25年間毎年クリスマスの時期に素敵なカードと箱に入ったチョコレートが届いていました。
夫は出張先でお会いしたことがありますが、私は一度もお会いしたことが無い方でした。
上品で優しそうな声の奥様です。以下、さちよさんと書きます。
毎年チョコレートのお礼の電話を私がかけると
「一年に一度だけどあなたとお話できるのが嬉しい」とおっしゃっていたので、私もハガキのお礼ではなく、毎年電話をかけました。
子供達が小さな頃は、届いたチョコレートを歓声とともに開けました。
電話で「皆んなで奪い合いでした」と報告すると「嬉しいわ〜」と。
箱入りチョコレートって蓋を開けるとき宝箱を開けるみたいにワクワクします。
そして、届いたクリスマスカードはクリスマス前から年末まで、よく見える場所に飾り楽しみました。
そして今年も届いたチョコレート。
いつものようにクリスマスカード。
でも、カードの中に手紙があり、
さちよさんが11月30日に突然亡くなったこと。79歳だったことが書かれていました。
びっくりして血の気が引きました。
さちよさんが亡くなる前に、チョコレートの手配とカードを選んでくださったのかと一瞬思いましたが、「これからは自分が代わって贈らせていただきたい」と。
ご主人は耳が遠いので電話では話ができないそうです。
高齢のご主人はさぞかし寂しいことでしょう。
まだ亡くなって日も浅いのに、さちよさんが毎年送っていたからと、チョコレートを選び、カードを選び。
さちよさんを大切に思っているのだなと感じました。
私は母を早く亡くして母の声を覚えていないのですが、年に一度の元気なお声を忘れないでいられるといいなと思いました。
昨年のブログに載せてたカードです。
さちよさんからの最後のクリスマスカードになりました。