マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

リストのリゴレット・パラフレーズ

2011-02-13 00:17:36 | お勧め
まだまだ日にちがあると思っていても、いつものことながら、27日のコンサートまでもう2週間。
演奏する曲について、書いてみたいと思います。
今回弾くのは、リストの「リゴレット・パラフレーズ」と「ラ・カンパネラ」、メンデルスゾーンの無言歌集より「春の歌」「ヴェネツィアの舟歌 第2」「狩人の歌」の3曲、連弾でパッヘルベルの「カノンニ長調」と、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番 一楽章」を弾きます。
ちょっと多いですが…。
今回新たに弾くのは、春の歌と、ブランデンブルクだけなので、まぁ何とかなるか…と。
以前弾いたことのある曲は、暗譜が楽にできますから、練習の時間配分はしやすいですね。

さて、リゴレット・パラフレーズですが、これは、ヴェルディのオペラ「リゴレット」の第3幕で歌われる4重唱をリストがピアノ曲に編曲したものです。
4人の登場人物が、それぞれ異なる感情を歌いあげていて、重唱の醍醐味が感じられる曲です。
リストは、当時流行っていた歌やオペラなどをピアノ用に編曲した曲が、ピアノ曲の約半数に上るくらい、たくさんありますが、中でも、この曲は非常によく演奏されるものです。
最初にこの曲を弾いたのは、大学院修了して間もなくの頃だったと思います。
学生時代は、FM放送のクラシック番組をよく録音しては、いろんな曲を聴いたものですが、その時に聴いたこのオペラの原曲が非常に印象に残り、その後、リストが編曲したものがあると知って、とにかく弾きたい…ということで弾いたものです。
私のお気に入りの一曲です。
原曲の4重唱がYouTubeにあったので、聴いてみてください。
終わりに向って、感動…です。

Bella Figlia Dell'Amore - Sutherland and Pavarotti - Rigoletto Quartet



リストのピアノ曲の方は、原曲の良さを生かしつつ、ピアニスティックなフレーズも取り入れて、華やかな曲になっています。
パラフレーズたる所以です。

ピアノの演奏YouTubeは、いろいろ見ましたが、正直なところ、これは…という演奏はなかなかありません。
ユンディ・リーの演奏が一番いいかもしれません。
後半はちょっとテンポが速すぎる気もしますが…。
私的には、何もそんなに弾き飛ばさなくても…と思うのですけどね。
感じ方は人それぞれです。

Yundi Li - "Rigoletto," "Sunflower," and "La Campanella."



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