ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「和菓子のアン」

2010-11-19 10:28:39 | 読みモノ
「和菓子のアン」(坂木司)を読んだ。

初めて読んだ作家ですが、この人は覆面作家らしいです。
性別も不明とか。でも多分女性だと思いました。

「デパ地下の和菓子屋で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)。
プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、
歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれた、忙しい日々が始まります。
謎めいたお客さんたちの行動の真相をさぐるミステリー的面白さと、
青春小説の瑞々しさが同居した、著者待望の最新作! 」以上まるっと
アマゾンの内容紹介でした。

初めの数ページで、「あ、この文体では最後まで読めないかも」でしたが、
(つまりは今どきの若い子の書き方で)あたたく見守りつつ最後まで
読めました。すごい事件が起きるわけではないのですが、ちょっとした
謎を解き明かしていく、ほのぼのとしたお話。

表紙(特に裏)のおまんじゅうが、たまらん!なんておいしそうなの?
随所に出てくる和生菓子の描写とか、うんちくとか、
今すぐ食べたくなります。

若いころは、母がようかんだのもなかだのをおいしそうに
食べているのを見て、「げっ、甘いだけのお菓子のどこがおいしいのか」
と、一生食べなくてもいいと思っていたけど、
この歳になると、この上なくおいしいと感じるぽてちです。

私の住んでいるまちはなぜか和菓子屋さんが多くて、
季節ごとに「桜餅」などと書かれた白い紙がガラス戸に貼られていて、
なかなか風情があります。ただ、買いたいと思っても、古い店なので
駐車場がないんですよね。スーパーに卸しているわけでもないし。

横着せずに歩いて買いに行ってみよう。

この本読んだら、きっと和菓子がたべたくなりますよ。