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重症筋無力症に負けてたまるか!

写真の無断転載禁止です カメラ抱えてスタコラサッサ
築地・浅草・京都・エゾリス 
興味を持ったものを写真とともに

読書の秋だねぇ08

2008-11-04 00:11:56 | 読書

北海道はとっくに秋を通過して
もうすぐ冬に到着するのですが、
読書の秋ということで



腹が立つほど長ったらしい
『ジャン・クリストフ』の全四巻を
2ヶ月かかって読み終えた後、
しばらくシンドイのは読みたくなかったから
サクサク読めるものをチョイス。

『容疑者Xの献身』
映画を観ようかなぁと思ってたんだけど
本で済ませちゃった。
映画版がある、ということが頭にあったから
読んでいても
ドラマのノベライズ本っぽく感じたよ。

『赤・黒』
これもまたドラマのノベライズっぽいのですが、
『池袋ウエストゲートパーク』の続編です。
石田衣良の本は
サクサク読めてなかなかいいです。
ちなみに赤・黒はどんな話かと言うと、
カジノへ強盗に行った主人公が
闇討ちにあってお金を横取りされて。
そのお金が暴力団にあると分かり、
ルーレットで獲りかえそう!!という話。



サマセット・モームの『お菓子と麦酒』
『月と6ペンス』を先に読もうと思ったら、
部屋の本棚になく。
おっかしいなぁ確か買ってあったのに…
まあいいや、こっち読もうと
『お菓子と麦酒』をチョイス。
読みやすいことは読みやすいんだけど、
なかなか話に入り込めなかったかな。

左のモーパッサン『女の一生』は今読んでる中。
旦那になった子爵が冷たくなり、
これからどうなるのかまでは読みました。

最後に



小説よりも面白い
関西の私鉄のムック本です。
中川家礼二さんの監修。
京阪はイイ!阪神もイイ!
近鉄だってイイ!南海だって負けてまへん!!
阪急は上品でっせ~!!
と関西の大手私鉄がギッシリ詰まってます。

京阪といえば
二階建て車両があって、
以前どうしてもそれに乗りたくて。
関空に到着してから
南海ラピートで難波まで行って、
御堂筋線に乗り換え京阪淀屋橋まで行って。
ゆうゆうと始発の淀屋橋から
念願の二階建てに乗って京都へ。

関空から京都へ行くには
高速バスに乗った方が断然ラクなんだけどね。

淀の京都競馬場を通過すると、
駅改札口を出たあたりに
競馬新聞と赤ペンを売ってるおばちゃんがいたのを思い出すなぁ。
『ブックにエイトよろしいかぁ~』
ブックとエイトというのは競馬新聞の名前なんだけど、
そのおばちゃんの声を聞くと
京都競馬場へ着たなぁとシミジミ思う。
もう10年は前の話だけどね。






のんびりと読書

2008-08-16 22:52:30 | 読書


家にいると、
どうしてもテレビでオリンピックを観たくなっちゃう。

午前中は水泳があるし、
午後からは室内競技で夜は陸上に野球。

今の時間だと、
野球と女子ホッケーと陸上が同時に放送されていて、
どれを見ていいのかワカランチン。
野球をメインで、
女子ホッケー次点。
陸上は日本人が出てないっぽいので
チャンネルひねる頻度は高くないかな。

そうそう、
レスリング会場で江頭2:50さんが応援されていて。
金色の衣装みたいなのに日の丸鉢巻姿だったのだけど、
安全に会場を後にできたのかなぁ。
それと、
おにぎりの被り物をした女性(かなりの美女)も、
目立っておりました。

と、
オリンピックの放送を観てしまうと、
あれやこれやと気になってしゃーないので、
邪念を払うが如く、
読書に励むでごんす。



ボロッボロに汚れきった
『ジャンクリストフ』(ジャンクリ)の一巻です。

こないだやっと
大江健三郎の『万延元年のフットボール』を読み終えて、
自分の中の四国アレルギーを脱したのです。

小説ばかりじゃなんなので。
漫画もちょいちょい読んでるよ。
主に『かりあげ君』だけど…

かりあげ君って、
時たまセクハラまがいのことをしたり、
軽~い犯罪っぽいこともしちゃったりするんだけど、
なぜか上司や友人達から嫌われていないのだよなぁ。
ひねくれているし、
あきらかにヘンなんだけど、
愛されるキャラなのかな。

