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名古屋市 釈迦の遺骨を安置する覚王山日泰寺、揚輝荘の旅

2014-05-29 22:52:50 | ウオーキングの旅
今回は、名古屋市の覚王山周辺を巡る旅を紹介します。

名古屋駅から地下鉄・バスが土日にフリーの土日エコ切符600円を購入し、地下鉄 東山線で覚王山へ向かいます。
まず、駅から北へ15分ほど歩くと日泰寺に到着です。
覚王山日泰寺 (かくおうざん にったいじ) は、名古屋市千種区にある寺院で、1937年にタイ王国から寄贈された仏舎利(釈迦の遺骨)を安置するために、創建されました。「覚王」とは、釈迦の別名。また「日泰」とは、日本とタイ王国を表しています。
この寺は、どの宗派にも属していない日本で唯一の超宗派の寺院です。
境内には仏舎利を日本に寄贈したラーマ5世の像があり、在日タイ大使が参拝し、在日タイ人もしばしば参拝する寺です。
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門の両脇には、仁王がいる場所にタイの坊さんの像がいる珍しい門です。

本堂には、タイ語の掲示が大きく掲載されています。
広々とした境内には、五重塔もあります。

参拝の後、境内の東側から揚輝荘北園へ向かいます。
揚輝荘(ようきそう)は、初代松坂屋社長 伊藤次郎座衛門祐民が構築した別邸です。
伊藤次郎座衛門祐民(いとうじろざえもんすけたみ)は、1909年に渡米し、デパートを勉強し、後の松坂屋デパートを名古屋でオープンさせました。
伊藤次郎は、昭和14年には、覚王山すべての約1万坪の敷地に三十数棟の建物を建てました。

北園の玄関を入ると、伴華楼(ばんがろう)がまず見えてきます。
尾張徳川の座敷をベースに1階を洋風のバンガローのようにした建物です。
建物を修復する準備のため、中には入れません。

外から部屋を覗けるようになっています。

この伴華楼の隣に、豊彦稲荷があります。この稲荷は、京都御所から取り寄せたものです。
赤の鳥居が少しだけ並んでいます。

この奥には庭園と池があり、白雲橋という中国風の屋根付きの橋があります。さらにこの南には、三賞亭という茶室があります。

バンガロー、稲荷神社、中国風の橋、日本の茶室と寄せ集め的な建物が奇妙な感覚で存在しています。

ここを出て、南園に向かいます。
マンションの横を通って南園に到着です。

南園には、聴松閣(ちょうしょうかく)というレンガ色の外壁の山荘風の美しい迎賓館があります。この聴松閣は、昨年8月に修復が完了した建物です。

地上3階、地下1階で、地上は、洋風、和風の部屋が混在しています。
地下室は、インド風の壁画、ホールになっています。
入場料300円(土日エコ切符では240円 )ですが、ボランティアガイドの説明を聴けます。

特に地下室には、立派なインド風の壁画が描かれています。
地下室からは、地下道があり、北園の建物などすべての建物につながっていたそうです。
金持ちが贅沢に建てた家ではありますが、洋風と和風、インド風など、まだ海外との交流が少ない時代に積極的に海外文化を建築物に取り込んだ意気込みは立派です。

覚王山の周囲は、高級マンション、豪華な邸宅がある一帯で、高級外車をよく見かけます。
都会の静かな住宅地です。
一般観光ではない名古屋の隠れた観光スポットを紹介しました。

信州 上松 赤沢森林鉄道とヒノキの森林浴

2014-05-24 19:23:12 | 鉄道とバスの旅
今回は、信州 上松 赤沢森林鉄道を紹介します。

名古屋から中央線で中津川駅で乗換え、2時間20分ほどで上松駅に到着です。
駅前からバスで30分ほどして「赤沢自然休養林」終点で下車。
バスは、日に4便しかないため、時間を確認しておいてください。
バス: 往復2000円です。

