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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

BG青の11番=WSS青のタンクトップ=青山航士

2006-04-27 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフルゲーム』千穐楽、行ってまいりました。
 カーテンコールのあと、"The Beautiful Game"が流れるとオールスタンディング状態の観客が全曲手拍子、とても暖かい客席でした。ラストの"Wow~~~~!!!"で盛り上がったところに「本日の公演はすべて終了しました」のアナウンスが・・・。でもここで帰る観客はわずかで、拍手は鳴り止まず、再び櫻井翔さんが舞台に。
 日本でマクニーリーとともに一から創りあげた作品、という話に続いて、他のキャストを舞台に呼ぶ際に、「ビューティフルゲーム日本版、初演・オリジナルキャストです」と紹介しておられたのが印象的でした。くどいようですが「決勝戦」は世界のどこにもっていっても通じる内容だと思います。以前、日本で世界プレミアとしてアダム・クーパーの『危険な関係』が製作・上演されましたが、今後もさまざまな形で日本から発信するものが増えるかも、と思うと嬉しいですね。
 
 さて観客のおしゃべりの盗み聞き(ははは)。東京の劇場って本当に静かだといつも思いますが、やはりここは大阪、幕間も終了後の化粧室もマシンガントークがあちこちで炸裂していました。製作の方、問題はあるかとは思いますが、化粧室に集音マイクなど設置されてはいかがでしょうか、とお勧めしたくなるくらい観客の本音が渦巻いておりました。櫻井さんのファンの方ってWSSの時もそうだったんですけど正直で屈託なくて、私好きですね~。カーテンコールでのマナーもよく、バレエ公演なんかでも舞台上にこんもりと山が出来るほどの、握手と引き換え・花束攻撃があることを思えば皆さんお若いのに自制心が強い。
 で、東京も含めて本当に毎回、「ダンスが少ない」、「サッカーの試合の場面が一番面白い」、そして「一人ものすごくジャンプの高い人がいる」という声が聞こえてきました。皆さん想像以上に舞台に対して客観的で、かならずしも櫻井さんの見せ場でなくてもいいものはいい、と素直に楽しんでいる印象をうけます。このあたり製作側の読みと現実が少しくい違ってるのではないでしょうか。
 
 「ものすごくジャンプの高い人」は青の背番号11、彼女達の記憶のどこかに今はそっとしまわれているのかもしれないけれど、あの人は『ウエストサイドストーリー』の「青いタンクトップの人」でもあります。あの素晴らしい「決勝戦」のシーンは、日本がパフォーミングアートの発信地としてひとつステップアップした記念碑のようなシーンだと思います。その目撃者達と青山航士さんの再びの出逢いがありますように。『うたっておどろんぱ! プラス』も見てね。 


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