自分がひねくれているのは、
若かりし頃かりあげ君を読みすぎたせいかも。

犯人は誰じゃ~

2008-08-03 23:44:09 | 読書


再びミステリの話で申し訳ないのですが、



『私が彼を殺した』という東野圭吾のミステリを読んでいたのです。

毎度おなじみ加賀刑事が登場するこのミステリ。

『どちらかが彼女を殺した』では、
容疑者は2人に絞られるのだけど、
今回のは容疑者が3人に増えちゃってます。

前作と同様、
最後まで読んでも犯人が誰なのか書かれておりません。

『犯人はあなたです』

という加賀刑事の言葉で締めくくられております。

さて誰なんでしょ?
と、
一読しただけではわからず、
文庫本の後ろに付いてる
『推理の手引き』
という付録を読みます。

それを踏まえてうえで、
もう一度読み返しました。

婚約中の男性が、
結婚式の最中に亡くなってしまいます。
これが毒殺なんだけど、
その毒が鼻炎のカプセルに仕組まれていて。

じゃあ誰がカプセルに毒を仕組んだの?

と話はすすんでいきます。
容疑者が3人となり、
3人ともすごく怪しいまま話は終了。

再読中にあることが分かり。
犯人を断定できたのですが、
分からないことがまだあり、
三度目の読み返し。

やっと全て分かって、
心のモヤモヤさんがスッキリ。

とりあえず一旦ミステリは終了。

ミステリよりも腹が立つ内容の小説に取り掛かります。

『万延元年のフットボール』という大江健三郎の小説があるんだけど、
これがホント読んでてイライラしちゃうのです。

大江健三郎がキライだとかではなく、
(そんなに好きではないのですが)
『万延元年~』だけ最後まで読む気が起きないのです。

『死者の奢り』→『飼育』→『芽むしり仔撃ち』→
『われらの時代』→『遅れてきた青年』→『性的人間』→
『個人的な体験』

と、初期の小説から順番に読んできたのですが、
『万延元年のフットボール』が鬼門なのかなんなのか、
さっぱり分からないのですが、
それを読んでる最中に、
もう大江健三郎なんて読まねーヨ!!

と挫折しちゃうのです。
5回も6回も挫折。

毎回、話の舞台が四国に移るあたりで挫折しちゃう。

なんでだろう?

自分の潜在意識の中に、
四国を敬遠するなにかがあるのでしょう。

そういや、
明石海峡大橋の神戸側のふもとに住んでいたとき、
橋を渡っていけば四国に簡単に行けることは分かってたんだけど、
行く気が起きなかったもの。

四国に行けば、

うどん!道後温泉!栗林公園!はりまや橋!

とかいろいろあるのにね。

自分の背後霊とか守護霊とか、
遠い先祖とかそういう何かが、
香川のうどんでノドを詰まらせたとか、
道後温泉のネオン坂の遊廓でボッタクリにあったとかね。
それだったら仕方ないや。


夏だ!東野圭吾のミステリだ!

2008-07-31 00:37:44 | 読書

中学にしろ高校にしろ。
夏休みというと
『読書感想文』
という自分にとっては忌まわしい宿題があったのですが。

ホントに、
感想文なんて書きたくもなかったし、
本なんて読みたくもなかったよ。

だって夏休みだよ?

世間一般的に、
学生の頃の夏休みなんて、
毎日がパラダイスみたいなものじゃないか。

ところで。
読書感想文の推奨本っていうのかな、
あれって、
ち~っとも興味が沸かないものばかりです。

高校の時、
現代文の授業中に読書感想文の課題が出されたんだけど、
毎年、
サガンの『悲しみよこんにちは』の提出例のプリントを渡されたんです。

それを見ても、
ち~っとも読みたくなるような話じゃなかったし、
感想文が書けそうな話じゃなかったよ。
自分が高校生の時点でね。

サガン?知らん!!

と本屋にでかけて小説を探すものの、
読書の習慣がなかったものだから
何を読んでいいのかワカランチンだったのです。

現代文の授業で習うような小説はわかるのだけど、
授業中は内職でお絵かきと図画工作ばかりしてたので、
知らないものは知らないと
ふんぞり返っていたよ。

おかげで現代文の成績なんて、
すかしっ屁みたいなものでしたもの。

さてさて。

ミステリー小説で読書感想文って書いてよかったのかな?
とふと思ったんです。
純文学(エロスがないの限定で)しかダメなの?