赤沢自然休養林は、伊勢神宮の式年遷宮のヒノキを育てている国有林です。
赤沢には、天然のヒノキが多数生い茂っています。
自然あるがままのヒノキでないといけないため、伐採、間伐は無しで育てています。
樹齢300年くらいのものが多数あります。
ヒノキには、ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキの5種類もの種類があります。
ヒノキ、アスナロが建築材に適しています。

森林鉄道は、昭和50年で運行が終了していましたが、昭和62年後から一部の運行を再開したもので、往復2.2kmを約20分で乗車することができます。
運賃800円で乗車券は記念に残るヒノキの板がもらえます。

森林鉄道は、30分おきに出発します。
出発前の待ち時間に、森林鉄道資料館を見学し、ボールドウィン蒸気機関車を撮影します。
本物のSLボールドウィンで牽引する森林鉄道の復活が待ち遠しいです。

現在は、ディーゼルカーが客車(トロッコ列車)4両を牽引しています。

ヒノキ林の中を走るため、森林浴が楽しめます。
終点の丸山渡(まるやまど)停車場では、牽引車の移動のため、5分停車するのでそばの小川へ行くことができます。
これほど木の近くを走る列車は始めてです。
ヒノキをまじかに見ることができます。

森林鉄道の次は、散策コースを散策します。
散策コースは、全部で8コースあります。

まず、中立コースを散策します。
森林鉄道から道川に沿って丸葉橋を過ぎマムシ沢の川岸を歩きます。
澄み切った小川の岩場で一休みします。
小川の水は、深いところはエメラルドグリーンで神秘的な色です。
快晴の程よい気温の日にこの清らかな自然森林を散策でき気持ちいいです。
川石に腰掛けて読書をします。

散策コースは、人がほとんどいないのでクマにも遭遇するそうです。
コースのところどころにあるレールの切れ端を鉄クイで鳴らしてクマがこないように注意してください。
セラピー体験館には、ヒノキ5種類の葉が置いてあり、カジキガエルのおたまじゃくしもいます。

次に赤沢橋を渡って渓流コースを散策します。

最後に森林資料館でヒノキ5種類の木材の展示でその違いを把握します。
葉、樹皮と異なっています。

今回、赤沢自然休養林へ路線バスで向かったのは3人でした。
森林鉄道はガラガラかと思いきや、マイカーは30台ほどあり、観光バスもありと
赤沢自然休養林は、適度なにぎわいでした。
鉄道、路線バスなどの公共交通機関の利用が増え、交通の便が便利になることを期待します。

赤沢自然休養林は、山奥のため交通が不便ですが、 ヒノキの森林浴、森林鉄道乗車を目的に初夏から秋にお越しください。


岩手県 花巻、平泉 をめぐる旅

2014-05-20 02:46:40 | 鉄道の旅
岩手県 花巻、平泉 をめぐる旅を紹介します。

盛岡市に前日観光した後、翌朝、盛岡からIGRいわて銀河鉄道に乗り、盛岡北部の好摩へ行きます。

車中から岩手山が近くに見れます。迫力があります。

好摩は、大館に向かうJR花輪線が出る駅ですが、本数が非常に少ない ため盛岡に戻って花巻へ向かいます。
花巻駅から花巻城跡へ向かいます。花巻駅から10分ほど東へ歩くと到着です。
この城は、稗貫氏の城から盛岡南部藩の支城になった城で、現在は、低い石垣と門があるのみで、当時の城の敷地は70%ほどに学校や武道館が建てられています。

ここからさらに10分ほど歩くとイギリス海岸があります。
北上川西岸に、イギリスのドーバー海峡に面した白亜の海岸を連想させる岩層が露出しており、宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた所です。
宮沢賢治の権威に驚かされます。

花巻駅に戻ると、鹿踊り(ししおどり)がホームで開催され、花巻から釜石をつないで走るSL銀河を祝っています。
鹿踊りは、殺されたシカのための供養説や、山のシカの踊りを真似た遊戯模倣説 などがあり、盛岡から仙台市までの踊りで、花巻が有名です。

