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PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

リカバリー全国フォーラム2009

2009年07月12日 13時31分10秒 | イベント告知


ケアマネジメントは、今やストレングス手法が主流。
翻訳や著作も、相次いでいます。

ストレングス型の提唱者である、C・ラップさんが、この夏いらっしゃるそうで。
来日に合わせて、色々な催し物が予定されています。

早稲田大学の方で、田中英樹さんが中心になってのセミナーもありますが。
ここでは、僕が関わっている方の企画をご紹介します。

盛りだくさんの企画で、ちょっと欲張りすぎという気もしますが…。
まだまだパターナリズム中心のこの国で、リカバリー概念が、少しでも根付けば…と思います。

ネットを通じての事前申込みが可能です。
詳しくは、下記をご覧下さい。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


リカバリー全国フォーラム2009
~日本の精神保健福祉サービスを”当事者中心”に変革するために~

■会期:2009年8月21日(金)、22日(土)

■会場:日本社会事業大学・清瀬キャンパス
    (東京都清瀬市竹岡3-1-30)

■趣旨
こんにち日本の精神保健福祉サービスは目まぐるしく変化しています。
しかし、これらの動きが精神障害をもつ方々にとって本当に役立つ改革なのか、真に有用な取り組みが導入されているのか、確かな実感を持てずにいる方も多いのではないでしょうか。
このような中、当事者・家族は何を目ざして必要なサービスを求め、また支援者は何を目標に支援サービスを提供して行けば良いのでしょうか。
この全国フォーラムで皆さんとともに討議する「リカバリー」とは、精神障害をもつ方々がそれぞれの自己実現やその求める生き方を主体的に追求するプロセスのことです。アメリカ大統領委員会勧告にも明記されるなど、世界の関係者から注目される支援の目標です。
本フォーラムでは、これから毎年、さまざまな立場の人たち(精神保健福祉関係者、当事者、家族、市民など)が全国からつどい、「リカバリー」について共に考え、理解を深め、「リカバリー」を促進する支援方法や実践プログラムのあり方を”当事者中心”の視点から検討したいと思います。
また、「リカバリー」の実現に有用で、効果のあがる実践プログラムや支援方法を、全国的なネットワークを形成して、普及・定着・発展させることを目ざします。
日本の精神保健福祉サービスを"当事者中心"に変革し、「リカバリー」理念に基づく効果的な支援方法・実践プログラムを、実践の積み重ねと関係者間の対話の中で、より良いものに築き上げていくことに強い意欲と熱意を持つ精神保健福祉関係者、当事者、家族、市民の皆さんが、全国から積極的にご参画いただくことを心よりお待ちしています。

■主催:  特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
     (企画委員長:高橋清久・国立精神・神経センター名誉総長)

■参加者数:約700名予定

■参加費:事前受付7,000円(当日8,000円)
     家族・学生3,000円、当事者2,000円
     (「こころの元気+」賛助会員の方は、上記料金より1,000円割引)

■主なプログラム

●2009年8月21日(金)

9:00~ 受付開始

10:00  主催者挨拶 ~リカバリー全国フォーラムの趣旨・めざすもの~
     高橋清久(企画委員長)
     大島巌(NPOコンボ代表)

10:30~ トークライブ:リカバリーって何ですか? ~私の場合、あなたの場合~
    出演者:「こころの元気+」表紙モデル・コンボライターズなど
      当事者の方、家族の方、支援者の方
     コーディネーター:遊佐安一郎(長谷川病院)
     福井里江(東京学芸大学)

11:45~ ランチョンセミナー

13:00~ 記念講演:アメリカの精神保健福祉サービスに与えたリカバリーのインパクト
      講演:チャールズ・ラップ (カンザス大学)
         座長:後藤雅博(新潟大学医学部保健学科)

15:15~ 分科会

     ①[リカバリーを語ろう!]
       奏でよう♪ ひとりひとりのリカバリー
       増川ねてる信浩(WRAPファシリテーター)、他

     ②社会参加とリカバリーに貢献するデイケアの役割
       ~退院した方、精神疾患でひきこもる方の地域生活をデイケアで支える~
       福智寿彦(すずかけクリニック)
       古屋龍太(日本社会事業大学)、他