なーんて、
高校を卒業して12年以上経ってこんなことを考えたのは、
あまりに読書感想文が憎かったからに尽きるのです。




ここ2ヶ月ほど東野圭吾のミステリばかり読んでいるのですが、
比較的初期のミステリは
なんだかのめり込めないなぁ。
それが本格推理小説だからなのかも。
どこかの建物で、密室で。
推理する探偵さんがいて。

『白馬山荘殺人事件』はそんな感じ。
内容的には面白いです。
白馬のペンションで連続殺人があり、
殺された方の妹さんとその友人がトリックをあばいていく、
そんな話です。

『殺人事件は雲の上』
赤川次郎的?かもね



『名探偵の呪縛』
作者の東野圭吾が、
本格推理小説は未来がない古臭いと否定しているのだけど、
最終的にはそこに戻りたいということ踏まえて、
別世界に迷い込んだ作者が、
事件を解決していくという内容です。

『どちらかが彼女を殺した』
妹が殺されて、兄が殺害犯を探していく。
そうして犯人を突き止めるのですが、
それが誰なのか?
というミステリではもっとも重要なことが
小説の最後まで提示されていません。
それまでのミステリだと、
読んでて犯人のことを気にしなくとも、
ちゃんと最後には作者が答えをだしてくれるのですが、
それがないために、
冒頭から誰が犯人じゃ~と、
真剣に読まねばなりません。
すごくハマったよ。

 

東野圭吾のミステリには、
加賀恭一郎という定番のキャラクターが登場するのですが、
最初に出てくるのが『卒業』です。
加賀さんが大学生の頃のお話。
茶道のことが出てくるのだけど、
それがちょっと難しかったかな。

『変身』
ある事件によって脳が損傷し、
脳移植をされた主人公が、
移植により性格が変わっていくことを恐れながらも、
誰の脳を移植したのか?
を探っていく内容。



『放課後』
『卒業』に登場した加賀は、
学校の先生となります。
その学校内で起きた殺人事件。

『眠りの森』
加賀は学校の先生だったのですが、
刑事に転職しました。
『悪意』という小説で、
なぜ刑事になったのかが書かれています。
眠りの森はバレエ団内の殺人事件。



『パラレルワールド・ラブストーリー』
科学的な話が出てくるのだけど、
特に難解ではないかな。
たくさん伏線があって、
読後に「ああ、あれはそうだったんだ」と
思うことがイッパイ。

『天空の蜂』
巨大ヘリコプターが盗まれ、
敦賀の原発上空でホバリングされてしまうのです。
そのヘリコプター内には、
子供が乗っていて、
救出しなきゃいけないのですが、
犯人を刺激してしまうと、
巨大ヘリが原発に落とされてしまいます。
原発への問題提起が興味深いです。


と、
いろいろ東野圭吾のミステリを立て続けに読んでます。
ミステリにハマっちまった!
一旦読み始めると、
かっぱえびせんの如く止りません。
本棚にはまだまだ未読のミステリが…

ううう、誰か止めてくれ~




ふたたび古本屋

2008-04-14 23:39:20 | 読書


ブックオフでお会計をすると、

『ツタヤのカード持ってますか?』

と聞かれるんだけど、

どれくらい特典がつくのかサッパリわからんちん。


この前、ふらふらとブックオフに行き。

なんかないかと、

目をギラつかせながら探したのですが、

文庫の小説の補充がされてないのか、

さっぱりめぼしいものは無く。


とほほ。






105円のコーナーに、

『ダンスダンスダンス(下巻)』を発見。


久しぶりに村上春樹が読みたくなったので、

『風の歌を聴け』

『1973年のピンボール』

『羊をめぐる冒険』

と読み続け。

『ダンスダンスダンス』の上巻まで読んだんですが、

どういうわけか、

自分の本棚に下巻がなかったのです。


何度も読んでるから話の内容は最後までわかってるけど、

それでも下巻を読まないと気がすまなくて。

古本屋で下巻が売っててよかったっす。


そういや、

村上春樹さんは今、すんごく長い長編を書いているみたいですね。





岩井志麻子の『悦びの流刑地』です。

エロあり、サスペンス的なものあり。

最後にこんな結果が…

でも、

重厚感というか、

読後の『読み終えたー!!』感というか、

そういうのはあまり感じないかな。

サクサク読めるので、

旅行にピッタリかも。





白川道の『海は涸いていた』です。

アウトローな作品なのですが、

最後は泣けちゃいました。

さっきまで読んでたんだけど、

読み終えてページを閉じて、

ボロボロと泣いてしまいましたよ。





松本清張の『霧の旗』。

これはまだ読んでないです。



4冊で約1000円だったかな。

1000円で1週間楽しめるのですから、

なかなかお買い得!!

