ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「1Q84」

2011-11-02 14:42:01 | 読みモノ
「1Q84」を読んだ。ベストセラーはいつも読むのが遅れる。

しかしこの本がそんなに売れるものなのか。村上春樹にしては
読みやすかったことと、SFっぽく書かれていることが原因かな。

でも3巻まで読んでもこのヘンな1Q84の世界はつかみどころなかった。
というより、3巻に突如出現した牛河なる人物の存在が強烈すぎて食われて
しまった感あり。結末もあっけなかったし、紋切り型のハッピーエンド
だった。いろんな謎がそのまま残った。

一番の謎はリトルピープルとは何か、ではないかな。いいものとも
悪いものとも定義できないようなもの。でも排除もできないもの。

9.11や3.11や原発事故の素となったもの。人類の存亡に関わるもの
(それが地球にとって必ずしも悪いこととも思えないが)。
歴史を変えるもとになるもの。

そこのところを最後に書いてほしかった気がする。



次は「ポリティコン」を読む。秋と言えばやっぱり読書だな。
虫の声もほとんど聞こえなくなってきたシーンとした夜長、
布団にくるまって本を読む幸せなひととき。
最近では歳のせいかあまり夜更かしもできず、
すぐに寝入ってしまうのが残念だ。