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大津 城と寺をめぐる旅

2013-11-27 02:49:17 | 鉄道の旅

今回は、逢坂の関所、膳所城跡、大津市科学館、 石山寺、三井寺、坂本城跡 を巡ります。
まず、JR山科駅から京阪電車に乗り換え、大谷駅で下車し、東へ200mほど歩くと逢坂山関所の跡に到着です。

石碑横に説明があり、平安時代の前から関所がここにあったことがわかります。もともとは、山城国と近江国の国境となっていた関所です。

この付近は国道1号線で車の交通量が非常に多い所です。国道の両側に山が迫っており、わずかな土地に家々が密集しています。
山の木々が紅葉しており、うなぎの高級料亭が数軒あり、また蝉丸神社がひっそりとあります。
歴史はあるが、観光客が立ち寄らない場所です。

次に膳所城跡へ向かいます。
京阪大谷駅から終点浜大津駅で石山坂本線に乗り換え、膳所本町で下車し、徒歩15分ほどで膳所城跡に到着です。途中に膳所高校があります。

膳所城は、徳川家康が関ヶ原の戦いの後、京都への交通の重要地である大津の膳所に水城を建設し、大名の動きを監視した城です。
今は、城は全くなく、公園になっていますが、公園の中央には、城跡の石碑があり、かつては城があったことがわかります。
城門だけが再建されています。
公園は、今では、市民の行事やくつろぎの場所になっています。
水城だけがあり、城跡からは琵琶湖全体を見渡せます。
近江大橋が左手に見え、なかなか良い景色でもあります。

城は、水ぎわに建てたため、地盤が悪く、何度も修理されていたそうです。
膳所の町は、城下町であったことがこの城跡を見ることでよく理解できます。

膳所城跡公園から100mほど南に大津市科学館があります。膳所本町駅から徒歩20分ほどです。

琵琶湖に関する科学館で、琵琶湖の歴史、琵琶湖が三重県から移動して来たこと、琵琶湖の魚の展示などがあります。
膳所城の天守閣など城全体を銅板で作成した模型が展示されており、建立当時の立派な城が理解できます。

この科学館では、科学の面白みを3階で実演し、小・中学生の家族連れには人気です。
入場料100円と格安です。
プラネタリウムもあり、時間があえば見れます。プラネタリウムは、別途400円が必要です。

次は、石山寺です。
石山寺へは、京阪石山駅からバスで石山寺山門前で下車するのが便利です。
バスの本数も多いです。
石山寺は、山門から長い参道を歩き、中門で入場料を払って入ります。

結構急な石段を登ると3つほど寺があり、そこから更に石段を登ると本殿に到着です。
本堂は国の天然記念物の珪灰石:「石山寺硅灰石」という巨大な岩盤の上に建っています。
モミジの紅葉が美しいです。

お参りをして、さらに境内へ行くと琵琶湖を見渡せる展望場所があります。
この日は、雨で視界が悪かったですが、晴れた日は素晴らしい景色が見れます。

さらに山を登ると石山寺豊浄殿があります。
この建物では、紫式部が参籠して『源氏物語』を書きはじめたという石山寺のため、『源氏物語』にちなんだ作品を石山寺の宝物として、毎年春と秋に「石山寺と紫式部」展を開催しています。 秋は、11/30までです。