SL銀河は、JR東日本が2014年4月から釜石線で運行を開始したC58が牽引するSLで、土日に1往復だけ運行される本物のSLで、C58の機関車が牽引しています。
以前D51で1989年から運行していた宮沢賢治童話「銀河鉄道の夜」にちなんだ「SL銀河ドリーム号」から命名されました。
ホームには、1時間ほど前からカメラ撮影で多くの人だかりです。
たまたま出発10:37の15分前に駅に戻ってきたので、写真撮影ができました。
切符は、820円の指定席料金が必要です。
少し見るだけなら車内も撮影ができます。
時間のある時に乗って見たいSLです。

花巻から北上へ向かいます。
北上駅には、東側に北上川が流れその東の川岸に北上展勝地の公園があります。
桜の名所として知られ、約1万本の桜と10万株のツツジがあります。青森県の弘前、秋田県の角館(カクノダテ)と並んで「みちのく三大桜名所」になっています。
この公園の東側の山には「みちのく民俗村」があり、江戸時代の農家などが展示されています。


次に平泉へ向かいます。
5/3は、春の藤原まつりが開催されており、平泉駅到着前に中尊寺へ向かう源義経公東下りの行列を見ることができました。
平泉駅でレンタサイクルを500円で借り、平泉をめぐります。
まず、「柳之御所遺跡」へ行きます。
無料で藤原氏が平泉を統治していた頃の建物や庭園の遺跡を見学します。

次に「無量光院跡」へ行きます。
ここには、宇治平等院にならった寺院があった所で当時の池などが見れます。

「高館義経堂」(たかだちぎけいどう)へ向かいます。
坂道を少し登ると「高館義経堂」が北上川の西側にあります。
入場料200円で高館義経堂と芭蕉句碑が見れます。
高館義経堂は、義経が最後に亡くなった所で、伊達氏が義経を偲んで建てたものです。
堂の中に義経の木像が安置されています。
ここからは、北上川と束稲山を見渡せます。

次に中尊寺へ向かいます。
中尊寺下の自転車置場から徒歩15分で金色堂へ到着です。
金色堂は、初代藤原氏が建立した寺で、現在は、ガラス張りの中に入っています。
ガラス張りのため、よく見えませんが金色の輝きは素晴らしいです。


次に「平泉文化遺産センター」へ向かいます。
ここは、平泉の文化遺産の魅力を、パネルや映像などでわかりやすく紹介しているガイダンス施設です。
皆さまのご来館をお待ちしています。大きな資料館ですが無料で、
平泉の藤原氏の遺跡全体を紹介しています。

最後に毛越寺へ向かいます。入場料500円です。
この寺は、藤原氏の2代目、3代目が建立した寺と庭です。
まず、本堂で参拝します。

次に庭園を散策します。
南大門跡から池を見渡します。池には、中島、池中立石が見えます。

スケールの大きさに驚きます。
池のまわりを左回りでめぐります。
築山(つきやま)、海岸の岩山を表現しています。
ここから、池と庭全体を撮影できます。

開山堂(かいさんどう):開山慈覚大師をまつっています。

金堂円隆寺(こんどうえんりゅうじ)跡、経楼(きょうろう)跡、
鐘楼(しょうろう)跡: 鐘を鳴らす所です。


遣水(やりみず): 曲水の宴を行う小川です。
常行堂(じょうきょうどう)、法華堂(ほっけどう)跡、州浜(すはま):海岸の砂洲を表現。
出島と池中立石(ちちゅうたいし)、最後に南大門に戻って1周完了です。
京都の寺と庭園よりスケールが大きく、復元が望まれます。
昨年2月の毛越寺訪問時は、雪化粧で趣があり、今回は、新緑の毛越寺で鮮やかです。毛越寺は、いつ訪れてもいい所です。