     ③当事者参加と協働の地域生活支援システム
       ~クラブハウスモデルの可能性~
       宗像利幸(JHC板橋会サン・マリーナ)
       寺谷隆子(JHC板橋会、山梨県立大学)、他

     ④地域における家族支援と家族のリカバリー
       土屋徹(夢風舎・ぴあさぽ千葉)
       福井里江(東京学芸大学)、他

     ⑤ストレングスモデルに基づくACTチームの立ち上げ方と運営方法
       三品桂子(花園大学)
       梁田英麿(S-ACT)、他

     ⑥ピアサポート(仲間同士の支えあい)
       ~あれこれ大いに語り合おう~
       有村律子(全国精神障害者団体連合会)
       広田和子(精神医療サバイバー)、他

     ⑦IMRの可能性~リカバリーの実現をめざして!
       (Illness Management and Recovery:疾病管理とリカバリー)
       加藤大慈(横浜市立大学)
       &横浜市大精神科リハビリテーションチーム、他

     ⑧障害者自立支援法で働きたいを応援する
       ~IPS援助付き雇用の可能性~
       佐藤久夫(日本社会事業大学)
       香田真希子(NPOコンボ)、
       越川睦美(ウィズ就労支援センター)
       杉田明(障害者福祉サービス事業所ビック・ハート)、他

     ⑨市区町村議員と考えるリカバリーと地方行政
       藤野英明(神奈川・横須賀市議会議員)
       藤林詠子(福岡・久留米市議会議員)
       桶谷肇(NPOコンボ)、他
18:30~ 懇親会

●2009年8月22日(土)

9:30~  特別講演:アンチスティグマとリカバリー
      講演:高橋清久(企画委員長・国立精神・神経センター名誉総長)
      座長:古屋龍太(日本社会事業大学)

10:00~ シンポジウム
     「日本の精神保健福祉サービスを"リカバリー志向"に変革するには」
      チャールズ・ラップ(カンザス大学)
      広田和子(精神医療サバイバー)
      寺谷隆子(JHC板橋会)
      伊藤順一郎(国立精神・神経センター精神保健研究所)
      指定発言:江畑敬介(江畑クリニック)
      座長:大島巌(日本社会事業大学)、三品桂子(花園大学)

     分科会セミナー:科学的根拠に基づく援助付き雇用の新しい方向性
      ~アメリカの実情より学ぶ~
      リンダ・カールソン(カンザス大学)
      久永文恵(NPOコンボ)

12:45~  ランチョンセミナー

13:45分科会
     ⑩べてるの家のレッツ!当事者研究
       向谷地宣明(浦河べてるの家)、他


     ⑪スキルアップ! 援助付き雇用ミニセミナー
       リンダ・カールソン(カンザス大学)
       久永文恵(NPOコンボ)、他

     ⑫ストレングスモデルによるACTのケースカンファレンス
       チャールズ・ラップ(カンザス大学)、
       伊藤順一郎(国立精神・神経センター)、他

     ⑬「家族による家族学習会」の魅力と可能性
       ~体験者による語りから~
       福井里江(東京学芸大学)
       家族による家族学習会普及事業企画委員、他

     ⑭退院促進・地域移行、ここからの展開をどうはかるか
       ~ピア活動により切り開く新たな局面~
       伊澤雄一(はらからの家福祉会)
       加藤真規子(こらーる台東)
       矢田朱美+ピアサポーター(島根県出雲市社会福祉法人ふあっと)
       河島京美+ピアサポーター(練馬区社会福祉協議会地域生活支援センターうぃんぐ)
       古屋龍太+道明章乃(日本社会事業大学)他

     ⑮「WRAP-元気回復行動プラン-」を使うということ
       ~WRAPを生活に取り入れてみたら…~
       増川ねてる信浩(らっぴん)
       鈴木司(T-WARP)
       石津彰之(らっぴん)
       大川浩子(コミュネット楽創)