次に三井寺へ向かいます。
京阪の三井寺駅で下車し、琵琶湖第一疎水に沿ってゆるやかな坂道を15分ほど西へ歩くと到着です。

途中、三井寺と間違える寺がありますので注意してください。
三井寺には、13もの本堂があり、ビックリです。

すべてを参拝すれば1時間以上かかります。
境内中央の金堂がメインの寺です。

賽銭を払うて本堂内の縁側を歩けます。
13の本堂とは別に三重塔もあります。

境内はとても広く、寺の集団といった感じです。
観光客はさほど多くないです。

次は、坂本城跡に向かいます。
京阪 松ノ馬場駅で下車し、琵琶湖へ向かって20分ほど歩くと坂本城跡に到着です。

城跡を示す石碑が陣笠とともにひっそりと道路脇にあります。
昔には、豪壮な坂本城がこの辺りにあったそうです。

次に北大津湖岸緑地へ向かいます。坂本城跡から5分ほどで琵琶湖の湖岸にあります。

この公園には、明智光秀の像があり、この周辺が公園で、駐車場もあるため、運転手が明智光秀の像を写真撮影しています。像の横には、光秀の意地という唄が石碑にきざまれていますので、読んでください。
光秀の心境が読めます。

明智光秀は、主君信長を謀反で殺したという悪者のイメージが強いですが、実際は、知事のような能力があり、領民には評判がよかったようです。現在、謀反を起こさせるほどの仕打ちを信長が光秀にしたためというのが多くの説です。

以上が、大津 城と寺をめぐる旅です。
所要時間は、6時間です。

東福寺 、泉涌寺、養源院、三十三間堂 を徒歩でめぐる旅

2013-11-22 23:59:15 | 旅行
東福寺 、泉涌寺、養源院、三十三間堂 を徒歩でめぐる旅

今回は、京都市東部の寺社を徒歩で巡る旅を紹介します。

まず京都駅からJR奈良線で1つ目の東福寺駅で下車し、南へ徒歩10分ほどで東福寺の山門に到着です。
東福寺の山門からベージュ色の品の土塀が続く品のある道が続き、小さい寺社が続きます。
道も広く閑静なたたずまいです。

東福寺は、東大寺の東、興福寺の福から命名された寺で、臨済宗の寺院です。
10分ほどすると東福寺の橋に到着です。
この橋からモミジの木々の向こうに通天橋が見えます。

この橋からのモミジの眺めは、橋が高い位置で境内の多数のモミジを見渡せるため、素晴らしいです。
次に開山堂です。ここには、石庭があり、その向こうに日本庭園が見え、座ってゆっくり眺めることができ、落ち着けます。
次に、11月上旬に開催された三門の国宝の展示について紹介します。

三門(通常の山門)の門の上にある国宝の仏像、壁画が見れます。
急な階段を注意して登ると多数の仏像が座っています。
昔の建物はどれも階段の勾配をきつくしています。
昔の人が身長が低いが、足を高く持ち上げて階段を登ることができ問題なかったのかとおもわれます。
説明員が15分ほど東福寺の歴史、ここに展示されている国宝の仏像、天井に描かれた絵について説明します。
天井の絵は、色あせていますが、描かれた当時は、さぞ艶やかだったと推測されます。
また門の縁から東福寺の一円が見え、遠く京都タワーもみえ、景色は素晴らしいです。

この門を降りると昔のトイレである東司があります。

600年前の室町時代に建設され、国の重要文化財にも指定されています。
外観は長さ30メートル、幅10メートルの平屋の木造建築です。中に入ることはできませんが、細長い窓から中を覗けます。
オマルのようなものが多数埋めてあります。
坊さんが多数使用していたようです。
紅葉は、11/下旬の今が見頃です。

次に泉涌寺に向かいます。
東福寺からは一旦迂回した道しかないため25分ほど歩かないと到着できません。
少し疲れます。

泉涌寺は、皇室ゆかりの真言宗の寺で、本堂は美しく保存されています。
観光客はまばらで、ゆっくりと鑑賞できます。


まず御座所に入場します。
御座所ということで、天皇がお越しになられる所だそうです。
菊の紋が多数あり、玉座の間という天皇が座る部屋もあり、皇室とのつながりがよくわかります。
御座所には、立派な庭園があり、縁側からゆっくりと眺められます。
また、泉涌寺の入口には宝物館があり、ここで泉涌寺の歴史、四季の美しさなどのビデオが見れますので休憩を兼ねて立ち寄ってください。

