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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

SHOW店街組曲/また逢う日まで(1971年)

2007-05-26 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 中川晃教さんファンブログ"Too Quiet Without Your Voice"(ブックマークからどうぞ)を書いておられるhildaさんから、このひとつ前の記事に『SHOW店街組曲』関連のページがまとめて見られるTB、またコメントを頂きました。有難うございます皆さんどうぞご覧下さい。『TOMMY』大千秋楽からはや一月、共演者のファンの方に情報提供していただけるなんて本当に嬉しいです
 さて、頂いたコメントにもある尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」は筒美京平さんが初のレコード大賞を受賞した曲で、ご本人も気に入っておられるそうです。別れの曲ですが長調、いつとは知れないけれど、再会を期した大人同士の颯爽とした新たな旅立ちといった風情で、まるで洋楽のカバーのような洒脱な作品ですよね。同年のレコード大賞では堺正章さん「さらば恋人」(これも長調の別れの曲)が大衆賞を、南沙織さん「17才」が新人賞を受賞、と筒美さん独壇場です。これで匿名性を保っておられたというのがまた粋だというか奇跡だというか・・・。

 この年には昭和天皇(当時70才)がヨーロッパを訪問し、「王位を賭けた恋」で有名な英ウィンザー公(当時77才)とお互いの皇太子時代以来の再会を果たしました。
 離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚のため、1936年にエドワード8世の称号を捨てた彼は、エリザベス女王の叔父にあたり、20世紀最大のセレブリティといえそうです。華やかでお洒落で、ネクタイの結び方のウィンザー・ノット、ウィンザー・カラーとも呼ばれるワイドスプレッド・カラーは彼の考案によるそうです。ベレー帽、バックスキン・シューズも彼が流行らせ、生活着でしかなかったセーターをファッションとして着こなしたのも彼が最初とか。
 この翌年には亡くなられるのですが、第一次・第二次世界大戦という激動の時代を超えて果たした再会はどんなものだったのでしょうか。残された絢爛豪華な装身具のコレクションを眺めていると、劇的な運命そのものを身につけたウィンザー公にも、短調の別れの曲など似合わない、と思えてきます。 


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