     ⑯精神科訪問看護の可能性
       ~医療福祉包括型サービスの必要性とピアスタッフの役割
       有本妥美(日本精神科看護技術協会)
       寺田悦子(NPO多摩在宅支援センター円)、他

     ⑰リカバリーの視点から危機介入・精神科救急における権利擁護を考える
       四方田清(日本精神保健福祉士協会)
       白石弘巳(東洋大学)
       山本深雪(NPO大阪精神医療人権センター)

     ⑱当事者中心の相談をしていくために(リカバリーの再確認)
       ~行政が忘れてはいけない大事なこと…~
       佐々木英司(全国精神保健福祉相談員会)、他

16:30~ クロージング
       三野善央(大阪府立大学)

■企画・実行委員・実行体制(敬称略・順不同、◎企画委員長、☆実行委員長)

   ◎高橋清久 (国立精神・神経センター名誉総長)
    有村律子 (NPO法人全国精神障害者団体連合会)
    有本妥美 (社団法人日本精神科看護技術協会)
    伊澤雄一 (NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会)
    伊藤順一郎(国立精神・神経センター精神保健研究所)
    宇田川健 (NPO法人地域精神保健福祉機構)
    大島 巌 (日本社会事業大学)
    加藤大慈 (横浜市立大学付属病院精神科)
    金子鮎子 (NPO法人全国精神障害者就労支援事業所連合会)
    佐伯隆史 (神奈川県立精神医療センター芹香病院)
    佐々木英司(全国精神保健福祉相談員会)
    寺尾直宏 (千葉県精神障害者家族会連合会)
    福井里江 (東京学芸大学)
    広田和子 (精神医療サバイバー)
    福智寿彦 (愛知県・すずかけクリニック)
    藤野英明 (横須賀市会議員)
    堀内美穂子(全国精神保健福祉相談員会)
    増川信浩 (WRAPファシリテーター)
    四方田清 (社団法人日本精神保健福祉士協会)
    相澤和美 (東京医療保健大学)、他
   ☆古屋龍太 (日本社会事業大学)
 
■事務局: 特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)

COmmunity Mental Health Welfare Bonding Organization (COMHBO)
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870 / FAX: 047-320-3871 http://comhbo.net


※画像は、四谷の上智大学。記事本文とは関係ありません。


第6回精神保健フォーラム

2009年07月07日 01時58分10秒 | イベント告知
精従懇(せいじゅうこん)の「精神保健フォーラム」が東京で開催されます。
このブログに載せる「告知」第1号です。

以前は、精神保健福祉法改正などに合わせて、開催されていました。
横浜で開催された時には、事務局やって、運営マニュアルとか作って、受付仕切ってました(笑)
主催団体が、寄り合い所帯のゆるい連合体なので、結構準備とか大変なんですよね。
でも、職種も領域も異なる各団体が、一堂に会してディスカッションする、なかなかない機会です。

今回は、5年ぶりの開催です。
せっかくなので、ゼミ全員で参加することにしました。


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■第6回精神保健フォーラム■

「危機のなかで人間として生きる権利を!
 ~精神保健・医療・福祉の新たな地平に向けて~」

精神保健従事者団体懇談会(精従懇)では、これまで精神保健法改正などの節目に精神保健フォーラムを開催し、精神保健・医療・福祉のあり方についての提言を行ってきました。前回は「脱施設化とノーマライゼーションの実現」をテーマに、2004年7月に実施しました。

脱施設化については、その後の障害者自立支援法の成立で入院患者の地域移行促進が事業化されるなど、不十分ながらも一定の進展が見られ、市民のノーマライゼーションの意識も少しずつ向上してきています。しかし、昨年来のアメリカ発の世界的な不況による経済危機は、社会保障全般に新たな暗い影を落としています。派遣切りなどによってさらに深刻化しつつある貧困問題、一向に減らない自殺、そして財政逼迫の中で障害者福祉政策の後退も懸念されています。こうした状況を受けて、第6回精神保健フォーラムでは「危機のなかで人間として生きる権利を!」のテーマで、直面する様々な危機から脱却する新たな方向性を見いだしたいと考えています。