岩手県には、盛岡、花巻、北上、平泉など特色のある観光地が豊富です。
交通には時間がかかりますが、訪れてください。

宮城県 岩出山城、岩手県 盛岡 をめぐる旅

2014-05-17 23:14:12 | 鉄道の旅
宮城県 岩出山城、岩手県 盛岡 をめぐる旅

先日の鳴子温泉から出発し、宮城県 岩出山城、岩手県 盛岡市 をめぐる旅を紹介します。

JR有備館駅で下車し、有備館へ向かいます。ここは、伊達氏の17世紀末に学問所として建設されました。
日本庭園と有備館がありますが、有備館は東北大震災で倒壊し、現在修理中です。

来年には、修理が完了します。日本庭園は、大きな杉、桜などがあり綺麗に手入れされています。
次に岩出山城へ向かいます。有備館から20分ほどです。

岩出山城は、大崎氏の氏家直益が1394年に築いた城で、元は岩手沢城と呼ばれていました。
1591年、伊達政宗が岩手沢城を居城とし、名を岩出山城と改めました。
1601年伊達政宗は、城を仙台に移し、子供に岩出山城を譲りました。
1868年、岩出山伊達氏は北海道に移住し、岩出山城は、1876年の大火により焼失しました。
城の公園には、伊達政宗の像があります。

次に盛岡へ向かいます。
盛岡市では、北上川のほとりにある光原社へ向かいます。
宮沢賢治の童話を発行した出版社でしたが、今は、茶店と工芸品の販売をしています。工芸品には、明治時代の貴重品があるので見学していってください。

次に、旭橋と開運橋の所にある川岸の花壇を見ます。
芝桜、チューリップがきれいな所です。

次に盛岡城跡へ向かいます。
盛岡駅から東に15分ほど歩くと到着です。
本丸、二の丸、三の丸があった所で、今は、石垣のみです。

石川啄木がこの城跡で読書をしたと言われ、記念碑もあります。
桜の季節には、城跡全域で桜祭が開催されます。
城跡の北東にある「もりおか歴史文化館」へ行きます。
盛岡の平安時代以降の歴史を紹介しています。300円の入場料ですが、展示が充実しています。
盛岡は、平安時代から人が住み始め、戦国時代から南部氏が江戸時代末まで盛岡藩の中心地として栄えた所です。

盛岡藩は、南部氏が南は水沢、北は下北半島までを治めていました。
南部氏の歴史も詳しく説明されています。
大正時代の盛岡の状況をビデオで見れ、当時の活気のある状況が理解できます。

次に 城東の中津川沿いの東側の通りへ向かいます。:ここには明治時代の建築物が多数ある通りです。まず「もりおか啄木・賢治青春館 」から北上していきます。
「もりおか啄木・賢治青春館 」 は、当時の銀行を石川啄木・宮沢賢治の歴史、資料館として展示しており、茶店もあります。

次に有名な岩手銀行旧本店本館へ行きますが、現在あいにく修理中で完成には後1年ほどかかるそうです。斜め向かいの盛岡信用金庫本店は、ギリシャ風の昭和初めの建設ですが今もここで本店として活用しています。
次に「ござ九」という江戸時代末から続いている竹細工の店に寄ります。ここは、店の入口に大きな土間があり、木造の細長い黒塗りの建物です。現役で商売をされています。

この北側に紺屋町番屋は、盛岡消防の分団で、1913年に建てられました。
木造2階建てで、屋根の上に6角形の見張りの塔があります。

次に「菊の司」という酒蔵があり、
 1772年から酒造りを開始した伝統のある酒蔵です。日本酒を購入しようと中にはいると販売は、向かいのお店ということで、こちらで 「七福神」を購入しました。

特に特徴にない飲みやすい酒です。
次に、「上の橋」を渡って西に向かい、

455号線を北上し、寺社が並ぶ所へ行き、報恩寺五百羅漢へ向かいます。
大きな杉がある寺です。
4時を過ぎていたので五百羅漢は閉まっていますが威厳のある寺です。

ここから455号線を南下して、地方裁判所内にある「石割桜」を見ます。
天然記念物で、大きな岩の中央に樹齢400年ほどの大きなエドヒガンが岩を割って生えています。
これは、是非実物をご覧になってその桜の生命力を見てください。
外国人も写真を取りまくって「ワンダフル、ナイス」と喜んでいました。

