個人旅行専門 KENJI Travel

国内、海外の個人旅行・2人旅について、便利で安価な旅を提供するKENJI Travel

あなたの旅をコーディネート

山形県 酒田市、宮城県 鳴子温泉 をめぐる旅

2014-05-14 23:11:44 | 鉄道の旅
山形県 酒田市、宮城県 鳴子温泉 をめぐる旅を紹介します。

新潟から普通列車で酒田へ向かいます。

途中、村上駅で乗り換えの時間を使って下車します。
駅前には、瀬波温泉 村上駅と記載されています。
また、ソチオリンピック スノーボード銅メダルの平野歩夢も村上市出身ということを掲載しています。

途中、村上駅で乗り換え、間島駅から三瀬駅までは、日本海の沿岸を通っており、ゆったり景色を眺められます。鈍行の旅ならではの良さがあります。


新潟から3時間50分ほどで酒田市へ到着です。


酒田では、多数の場所で無料の観光自転車を借りれます。
ホテルで観光自転車を借りて市内見学へ出発です。
5時間ほど観光できるのでマップの緑色のコースを参考に見学します。
まず、本間家旧本家を訪れます。
本間家旧本邸は、幕府の巡見使一行を迎えるための本陣宿として1768に新築した武家屋敷です。武家屋敷と商家造りが一体となっている建築様式は、全国的にも珍しいものです。
平屋で建坪200坪、敷地500坪の豪邸です。
見学者が集まると担当者の説明を聴きながら見学ができます。
次に向かいの店屋も見学できますが、こちらは土産屋になっています。

次に、山居倉庫へ行きます。
ここは、酒田最大の観光スポットです。
山居倉庫(さんきょそうこ)は、山形県酒田市にある米穀倉庫(2重屋根・倉の内部は湿気防止構造・ケヤキ並木と自然を利用した低温管理倉庫) です。

全部11棟の倉庫があり、一番奥の倉庫が庄内米歴史資料館になっていて300円で庄内米の歴史と この米と紅花を北前船で上方へ運び、酒田が莫大な利益を得て栄えたいた江戸時代を説明しています。
入場記念に「はえぬき」という米の種セットをもらえます。
刈り取られた稲穂の干したもので、稲の種類と特徴を展示しています。
テレビや雑誌で紹介される「山居倉庫と欅並木」が一緒に写っている場所は、倉庫の裏側(西側)です。

NHKの連続テレビ小説「おしん」のロケ地でもありました。

次に山王クラブへ向かいます。
山王クラブは、明治時代の料亭で、当時の有名人が多数訪れた料亭で、竹下夢二がよく宿泊した料亭としても有名です。
酒田が明治時代まで栄えていたことがよくわかる高級料亭で、個室はふすま、欄間など貴重な工芸品が多数見れます。

次に旧割烹小幡(NKエージェント)に向かいます。
映画「おくりびと」で「NKエージェント」の社屋という設定で使われました。昭和元年ごろに建てられた3階建ての洋館で、かつては割烹として使われていたものです。2009年からは内部の一般公開も始まり、忠実に再現された事務所や社長室などを見られるようになりました。今回は、夕方で公開は終了しており、内部を見れませんでした。

次に日枝神社です。
旧割烹小幡の向かいにあります。酒田まつり(山王祭)の中心となっています。下日枝神社とも呼ばれています。
日枝神社は、本殿の欄干には、狛犬、龍がいて、その後方に猿が4匹いる芸術的に立派な神社です。
本殿は、かなり傷んできており、修理が必要な状況です。
資金調達が難しいと思いますが、京都ばかりでなく、地方の寺社の修理も必要です。