精神保健・医療・福祉に携わる方々、当事者・家族の皆様、一般市民の方々など、多数のご参加を期待しております。


■概要
日 時 2009年7月11日(土)~12日(日)
場 所 日本教育会館 一ツ橋ホール
    (東京都千代田区一ツ橋2-6-2 TEL.03-3230-2831)
参加費  2日間:6,000円  1日のみ:3,000円  学生・ユーザー・家族:1,000円
     懇親会:5,000円【会場:「泰南飯店」神保町店(日本教育会館2F)】

■主催
精神保健従事者団体懇談会(精従懇)第6回精神保健フォーラム実行委員会(実行委員長 藤本 豊)

■精神保健従事者団体懇談会◇加盟団体

国立精神医療施設長協議会
(社)全国自治体病院協議会 精神科特別部会
全国精神医療労働組合協議会
(福)全国精神障害者社会復帰施設協会
(NPO)全国精神障害者地域生活支援協議会
全国精神保健福祉センター長会
全国精神保健福祉相談員会
全国保健・医療・福祉心理職能協会
全日本自治団体労働組合 衛生医療評議会
(社)日本作業療法士協会
日本児童青年精神医学会
日本集団精神療法学会
(社)日本精神科看護技術協会
(社)日本精神神経学会
日本精神保健看護学会
(社)日本精神保健福祉士協会
日本総合病院精神医学会
日本病院・地域精神医学会
日本臨床心理学会
  (五十音順)

■プログラム

○1日目:7月11日(土)
 9:30   受付開始
 10:00  開会式
 10:30  基調報告
      報告 岡崎伸郎(精従懇代表幹事)
 11:00  招待講演1「経済危機とこれからの社会保障のゆくえ」
      講師 西村周三氏(京都大学副学長)
      座長 中村春基(日本作業療法士協会)
 12:30  休憩
 13:30  シンポジウム1「どうしたい『障害者・自立・支援・法』」
 15:30  休憩
 16:00  シンポジウム2「医療観察法の光と影-施行後4年を迎えて-」
 18:00  1日目 終了
 18:30  懇親会
     会場:「泰南飯店」神保町店(フォーラム会場2F)

○2日目:7月12日(日)
 9:00  受付開始
 9:30  シンポジウム3「このままでいいの?精神障害者の人権と暮らし
     -障害者の権利条約とわたしたちに問われるもの-」
 12:15  休憩
 13:15  招待講演2「自殺予防と精神科医療-精神科医療への問題提起-」
     講師 清水康之氏(NPO法人 自殺対策支援センターライフリンク代表)
     座長 吉浜文洋(日本精神科看護技術協会)
 14:30  総括討論
 15:30  宣言・閉会式
 16:00  終了

■講師紹介

○招待講演1
京都大学副学長 西村周三 氏
京都大学経済学部卒業後、同大学経済学部教授、同大学経済学研究科長をこの春に退官し現在、京都大学副学長、理事(国際交流・情報基盤担当)を務める。また、日本経済政策学会元理事、医療経済学会会長、etc…と大学内外を問わずのフットワークの良さは目を見張るものがある。『医療と福祉の経済システム』(ちくま新書)ほか、著書多数。専門領域は医療経済学、福祉経済学。

○招待講演2
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表 清水康之 氏
元NHK報道ディレクター。2001年に自殺で親を亡くした子どもたちの番組を作ったことがきっかけで自殺対策に取り組むようになる。国会議員や報道関係者などとの幅広い人脈を活かして、「自殺対策基本法」(2006年)の成立にも深く関わる。現在、内閣府「自殺対策推進会議」委員、東京都「自殺総合対策東京会議」委員も務める。「自殺実態白書2008」発行責任者。


■シンポジウム
◇シンポジウム1◇ どうしたい「障害者・自立・支援・法」

 障害者自立支援法が施行され、実際は何がどう変わったのだろうか? そして今年3年目の見直しが行われどうなっていくのだろうか? と、黙って見守っている場合ではありません。