次に養源院です。
泉涌寺からは、20分ほどで到着です。

淀殿が父浅井長政のため創建した寺ですが、消失し、1621年徳川秀忠の夫人 崇源院(江姫)が伏見城の遺構を移し再建した寺です。
庭には、お市の方、お江の方 の立派な墓があります。

ここでは、本堂入場者に僧の方が詳しい説明をしてくださいます。
30人ほど集めて20分ほどの説明をするため、入口で20分ほどの待ち時間が必要です。
立派な俵屋宗達の動物や松の「ふすま絵」の説明、浅井、豊臣、徳川3家を祭る他にはない寺であること などの説明が聞けます。
血天井には、徳川方の家臣が関ヶ原の戦いの前哨戦である伏見城での戦いで
死んだ際の手や体の跡がクッキリと見れます。

次は、三十三間堂です。

三十三間堂は京都市東山区にある天台宗の寺です。
堂内中央に本尊をまつり、左右の内陣に奥に十体、50体ずつの観音が計千体が並んでいます。
観音の顔は、すべて異なっており、作者も多数存在する特殊な寺です。

「三十三間堂」の名称は、建物の柱と柱の間が三十三間: 60mあることからこう呼ばれるようになりました。
江戸時代から各藩の弓術家により本堂西側の軒下で矢を射る「通し矢」が正月に開催されるようになり、現在に続いています。

ここは、外国人観光客が観光バスで多数訪れるため、本堂内は、満員です。
本堂で金色の観音を鑑賞した後、寺の回りの庭から本堂を見てください。
いかに長くて大きい本堂かがよくわかります。

今回のコースは、6時間ほどで巡れます。
徒歩は、体力維持にもなります。また途中に小さな神社やお店を新しく発見できる楽しみもあります。

龍安寺、等持院を嵐電北野線で巡る旅

2013-11-19 01:14:35 | 鉄道の旅
今回は、先週の嵐山本線の紹介から、今回は、妙心寺、仁和寺、龍安寺、等持院、平野神社、北野天満宮を巡る旅を紹介します。

まず、JR京都駅からバスで四条大宮へ行き、嵐電に乗り換えます。
1日フリー切符500円を購入します。フリー切符には寺社の入場料10%引きなどの特典がありますので読んでおきましょう。

嵐電嵐山本線のほぼ中央の帷子ノ辻駅で北野線に乗り換えます。
妙心寺駅で下車し、妙心寺の南側へ廻り南総門から寺に入ります。

妙心寺は、臨済宗の大本山の寺です。
広大な境内は、京都市民からは西の御所と呼ばれ親しまれています。
境内を自転車が道路のように走り抜けていくのもこの寺ならではです。
禅宗の寺らしく、無駄を省いた簡素なたたずまいが特徴です。

続いて妙心寺の北西にある仁和寺へ向かいます。

仁和寺は、宇多天皇が仁和4年888年に創建して以来、法親王が住居としていた寺です。
現在 仁和寺は、真言宗御室派の総本山となり、古都京都の文化財で「世界遺産」です。

本殿に入り、平安時代のふすま絵、手入れの行き届いた庭園を眺めます。今は、モミジが紅葉し、絵になる風景が見れます。

仁和寺から北東へ10分ほど歩くと龍安寺です。

龍安寺は、臨済宗妙心寺派の寺です。

石庭が世界的に有名で、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
龍安寺の石庭は、枯山水の方丈石庭です。龍安寺は、禅宗が盛んだった室町幕府の細川勝元が1450年に創建した禅寺です。海外からも多くの観光客が押し寄せており、石庭を見る縁側に座るのも順番です。
衣笠山を背景にした石庭で、白砂を敷き詰め、15個の石を点在させただけのシンプルな庭です。白砂は、大海をイメージし、岩は山を表わしています。
15個の石は、庭をどちらから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されています。しかし、1ヶ所だけ15個の石全てが見える位置がありますので、その位地をさがすのが観光客の楽しみでもあります。朝早くに来て、ゆったりと縁側から石庭をみることをお勧めします。
龍安寺には、石庭の他に大きな庭園もありますので見てください。