久々に古本屋

2008-03-08 23:52:38 | 読書


ヒマーな土曜日だったので、

お昼過ぎに古本屋に行ってきました。


んで、

小説コーナーの105円の棚をグルッと眺めて。




小林信彦『中年探偵団』

村松友視『時代屋の女房・泪橋』

とりあえずこの2冊をゲット。


2ヶ月、古本屋に行ってなかったんだけど、

いつのまにか小林信彦の小説が少なくなっててショック。

売れたのかしら。

オヨヨシリーズ、全然ありません。


村松友視の本は、

泪橋の話が載っていたので読んでみるっす。


泪橋といえば、

去年の秋に山谷(南千住~日本堤界隈)を歩きました。

目的は『カフェ・バッハ』だったのですが、

近辺をくまなくチェックしたんです。

おっちゃん達が路上で眠り、

起きている方達は酒盛りに励み。

西成の釜ヶ崎に比べれば規模も小さいし、

安全で歩きやすかったです。

そうそう、

日本堤旅館街を歩いてたら、

ミョーに古い建物の旅館があって。

築50年くらいでしょうか。

元遊廓の建物じゃないのか!?

ってなくらいに、木造の外装に細工がしてあって。

飛田新地とも今里新地とも違う感じなんですが、

向島の旧カフェー街のような建物だったかな。

意を決して写真をパチリと撮ろうと思ったんだけど、

宿泊してるおっちゃんがこっちを見てるものだから、

撮れずにガッカリ。

日本堤にはその昔、芸者さんがいたハズなので、

きっとそうなんでしょう(勝手に決めつけゴメンでござる)


あ~バッハでコーヒーとフィナンシェ食べたいぞ。

そうそう、

コーヒーの本を図書館で借りて読んでいたら、

『バッハ』と『ランブル』と『もか』が出てました。

というか、その3店のお話。

バッハとランブルは行ったことあるのですが、

吉祥寺の『もか』はまだ行っていないのです。

いつか行かねば。



さてさて。

105円コーナーの棚をグルっと3周したものの、

どうも欲しいものが見つからず、

ちょいと高い方のコーナーへ。





松本清張『わるいやつら(上・下)』

去年あたりから松本清張にハマりました。

と言っても、

『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』『黒革の手帳』

しか読んでいないのですが…

宮部みゆきが嫌いじゃないので、

松本清張は読みやすくてウレシイ。

ちなみに『わるいやつら』上下巻で800円でした。



その他いろいろ探してみたんだけど、

読みたかった本や気になっている本がなかったです。

これら4冊だけじゃー寂しいなと思い、

雑誌のコーナーをのぞいて見たんだけど、

読みたいものはなにもなく。


これだけじゃ悔しかったので、

帰りにユニクロに行ってクレリックシャツを買おうか悩んだんですが、

買うまでには至らず。


今日はあまりツイてなかったのかも。


古本屋にドキドキ

2007-12-26 23:42:14 | 読書


久しぶりに某大手古本屋に行ってきました。

とりあえず、入り口でトイレを済ませて。

レッツラゴー!!


まずは105円の棚を端から探していきます。




志賀直哉の『城の崎にて』を発見!!

なかなか本屋さんで見つからないんだよねー。

『暗夜行路』がよかっただけに期待が高まります。


松浦理英子の『親指Pの修行時代』があったんだけど、

上巻だけで下巻がなくて残念…


105円の棚を一通り探したあと、

350円の棚に移ります。


350円にもなると、比較的新しい文庫本があります。

でも、なかなか欲しいのが見つからない。


おおっと。




松本清張の『砂の器』の上下巻は読んだことがないぞと、

カゴに入れます。


小林信彦のオヨヨシリーズがまたもやなくて、

山崎豊子の『不毛地帯』もなくて残念。


雑誌のコーナーに立ち寄って、

『STORY』のバックナンバーを探したけど、

去年のしかなかったよ。


結局、文庫を3冊しか購入しなかったんです。

悔しくて帰りにツタヤに立ち寄りました。

『ハイファッション』の最新号が発売されていると思ったら、

まだっだった…

そうそう、

新潮文庫で小島信夫の『アメリカンスクール』と、

吉行淳之介の『美少女』が復刊されたので、

売ってないかな~と探したんだけど、これまた売ってない!!

