platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

SHOW店街組曲/ACT2 Introduction

2007-09-04 | ザミュージカルショー「SHOW店街組曲」
 『SHOW店街組曲』DVD、いいですね~。予想をはるかに超える音楽の素晴らしさで、最高にカッコいいアレンジを耳で追っているうちに全編一気に見てしまいました。そのあとはやっぱり第二幕の「イントロダクション」、青山航士さんのソロダンスをエンドレス再生で堪能。このオタクはまたスロー再生で見てるんだな、といわれそうですが、ここまで音楽に同調したダンスを音なしで見るわけにはいかないと、ノーマルスピードで(今も)見ております。
 ジャンプのタイミングも細かいステップも回転のスピードも、動きの全てが音楽とぴったりシンクロして、ソロなんだけど、音楽という見えないパートナー(しかも今回の音楽は人間に喩えて言うなら「絶世の美女」ですわ~)と踊っているような感覚につつまれます。「音楽に合わせて踊る」、当たり前のように言われていますが、実際は技の前後にそのダンサーの中で音楽が途切れているのが感じられる事がかなり多いのです。
 また、こうした形でソロを踊ると、普通は自分の技量を見せて終わりになるところだと思いますが、この「イントロダクション」の音楽とダンスのタイトな関係は、「音楽の視覚化」の一つの理想の形を見せてくれたのだと思います。「ソロ」だからといって派手なテクニックを並べて満足するような人ではないのはもちろん分っていたけれど、青山航士というパフォーマーの舞台と観客に対する誠実さを改めてひしひしと感じるシーンでもありました。
 『TOMMY』の"Eyesight to the Blind"も、作品全体のジョーカーのように「効く」シーンでしたが、この「イントロダクション」/謎のダンサーは青山さんの「これから」のイントロダクションとして、観客の記憶の中で後から効いてくるシーンになるような気がします。いや~、こんないわゆる「難しい」ダンスがダンス公演以外でこんなにも艶やかに舞台で繰り広げられたなんて・・・ダンスオタクは祝杯を挙げたいぐらいです。そして、青山さんのためにこのシーンを作ってくださった作・構成・演出の菅野こうめいさんに遅まきながら改めて感謝します。

 宝塚アン、キャトルレーヴ、山野楽器のオンライン・ショップ、各店で販売されています。


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