龍安寺から15分ほど東南に向かって、等持院へ向かいます。
等持院は、臨済宗天龍寺派の寺です。

足利氏の菩提寺であり、足利尊氏の墓所です。

足利将軍15代全員の木像があり、足利幕府の時代に建立され、徳川時代に再建された寺です。

足利尊氏の墓、足利代々の将軍の墓があり、庭園も美しく手入れされています。
残念なのは、本寺の北部が立命館大学のビルに囲まれており、衣笠山を背景にした庭園が、大学の建物で山が見えないことです。
庭は歩いて回ることができ、紅葉したモミジを眺めて散策できます。

抹茶セットは、お菓子付きで500円でいただけ、お菓子の「芙蓉の月」は、三笠焼きのような皮でコシアンを包んだ和菓子で、後味の良い銘菓です。この抹茶セットはお値打ちです。
是非、抹茶を飲みながら庭園を眺めてください。
贅沢な雰囲気で落ち着いた時を感じられ最高です。
龍安寺に近いですが、等持院を訪れる観光客はほとんどいないため、庭園を一人占めできます。


次は、東へ15分ほど歩いて平野神社を参拝します。

平野神社の隣が北門天満宮です。

北門天満宮は、学問の神様で、受験生が多数参拝しており、賽銭の場所まで、長い列ができています。
学業のお守りも飛ぶように売れています。
正月は、さらに混み合います。受験生の方は、正月三が日を避けてお参りください。人混みを避けてしっかり拝んでください。

ここから北野白梅町駅から四条大宮へ戻って今回の旅は終了です。

嵐山 嵐電で巡る旅

2013-11-14 00:16:12 | JR御殿場線の旅
嵐電で嵐山本線沿線の寺社を巡ります。


JR嵯峨嵐山駅で下車し、まず紅葉が見れるトロッコ列車の切符を予約します。
保津川沿の紅葉を電車から見れます。満員ですので先に予約してから渡月橋へ向かいます。
嵐山は、ほとんどの観光客は嵐電嵯峨駅の手前を右折して天龍寺へ向かいますが、右折せず真直ぐ南下すると
観光客が少ない道をのんびり散策できます。JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分ほどで渡月橋に到着です。
渡月橋は、いつも満員でごった返しています。人に注意して渡ってください。

3,4年前には勝手がわからない海外からの旅行客が多くいて、車道に出たり、列に割り込んだり、大声で叫んだりと、日本の静かな観光地が困った状況でした。
最近は、マナーの良い海外からの旅行客が増え落ち着きを取り戻しています。

京都観光で特に気をつけて頂きたいのは、歩行時のクルマです。
京都は道幅が狭いのに、歩行者の横を減速せず通り抜けていくためです。ヒヤットしますので歩行者の方はクルマ、バイクに気をつけてください。
渡月橋の次は、予約していおいたトロッコ列車に乗ります。

保津川沿いの紅葉が見事です。
オープンの列車なので寒いですので防寒をして乗車ください。
トロッコ列車で亀岡駅まで行き、そこで下車してバスでJR亀岡駅へ向かい、そこで保津川下り乗船場から
川下りをするのが、紅葉を満喫できるベストコースです。

しかし、土日は混み合っていて、トロッコ列車と保津川下り両方に乗るには、2時間ほどの待ち時間が必要で、合計3時間は必要です。早朝からトロッコ列車を予約することをお勧めします。

次に、バスで大覚寺へ向かいます。
大覚寺には広沢池があり、池のまわりのモミジの紅葉が池をバックに美しいです。
寺の入場と庭園の広沢池をセット料金で販売していますので、寺の鑑賞と池と紅葉を満喫してください。