でも『アメリカンスクール』っていつ絶版になってたんだろ?

そういやここ5年くらい大手書店で見かけなかった。

『アメリカンスクール』や、

庄野潤三の『プールサイド小景・静物』って10年位前に、

再版してなくて切れてたんだよなぁ。

本屋で見つけては、買い漁ってましたよ。


吉行の『美少女』はずいぶん前に古本屋で買ったんだけど、

表紙が古いから、再版されたのを買いなおさねば。

大学時代に吉行淳之介の全集が発刊されたんだけど、

当時、お金があまりなくて買えなかったのが今でもクヤシイ。

これから講談社文芸文庫で発売されたとしても、

ちょいと高くて気楽に買えないよ。



ちなみに。

官能小説コーナーにもちゃんと立ち寄ったんだけど、

団鬼六先生の本が一冊もなくて残念!!

別にSMが好きなわけじゃないけど、

他の官能小説よりは買いやすいんだよ。


SMといえば。

その昔、本職のSMの女王様とお友達だったんだったんです。

ムチの叩き方と、ロウソクのたらし方を教わったんだよ。

あと、SMクラブのお客さん達の裏話とか教えてもらったよ。

でもね。

でもね、あたしゃーSMのお店なんて行ったことないよ!!

そんなの趣味じゃないっす。

何にでも興味のあるお年頃の時代だったんです。

なので、勘違いしないでねー。



我、バルザックに挫折する

2007-12-17 23:38:16 | 読書


久しぶりの挫折であります。


しばらくの間、

どんな本を読んでも途中で投げ出してしまうことはなかったのです。

それなのに、

バルザックに挫折したんだよ、それも二度目…


前回は『谷間のゆり』を読んだんだか読んでないんだかの状態でアウト。

今回は、『ウジェニー・グランデ』という小説だったのですが、

どうにもこうにもページをめくる気が起きなくなるのだよ。


日本の小説だと、書かれた時代がどんなのであるかが分かれば、

ある程度は読めるんだけど。

海外のだと、

フランスであれ、ロシアであれ。

18世紀くらいの海外のことなんて考えたこともないし、

どういう生活をしていて、どうだったかなんて知らないのです。


せいぜい知っているとしたら、

フランスでハイヒールが流行ったのは、

ばら撒かれたウンチを踏まないためとか。

フレグランスは、ウンチの匂い消しだとか。

マントは、二階から捨てるウンチに当らないためとか。

下々のことしか、興味がわかないであります。


世界史で中世ヨーロッパのことを勉強したような気もするけれど、

高校のときの世界史って、

十字軍の遠征がなんであったとかで挫折してしまったよ。


ホント、海外の古典小説には挫折しちゃうことが多くて困る。

フロベールの『ボヴァリー夫人』だけしか完読できていないの。

ディケンズは読んだ気がするだけで、

本当に読んだかどうか自分でも疑わしいです。


どうも海外の小説だと、

『エロスが入っていないものは頭が受け付けない』

感じです。

ホントどうしようもありません。


読書の秋だねぇ(その3)

2007-11-17 23:54:41 | 読書

まずはちょいと重い話から。


集中して本を読めるときはいいのですが、

どうにもこうにも集中できないときがあります。


精神的にダメなとき、鬱がひどかったりすると、

本を読んでも全く頭に入らず、

ページをめくっても文字の羅列を眺めているだけ、

という場合があったりするのです。


前々から鬱の症状があるのですが、

薬を飲んでなんとか抑えています。

鬱がひどかったときは、

1時間半おきに目が覚めていたり、全く眠れなかったり。

3日徹夜をしてもまったく眠くないという、

まるでヤク中(よく知らないけどさ)みたいな感じだったのです。

今話題の三○佳子の次男も徹夜でバリバリ元気だったのでしょうかね。

それにしても三○佳子の次男って3度目ですね。

覚せい剤の常習犯って、どうしようもないものです。

おおっと話がそれちゃった。


さて。

症状的には、今現在は主に不眠と吐き気かな。

吐き気止めの薬を飲まないと気持ち悪くなっちゃうんです。

不眠の方は、あまり気にならなくなっています。

気分の落ち込み等は、

あまりに日常的なので深刻に思わないようにはしています。


おっとっと。重い話はさておき。

つまり読書してても、たまに頭に入んなくてツライのよ、

ってなことです。

 