日枝神社の西には、日和山公園があり、ここからの夕日は有名です。
展望台から酒田港、日本海が見えます。

展望台の下の公園には、灯台、北前船の千石船、河村瑞賢の像などが見れます。
灯台は、木造六角の形状で、酒田の貴重な灯台だったそうです。

千石船は、ドングリ形の小さな木造船に千石(150トン)の米を積んで瀬戸内海を通り、大阪や江戸まで運行していました。
河村瑞賢は、酒田から大阪、江戸までの航路を開拓した方です。

最後に、酒田港の夕日を見て、ホテルへ戻り、酒田の地酒 酒田酒造の「上喜元」を飲んで寝ます。

翌朝、酒田から鳴子温泉へ向かいます。

途中、新庄で1時間の待ち合わせがあり、下車します。
新庄駅には、山形新幹線が来ており、在来線に、普通車と新幹線が並ぶという奇妙な光景が見れます。
新庄駅は、近代的なガラスに覆われた駅舎でドイツの駅舎のようでモダンです。

新庄城跡の最上公園に向かいます。
新庄駅から15分で到着です。

新庄城は、新庄藩 戸沢政盛が1625年に築いたもので、新庄藩政の中心でした。
戊辰戦争では、奥羽越列同盟の庄内勢に攻められ、新庄の城と町は灰燼に帰しました
堀を渡ると戸沢神社があり、参拝します。
駅に戻り、鳴子温泉へ向かいます。

鳴子温泉駅で下車します。

鳴子温泉は、鳴子温泉郷の中心地で、福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯になっています。

共同浴場は「滝の湯」、「早稲田桟敷湯」があります。
まず、「滝の湯」へ向かいます。鳴子温泉駅から7分ほどで到着です。
温泉神社のお湯を使っており鳴子温泉で最も古い歴史を持っています。
外湯にしては、設備が整っていて150円と安いです。

タオルがなかったので受付のおばさんにタオル購入を尋ねると古いタオルをいただけました。
湯は、木の幹をえぐった半円の筒から注がれていて湯量も多いです。
湯は、白濁で手前の大きい湯船が熱湯で後方の細長い湯船がぬる湯です。
ぬる湯にゆっくりとつかります。
次に昼飯を「そば処 小花」で食べ、鳴子温泉情報をゲットします。
若奥さんが情報を持っていて温泉卵が自分で造れることを知りました。

次に、「早稲田桟敷湯」へ向かいます。
この湯は、昭和23年に、早稲田大 土木工学科の学生が源泉を掘り当て、それを利用して造られた共同浴場です。早稲田の教授によってデザインされた温泉で、黄色のコンクリート打ちっ放しの建物です。年が経ち、観光案内の写真より古めかしい状態です。540円と外湯にしては高いです。

「滝の湯」がお勧めです。
次に温泉卵を自分で作るため、「温泉なる卵本舗おじまや」で温泉卵用の2個入り生卵を100円で購入し、「温泉たまご工房」へ向かいます。

ここは、温泉卵用の70度の温泉があり、そこへ金属のカゴの生卵を入れ、温泉卵を造ります。
半熟:20分、硬め:25分 ですので、足湯につかって待てるよう足湯が向かいにあります。
20分で半熟をトライしましたが、白味が液状で食べられないため、さらに10分湯に付けて再度殻を割ってみると、白味は柔らかく、黄味は鮮やかな柿色で、
普通の卵では味わえないマイルドな味です、温泉卵の出来たては美味しいです。

次に駅前で鳴子コケシの形の提灯を購入しました。
1500円と高価ですが価値があるものです。

今日は、鳴子湯乃里 幸曇閣で宿泊します。
この旅館は、230年の歴史を持つ旅館で昔ながらのスタイルで宿泊客をもてなしてくれます。
本館の透明な湯の展望大浴場と露天風呂、別館には、茶色の湯の大浴場が楽しめます。
鳴子の酒「鳴子の湯」を飲んでぐっすり眠ります。

歴史のある酒田、名湯の鳴子温泉 どちらも魅力のある所です。
クルマであれば、新庄の西の古口で最上川舟下りも体験ください。