次に、嵐電に乗って沿線を巡ります。
まず、嵐電1日フリー切符500円とお安いです。


まず、鹿王院です。

鹿王院駅で下車し、徒歩15分ほどで到着です。
禅宗の寺で庭園とお堂の前のモミジの紅葉が美しいです。
山門から苔とモミジの参道が100mほど続きます。
庭には苔がきれいに手入れされています。
庭園には、龍安寺のように石が庭に多数配置されています。龍安寺は、白い砂の上ですが、こちらは、苔の生えた土の上です。
観光客が少なく、ユッタリと禅宗の寺を散策できるのが良いところです。
縁側には、座布団もおいてあります。

次は、車折神社です。

嵐電の車折神社駅の目の前にあります。
嵐電は、10分ごとに走っており、交通が便利です。
車折神社は、平安時代後期に実在した儒学者の清原頼業を祭神としています。
頼業が桜の木が好きだったため、境内には多くの桜が植わっており、春になると桜の花が咲き乱れます。
鎌倉時代に後嵯峨天皇が牛車で嵐山を訪れた時に、神社の前で牛車のながえが折れてしまい、天皇は非礼を詫び、神社を建立させたため「車折」と呼ばれるようになったといわれています。

続いて梅宮大社です。

有栖川駅から徒歩25分ほどと少し遠いです。
酒の神様で、酒樽が境内の入口に積まれています。
庭園もあり、庭園の入場料を払うとコイのエサがついてきます。
池のコイは、巨大でエサをまくと一目散に集まってきます。

庭園は大きいですが手入れは行き届いていない様子です。
駅から遠いため観光客はほとんどいません。
庶民の神社といった所です。

次は、壬生寺です。


終点 四条大宮から15分ほどで到着です。
壬生寺は、寺を再興した円覚上人の寺として、また新選組ゆかりの寺としても知られています。

壬生寺までには、新撰組の駐屯場所が数件あり、建物の中には入れませんが、みやげものを売っています。
壬生寺には、江戸時代後期 京都の治安維持のため新選組の本拠が八木家に置かれ、壬生寺は新選組の武芸などの訓練に使われました。そのため、境内には近藤勇の銅像や、新選組隊士の墓である壬生塚があります。


壬生寺には、壬生狂言が開催されることでも有名です。
春と秋に壬生狂言が開催されます。
 壬生寺界隈は、「きんつば」が名物です。

きんつばには、銀つば、抹茶つば、芋きん、栗きんの4種類があります。そんなに甘くなくおいしいです。

以上の観光地巡りには、朝、京都駅を8時に出発し、京都駅に夜6時に戻る くらいの時間がかかります。
トロッコ列車と保津川下りを午前中に終わらせるようにすることが必要です。

次回は、嵐電白梅線の旅を紹介します。

城崎温泉の旅

2013-11-04 03:40:11 | JR御殿場線の旅
今回は、兵庫県北部 城崎温泉の旅を紹介します。
まず、城崎温泉へ向かいます。

京都からJR山陰本線で福知山を経由して城崎温泉駅で下車します。
京都駅か約2時間半到着です。
大阪から三田、福知山を経由するルートもあります。

城崎温泉は、兵庫県豊岡市城崎町にある温泉。 平安時代から知られている温泉で1300年の歴史があります。7つの外湯巡りができます。
「城崎温泉」1日入浴券 1200円を購入し、趣向を凝らした7つの城崎温泉を巡ります。

駅舎温泉さとの湯
まず現代的で駅前にある さとの湯です。
さとの湯は、大都市近郊のスーパー銭湯に近い形態の温泉です。
風呂は、大きく人も少ないのが良い点です。

地蔵湯
江戸時代、村民多数の入浴が見られ里人の外湯として親しまれていました。
この湯の泉源から地蔵尊が出たとの伝えでこの名となっています。
入口横の大きな灯籠があり、建物の六角形の広い窓は玄武洞をイメージ。
特徴は「ジェット風呂」で、気持ちいいです。
「打たせ湯」もあります。