まずは小林信彦の『超人探偵』

『神野推理氏の華麗な冒険』の続編です。

まあ取り立てて推理が面白いとかトリックが秀でているとかではなく、

パロディとして読んでいて面白かったです。


続いて白川道の『流星たちの宴』です。

とにかく主人公がかっこいいのです。

ハードボイルドだから、まあそうなんだけどね。

相場の世界に生きる人達が、魅力的です。

金融に関する用語がちょいと難しいのですが、

それを割り引いても、ページが止まらなかったです。


 

その次が、高見順の『如何なる星の下に』です。

昭和初期の浅草が舞台です。

作者のやる気のなさというか、

なんとかなるだろ的なものが、その時代の浅草と調和していて面白かったかな。


最後に、松本清張の『ゼロの焦点』

お見合い結婚をしたのだけれど、旦那さんが行方不明になっちゃいます。

それで、旦那さんを探しに金沢へ行くのですが、

金沢でいろいろなことが起こり、

旦那さんは違う名前で金沢で生活していた跡があったり、

読んでいて『おやおや?』っと思うことのてんこ盛りです。

この小説が、宮部みゆきさんの作品であっても、

なんら不思議じゃないというのが、ちょっとした発見でした。


また古本屋にでかけて、

なにか探してこなければッ!





読書の秋だねぇ(その2)

2007-10-22 21:36:05 | 読書


昨日はデートだったのです。

ランチを食べて、スイーツを食べてまったりと。

秋の幸せを堪能したのであります。

今回は二週間前と違い、

なるべく緊張しないように、そして自然体でいようと心がけたよ。

前の日の夜から、何を着て行こうかな?と考えるんだけど、

もう連絡が来た日からワクワクがはじまって。

当日はワクワク+ドキドキ。

好きな人の笑顔が見れると、それだけで嬉しい!!

同じ物事、時間や空間を共有できる喜びも大きいのです。


次はいつ会えるのかな?

と思うと、ついついニヤニヤしちゃってどうしようもないのであります。



さて。

昨日のデートの後、スキップするように古本屋さんに行ってきました。

気分の高揚感や余韻に浸りながら、

本を選んできました。




まずは小林信彦の超人探偵シリーズです。

探偵シリーズの前にオヨヨシリーズが読みたいのだけど、

市内の古本屋には売ってないなぁ。

どちらも100円でございました。


続いて、



山崎豊子の『花のれん』と、白川道の『流星たちの宴』です。

白川道といえば、

投資ジャーナルと豊田商事事件の両方に関与していて、

それでパクられていたので有名です。

山崎豊子の小説でかかせないのは、

『白い巨塔』でもなく『華麗なる一族』でもなくて、

船場の話である『ぼんち』だと思うのです。

『ぼんち』という小説は、大阪の船場の代々女系で繋がってる商人の話で。

跡取り息子が、飛田新地で遊んでいるものだから、

母親と祖母が心配してお嫁さんを貰うことになったんだけど、

母と祖母が嫁が気に入らなくて送りかえしちゃうんです。

その後、跡取り息子は商いを頑張り、

頑張った分だけ全力でお茶屋遊びをして妾を何人か作っていきます。

そうした過程の中で、

大阪の船場の老舗商人のしきたりが詳しく書かれていて。

たとえば、妾に子供ができたとき、

男の子なら当時のお金で五万円、女の子なら1万円を渡すことになっています。

それと引き換えに、子供のへその緒を貰ってこなきゃいけないのです。

あと、お茶屋の中の様子やお茶屋遊びのこともしっかり書かれています。

この『花のれん』も船場の話です。

初期の山崎豊子の小説は船場の話がメインだったんですが、

今は沖縄密約の小説を書いているんだよなぁ。


さて、最後に。



官能小説の大家、団鬼六の小説を2冊。

とくに女教師が好きだったり、女学生が好きなわけじゃないのですが、

この2冊しか団鬼六がなかったので、これにしました。

フランス書院の官能小説は、どうも買えないです。

背表紙のタイトルを見ると、

モロにエロな文字の配列が並んでいて、

こりゃあレジに持っていけないよ、と思っちゃう。

その点、団鬼六先生の官能小説は、

清水一行や黒岩重吾くらいの落ち着きで、

手にとっても、なんら違和感がないのが実にいいのです。


まだまだ秋なので、もうちょっと読書にふけります。