよ、岩上さん。
閑話休題。


さてさて、自分が運営に関わっている企画の方に、専念しなきゃいけません。
8月21~22日、日本社会事業大学で開催の「リカバリー全国フォーラム2009」。
C・A・ラップさん、リンダ・カールソンさんをお迎えしての二日間。
ちょっとした学会規模の集会なので、結構準備も大変です。

講演2本、シンポジウム、トークライブ、分科会18本、ランチョンセミナー4本、懇親会…と盛りだくさんのプログラムだし。
駅から会場まで遠いので、直通バスをチャーターしたり、駅前に誘導案内係を配置したり。
分科会が二日間で18もあるので、パソコン・マイク・プロジェクターも足りなかったり。
メイン会場が、マックスで700席ないので、ぎっちり立ち見も出る状況になるだろうし。
はたまた、全会場に同時にエアコン供給すると、電力不足も深刻で停電の危険性まであるし。
既に事前参加登録者は、600名を超えているし、当日参加者がどこまで増えるか、読めないし。
開催が近づくにつれて、こりゃ大変なものを引き受けてしまったと…。

ボランティアやアルバイト学生らの運営スタッフ、60余名で全体を運営していきます。
事前準備不足は明らかで、もう準備はバタバタ、ドタドタ、ゴテゴテ。
なにせ、実行委員会が実質的にスタートしたのが、つい1ヶ月前ですから。
打合せ不足を、個々のキャラとキャパで臨機応変に乗り切っていくしかありません。
大きなトラブルが生じなければ、ヨシとするしかないかも知れません。

でも、せっかく「リカバリー」という旗印に、全国から集まってくれる訳ですから…。
なんとかして、いい場にしたい。
来て良かったと思われる場にしたい。
次につながっていくような場にしたい。

これだけの企画委員・実行委員が、真剣に取り組んできたのだし。
趣旨に賛同して、70人以上の分科会報告者も集まってくれる訳ですし。
日本社会事業大学、東京学芸大学、東京医療保健大学、山梨県立大学等から、たくさんの応援ボランティアが集まってくれるし。
主催団体のコンボ(地域精神保健福祉機構)の皆さんも、フル回転で頑張ってくれてるし…。

「リカバリー全国フォーラム2009
  ~日本の精神保健福祉サービスを”当事者中心”に変革するために~」

…なんとか、精一杯頑張りたいと思います。


…と言うわけで、このブログ、しばらく記事の更新は出来ません。
この週末は、たぶん精力を使い果たして、死んでいるでしょう。
あしからず…<(_ _)>


龍龍


第52回日本病院・地域精神医学会総会プログラム

2009年08月12日 00時51分21秒 | イベント告知


やっと、プログラムが届きました。
9月に、和歌山で開催される「第52回日本病院・地域精神医学会総会」。
プログラムの構成に、かなり苦労の跡が伺えます。
結構、気合い入っていますね~。

この学会の特徴は、精神保健福祉の現場の学会であること。
現場を知らない大学人や研究者は、ほとんどいない。
病院や地域で、様々な実践活動に取り組む人々で構成され、運営されている学会であること。
そういった意味では、とてもリアルな学会といえます。

また、「医学会」でありながら、参加者のほとんどは、非医師が多いこと。
看護はもちろんのこと、最近発表でも多く、会員が増えているのはPSWとOT。
役員(理事・評議員)には、最近は、選挙で選ばれたユーザーもいる。
すべての人が対等に議論することが、当たり前になっている学会です。

そして、学会の理念として「行動する学会」を目指していること。
年一回の総会は、他の学会と同様、報告発表会という要素が強いけども。
その時々のビビッドな課題を取り上げ、委員会で深め、問題提起をしていく。
現場の矛盾・課題を、施策・制度上の問題として、厚生労働省等に働きかけていく。
学会創立以来の「精神医療改革」の熱い志を、今も受け継いでいる学会といえます。

それだけに、最左翼に位置するラディカルな学会という、評価が今でもあります。
厚生労働省や日本精神科病院協会にとっては、目の上のたんこぶ的な存在でしょう。
でも、この学会がかねてより主張してきたことは、どんどん当たり前の事になっています。
むしろ、旧弊なこの国の精神医療を、切り開いてきた学会と言えると思います。
立場によって、評価は大きく分かれるでしょうけど…。

