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明日もまた食べて笑って…

小さな平屋で暮らしています。
60代を元気に笑って過ごしたいです。

バックパックを背負ってヨーロッパを旅していた頃の私です

2016-04-13 | 雑記

もう遥か昔の話です。34年も前です。
東京の出版社で働きながら休みの日は原宿にあった増田屋と言うそば屋でバイトをして約100万円貯めました。
その頃はもう母が死んで、父と2人で暮らしていました。
父に「ヨーロッパを一年くらい旅してみたいから行ってもいい?」と聞いたら「好きな事したらいいよ」と言ってくれたのです。
それまでも、式根島や軽井沢などで泊りこみのバイトをしたり、影絵作家の藤城清治さんの劇団「ジュヌパントル」で影絵劇をしたりといろんな事をする度反対などしない父でした。

パキスタンエアラインのオープンチケットを買って、ユースホステル用のシーツや、寝袋まで用意しました。
イギリスを周るブリットレイルパスやヨーロッパを周るユーレールユースパスを買ったら残りは70万円ほどになりました。

準備期間の1年間もとても楽しかったです。
その頃もあったガイドブック「地球の歩き方」で夢も膨らみました。

出発当日は父が成田空港に送ってくれましたが、私を降ろすとすぐに帰ってしまったのには、びっくりしました。
生きて帰るかわからないのに・・・と、初めての海外旅行に不安いっぱいだったので飛行機の窓から見る景色にも感傷的になりました。

イギリスからスペインに渡ったフェリーが怖ろしく揺れて船酔いで客室から一歩も出れなかったことや、走りかけた列車を追いかけてホームを走り「早く!早く!」と手を伸ばして引き上げてくれたスペインのおじさんなど、大変だったことはよく覚えているものです。
でも、景色とか出会った人達の顔や声など、悲しい事に覚えていません。
写真だけが記憶を辿るすべてになってしまいました。

その写真もなんと断捨離してしまいアルバムなどもうありません。
ネガが無かったので一枚一枚デジカメで撮り、ハードディスクに入れてあります。

ブロ友のよっちゃんが、ヨーロッパ放浪の旅の話が聞きたいと言ってくれたので、写真を載せたいと思います。
今の私とは大違いなので、載せても私だとは気付かれないと思います。
























一年たって夜遅くに帰国したら迎えに来ているはずの父が日にちを間違えて来てなくて、仕方なく成田空港のベンチで寝袋で寝ました。
その父も20年ほど前に死んでしまい、あの時の事を笑って話せる人はいません。