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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

3月22日はアンドリュー・ロイド・ウェバーの誕生日

2006-03-22 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』作曲のウェバー卿、7つのトニー賞、3つのグラミー賞、6つのオリヴィエ賞、ゴールデングローブ賞、オスカー、国際エミー賞を受賞し、劇場は持っているわ、一代かぎりの貴族の称号はあたえられるわ、と現代の作曲家としてこれ以上は望めないほどのサクセスストーリーの持ち主ですね~。
 
 作曲以外の面ではたいへんな美術愛好家であり、コレクターでもあるそうです。また、若い頃から教会建築に関心があったということで、Open Churhes Trustとして、閉鎖されている教会を一般に公開する活動もされています。あ~、また宗教の話か~・・・と思われる方も多いと思いますが、教会と西洋音楽の結びつきは、日本では少し想像がつかないほど深いようです。
 
 再現可能な最古の西洋音楽は、6世紀のグレゴリウス教皇時代のミサ曲といわれていますし、有名な作曲家で教会のオルガン奏者だった人も多く(昔のミュージカル=歌劇の作曲家でいうとヴェルディなんかも)、ウェバーの父親もLondon Churchでオルガン奏者を務めていたとか。ソプラノ、という言葉も、もともとは神のいる天にも届くばかりの高い声、ということでsoprano(=上位にある)がそのまま声域を示すようになったということです。ミュージカルに疎い私がいうのは意味がないかもしれないけれど、とくにウェバーの女声曲には、教会音楽に通じるものを感じてしまいます。
 ウェバーは音楽の根っこのところにあるものを自分の深い部分にすえていて、それが彼をこんな桁外れのヒットメーカーにしているのかもしれません。
 
 その分野が生まれたときの根本的な要素を持っているものが魅力的、ということなのでしょうか。青山さんのダンスを見ていても、アカデミックな技術に支えられているけれど、なにかしら、「ひとが踊る」ということの原初的なパワーを感じます。それこそまだ「西洋音楽」も楽器もなかった時代にも、自然の音にあわせて、木や石を鳴らし、人間は踊っていたといわれていますし・・・うん、青山さんは太古の時代にタイムスリップしても、皆の目を引き寄せるダンスを踊っているような気がしますよね。「どうぶつケチャ」の鶴みたいに。


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