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京都の大根焚き巡り

2014-11-30 01:31:21 | 冬祭り
今回は、12月に京都で開催される3寺の大根焚きを巡る旅を紹介します。
大根焚きは、釈迦が悟りを開いた12月8日付近に開催される大量のダイコンを煮て振る舞う行事です。
大根焚きには、3種類があり、単に大根だけを塩で煮込んだだけのもの、油揚げと共に醤油で煮込んだもの、煮込む前に大根に梵字を入れるもの などがあります。


まず、12/6に大根焚きが開催される三宝寺へ向かいます。

京福電鉄北野線 宇田野駅下車北側の福王子交差点付近から無料送迎バスが出ますので、バスに乗車して15分ほどで三宝寺に到着です。

1628年に建立された日蓮宗の寺で、日蓮聖人を偲ぶ法要と合わせて、大根焚きが営まれます。
「大根焚き」は「中風封じ祈祷」をした大根と「嵯峨豆腐」で有名なアゲを焚いたものです。

中風封じに効験があるという大根とともに、日蓮聖人の好物「ゆずご飯」もあります。
大根はやや醤油が強い味付けです。
また、7日(日)11:00からは、日蓮聖人と日朗上人と日像上人の三人の御真骨を開扉して報恩御会式法要も営まれます。
12月6日(土)、7日(日) 10:00~15:00 大根焚き700円、ゆずご飯800円

翌朝12/7千本釈迦堂へ向かいます。

バスで千本今出川へ行き、北東へ5分ほど歩くと千本釈迦堂に到着です。

この寺の正式名は大報恩寺(だいほうおんじ)、千本釈迦堂は通称です。
釈迦如来像があり、本堂は、応仁の乱で戦火を免れた京都市内最古の木造建築です。


この寺は「おかめ塚」の寺としても有名です。
「おかめ塚」の伝説
千本釈迦堂を建てる時、大工が柱のうち一本を誤って柱を短く切り、困っていると、妻のおかめが、短い一本に合せ全部の柱を切るよう助言をしました。
しかし、夫の失敗を救ったのが女性であるということが知られないように、自ら命を絶ったという伝説です。

この話は受け継がれ、江戸時代に本堂の脇に「おかめ供養塔」ができました。
二月には「おかめ節分」が行われます。


12月7・8日は、大根焚きが行われ、厄除け大根が参拝者に振る舞われます。
大根焚きは、鎌倉時代から始まり、大根に梵字を書き、大根を祈祷し炊き込みます。
出された3切れほどの大根には、「梵」の字が見えるものがありますので見てから食べてください。
9:00ごろから列ができ、11時くらいには、長蛇の列になります。
諸病除けに良いといわれる大根を食べると何か体に良いような気持ちになります。
1000円と高いです。
12月7日(日)、8日(月) 10:00~16:00 1000円


次に妙満寺の大根だきに向かいます。

京都地下鉄 国際会館で下車し、西に15分ほど歩くと妙満寺に到着です。

大きな仏舎利塔がそびえる妙満寺です。法要「成道会」と併せて、無病息災を祈願して大根だきが振る舞われます。
千本釈迦堂ほどは混んでおらず、料金も500円とお安いです。

15:00までですが、なくなり次第終了となるので、13:00までくらいに列に並ぶことをお勧めします。
12月7日(日) 11:00~15:00(なくなり次第終了)500円 境内拝観無料

私は、妙満寺の大根焚きをお勧めします。
地下鉄から徒歩で行け、列も短く、安いからです。

師走の京都で健康に良い「大根焚き」を散り際の紅葉とともに楽しんでください。

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