 現場で利用者が、事業者が、地域の住民として誰もが生きやすくなるために今わたしたちに何ができるのか、障害者とは、自立とは、支援とは、そして法とは? と各々の立場から検証します。現状をしっかり掴んで、この改正をどう読むか、さらに今後の活動にどう活かしていけるのか、一緒に考えましょう。

 シンポジスト    伊澤雄一(全国精神障害者地域生活支援協議会)
            藤岡 毅(自立支援法訴訟弁護団) 
            山口弘美(日本病院・地域精神医学会) 
            増田一世(やどかり情報館)
 コーディネーター  尾上義和(NPO法人アシストセンター介)
            加藤房子(全国精神障害者地域生活支援協議会)

◇シンポジウム2◇ 医療観察法の光と影 -施行後4年を迎えて-

 賛否両論のなかで制定された医療観察法は、2005年の施行後まもなく4年を迎えます。長い間精神保健福祉法の下で医療の対象とされてきた重大な他害行為を行った精神障害者は、この法律の施行後、その処遇が地方裁判所の審判によって決定され、これまでとは異なった仕組みの中での治療と社会復帰の機会が与えられることになりました。

 施行後、さまざまな立場の人々がこの法律に関わってきましたが、果たしてこの法律にはどのような利点があり、どのような欠点があるのだろうか、施行後ほぼ4年を経てそろそろ見えてきたことも多いのではないでしょうか。

 本シンポジウムでは、医療職、保健福祉職あるいは法律家としてこの法律に実際に携わってきた関係者に運用の実情、評価、今後の課題などについて述べていただき、今後この法律にどう向き合っていくべきなのか、一緒に考える機会としたいと思います。

 シンポジスト    岩尾俊一郎(兵庫県立光風病院)
            伊東秀幸(日本精神保健福祉士協会)
            山下幸夫(東京弁護士会)
 指定発言      稲村義輝(横浜保護観察所)
 コーディネーター  伊藤哲寛(日本精神神経学会)
            金田一正史(全国精神保健福祉相談員会)

◇シンポジウム3◇ このままでいいの? 精神障害者の人権と暮らし-障害者の権利条約とわたしたちに問われるもの-

 今、日本国内では精神障害者の地域移行が精神医療福祉の重要な政策課題となっています。この課題を「権利」という切り口で捉え直してみると、地域でごく普通に暮らすことを妨げられてきた人々は、長年にわたり「人間として生きる権利」を奪われてきたと言えます。その重大な権利侵害に、国も、精神保健に従事するわたしたちも、そして市民も加担してきたのだという自覚を求められます。これらの人々の失われた時間と尊厳、損なわれた権利をいかに取り戻していくのかが問われているのです。

 本シンポジウムでは、2006年に国連で採択された「障害者権利条約」に焦点をあてます。条約について学び、国内法における問題点を確認し、障害のある人の権利保障のための法制度体系の再構築に求められること、そして、わたしたちが実践において問われているもの(支援の視点、障害観等)を明らかにすることを目的として意見交換を行います。

 行政報告      志野光子(外務省総合政策局人権人道課)
 シンポジスト    山本真理(全国「精神病」者集団)
            三宅祐子(福祉新聞記者)
            岩崎 香(日本精神保健福祉士協会)
 コーディネーター  藤井克徳(日本障害者協議会)
            木太直人(日本精神保健福祉士協会)

■会場案内
地下鉄からのアクセス方法
◇地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A1出口より徒歩3分
◇地下鉄都営三田線「神保町駅」A8出口より徒歩5分
◇東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩5分
◇地下鉄都営新宿線・東京メトロ東西線・半蔵門線「九段下駅」6番出口より徒歩7分


■申込方法
既に事前登録は締め切られているので、直接会場へお越し下さい。

■お問合せ先
 (社)日本作業療法士協会 気付 精従懇事務局(担当;宮井)
 TEL.03-5826-7871 FAX.03-5826-7872