晩飯に、菜園通りにある旬彩山留(しゅんさいやまとめ)でお勧めの「鰹の手ごね寿司」を頂きました。
脂の乗った鰹をミョウガ、玉ねぎ、レタスなどと混ぜ寿司にしたもので絶妙のバランスの味で満足です。

盛岡市のホテルに宿泊します。

山形県 酒田市、宮城県 鳴子温泉 をめぐる旅

2014-05-14 23:11:44 | 鉄道の旅
山形県 酒田市、宮城県 鳴子温泉 をめぐる旅を紹介します。

新潟から普通列車で酒田へ向かいます。

途中、村上駅で乗り換えの時間を使って下車します。
駅前には、瀬波温泉 村上駅と記載されています。
また、ソチオリンピック スノーボード銅メダルの平野歩夢も村上市出身ということを掲載しています。

途中、村上駅で乗り換え、間島駅から三瀬駅までは、日本海の沿岸を通っており、ゆったり景色を眺められます。鈍行の旅ならではの良さがあります。


新潟から3時間50分ほどで酒田市へ到着です。


酒田では、多数の場所で無料の観光自転車を借りれます。
ホテルで観光自転車を借りて市内見学へ出発です。
5時間ほど観光できるのでマップの緑色のコースを参考に見学します。
まず、本間家旧本家を訪れます。
本間家旧本邸は、幕府の巡見使一行を迎えるための本陣宿として1768に新築した武家屋敷です。武家屋敷と商家造りが一体となっている建築様式は、全国的にも珍しいものです。
平屋で建坪200坪、敷地500坪の豪邸です。
見学者が集まると担当者の説明を聴きながら見学ができます。
次に向かいの店屋も見学できますが、こちらは土産屋になっています。

次に、山居倉庫へ行きます。
ここは、酒田最大の観光スポットです。
山居倉庫(さんきょそうこ)は、山形県酒田市にある米穀倉庫(2重屋根・倉の内部は湿気防止構造・ケヤキ並木と自然を利用した低温管理倉庫) です。

全部11棟の倉庫があり、一番奥の倉庫が庄内米歴史資料館になっていて300円で庄内米の歴史と この米と紅花を北前船で上方へ運び、酒田が莫大な利益を得て栄えたいた江戸時代を説明しています。
入場記念に「はえぬき」という米の種セットをもらえます。
刈り取られた稲穂の干したもので、稲の種類と特徴を展示しています。
テレビや雑誌で紹介される「山居倉庫と欅並木」が一緒に写っている場所は、倉庫の裏側(西側)です。

NHKの連続テレビ小説「おしん」のロケ地でもありました。

次に山王クラブへ向かいます。
山王クラブは、明治時代の料亭で、当時の有名人が多数訪れた料亭で、竹下夢二がよく宿泊した料亭としても有名です。
酒田が明治時代まで栄えていたことがよくわかる高級料亭で、個室はふすま、欄間など貴重な工芸品が多数見れます。

次に旧割烹小幡(NKエージェント)に向かいます。
映画「おくりびと」で「NKエージェント」の社屋という設定で使われました。昭和元年ごろに建てられた3階建ての洋館で、かつては割烹として使われていたものです。2009年からは内部の一般公開も始まり、忠実に再現された事務所や社長室などを見られるようになりました。今回は、夕方で公開は終了しており、内部を見れませんでした。

次に日枝神社です。
旧割烹小幡の向かいにあります。酒田まつり(山王祭)の中心となっています。下日枝神社とも呼ばれています。
日枝神社は、本殿の欄干には、狛犬、龍がいて、その後方に猿が4匹いる芸術的に立派な神社です。
本殿は、かなり傷んできており、修理が必要な状況です。
資金調達が難しいと思いますが、京都ばかりでなく、地方の寺社の修理も必要です。