今回総会が行われる和歌山県は、お世辞にも精神医療が進んでいるとは言えません。
むしろ、病院精神医療の活動については、はっきりと後進県と言えます。
でも、地域精神保健福祉活動では、粘り強い様々な活動が取り組まれています。
「ほっとけやん!」というメインテーマには、現地の人々の色々な想いが込められていると思います。
どんなディスカッションが展開されるのか、今から楽しみです。

龍龍

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

第52回日本病院・地域精神医学会総会
2009年9月18日(金)~19日(土)
和歌山市市民会館(南海和歌山市駅より徒歩5分)
メインテーマ:ほっとけやん!!~このままでいいのか、私たちの地域とくらしと精神医療~
総会事務局:社会福祉法人 一麦会 麦の郷 紀の川・岩出生活支援センター内


■ シンポジウム
①「自立支援法下の精神障害者福祉」~こんな悪法ほっとけやん、今、私たちはこうしています~
  座長:金杉和夫(東京・金杉クリニック、医師)
     加藤直人(和歌山・一麦会、理事)
  シンポジスト:長岡健太郎(弁護士)
          山本耕平(立命館大学、教授)
          東 俊裕(熊本学園大学社会福祉学部、教授・弁護士)
          野沢和弘(毎日新聞論説委員)
          大谷真之(自立生活応援センターチャレンジ、当事者)
②「和歌山の地域をつくり出す」~こんな状況ほっとけやん、だから私たちこうしてきた~
  座長:川崎  元(和歌山・やおき福祉会、理事長・医師)
  シンポジスト:江上直子(和歌山・麦の郷 和歌山生活支援センター)
          中西 優 (和歌山・わかやま高齢者協同組合理事長)
          山崎文三(和歌山・和歌山県精神障害者団体連合会、当事者)
          松岡信一郎(和歌山・和歌山市保健所精神保健相談員、PSW)
          岩本匡史(和歌山・あすなろ共同作業所、OT)
③「心神喪失者等医療観察法を検証する」~指定入院医療機関を中心に~
  座長:樋掛忠彦(長野・県立駒ヶ根病院、医師)
     大賀達雄(埼玉・鴻巣病院、心理)
  シンポジスト:山岡信明(広島・小泉病院、医師)
          石丸正吾(岩手・独立行政法人国立病院花巻病院、医師)
          池原毅和(東京・東京アドヴォカシー法律事務所、弁護士)
  指定討論:関口明彦(東京・全国「精神病」者集団運営委員、当事者)

■ 特別学術講演
「統合失調症への早期介入の試み」
  座長:馬島将行(和歌山・和歌山県立こころの医療センター院長)
   講師:篠崎和弘(和歌山・和歌山県立医科大学神経精神科教授)

■ ランチタイムセッション
①「ほっとけやん 和歌山県の精神保健福祉」
  座長:上野半兵衛(和歌山・国保野上厚生総合病院、副院長)
   演者:伊藤静美(和歌山・社会福祉法人一麦会(麦の郷)、理事)
②「和歌山県における精神医療の歴史」
   座長:朝井 忠 (和歌山・前和歌山県立精神保健福祉センター長)
   演者:北端裕司(和歌山・和歌山県立精神保健福祉センター長)

■ 公開市民講座
「若者 と いま」~若者の悩み、仕事、ひきこもりの中で~
  座長:生駒芳久(和歌山・県立こころの医療センター)
   シンポジスト:宮本 聡(紀南療育センター、医師)
          山本耕平(立命館大学、教授)
           氏家志穂(あざと共に生きる会 FuーClover代表、当事者)
             (他に1名予定あり)

■セミナー
① 精神科専門薬剤師精神医学セミナー(1)
   コーディネーター:中谷真樹理事/吉尾隆委員
   精神科薬物療法の基礎:稲垣  中 (東京・慶應義塾大学、医師)
   多剤大量療法からの脱出:天正 雅美(大阪・ほくとクリニック病院、薬剤師)
   看護職の立場からみた薬物療法:菊池謙一郎委員(岩手・岩手県立大学、看護)
   当事者の立場から見た薬物療法:山口弘美委員(長崎・全国精神障害者ネットワーク協議会、当事者)
②精神科専門薬剤師精神医学セミナー(2)
   講師:中谷真樹(山梨・住吉病院、医師)
      吉尾 隆(千葉・東邦大学、薬剤師)
③ 診療報酬委員会企画診療報酬セミナー
   PSWの立場から:日本精神保健福祉士協会 診療報酬担当者
   OTの立場から:日本作業療法士協会 診療報酬担当者
   看護の立場から:日本精神科看護技術協会 診療報酬担当者