柳湯
城崎温泉の外湯の一つ「柳湯」は子授けの湯、安産のお湯。中国の名勝西湖から移植した柳の木の下から湧き出したお湯と言われています。
小さい温泉ですが、ちょっと深めの湯船が体を温めてくれます。
この温泉も人が多く湯船にはいるのに苦労します。

一の湯
江戸中期温泉医学者がその著「薬選」の中でこの湯を、天下一と推賞したことから名づけられています。
桃山方式の歌舞伎座を思わせる建物で町の中央にあります。
館内の洞窟風呂は岩をくりぬいたような岩風呂で、サウナ的な効果もあります。
ここも深めの湯船です。

御所の湯
美人の湯 として知られています。
1267年 後堀河天皇の姉安嘉門院が入湯されたことに由来して御所の湯という名前になりました。
2005年7月にオープンした城崎で一番新しい外湯です。外観は京都御所をイメージ。
檜丸太を組み上げガラス屋根を施した内湯「天空風呂」、
一の滝、二の滝、三の滝を設けた野趣溢れる「滝の露天風呂」があります。
一番人気の温泉で、着替える場所もない状況です。

鴻の湯
外湯の中で最も古くから開けた湯で、1400年前コウノトリが足の傷をいやしたことから発見されたといわれ、この名になっています。
町の奥深く街路から離れた閑静な湯です。
露天風呂の周りに庭があり、気持ちいい風を受けてくつろげます。
人もすくないのでお勧めです。

まんだら湯
商売繁盛・五穀豊穣、一生一願の湯
717年 温泉寺開祖道智上人の曼陀羅一千日祈願によって湧き出たことでこの名になっています。
屋根は仏縁にちなんで御堂を模し、入口は唐破風、山すその緑に包まれて清楚な趣をもっています。
露天風呂には風流な檜の樽湯を設置しています。
それほど混んではいなく、樽湯に入れれば落ち着いた雰囲気を味わえます。

城崎温泉の7つの湯をまわるには、最低3時間半は必要です。
また、風呂に7回も入るため結構体力を消耗します。
到着した1日目に旅館の風呂だけ入って、次の日に朝から7つの外湯巡りをするのが
お勧めです。
次の日が移動であれば、4つくらい巡るだけにとどめるのが良いです。
若い方は、体力で7つをすべて急いで制覇するのも記念に残ります。

温泉以外にも、街自体が川と柳の木、コイが泳いでおり、川沿いをゲタでゆっくり散策するのがお勧めです。
結構夜遅くまで浴衣を着た観光客が歩いていて、カランコロンとゲタの音が絶えません。

城崎には、温泉以外に、コウノトリを観察できる『ハチゴロウの戸島湿地』、玄武洞もあります。
ハチゴロウの戸島湿地は、城崎温泉駅から2kmほどで徒歩で行けます。
コウノトリを放鳥したものが湿地に暮らしている様を観察棟から2,3羽見ることができます。
自然の姿を遠くから観察でき、価値があります。

玄武洞は、城崎駅の1つ南の玄武洞駅が近いですが、徒歩で行くのは難しいです。
駅の川向こうに玄武洞が見えていますが、橋が1.5kmほども上流にしかないとためです。城崎温泉駅からタクシーで行くか、レンタサイクルで行かないと行けません。
玄武洞は火山活動でマグマが流れ出し固まる時に、きれいな割れ目をつくりだした、波に洗われて姿を現したもので、玄武岩が積み上げられています。六角形の柱を束ねたような不思議な形で、国の天然記念物です。
これからのシーズンが、城崎温泉のシーズンです。
冬は、カニのシーズンで温泉に入った後、カニを食べるという贅沢な旅行ができます。