日枝神社の西には、日和山公園があり、ここからの夕日は有名です。
展望台から酒田港、日本海が見えます。

展望台の下の公園には、灯台、北前船の千石船、河村瑞賢の像などが見れます。
灯台は、木造六角の形状で、酒田の貴重な灯台だったそうです。

千石船は、ドングリ形の小さな木造船に千石(150トン)の米を積んで瀬戸内海を通り、大阪や江戸まで運行していました。
河村瑞賢は、酒田から大阪、江戸までの航路を開拓した方です。

最後に、酒田港の夕日を見て、ホテルへ戻り、酒田の地酒 酒田酒造の「上喜元」を飲んで寝ます。

翌朝、酒田から鳴子温泉へ向かいます。

途中、新庄で1時間の待ち合わせがあり、下車します。
新庄駅には、山形新幹線が来ており、在来線に、普通車と新幹線が並ぶという奇妙な光景が見れます。
新庄駅は、近代的なガラスに覆われた駅舎でドイツの駅舎のようでモダンです。

新庄城跡の最上公園に向かいます。
新庄駅から15分で到着です。

新庄城は、新庄藩 戸沢政盛が1625年に築いたもので、新庄藩政の中心でした。
戊辰戦争では、奥羽越列同盟の庄内勢に攻められ、新庄の城と町は灰燼に帰しました
堀を渡ると戸沢神社があり、参拝します。
駅に戻り、鳴子温泉へ向かいます。

鳴子温泉駅で下車します。

鳴子温泉は、鳴子温泉郷の中心地で、福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯になっています。

共同浴場は「滝の湯」、「早稲田桟敷湯」があります。
まず、「滝の湯」へ向かいます。鳴子温泉駅から7分ほどで到着です。
温泉神社のお湯を使っており鳴子温泉で最も古い歴史を持っています。
外湯にしては、設備が整っていて150円と安いです。

タオルがなかったので受付のおばさんにタオル購入を尋ねると古いタオルをいただけました。
湯は、木の幹をえぐった半円の筒から注がれていて湯量も多いです。
湯は、白濁で手前の大きい湯船が熱湯で後方の細長い湯船がぬる湯です。
ぬる湯にゆっくりとつかります。
次に昼飯を「そば処 小花」で食べ、鳴子温泉情報をゲットします。
若奥さんが情報を持っていて温泉卵が自分で造れることを知りました。

次に、「早稲田桟敷湯」へ向かいます。
この湯は、昭和23年に、早稲田大 土木工学科の学生が源泉を掘り当て、それを利用して造られた共同浴場です。早稲田の教授によってデザインされた温泉で、黄色のコンクリート打ちっ放しの建物です。年が経ち、観光案内の写真より古めかしい状態です。540円と外湯にしては高いです。

「滝の湯」がお勧めです。
次に温泉卵を自分で作るため、「温泉なる卵本舗おじまや」で温泉卵用の2個入り生卵を100円で購入し、「温泉たまご工房」へ向かいます。

ここは、温泉卵用の70度の温泉があり、そこへ金属のカゴの生卵を入れ、温泉卵を造ります。
半熟:20分、硬め:25分 ですので、足湯につかって待てるよう足湯が向かいにあります。
20分で半熟をトライしましたが、白味が液状で食べられないため、さらに10分湯に付けて再度殻を割ってみると、白味は柔らかく、黄味は鮮やかな柿色で、
普通の卵では味わえないマイルドな味です、温泉卵の出来たては美味しいです。

次に駅前で鳴子コケシの形の提灯を購入しました。
1500円と高価ですが価値があるものです。

今日は、鳴子湯乃里 幸曇閣で宿泊します。
この旅館は、230年の歴史を持つ旅館で昔ながらのスタイルで宿泊客をもてなしてくれます。
本館の透明な湯の展望大浴場と露天風呂、別館には、茶色の湯の大浴場が楽しめます。
鳴子の酒「鳴子の湯」を飲んでぐっすり眠ります。

歴史のある酒田、名湯の鳴子温泉 どちらも魅力のある所です。
クルマであれば、新庄の西の古口で最上川舟下りも体験ください。