■ 一般演題分科会
①「急性期医療」
  座長:崔 秀賢(京都・岩倉病院、医師)
      香山明美(宮城・県立精神医療センター、OT)
②「地域生活支援Ⅰ」
  座長:山下俊幸(京都・京都市こころの健康増進センター、医師)
      大塚淳子(東京・日本精神保健福祉士協会、PSW)
③「さまざまな取り組み」
  座長:新垣 元(沖縄・新垣病院、医師)
      比留間ちづ子(東京・若年性認知症社会参加支援センター「ジョイント」、OT)
④「心理教育」
  座長:大賀達雄(埼玉・鴻巣病院、心理)
      長安正純(岡山・川崎医療福祉大学、OT)
⑤「地域移行Ⅰ」
  座長:今出 徹(和歌山・国保日高総合病院、医師)
      大沢 隆(山形・上山病院、看護)
⑥「調査/研究」
  座長:白石弘巳(埼玉・東洋大学、医師)
      仁木 満(和歌山・県立こころの医療センター、看護)
⑦「薬物療法」
  座長:井谷隆典(和歌山・岩崎病院、医師)
      柴田文江(東京・クボタクリニック、看護)
⑧「地域移行Ⅱ」
  座長:伊藤哲寛(北海道・北見赤十字病院、医師)
      竜田直嗣(和歌山・田辺保健所、PSW)
⑨「病棟における実践」
  座長:今岡雅史(島根・松江市立病院、医師)
      井上英治(大阪・さわ病院、OT)
⑩「デイケア」
  座長:樋田精一(北海道・つるい養生邑病院、医師)
      濱上幸司(長野・村井病院、OT)
⑪「地域生活支援Ⅱ」
  座長:岩尾俊一郎(兵庫・県立光風病院、医師)
      山本昌代(和歌山・岩出保健所、保健師)
⑫「障害者自立支援法関連」
  座長:木村朋子(東京・にしの木クリニック、PSW)
      蕨野隆久(和歌山・社会福祉法人筍憩会、PSW)
⑬「地域移行Ⅲ」
  座長:小野紀夫(和歌山・紀南こころの医療センター、医師)
      古屋龍太(東京・日本社会事業大学大学院、PSW)
⑭「訪問」
  座長:中谷好宏(和歌山・県立こころの医療センター、医師)
      金山千夜子(島根・海星病院、看護)

■ 交流コーナー
①「長期在院患者の地域移行を目指す退院コーディネート(7)」
      古屋龍太(東京・日本社会事業大学大学院、PSW)
②「精神障がい者ご本人が働くために自ら読むデキストの紹介」
      中原さとみ(東京・IPS-Tokyo/桜ケ丘記念病院、PSW)
③「自ら考え行動する取組から~アンプリアールでみつけた私の勇気~」
      木村まゆみ(和歌山・一麦会けいじん舎アンプリアール、当事者)
④「我が国の精神科医療における隔離/身体拘束に関する論点整理」
      長谷川利夫(新潟・新潟医療福祉大学、OT)
⑤「医療観察法対象者の自殺について」
      桐原尚之(全国「精神病」者集団、運営委員)
⑥「退院促進で困った!パート2~知的障害/発達障害の人への地域支援~」
      鈴木恵美(東京・都立多摩総合精神保健福祉センター、保健師)
⑦「WRAPで元気になろう!~元気になるための工夫やリカバリーについて考える~」
      坂本明子(福岡・NPO法人WRAP研究会/久留米大学精神神経科学教室、PSW)
⑧「精神科デイケアの現状~メンバーの睡眠の質の検討~」
      清水英治(千葉・秋元病院、OT)

■ 夜間交流集会
①「精神医療/福祉の現状を問う Part7」
      原田 徹(京都・ウエノ診療所、心理)
②「各職種からみた精神科デイケアの魅力を語ろう Part2」
      森泉智男(大阪・浅香山病院、心理)




