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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

アイリッシュ・ダンス

2006-03-14 | ビューティフル・ゲーム
 昨日、あゆあゆさんから『グランドホテル』詳細レポの続きをご投稿いただきました。2月13日付けの「あゆあゆさんの『グランドホテル』詳細レポ」のコメント欄をどうぞご覧ください。芳香漂うようなあの作品にもう一度浸りたい時、これがあればもう大丈夫!
 遠方で見られなかった、という方も、とっても細やかに正確に再現されていますので是非お読みください。これ以上に詳しいレポートはどこにもありません、本当にご投稿有難うございました。

 さて『ビューティフル・ゲーム』、振付がアイルランド系のマクニーリーさんと聞いた時、ひょっとしてアイリッシュ・ダンスが見られるかな、と思ったのですが、今回の公演は特集番組もないようで、どんなものになるか全く分らないまま、あと二週間で初日! 
 せめてアイリッシュ・ダンスの動画でもないしら、と探しているうちに、6月末から7月に日本公演を行う「ラグース」というカンパニーの広告を見つけました。
 それによると、イングランドによって400年間ほどアイルランドの伝統的文化活動が禁じられていた時期があるのだそうです。にもかかわらず、アイルランドの人々が家の中で密かに親から子へ、子から孫へと伝えてきたから、この民族舞踊は絶えることなく現在も残されている、という話です。上半身は直立し、脚だけで強いリズムをたたき出すあの独特のスタイル、そういわれるとテーブルを寄せた部屋でも可能で、納得します。いっとき流行ったパラパラなんて、もろに日本の狭い部屋で鏡見て練習してるんだな、って感じでしたよね。
 「ラグース」のチラシで、アイリッシュ・ダンスはイングランドに対する「抵抗の踊り」であり「アイデンティティの音楽」と紹介されていますが、映画『タイタニック』の三等客室でのパーティーには、そんな歴史が秘められていたのですねえ。頭の中では早速『グランドホテル』と『タイタニック』がごっちゃになって、ディカプリオのようにタキシードを脱いでシャツ姿で踊る青山さんが浮かびます。アイリッシュ・ダンス、『ビューティフル・ゲーム』で見られるでしょうか~、見たいわ~。
 ・・・とはいえ、アイルランド人だから伝統的なアイリッシュ・ダンスを期待するのはやはり外人の気楽さかもしれません。「フラメンコが好き」なんていうと、スペインの若い人なんかはええ~、とトーンダウンするようです。「ワタシニホンノミンヨウスキデス」という若い人がいたら確かに私たちも「ええ~」なんですけどね。
 日本のダンサーで日本の伝統舞踊を踊る方がそんなにいるとは思われませんが、青山さんの「鶴」「三忍者」なんか思い出すと、ストレートな伝統舞踊ではないにせよ、その人の血の中にある何かが見えるのってすごく魅力的だな、と思います。マクニーリーさんはどう自分の血を表現されるでしょうか。待ち遠しいです。


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