※画像は、紀勢本線・紀伊田辺駅にて

第52回日本病院・地域精神医学会

2009年08月02日 03時06分51秒 | イベント告知
この秋(というか晩夏?)、学会で報告をする予定です。
9月18日~19日に、和歌山で開かれる「第52回日本病院・地域精神医学会総会」で。
6月に演題応募して、どうやら採用はされたらしいのですが…。

未だにプログラム等、案内が全然届かない…。
どうしたのかな…?
もう、開催まであと1ヶ月半なのに。
大丈夫かな…?
事前参加申込みとか、宿泊先とかもあるし。
さすがに、ちょっと、不安になってくる…。

学会のホームページ( http://www.byochi.org/ )を見ても、6月の演題募集で更新止まってるし。
シンポジウムとか講演とか、おおまかな予定プログラムは公開されているけれど。
現場で実践する専門職にとっては、そういった内容は、あくまでも総論的なもの。
一般演題の分科会こそ、リアルな現場の実情や方法を知り、交流する場。
どんな演題が集まっているのかが、やはり気になります。

学会をひとつ、企画・準備・運営するって、大変な作業です。
プログラムも、主催者側の考えひとつで、運営できるものではないし。
開催地の関係者の協力体制を創り上げていくだけでも、かなりの労力を要するし。
一つの会場での企画を運営するだけならともかく、何会場も同時並行になるし。
不特定多数に、早期に情報発信をしていかなきゃならないし。
何よりも、どんなに準備しても、当日まで蓋を開けてみないと、参加者数もハッキリしないし。

現地の総会運営委員会の皆さん、今頃、四苦八苦してるんでしょうね。
きっと、中心で頑張ってる人達は、不眠不休で取り組んでいるんだろうな。
学会運営、総会運営、僕も何回もやってきたから、その苦労がわかります。
もう少し、様子を見ましょうか…。

う~ん…、頑張れ!和歌山!
楽しみにしているからね~!
和歌山学会、ほっとけやん!
(^_^)v



※画像は、3月に和歌山に行った時、天王寺駅で撮った「スーパーくろしお」。
 9月には、またこの特急に乗ることになるかな?


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

第52回 日本病院・地域精神医学会 総会プログラム

★1日目(9月18日(金))★

■開会式

■シンポジウム①
自立支援法下の精神障害者福祉~こんな悪法ほっとけやん、今、私たちはこうしています~
座長 金杉和夫(東京 金杉クリニック 医師)
   加藤直人(和歌山 一麦会 理事)

■ランチタイムセッション①
ほっとけやん!和歌山の精神保健福祉
座長 上野半兵衛(和歌山 野上厚生病院 医師)
演者 伊藤静美(和歌山 一麦会理事)

■シンポジウム②
和歌山の地域をつくり出す~こんな状況ほっとけやん、だから私たちこうしてきた~
座長 川 元(和歌山 やおき福祉会 理事長 医師)
シンポジスト江上直子(和歌山 一麦会 麦の郷 和歌山生活支援センター)
      中西優(和歌山 わかやま高齢者協同組合)
      山崎ぶんぞう(わせいれん 当事者)
      松岡さん(和歌山市保健所精神保健相談員)
      岩崎さん(あすなろ共同作業所 作業療法士)

■精神科専門薬剤師精神医学セミナー①
コーディネーター 中谷真樹/吉尾隆
精神科薬物療法の基礎 稲垣中(慶応義塾大)
多剤大量療法からの脱出
看護職の立場からみた薬物療法 菊地謙一郎(岩手県立大)
当事者の立場から見た薬物療法 山口弘美(NPO法人全国精神障害者団体連合会)

■夕食懇親会

★プログラム 2日目(9月19日(土))★

■精神科専門薬剤師精神医学セミナー②
講師:中谷真樹/吉尾隆

■心身喪失者等医療観察法関連
(未定)

■特別学術講演
統合失調症への早期介入の試み(仮称)
座長:馬島将行(和歌山県立こころの医療センター院長)
講師:篠崎和弘(和歌山県立医科大学神経精神科教授)

■ランチタイムセッション
「和歌山県における精神医療の歴史」(仮称)
座長:朝井忠(前和歌山県立精神保健福祉センター長)
演者:北端裕司(和歌山県立精神保健福祉センター長)

■市民公開講座
「若者といま」~若者の悩み、仕事、ひきこもりの中で~
座長:生駒芳久(和歌山 こころの医療センター医師)

■映画「ふるさとをください」上映